東京の電波塔がこんなに可愛いわけがない  モエストロ

…とんでもない同人誌を【とらの○な】で見つけてしまった。頭の中で「ざわ…ざわ…」と聞こえる感じがしたので、それを紹介したくブログ経由でTwitterでお願いしに行ったら、やってもいいと言われた。

だから、この作品の紹介をしよう。(今回は概要だけでは想像が付きにくい作品なので、かなりネタをバラしていく。だけど、あくまで「説明」の範囲内なので、興味がある方は是非、作者のサイトやとらのあなに行ってその目で確かめてください。)

お品書き

  1. 超高層ビルを擬人化する同人誌ッッッ!!
  2. 萌えながら学べる世界の超高層ビル群
  • 理由なんかない…気がついたら擬人化してた

これ、俺が言ってるんじゃないぞ!!文中で作者が言ってるんだ!!

・この本の概要
東京スカイツリーを擬人化・萌え化しつつ、東京スカイツリーについて学べる同人誌。

…え?何言ってるの?と思った方へ。
→本当にそういう内容なんだ。
「嘘だろ?見せやがれ」と思った方へ。
→表紙はこちらです。

何がムカつくって…こんな訳の分からん発想で作った同人誌表紙が無駄にかわいいことだよ!!

(※この場合のムカつくは褒め言葉。)

まず、東京スカイツリーさんを下から描いたもの、次に東京スカイツリーさんのスペックを説明した後、東京スカイツリーさんを空から描いた俯瞰図。東京スカイツリー「さん」と呼ぶ理由は擬人化したから。

個人的には作者のセンスもさることながら、女の子に擬人化した理由について「男なんか描いたって楽しいことは何一つない。」って断言しちゃってること。

作者が「俺妹」からタイトルを得ているので、俺妹っぽい言い方をすると「この人は趣味100%の作品作りなんだなぁ…」と。ウケ狙いや人のマネだけで作品作っちゃう人が世の中にいっぱいいるけど、この人の場合は作ること自体が自分自身の「満足」につながってる。下手をすれば、売れなかろうが、無視を決め込まれようが、自分のことをやり抜いている点で自分は満足してるのかもしれない。(これも悪い意味じゃない。むしろ、作ったあとに「ドヤ?」と人の反応を伺ってしまう僕はかえってこういう人の方が羨ましい。)

自分の「好き」を起因としてるから、とにかくオリジナリティーに溢れた企画で、しかも愛があるからクオリティーも上がる。それが見ていて楽しい。

  • お父さん、【メッカ・ロイヤル・クロック・タワー】のホテル7姉妹の一人をボクにください!!!

この同人誌の最大の見どころは【世界トップ10の超高層ビルをすべて擬人化したこと】にある。

2012年時点なので、完成すると他のビルに入れ替わることもあるそうですよ。

ビルを服に見立てて、紙の色・髪型などを各々のビルに合わせてアレンジしている。どれもかわいいと思うのだが、個人的にストライクだったのが、小見出しにある【メッカ・ロイヤル・クロック・タワー】とはサウジアラビアにある高層ビル群なのですが…これを擬人化した女の子がかわいいのなんの…。

書いていて「俺、頭おかしいな。現実見ようぜ」と思って、Wikiで検索したら、チビくてかわいいツインテールで帽子をかぶった女の子の正体は200m級のごついホテルでした。(いい勉強になったけど、夢から覚めたようなこの喪失感はなんだろう…。

僕のこのブログは【「アニオタが政治経済を」「年配者の堅物頭がオタク文化を」知るきっかけになって欲しい】という願いでやっているブログです。

僕はこの同人誌から「高層ビルの世界も奥が深いのな…」と東京タワーと台北101ぐらいしか知らんかった僕にきっかけを得ました。敢えて専門家のためではなく「きっかけ」として、入口を作る人には作者に限らず、感謝して様々なことを学びたいものです。

その分野の趣味が広がれば、古参である人間は専門家として胸を張れるし、知識の濃淡に問わず「友」ができる。昔はアニメを語る事も世間では「子供っぽい」とされた。高層ビルを熱く語ってる人を見てるも「何が面白いの?」と思うことが大半でしょうし、私もそう思ってた。

でも、知識のある人がその魅力を遺憾なく語る姿を見ると「じゃあ、ちょっとだけ(/ω・\)チラッ」「べ、別に興味なんかないけど(#・∀・)…あんたがどうしてもって言うから(´ω)」と入っていける。

そういうモノの素晴らしさを感じた一冊でした。

  • 作者紹介

作者様のブログはこちら↓
https://moestructure.cocolog-nifty.com/blog/

ちなみに、委託販売もやってるそうです。
https://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0020/03/00/040020030016.html

・どうでもいい後日談
色々とあってスカイツリーに上りに行きました。3000円の高いところではなく、もうちょっと安く済む400mの方です。その時は夜だったのですが、東京中の照明が道路に沿って、川のように流れる姿が美しかったです。

ちなみに、作者のモエストロさんが写真付きでスカイツリーレポをブログに書いてくれているので、よかったら見てくださいね。

…擬人化がきっかけでスカイツリーに登りたくなったなんてとても言えない(*´ω`*)

同人誌
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これが「目」で語る戦いだ
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