「仮想通貨とは」を考える5つのキーワード

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はじめに

テレビを見ても、
「仮想通貨とは中央銀行銀行の代わりに、ブロックチェーン技術によって信任されたコンピューター上に存在する通貨である」

みたいな説明しかテレビでされないから、知り合いの中年おじさんが「よくわかんない」と言ってた。

 

そこで、もうちょっと具体的なものに落とし込むことで
ちゃんと仮想通貨市場がわかって、取引に役に立つような説明をしよう
と思い立ち、この記事を書くことにしました。

 

長いけど、ちゃんと読むと仮想通貨の報道では何年も先まで扱わないであろうことを先取りできるので、がんばって読んでくださいね。

 

1、仮想通貨とは「中世以前のお金」である!

仮想通貨は「未来のお金」と言われるが、実態は紙幣よりも昔のお金。

 

紙幣が出てからのお金は
「国(中央銀行)が1000円の価値があることを保証します。」
という形で、実際には1000円の価値がない紙切れが1000円ということで経済活動に使われてる。

 

しかし、紙幣が一般化したのは17世紀…日本でも江戸時代のことであって、それ以前は金・銀などの貴金属(の価値そのものが)がお金の役割を担っていた。
実は、仮想通貨もこの金銀をお金にしていた時代のお金に近い。

 

テレビで仮想通貨の説明をする際には

「仮想通貨は紙幣を信用するように、ブロックチェーン技術で取引を信用されることで成り立ってる」

と説明されるけど…この説明、厳密には不正解。

 

…というのも、中央銀行ができたのは17世紀後半で、それ以前は中央銀行なんてなかった。
じゃあ、国家が貨幣の信用を担保していたかというと…しょっちゅう戦争していて、領土が変わる権力であった国家にそんなことはできなかった。(建前上やってはいたけど、今に比べたら国家の信用は盤石じゃないから、国家の信用を絶対視したら大混乱が起きてたでしょう…)

 

そこで、通貨自体に貴金属を用い、金額相応の価値があるようにしないと…とてもじゃないけど、怖くて使えなかった。
「硬貨の金額相応の価値✕その時の物価や情勢=実質的な価値」…これが紙幣が導入される価値。

 

仮想通貨の場合も「金額相応の価値」は存在していて…それが、マイニングにかかる電気代である。

電子データだからつい、タダだと考えがちだが、それは違う。
仮想通貨は発行される度に、マイニングの難易度が上がる「半減期」が来るため、その時々の仮想通貨の価値は、マイニングの難易度…つまり、かかる電気代や、設備に応じて連動している。

 

このマイニングを経ないと、誰かが勝手に「1Bitcoinだ」とかいい出しても、「帳簿に載ってないからダメ」という話になってしまう。

ブロックチェーン技術は、紙幣で言うところの通し番号や偽造防止技術だと考えたほうがいい。
マイニングは偽造防止技術があって・通し番号付きの帳簿に乗る通貨を自分で(電気代やコンピューターなどの設備を投じて)発行する「価値を裏付ける作業」だと思ってもらうと理解が早いだろう。

ちなみに、マイニングという名前もいい味を出していて、中世のお金が貴金属である以上、金山や銀山は国やその勢力が独占的に権利を持っていた。だから、価値を裏付ける行為をマイニングと名付けた人は、仮想通貨が中世の権力者のように貴金属を掘る行為・通貨の価値を裏付ける行為だとよく理解していたことになる。

 

さらに、仮想通貨の世界には現状「金貸し」がいない・いても主流ではないところが、さらに中世っぽいね。

カトリックでは「金貸し」は禁止されていたため、ローマ帝国でキリスト教が国境になってから、プロテスタントが台頭するまでの1000年間、ヨーロッパでは金貸しを専業でやってる「銀行家」に位置づけされる人達はいなかった。

いても、キリスト教の外にいるユダヤ人ぐらいで、彼らは迫害を受けたり、野蛮な連中として扱われた。

 

銀行家が出てくるのは1500年以降、カトリック教会の権威が崩壊するのが16世紀以降。
そのため、今の金融・経済学の形が成立したのはここ500年の話であり、テレビに出てくるエコノミストの大半は、金融と紙幣の概念がない世界を想像できないため、エコノミストの方々でも仮想通貨がよくわからない人が多く、テレビの説明がトンチンカンなわけで…。

 

仮想通貨とは、(都市)国家である。

仮想であろうとなかろうと、通貨が誕生するということは1つのコミュニティが誕生するということ。

 

2017年以降、日本では新しい仮想通貨を作ることが許可制になり、取引所やそこで扱うことのできる通貨も金融庁に制約されるようになった。

しかし、2016年までのやりたい方放題な時期は、プログラマーが通貨の技術を作れば、国のように通貨発行権を持つことができる状態になっていたため、有史以来はじめて、一人でも、土地を持ってなくても国らしき経済圏・コミュニティを作ることができる時代になっていた。

 

なんでこのキーワードが重要かというと…仮想通貨を作るのにどれだけ価値を費やそうと、使うところがない・取引できる場所もない通貨には、価値がないからだ!

これは実際に、仮想通貨でも起こっていることで…日本には「Kumacoin」というコインがあったけど…この仮想通貨は、今取引所が存在しない。だから、円としての価値はないただのデータ(控えめに言っても、趣向品)に過ぎない。

 

これは貴金属でも同じ。

無人島で金銀を見つけても、そんなもん「きれいな石ころ」と同じなんだよ…(無人島にいたのが科学者か錬金術師じゃない限り…。)
だから、金銀を取引できる場所を作る必要があるし、金銀を使って生きていける環境を作っていく必要が出てくる。

 

誰も取引しない・別の価値に取り替えてくれないと、ただ光沢のあるインテリアとして、家の棚に飾っておく程度の価値しかない。
だから、価値の仕組みができても、取引する場所や集団、交換できる商品がないと、どうしようもない。

 

今、仮想通貨は1000以上あると言われている。
1000以上の仮想通貨の優劣を見分ける際に大事なのは、盛り立てようとしているコミュニティがあるかどうかなのだ。

これは技術や決済に採用している企業を見てもいいし、その通貨を使った新しいサービスについて考えてもいい。

・イーサリアム・Ripple・IOTAのように、大企業がバックに付き、これから何か行われる期待で上がる通貨もあるし、
・Monacoinのように個々人の普及活動と、投げ銭可能なサイト、一部個人経営のお店で使えることがウリになっている通貨もあるし、
…通貨として使っている人や、今後使われるであろう期待が、仮想通貨の価値になる。

 

「日本でMonacoin扱えるお店があるけど、Monacoinじゃなくて、円でよくない?」
と思う人もいると思うけど…Monacoinを導入している店舗が少ない今だからこそ、Monacoinを扱ってる店舗は目立てる。

 

ちなみに、東京と名古屋しかMonacoinを扱ってる店舗はないため、他の都市でMonacoinを扱うと、その地域のMonacoinユーザーが押し寄せます。

Monacoinの普及には、盛り立ててくれる有名人に200万円投げ銭するほど熱狂的な人もいる。
だから、大阪でMonacoinを扱い始めても、きっとそういうやつが新幹線に乗って何人か来るかもしれませんよ…。

 

ちなみに、ぼくのおすすめはMonacoinで決済できる洋服屋さん…これができるとすごく強いと思います。
なぜかと言うと…Monacoinを普及してる人・知ってる人が、オタクすぎて食べ物とかメイド喫茶とか、マッサージ屋さんで使えるのに、洋服屋さんで対応しているところがどこもないからです。

 

米が買えて、うなぎが買えて、メイド喫茶に帰ることができるのに、服が買えないんですよ!?
ここは、どこか洋服屋さんに手を上げてもらって、Monacoinで衣食住できるように揃って欲しい!!

 

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3、仮想通貨とは電子データである。

「何をいまさら」

と思った人もいるかもしれないけど…これを抑えてない人が意外と多いからちゃんと聞いて。

 

仮想通貨は、偽物防止のための帳簿がある…という話をしたと思うけど…帳簿がデータとして存在する以上、当然ながら容量がある。
容量があるということは、データ容量が限界を迎えたり、逆に技術革新して小さくしないと帳簿を保存することができなくなったりする。

 

電子データであるということは、技術革新しないと埋もれていくし、逆に技術的に遅れている・処理できないほど負荷をかけられた通貨は、割高ということになってしまう。

 

現実の貨幣では、仮想通貨みたいに姿形ないものを、世界中で同時にやり取りすることはないし、それを全部帳簿にまとめることもない。

だから、こういう「処理能力の限界」は来ないけど…仮想通貨の場合はそれが来てしまう。

 

処理能力の限界が来ると、送金のスピードや手数料に影響するしてしまう。

だから、「処理能力の限界」は本当に通貨を取引している人には気の毒。

そして、仮想通貨の場合は「国が発行した現金よりも、金融機関を経由するよりも、早く手数料をかけずに送金できること」が魅力になっていたため、「処理能力の限界が来た通貨」は仮想通貨が持っていたメリットそれ自体が失われてしまうことになる。

 

しかし、投資目的の人達からすれば、「処理能力の限界」は市場の流れを見抜くチャンスになる。
なぜなら、「処理能力の限界」は通貨として割高な時期を知らせてくれる目安になるから。

具体例としては、2017年の11~12月はBitcoinの処理能力が限界を超えてしまったことで、Bitcoinの値段が上がらなくなり、逆にBitcoinよりも性能がいい(けど評価されていない・使われていないから空いている)通貨が評価されて、市場が今までにない形になった

 

「処理能力の限界」は技術的なものも大きいが、混雑度合いも影響してくる。

例えば、Monacoinは一時期世界のトップ20の時価総額をつけた通貨だが、海外のユーザーが少ないから、日本語圏の人しか使わず混雑しにくい。
逆に、決済できるお店や、Webサービスの英語版が整備されにくく、海外での知名度が上がりにくいという弱点でもあるため、「Bitcoinの代わりにMonacoinを使おう」とはならない。
だから、2017年11~12月の【Bitcoinの代わりに使われてるアルトコイン】がバブル状態になっても、Bitcoinの代替品ではないMonacoinはバブルに乗ることができなかった

 

さらに上級者になると、処理能力の限界を、技術書や開発チームの議論・方針から見抜いて投資を成功させる人もいる。

 

マスコミでは仮想通貨を、「中央がない通貨」と言われるが、中央はちゃんとある。(そもそも、人間同士の集団に中央がないことなんてありえない)

仮想通貨の中央はルールを決める開発チームと、その仮想通貨を利用できるサービスを運用する人達、さらには通貨を扱う取引所(あるいはそこに絡む規制)…彼らの動向や対応を見ていると、上がる通貨・落ちる通貨にはそれぞれ動きがあるはずだ。

 

こんな議論をしていると、仮想通貨について、次のような疑問を持つ人がいるかもしれない。

「パンクしてしまう通貨なんて、実用向きじゃないから仮想通貨は浸透しない」

…これは現時点では正しいが、この先もそうかというと…違う。

 

実はすでに手数料が無料の通貨もあるし、パンクしないような仕組みを取り入れた通貨も存在する。
ただ、通貨として浸透してない(この記事で言う「国」に当たる部分が弱い)ため、取引所の中で手数料や送金のパンクに悩む日々は暫く続くだろう。

 

4、仮想通貨とは発展途上(歴史再現)である

最初に仮想通貨を「中世以前の昔のお金」と言った。

これには「中世以前のお金と仕組みが似ている」という意味もあるが、同時に「原始的な形だからこそ、試行錯誤を繰り返して行く」という未来に向けた考えを示したものでもある。

 

近代の紙幣以降の所に戻っていくのか、それとも別の通貨のあり方を見出すのか…それはわかんないけど、現状では昔の歴史を繰り返すような状態になっている。

 

具体例として2つ。

1つは、2017年12月のアルトコインの上昇と、Bitcoinの暴落の部分。
これは、西洋史で言うと、ローマ帝国の分裂・崩壊のところに近い。

それ以前は、色んな仮想通貨があっても実質的にはBitcoinが基軸通貨に近い。

 

色んな通貨が勢力を伸ばしてきたが、結局はBitcoin一強の事実は揺るがなかった。

しかし、11月にBitcoinでの送金が割高になると、12月にはBitcoinは上がらずに、主要なアルトコインが軒並み価格を上げた。

今までは有力な権力者がいない地域へと次々と拡大していくローマ帝国のようなBitcoinが、ローマ帝国で広がった領地を適切な形に分け合う(分け合いつつ拡大も少しやりつつ)という時代へとシフトしてきた。

現状はBitcoinが基軸通貨のままだから、Bitcoinが滅びることはないものの、Bitcoinから他の通貨へと分裂していく時代へと移行した。

 

ここから、アルトコインと呼ばれていたBitcoin以外の有力なコインの間でしばらく争うことになると思うが…さしづめ西洋史の中世もまた不安定な諸侯が乱立し、統廃合しあっていたため、状況の近さがとても面白い。

 

もう1つは金融(金貸し)の人達から見た仮想通貨の位置づけ。

金貸しは15世紀まで、カトリック教会から卑しいものとされ、禁止・迫害されてきた。
しかし、16世紀以降は認められ、今では世界の秩序を形成する大きな要素になっている。

 

そんな歴史があるから、仮想通貨に対して、金貸しの人達は理解があるものと思ってた…が、むしろ、カトリック教会と同じように、

「法律で禁止しよう」
「投機のための異常な通貨」
「アレは通貨ではない。」

みたいなことを言っているため、歴史は忠実に古代を再現している。

 

…今後も歴史を再現するのか、それとも今ある歴史と分岐した新しい経済を作ってくれるのか…発展途上ゆえに動向が気になるところである。

 

5、仮想通貨とは脱近代である!

哲学の世界ではよく使われる「ポストモダン」という概念だが…経済学の世界では、あんまり使われない。

 

しかし、経済学から見た近代とは、金貸しの合法化(金融市場の形成)と、紙幣への移行…あるいは、利子(住宅ローンや借金・債権)を使った扇動と支配…これらを脱するシステムが新たに加わった経済市場の姿は「脱近代(ポストモダン)」豊部にふさわしいものではないだろうか。

 

近代が悪いというわけではない。
近代の経済政策は盤石な近代国家を作る上では大きな役割を果たした。
同時に、金貸しの仕組みを取り入れたことでかつてない格差を生み、同時に庶民をお金に対して臆病にした。

 

しかし、仮想通貨が新しくできたことで、庶民でも、利子の支配から脱することができる可能性を得た。

 

仮想通貨投資にももちろんリスクはある。
しかし、faucet(蛇口)と呼ばれるものからコツコツ集めたり、ネットで面白いことをしてその見返りでもらうところから、投資を始めることもできる点で、株式や美術品の投機とは全然違う投資の形ができた。

…キレイ事ではなく、ぼくが実際0からはじめて、その体験やノウハウを書いた記事を投げ銭してもらったり、ぼくを応援してくれる人から仮想通貨を譲ってもらうことで、新しい収入源を作ることができるようになりつつある。

 

投資はパーセンテージだから、元手が少ない分、利益も少ないし、まだまだ投資家と呼べるだけの金額はないよ?
でも、0から始めたぼくにでも、チャンスがあるし、テレビに出てくる専門家よりも詳しくなれるチャンスが転がってた。

まだまだ発展途上で読めない市場で、学のない庶民でも始められる投資…これは、今まで近代の市場設計では改善できなかった人達を救う可能性があるし、実際救われつつある。

 

ぼくだけじゃない。
ぼくの過去の記事を読んで、仮想通貨をはじめて、金銭的に報われて、その御礼にぼくのことを助けてくれた人だっている。

ぼくは自分が助けた人には、自分も救ってもらえると信じてるし、そうやって自分と信じてくれた人を幸せにしたから、今こうやって記事を書き続けてるし、仮想通貨を続けてる。

 

そうやって、近代的なお金や信用…「中央」からの支配や抑圧に苦しむ人が、新しいコミュニティの中で一人でも多く、近代的なものがつくった苦しみを脱せたら…そんな脱近代の到来を願うばかりです。

ぼくはMonacoinとZaifから仮想通貨をスタートさせたので、いつも取引所はZaifを勧めています。

むかしから、Zaifでしか扱っていないトークンが倍増して利益を生んだり、仮想通貨やっている人がチャット情報で情報出してくれるのもありがたい。

過去に暴騰した仮想通貨を多く扱ってること以外にもZaifのお陰で仮想通貨取引がわかるようになったことは多いから、初心者の人にはZaifメインでのスタート、上級者でもZaifに口座を持っておくことをぼくは勧めたいです。

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