「日本ではイノベーションが起こらない」のではなく、横入りするエリートに食いつぶされるのでは?

 

ツイッターで進捗を明かしながら作業してるからわかると思うけど、最近の僕は過去記事の手直し・過去記事のアフィリエイトの選び直しをしている。

僕は1年ぐらい前にmixiの過去の栄光を語った記事を書いた。

さあ、mixiの話をしよう!~ここらでmixiが衰退した理由をおさらいする~ 

まだ、評判が地に落ちたmixiの復活が道半ばの時に「もう過去のものになって、その原因はあれだったよね」と言う思い出話をmixi最盛期の1ユーザーとして振り返った。

この時には触れなかった「闇の話」をしたくなったからする。

mixiを追いやった死神と、mixiを復活させた守護天使の話

実を言うと最盛期のmixiが落ちぶれる原因を作ったのはNTTドコモから来た当時のmixi副社長「原田明典」氏が行ってきたmixiをFacebookっぽくしようとする一連の改革であった。足あと機能の廃止をユーザーからの署名活動さえ無視して断行したのもこの男の働きが大きいと言われる。

そして、その原田氏がペンペン草も生えないほど潰したmixiを復活させたのは、元はてな副社長の「川崎裕一」氏その人だった。

よくmixiはダメになったと言われてるが、機能だけならかつての水準まで復活してる。原田氏の負の遺産が大きすぎてユーザーコミュニティが復活しきれなかったため、彼をmixi復活の功労者として挙げる人はほとんどいない。しかし、FBかLINEか…どこか大きなSNSが大失敗をした時、川崎氏が復旧工事を行った今のmixiが脚光を浴びる日が必ず来る。技術に見合ったコミュニティさえあれば、mixiはかつての栄光を取り戻すだろう。

川崎氏はコミュニティが裸足で逃げ出した廃墟をそこまで復活させてみせた!

僕が上場準備する前の、社長がまだ近藤氏でしなもん会長がご存命だった頃のはてなを尊敬してた。その理由として大きいのがはてな村文化圏を作られた時代のはてなを支え、廃墟とかしたmixiの修復工事もやった川崎裕一氏の存在であり、彼の時代からいるはてな村が未だにはてなの中枢にいることだ。

世間的には「会社としてのmixi」を立て直した朝倉祐介社長(当時)や、現社長でモンストの開発によってmixiに過去最高益をもたらした森田仁基氏の存在が大きいが、僕個人としては川崎氏をもっと評価していただきたい気持ちでmixi情勢を見続けてる。

実はこの話には続きがあり、普遍的な法則性すら見いだせるかもしれない。

でも、舞台はmixiではない。かつて私が愛したmixiをグチャ味噌にした原田氏も、愛した当時の形に可能な限り近づけて復活させた川崎氏もmixiにはもういないからだ。

原田氏はDeNA。川崎氏はスマートニュースにいる。

最近のDeNAが色んなサービスに手を出してはうまく行かずに撤退し、かつて強かった分野も影を潜めているのは有名な話だ。

原田氏は新しい事業に打って出たいDeNAの中では重要ポストである「DeNA戦略投資推進室 室長」だというから、mixiでの原田氏の実績から見れば、DeNAに死相がくっきり見えるほどだ!理解に苦しむし、苦しんでる通り結局は任天堂と提携したこと以外ではDeNAに明るいニュースなんてない。

原田氏を追い出せなければ、落ちるところまで落ちるだろうね。僕の私怨もないとは言わない。でも、当時のmixiを落ちぶれさせた実績を鑑みれば当然の評価だよ。

で、川崎氏の行ったスマートニュースだけど、こっちは期待できる。まぁ、はてなにはIT業界人が多いから「川崎さんが入るならスマートニュースを」と使い出した人も多いかもしれない。

根拠としては、日に日にスマートニュース経由のアクセス数は増加してるのよね…。

1年前ぐらいはブロガーにとって「はてブ砲」「Gunosy砲」の2つが主なアクセスを稼ぐ方法だったが、Gunosyは宣伝だらけになってしまったせいもあって、今はスマートニュースの存在が大きい。下手すると今のはてなブックマークよりも目ざとく情報を見つける能力があるかもしれない…というぐらいよくネタを探してる。

しかも、スマートニュースの中でも担っている部分が「執行役員 広告事業開発担当」だそうで、東洋経済によれば『「SmartNews Adsを通じて、全く新しい広告領域を切り開きました。それがモバイルニュース広告という分野です」と熱く語っていた』そうな…。*1安直に宣伝みたいな情報ばかりを打つようになってしまった某ITベンチャーに比べるとずっと期待したくなるね…。

死神と守護天使の話はどうもIT全体の問題っぽい?

この話をする上で大事なポイントは原田氏は「沈みゆく大手がまだ沈む寸前に入っていく」というもので、川崎氏は「伸びるかどうかわからない不安定な分野を伸ばすこと人」と言うところにある。

実は原田氏と同じような立ち位置でそれでいてドコモ出身のヤツを僕はもうひとり知ってる。それが、ドワンゴ取締役である夏野剛その人である。

実は夏野氏と原田氏はドコモ繋がりだけじゃなく、ドコモを出たのも1年違い、ドコモにいた時に関わった事業はiモード、そして飛ぶ鳥を落とす勢いのあった事業に鳴り物入りで参画していきユーザーの顰蹙を買う…と共通点が多い。(ただ、ご指摘があったから補足しておくと、原田氏がiモードに関わった機関はそんなに長くなく、扱いも転職組でドコモらしいドコモ的な人材というわけでもないらしい)

また、夏野氏の名誉のために言うが、彼はちゃんと当時赤字だったニコ動を黒字化した。確かに彼が入ってからというもの、面白く無いと言われ始めたニコ動からひろゆきが辞め、川上会長をインタビューとジブリのアニメ作りばかりしてる「IT起業家芸人」っぽくなるなど暗いニュースが多い。でも、最低限度黒字化と言う彼自身に任された仕事はしてるので、原田氏よりは断然優秀である。

ただ…。mixiと同じ構図じゃないですか?

面白いmixiを作ってきた人・復活させてみせた人はIT黎明期からの人材で、それをつまらなくしてユーザー離れを起こしたのはドコモから来た男。

ニコ動もはじめてのニコニコ超会議ではひろゆきのブロマイド写真が売られるほどのアングラ感だったのに、今じゃドコモ出身の夏野氏がニコ動のヒーローみたいになった。それだけじゃなくて超会議をすれば、安部総理が来るようになり、角川ドワンゴになってみたり…ITビジネスを作ってきた人の影がどんどん消えていった。

このブログを書いてるはてなとて、上場準備をするはなしになったら急に創業者が会長に、はてなブロガーよりもはてな女子を重用し始め、「なんか大衆文化になりましたね」と僕を呆れさせてる。

そのうち、誰が原因かわからないけど、原田氏のように僕が死神呼ばわりせざるを得ない誰かがはてなの中にも出てくるんだろうなぁ…とうっすら感じてるね。

「長いものに巻かれて行くこと」を拒めた人間は元々それほどツンケンしてなかった楽天やサイバーエージェント(CA)みたいなIT界隈では嫌われてる企業だよ。

この国ではイノベーションを起こしたといえるほど新事業を作った人間の末路は3つだよ。

1、長いものに巻かれてイノベーションを止める…mixi・はてな・ドワンゴらの創業者
2、イノベーションは続けるが、のらりくらりゆえに同業の界隈から常に評判が悪い。…楽天/CA創業者
3、干されるか会社を転々として、小さいながらイノベーションに関わり続ける…川崎裕一氏、堀江貴文氏など

一応誤解のないように補足すると、僕は「ドコモ出身者、上場することでアドバイスをする金融関係者は日本をイノベーションさせないために送り込まれた海外の工作員だ」とか言う気は毛頭ない。

ただ、あまり尖った会社・創業者はそれまで権力を持ってたエリートから嫉妬を招くか、型にはめようと圧力がかかる現実がある。

また、新しいものを受け入れるよりも、新しいものを古い人・社会的に信用されてる(有能とは限らないけど、信用は高い人)が入っていくことでマイルドにしないとダメな傾向がある。

イノベーションが起こらないと嘆いてる人に僕は言いたいよ。

「そもそも、あなたはイノベーションを受け入れられる人ですか?イノベーションを起こし続ける人を応援できる人ですか?」

と。疑問ですよほんと。

自分がブラック企業で病んだ時もそうだったから言うが、仕事変えるなら「会社の体質を変えちゃうぐらいのおかしな奴が来た時」「おかしいと気づいた時」にした方がいい。売上の良し悪しよりも自分のことだから主観的に判断すべき!

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ネットが窮屈に感じる原因はfacebookルールと拝金主義

ネットが窮屈に感じるのはイノベーターがいなくなったからでもあるけどね…

東大をすべり止め扱いする外国人は日本社会に組み込まれたくないからすべり止め扱いしてるんじゃない? 

エリートが世界的な革新を拒んでるという意味で日本は鎖国してるし、取り残されてるかと…

tm2501 登録者

炭水化物が主食です

コメント

    takuan

    (2015年4月11日 - 2:12 AM)

    NTT始めdocomoさん系列の方が当社にも毎年数十人来るけど同系列の部門長クラスの人から思う存分やれ!と言われた課長に長年築き上げた企業文化が破壊され、はたまた将来の自然大災害を被るかもしれないウオータフロントに、この新部長は新しいビルを作り、儲け頭の部署をそこに詰め込み優秀な社員を一度に無くすことで会社の存亡まで危うくさせようとしています。懸命な少数の株主様はぜひ、総会で意見を述べられこの会社と善良で優秀な社員を救って欲しいと思います。

    TM2501

    (2015年4月11日 - 2:26 AM)

    コメントありがとうございます。
    いやはや、そういうことってあるんですね…本人らは「私らはドコモの中ではエリートな位置づけでもなくいじめられてたんだ」と言ってますけど、僕が受けた印象はどちらかと言うと天下りに近いものを感じてたので、こういう情報が流れてくることに個人的には納得している次第です。

    我無回

    (2015年4月11日 - 3:23 PM)

    今回のお話って、主な舞台はIT業界なのでしょうが、この構図って、ほとんどマクドナルドでここ数年起こっていることと、同じじゃないですか?
    特に、mixiの衰退って、そのままマクドの低迷とかぶってくるのですが。
    しかも、マクドが迷走するきっかけを作ったのも、くしくも原田さんですし。
    マクドに川崎さんのような人物が、社長に就任すればいいのでしょうが。
    ちなみに、このマクドの低迷ぶりは、こちらに簡潔に書かれていますが、低迷のきっかけとなったのが、「24時間営業のようです」
    http://news.livedoor.com/article/detail/9993855/
    低迷のマクドナルド 24時間営業のスタートで清潔感が失われた?
    あと、「イノベーション」というのを、「魔法の杖」か何かだと思うのも、どうかと思います。
    まあ、歴史をさかのぼると、織田信長は楽市楽座などの「イノベーション」を起こしますが、あまりにも当時の日本の常識と乖離しすぎたために、結果的に「本能寺」に向かうわけです。
    一言で言うと、彼は「出る杭だったから打たれた」。のでしょう。
    そういう意味で言うと、徳川家康は性急に事を運ぶのではなく、ゆっくりと時間をかけて下ごしらえをしたうえで、「徳川幕府」を作るわけで、しかも徳川幕府はその後300年近く続くわけです。
    まあ、「鳴くまで待った」甲斐があったというものでしょうが。
    そうやって考えてみると、家康の言動に日本における「イノベーション」の形がある気がします。
    日本における、イノベーションの形を、あえて言うと、こうなるでしょうか「初めちょろちょろ半ばっぱ、赤子泣いても蓋取るな」これは、昔言われていた、おいしいご飯の炊き方ですが。

    STR

    (2015年4月11日 - 7:58 PM)

    イノベーションを日本国内で起こすには
    ・日本の上層部及びエリート層が既に内容を掌握している物事、上層部が認めた物事、またはイノベーションを起こした人物が上位層の時において成功している感があります…。
    結局のところ今も昔も日本の上位層はいかに管理・支配するかしか頭にないので、自分たちの既得権益を守るためなら彼らは何だってしますよね…。
    外務省・財務省辺りは正にイノベーションを最大の敵として認識しているようです。これじゃあイノベーションなんてごくまれにしか
    起きませんよ。
    我無回さんへ
    徳川家康は、結局は上位層の血統と統治のノウハウを習得していたから単に成功しただけですので…。
    江戸を作り上げたのも、本当の目的は故郷を富ませるためですし。
    …海外との交流を出島のみに限定にした(蝦夷・琉球王国除く)徳川家に「イノベーション」の型があったかどうかは怪しい所です。

    秋山

    (2015年4月12日 - 12:34 AM)

    ホリエモンはよく自分を叩く奴らに対して「頑張ってる人間の足を引っ張るなよ」みたいなことを言ってるが、実際に足を引っ張ってるのはホリエモンの周りにいる奴らだと思うね
    ライブドアもそういう連中が潰したようなもんだ
    池田信夫はよく「優秀な現場、無能な上司」の話をするが、これは彼の皮肉だ
    自称優秀な現場が上司を無能化して会社を迷走させる
    無責任で、美味しいとこだけ食い逃げようとする人間が多すぎる

    我無回

    (2015年4月12日 - 12:23 PM)

    STRさん
    徳川家に関す主張は、ごもっともだと思いますが、それ以前に家康が信長の「失敗」と秀吉の「成功」の両方見てきている「事実」を忘れていませんか?
    特に、家康にとって、「本能寺の変」は象徴的だったでしょう。
    実際の話、「本能寺の変」の本質は「結局のところ今も昔も日本の上位層はいかに管理・支配するかしか頭にないので、自分たちの既得権益を守るためなら彼らは何だってしますよね…。」これに尽きると思います。
    要は、信長は彼らにとって「目ざわりだった」からつぶされた。
    そして、秀吉は信長の「失敗」を踏まえて、上層部を取り込むことに腐心し、家康はさらにそれを徹底させて、徳川家300年の礎を築いていった。と。
    その象徴が、朝廷との絆でしょう。
    歴代の徳川将軍は、皇族から正室を迎えていますから。
    また、徳川家が「鎖国」をした根本的な理由は、欧米列強の「植民地」にならないようにするためです。
    つまり、徳川家が鎖国をしなければ日本はとっくの昔にフィリピンやその他の国と同様になっていたのですが。
    要は、日本でイノベーションを成功させたかったら、時間と手間がかかっても、上を手なずけておけ。こういうことです。

    我無回

    (2015年4月12日 - 2:06 PM)

    あと、「結局のところ今も昔も日本の上位層はいかに管理・支配するかしか頭にないので、自分たちの既得権益を守るためなら彼らは何だってしますよね…。」というのは、なにも、日本だけの話ではないでしょう。
    実際の話、イエス・キリストが処刑されたのも当時のユダヤの支配階級にとって、彼が目障りだったからで、また、ジョブズがアップルを追放されたのも、似たようなものではないですか?
    ただ、アップルは、その後低迷してジョブズの復帰を経て、現在に至るわけですが。
    その点から言うと、ビル・ゲイツはうまくやっていると思います。なにしろ、天下のIBMを手なずけてマイクロソフトは、今まで来ているわけですから。
    しかも、マイクロソフトのしていることは、基本的にパソコンを動かすための、ソフトを供給することで、ハードはよそに作らせている。
    その辺りをどう考えるかも重要だと思いますよ。

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