【1122 2巻感想】男が25歳までに悩むことで、女の人は30過ぎてから悩むんだなぁ…

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以前、紹介した「1122」の2巻が発売されてた

 

1巻の時も言ったけど、ぼくはこのマンガが…正直、苦手。
でも、2巻でも考えさせられる内容でかつ、男性目線の意見を書いてみたくなったので、感想を書くことにした。

 

1巻までのあらすじ

旦那の性欲を受け入れられない主人公が「公認不倫」と言う形で、愛人を作ることを許可し、それでうまくやってきた夫婦のお話。

ところが、主人公は公認不倫に至る経緯をおぼろげにしか覚えてなく、夫が本気で傷ついていたこともあんまり覚えてなかった。

それに気づいたきっかけは、性欲など皆無に等しい主人公が、夫婦で旅行に出かけた際に、気分が盛り上がって情事に…と仕掛けたところ突き飛ばされて、セックスレスになった経緯を夫に丁寧に説明されてしまった。

 

それから、「減るもんじゃないし」ぐらいに言ってた過去の自分の発言を夫に突きつけられたことで、夫との関係性や性欲について悩むようになって…(ここで1巻が終わる)。

 

そんで、2巻で深刻なぐらい悶々とした挙句、行動を起こしていくわけだが…(ここからが2巻のお話)

その問題、男性は25歳までに超えてきてるんだけどなぁ…。

1122を特集した番組によると、このマンガの読者は30代女性が7割を占めるそうだ。
だから、ぼくのように男の読者は少数派であり、なおかつ、読んだ上でキョトンとするのはしょうがない。

 

どこにキョトンとしているかというと…男の場合、18~25歳ぐらいの一番性欲が強い時期に、あれもダメこれもダメと言われたり、女性の体調とご機嫌をうかがいながら性欲と向き合う時期を通り過ぎてるから30歳になる頃には、もうこの辺の葛藤は通り過ぎてしまってる。

 

最初から「男としての自分」はほとんど求められてなくて、「職業人としての自分」と「父親としての自分」しか女性から求められてない(またはそこが足りないから努力しないといけない)ことに気づく。
だから、1122で「夫婦なのに女としての自分が満たされない」「職業人でも母親でもなく、女でいたい自分にすごく悩んでる(そして、悩んでる自分すらかわいく思える自分が大好きで大嫌い)」みたいなこと言われても、

「いやいや、男は最初から【男としての自分】は満たされてる時がラッキーで、満たされないけど飢え続けるものだと、25歳までには学ぶぜ?今更何いってんの??」

としか、正直言って思えない。

 

この発言を聞くと「責められてる」とか思われるかもしれないけど…ぼくは責めたくてこういう話してるわけじゃない。

「1122は、女性同士の内輪話としては盛り上がるかもしれないけど、大半の男には共感されないよ」
という救いのないところで終わってしまうか、
「1122みたいなことを女性の欲から言い出すのはOKで、男性がいい出したら犯罪者みたいに見られる社会・一部のこじらせた女性のおかしさをどうにかしてくれよ」
と、自分一人ではどうすることもできないことを押し付けられる結果になるから、言わないほうがいいよ?…という意味で言ってる。

 

わかってもらえない悩みだからこそマンガになる。だから、わかるという人こそ危ない

ここまで読んでも、どうしても1122に書いてあるような悩みを男性にわかってもらいたい人は

このブログを書いているあなたがモテないから、そういう結論・捉え方をするだけでしょ!?もっとモテる人は女心わかってるからきっと、わかってくれるはずだ

とか思うかもしれない。…でも、「モテる人の多くは女性のことをわかってる人ではなく、話を合わせて信じ込ませるのがうまい人だから、共感する素振り・女友達のように話しやすい立ち回りをしてくれるだけ」と言うことはちゃんと頭の隅に入れておいたほうがいい。

 

「たとえ嘘でも、調子を合わせてくれる男の方がいい」
と思った女性の皆さん。
男って生き物は釣った魚には餌をやらない生き物だから、信頼関係ができたと思ったら合わせ方がだんだん雑になってく…。
はぐらかしたり、曖昧にしたり、都合の悪いことは話さなったり…そうやって、段々と不自由に…愛されている感じがしなくなっていくものだから、「合わなくても当然の話があわない」っていうのも実は大事なこと!

 

 

ぼくだって、もしモテたかったら

「女の人は大変だなぁ~、男よりも職業人・母親・女性が同時に満たされる瞬間が人生の中で訪れにくくできているから、女の人も働かないといけない現代は、男よりも全部が満たされる人生を見つけにくいから大変だ。
仕事の競争に勝っても、いい恋愛をしても、子どもに恵まれてもどこか満たされないところを抱えていて大変だなぁ~」

みたいなこと言いますよ!…キレイ事で、媚びていい関係になって【コメント欄や、ネットを通じて知り合う人が、健気な女性ばかりで人生楽しいなぁ~】みたいな感じに寄せていく。

そんな板についた感想が読みたい人は女友達か、理解ある男友達にどうぞ。

ぼくは、男の1122の読者が少ないこと・わざわざGoogleで検索してまで探す人のことを考えて、ザクザク本音を書くから…

「もし気に入らなかったらごめんね」

というスタンスで書いていく。

ましてや、ぼくは女性に嘘やおべんちゃらを言えるほど器用でもないし、器用な男が好きな人には好かれない代わりに、不器用だけど正直な人が好きな人には愛され続けたいから、辛辣なことも言うし、違うと言われたらそれもキチッと読んで対応していこうかな…と。

 

そもそも、この作品の良さは

「客観的に考えたら正しくもないし、認められづらいエゴだけど、人間はそういう生き物だから、結局そこで悩んでしまう」

という業の深い作品なのだから、女性同士で盛り上がったり、その温度差の中から「だから恋愛や人生って難しいのよね」ぐらいに思ってたほうが、読み方として正しい。

 

その辺のことも踏まえて、男から読んだ後には

「性欲や自己実現に悩むタイミングが、男と女で10年前後ズレてるから、自分がわかってることが全部わかってると思わない方がいいし、逆に相手も人間だから最初会った頃とは違うことを悩んだり、求めたりするんだろうなぁ~。常に昔のイメージだけじゃなく、今の状況を見ておかないとなぁ~

と、女性に優しくなれると理想的。(※多くの場合、そのズレから、ついついボヤきたくなったり、嫌なことを思い出して八つ当たりしたくなってしまうけどね)

この作品については、想像力や深みのある優しさと、表面上合わせてる人には雲泥の差があるから、このマンガはシェアする相手を間違えると怖い。作品の内容だけでなく、そこまで含めて難儀ですなぁ…。

 

 

 

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