精神科・心療内科への通院を考えてる人が注意すべき7つのこと

 

「精神科への通院を考えている」

このテーマで、人から相談を受けることが多いため、記事にまとめることにしました。

持病が持病だけに、精神科寄りの話ではあるが、僕が躁うつ病発症当初に見てもらったのは心療内科だった。

まずは、心療内科で見立てをもらって、精神科への通院を推薦された。
だから、心療内科と精神科「両方に通じる話」をしていく。

 

そもそも、心療内科と精神科の違いは?

どっちに行けばいいか悩む人も多く、馴染みがないうちは戸惑うテーマなので、軽く触れておく。

精神科は精神疾患を扱うところ。不安・抑うつ・イライラ・幻覚・幻聴などの心の症状・心の病気を扱う。
心療内科は体の病気の中で、心や社会が密接に関係している病気(心身症)を主に扱う。

…というのが、建前

実態は、精神科医が1万人以上いるけど、心療内科医は1000人もいない。

それも、「精神科」と言うと患者が来にくい、同伴者が連れて行きにくいから「心療内科」や「メンタルヘルスクリニック」と名乗ってることがあるため、表向きには心療内科がいっぱいある(ように見えて、実態は精神科だったりする)。

こういったマイナスのレッテルや偏見は「スティグマ」と呼ばれ、その影響は日本だけではなく、世界規模であるそうな…。

参照:精神障害♯スティグマ- Wikipedia

だから、純粋に心療内科にかかりたい人、精神科と領域が被っていない「心身症」に悩んでいる人の方が、症状にあった医者を見つけるのが実は難しいのかもしれない…。
そして申し訳ないけど、そちらは専門外だから僕もアドバイスできない。

そのため、今回は「精神科寄りの精神科・心療内科への通院で注意すべき7つのこと」として読んでもらえるとありがたい。

 1.そもそも病名すら出ない時期が長く続く

とにかく時間がかかる!!

精神疾患は風邪や骨折みたいに「一度病院に行けば、病名が判明する」とは行かない!!様々なことを聞かれ、答えじっくりと判断していく。

そのため、判断だけでも時間がかかり、診断自体に消耗して疲れ果てる。

なにしろ診察方法が「自分が病むきっかけになった話をして、医者がなんの病気が、どうして病んでしまったかを判断する」という方式だから、余計に疲れる。
注射一発、点滴一発で「治してもらう」というよりも、時間をかけて話して「一緒に病気の自分を理解・解決していく」ものだから、患者への負担も大きい。

また、内容が内容だけに一回の診察時間で終わらず、通っては話し、通っては話しの日々が続く。
しかも、最初の方は、抗うつ剤などの具体的な病気に効く薬はもらえず、症状に効きそうな睡眠導入剤や不安を抑える漢方が少しもらえる程度だから、本当に辛い。

そもそも話すこともままならない精神状態・体調で来ている中で自分の嫌な思い出や恥の部分を話さないといけないため、病名をはっきりさせるだけでかなりの苦行だ。

まれに、体調がしゃべり方や態度に出ていることを見ぬいた医者が一度で当ててくれることはあるが、その1回目ですんなりと効果の出る薬が出るとは限らない。

2.そもそも予約をとるのが大変。

普通、紹介状のいらない小さい病院からかかる場合、予約がめんどくさい。

心療内科も精神科も実際の処置より「話を聞く」ことが主な仕事になる。

よって、予約を取って時間管理された状態で患者に確保するところが多い。

しかも、 一人に20分30分の長めの時間を確保する必要があるため…処置を済めば、次の患者を診ることができる「体の病気を診る医者」とはまるで違う。

だから、初診の時に受け付けてもらえなかったり、予約できても、日程的にはかなり先になってしまうことも…。(経験済)

一方、推薦状の必要な大きな病院も初診時/通院にもデメリットはある。

・紹介状がないと紹介料だけで取られる。(病院によって1500円~3000円)

・たとえ、大病院でも精神科。心療内科に医者の量はそんなにいない。予約不要というメリットがあるが、初診ではガッツリ待たされる。(2,3時間ぐらいは覚悟すべき!)

「病院の待合室で風邪をもらう」
「待合室で限界を迎えて帰宅の足取りがおぼつかない」
なんて本末転倒な話もあるが、大病院の精神科で待たされタイミング悪く待ち時間が長い、前の患者がおかしくなったといった時に来てしまうと、本当にそのぐらい滅入ることもある。

担当医が決まり、予約できるようになっても、大きな病院だと予約通りの時間に見てもらえるとは限らない。

運の悪さが重なって、自分が待たされた最長記録は4時間30分!
平均でも1時間は待たされるため、精神科通いも楽じゃない!!

3.医者に行っても、ちっとも効果が実感できない上に、疲れる!

やっとここで、診察。

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心療内科も精神科も、初期にもらえる薬は睡眠導入剤ぐらいしか効果があるものはもらえない。

しかも、風邪薬や鼻炎薬とは比べ物にならないぐらい効き方に個人差・ムラ・さらには薬自体の時間差があり、効き目を実感する・自分にあった薬を見つけるのに時間がかかる。(これは抗鬱剤も同じで、精神科への定期通院は主に自分に効く薬を探すことがメインになる。)

一般的に医者にかかると内科・耳鼻科・歯科のようにその場の処置だけでもそれなりの効果が出る。そして、専門的な器具や薬を使いこなす医者に尊敬を感じる。

でも、精神科・心療内科は医者がその場で処置をするわけでもない(話を聞いて薬を出すだけ)。
なので、行っただけでよくなる・医者に「ちゃんと診てくれてる」という安心感も感じられず、病院に言っても信頼関係ができるまで「この医者ホンマに大丈夫か?」と感じることも少なくないかも。

体の病気ではもらった薬もそれなりに効果が出るため「病院に行けば、なんとかなる」部分もある。でも、精神科は行ってから、医者に薬をもらってからがやっと治療のスタートという感じ。

病名が発覚したり、検査の結果がはっきりすれば「治療」が始まるが、そこまで行くまでが苦痛だから、そこは覚悟した方がいい。

4.精神科医はけっこう無神経 

仕方ない部分もあるが、医者は精神病を体験したではなく「ケースと病名を当てはめるだけ」だからこちらにあれこれ話させる・悩んでることを必死に話す割に関心が薄い。

よく言えば「大人な対応」 、悪く言えば「他人事」なので、精神が病んでいる時に聞くと、カチンと来ることも…。(しかも、割とどの病院でも共通してそんな感じ)

おまけに、病気によっては「軽度の○○病」といった言われ方をする。

悪気があるわけではないが、苦しい時に聞くと頭にくる精神科用語だから説明する。

精神科医が言う「軽度」とは「(精神病の人達の中で)軽度」である。

風邪で言えば、微熱ではなく、37度~39度ぐらいの「しんどいだろうけど、死ぬほどではないよね?薬も休養も必要だが、ないとどうにもならんほどじゃないよね?」ぐらい。

逆に、精神疾患で言う「重度」は風邪で言うところの40度以上ぐらいの「これほっといたら、危ないよね?」「一人じゃ、ままならないほどの重症」に相当する。

これは精神障害者手帳とかもそうで、役所の人の話によれば1級の人は本当に一人で申請しに来られないほど酷い人らしい。

「微熱でも熱ぐらいはあるんだろうなぁ…」という程度のものを、精神疾患で言い表すと「抑うつ状態ではあるね」という言い方をされる。(経験談)

こっちが1ヶ月・2ヶ月単位で頭痛が止まらず、眠りが安定せず、頭の回転が悪くて小学校レベルの読み書き計算も辛い時に、医者は「軽度」だの、「抑うつではあるね」とそっけなく言う。

…重病だと言われてたらそれはそれで問題だ。

しかし、ホンマにしんどい時に「軽度」も軽度で軽くあしらわれたようで、すごく頭にくる!

5.病名をはっきりさせる気がない医者はすっぱり変えよう!

もちろん、精神科/心療内科はその体質から「見立てが出にくい」のは確かだ。

しかし、4回5回診察を受けてもなお「この医者はちっとも見立てを出す気がない」「薬について試行錯誤する気がない」と判断できる場合、推薦状をもらって別の医者へ行くことを勧めたい。(当たったことがあるから、言ってる)

「診断に時間がかかること」と、「患者をキープしておきたいから先延ばしにすること」は別物なので、態度を見て判断したい。

6.逆に薬を多く出し過ぎる医者にも注意

これはぼくの話ではなく、精神科関係の話をするとよく聞く話として「病院変えたら薬が半分に減ってしかも体調も良くなった」という事が…あるらしい。

適切な薬がもらえなくて病む時期ががないとはいえ、あまりにも薬が多い時にはセカンドオピニオンや薬について相談する・医者を変えるなどの必要性もあるかも。

薬を飲み過ぎることで体調を崩す、体に負担をかけることもあるから、薬を飲ませすぎる医者も良くない。
逆に言うと、精神科はその場でできる処置が少ない分、薬をいっぱい飲ませてお金稼ぎしようとか、病名をあまり出さないことで通院させ続けようとかそういう人の存在が話を聞いているとちらついてくる。…そういう治療する気があるのかどうか微妙な医者もいるらしい。

7.それでも精神科には行っておいたほうがいい!

実際問題、精神科はややこしい・行くのが苦痛・医者が他の病気に比べてそっけなく感じるといった経験をするため「あー精神科なんて!」と思うことは僕もある。

だけど、精神科に行くことは必要だ。

まず、病名が出れば何をしたらいいかはっきりする!

病名じゃなくて障害の場合もあるが、明確にしないことには打つ手が無い。

大人の発達障害など、長年悩んできたことの答えがそこにあって「救われた」気持ちになることもあるから、病名やきちっとした診断は大事。(経験済)

次に病名があると薬もつく。
特効薬でもなければ、そもそも自分自身が変わろうとしないとよくならないが、薬がないよりは回復がしやすくなる

そして、そっけない相手でも「人に症状を話そうとする」のは大事なこと。何が問題かはっきりさせると、自分でも行動しやすくなる。(から定期検診、大事!)

また、病気の性質から長く医者にかかることが多い精神疾患は公的な支援が受けられることもある。そして、その手続きとして病名がはっきりしていると助かることも…。

そして、障害や病気の種類によっては症状に特化した支援があることも…。

つまり、医者にかかること・病名をはっきりさせることで「治療へのスタート」「病気や障害が診断されたこと自分にできること・できないことへの気づき」が得られる。

通院は辛いと感じることが多い。

しかし、それだけ得るものがあり、助かったことがあるからこそ辛抱して通院することを僕はオススメしたい。

「すべて」は言い過ぎかもしれないけど、浅く広くいろんな病気やそこに携わるお仕事について書かれた本です。

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tm2501 登録者

炭水化物が主食です

コメント

    Hilenn

    (2015年4月26日 - 7:40 PM)

    >4、そもそも精神科医はけっこう無神経
    >おまけに、病気によっては「軽度」という言葉を簡単に言われる。
    >精神科医が言う「軽度の」とは「(精神病の人達の中で)軽度の」である。
    >こっちが1ヶ月・2ヶ月単位で頭痛が止まらず、眠りが安定せず、頭の回転が悪くなって読み書き計算すら辛い時に、医者は「軽度」だの、「抑うつではあるね」とそっけなく言うだけ。
    >…重病だと言われてたらそれはそれで問題だけど、軽くあしらわれた感じがするので、すごく頭にくる!
    これ、すごく大事な視点だなと思うところがあって、ある意味で医者の職業病というのかな、一番悲惨な例を見すぎてしまって&医者の思考回路の「一番悲惨なものを基準に考える」で、大抵の患者は「軽度」だし重症度の判別は医者としてものすごく大事ではあるけど、副作用として患者の持つ悩み苦しみに対して安易に「軽度」と言うのは、特に精神科医では問題になると思います。
    逆に言えば、一番悲惨な症例を見たことがない人に「あなたはまだ軽度であるから」という事実を激励や安心させるためのコミュニケーションスキルを習得できるかどうかは、医者として大事なのかもしれない。

    匿名

    (2015年8月21日 - 10:52 PM)

    大変良い記事だと思いました。
    お医者さんのアンサーが欲しいな。

    ごろちん

    (2017年2月18日 - 1:55 PM)

    やたらと症状を言うと薬を大量に出す、信じて飲んでいると抜け出せなくなる、そして救急車で搬送去れる、一っ気に辞めたら、頭もすっきり、なんてことはない
    メンタル弱いのは仕方ないけど薬ばかりに頼ってはだめだと思う

    sakurattyon

    (2017年4月26日 - 11:01 PM)

    前まで行ってた精神科は合わない薬を出されて、一気に調子が悪くなり、病院変えて薬やめたら呼吸困難、睡眠障害がだいぶ緩和されました。

    TM2501

    (2017年4月27日 - 1:19 PM)

    >id:sakurattyonさん
    薬が合わないありますねぇ…。
    自分もジェネリックに変えてから吐き気がしたり、その前から体調管理が難しかったので、薬を変えてもらうことにしたのですが、医者はかなり渋ってましたね。
    医者によって「これが良いと思うからここから外れてほしくない」みたいなクスリはあるみたいだから、それが合わないとしんどいってことは割とあるみたいです

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