映画「クレヨンしんちゃん」ワーストランキング

2018年4月23日

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あまり知られていないが、クレヨンしんちゃんほど当たり外れが激しい映画シリーズはない!

だから、敢えて言いたい!!
長く続いているアニメ映画のシリーズの中で一番面白いのもクレヨンしんちゃんだ。
同時に、一番つまらなくて見るに耐えないのもクレヨンしんちゃんだと!!

そこで、「つまらないクレヨンしんちゃん」も紹介することにした。
いや、つまらないんだけど…つまんない中にも「時代の先を行ってるチャレンジ精神」が光っている作品が多いからこそ、知られていない・ファンも語らないぐらいの映画に触れてみたくなった。

注意書き
・2018年の「爆盛!!カンフーボーイズ」までの26作品を対象にランキング。
・26位~11位までをこの記事でやるけど、ベスト10は別の記事でやる。
・ベスト10だけを見たい人はこちらをどうぞ→映画「クレヨンしんちゃん」おすすめランキングベスト10 
・ワースト作品はともかく、15〜11位の作品は意欲作も多いため、我こそはオタクだ/クレしんファンだと自負する人は挑戦してください。

 

26位 歌うケツだけ爆弾

あらすじ

「ケツだけ星人」という宇宙人が使っている爆弾がシロのお尻に設置・固定されてしまう。

そのため、宇宙からの特殊な爆弾を取り除く組織と、爆弾を狙うテロリスト集団に追いかけられることに…。

爆弾を取り除く組織はシロを爆弾ごと宇宙に飛ばしてしまおうと画策し、野原家と交渉するがしんのすけだけは大反対してしまう。

野原一家をサイコパス集団のように描いてしまったのがなぁ…。

この映画の評価が低い理由は2つ。

まず、主題歌を歌ったAKB48のメンバーを強引に声優として登場させるために「ビジュアルが宝塚風のテロリスト集団」というストーリー上必要のない(割に尺を取る)キャラがいること。
「お色気要因」として彩りを添える目的で登場しているが、ストーリー上全くいらない薄っぺらい人達。ギャグ的にもそんなに面白いことしてないし…。

ストーリーは別のキャラが担っているため、「真面目にやってるのに、根っこの部分に笑えるところを持ってる」クレヨンしんちゃんらしいゲストキャラが出てこないから、魅力もわかりやすさもないひどい映画になってしまった。

もう1つは、野原一家が悪役みたいになってしまったこと。

「シロを宇宙に飛ばしてしまおう」という冷徹な組織ではあるものの、爆弾を取り除く組織の人達は人知れず実行しようとしたり、最大限譲歩したり…大人の対応をしている人達が悪役。

逆に5歳児のわがままを家族でゴリ押しする形となっている野原一家。

この対立構造のまま映画が進行していくため、野原一家を応援するどころか、
「野原一家ファイヤー!!」
といういつものノリが全く共感できないどころか、狂ってるように見えてしまった。

子どもが見る分には、「あんな簡単に仕事として正しい手続きを踏もうとしてる人を邪魔していいの?」とか思わないかも。
でも、大人も泣けるいい映画をたくさん作ってるからこそ「子どもだましで終わってしまうクレヨンしんちゃんなんて…」とゲンナリ。

25位 金矛の勇者

あらすじ
しんちゃんが金の矛、銀の盾を持つことで勇者として、異世界の暗黒世界の帝王と戦うファンタジー映画。

ヘンダーランド2をやろうとして失敗した感じの映画

やろうとしている方向性だけを見ればすごく面白い作品…のはず。

ただ、
・面白い、記憶に残るギャグが少ない
・テンポが遅すぎる(映画の7割はスロー)
・野原一家もかすかべ防衛隊も蚊帳の外
・初期クレしん映画らしいホラー演出がやり過ぎて、大人向けに…
・クレしん特有のダサさ・くだらなさが悪い方に出てしまう(CG、金の矛・盾がとにかくダサい)
と、イマイチまとめきれていない作品。

監督はクレヨンしんちゃん初代監督の本郷みつる。
ただ、12年ぶりの監督ゆえクレしんとしての時代錯誤感と、ブランクが出たことでより難解な作品に…。

 

ちなみに、個人的なツボは「ボクっ娘で胸の小さい女の子:マタ」を堀江由衣さんが演じているところ。(ちなみに、胸の大きさがストーリーでも触れられる)

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 ちなみに、ここ最近の堀江由衣さんの代表作は…化物語シリーズの羽川翼。

特に、2016〜2017年にかけて映画3部作として上映された「傷物語」では、彼女のデザインをテレビ版よりもさらに女性的に手直しされて、こうなっている。

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『傷物語』神谷浩史さんが語る、絶対羽川が好きになっちゃう話 | アニメイトタイムズ
2016年の年末にクレヨンしんちゃんを見た直後に、年始に傷物語を見て声優さんが同じだと知った時に、面白い偶然だったので触れることにした。

ちなみに、傷物語の原作がこの映画と同じ2008年…それも1ヶ月違いで発売されたという事実にも、縁を感じる。

すごくオタク的な楽しみ方だけど。

 

24位  オラと宇宙のプリンセス 

 ・あらすじ

ひまわりと喧嘩になったしんのすけ。

すると、本当にひまわりが王女様として異星人に引き取られてしまう。

ひまわりは幸せそうだし、野原一家も決して悪い待遇にはされていない。

「ほとんど一方的な契約がきっかけで、ひまわりと会えなくなってしまったこと」
「異星人の方が進んでいて、なおかつ独自の理屈で物事を決めているから話が全く噛み合わないし、取り合ってももらえない」こと以外は…。

 なんでこれを上映しようと思ったのかが、わからん…。

・プロット(大筋)からして面白くなりようがない
・クレヨンしんちゃんでやるべきではない

それが僕でもわかるぐらいに酷い!

クレヨンしんちゃん的なメルヘンではなく、もっと児童書とか女児アニメ(「プリキュア」とかあっち系)っぽい感じのメルヘン。

クレしんらしいメルヘンは「威圧的なのに根本的にはシュール」だが、シュールさがなく子ども騙し。シュールさがなくて、ただただ「大人が勝手に考えた健全な子ども向け」を押し売りした結果できあがるようなメルヘン。
それがたまらなく辛かった。

ちなみに、脚本のこぐれ京さんは小中学生向けの児童書である角川つばさ文庫の作家さん。
「クレしんも子ども向けなんだから読者層と合ってるじゃないか」
とか思われそうだが、映画版クレヨンしんちゃんは「少年のハートを持った大人」がコア層。
テーマとしては大人の男が見ても楽しめつつも、子どもでもわかるぐらいのシンプルさで描いてくれることがクレしんの強さ!!

ターゲットの層が変わったことで、完全に別物に…。

23位  カスカベ野生王国  

あらすじ

「飲むと動物になる薬」しんのすけが拾ってきて、ひろし・みさえが飲んでしまい動物の姿に。

その薬は人類動物化計画を目論むやつらがこれからばらまこうとしている薬だった。

計画を少し早く知ってしまった野原一家とカスカベ防衛隊はその野望を阻止することに…。

普遍的な面白さが置き去りで上っ面だけのクレしん

(映画のテーマにもなっていて、口酸っぱく言われる)環境保全だ、エコだとうるさい時期に映画を見たら面白いのかもしれない。
でも、昔ほどうるさく言われてないため、今見ると

「時代錯誤だ…」
と感じてしまう作品。

映画の中で時代錯誤を感じること自体はそんなに珍しくない。

例えば、80年代の映画の世界に「ラジカセを担いだ人」が出てくるし、大きな携帯電話や昔はやったサイトの画面が出てきたり…そういう作品はいくつかある。

 

「レトロ」だと受け取れる暮らしぶりや時代に関係ない仕草や年齢からくる動きは、そこに今にないかっこよさやその当時のリアリティを観ることもできる。
でも、それが価値観や思想として映画に出てしまうと安っぽさや、頭が悪そうに見えてしまってのめり込めない。

そのため、エコ活動がブームした時代を知らない人には何をしてるかさえわからないような設定が横行しててすごくわかりにくい。
当時を知る世代にも、公開から7年で錆びついた印象のある作品。

しかも、ストーリーが貧弱。
敵が弱すぎてかっこ悪く、終わり方もグズグズ。
おまけに、環境問題を取り扱ってるのに、環境に良くない生活してる奴の方が圧倒的に強くてカッコいい。

悪役が悪に走った動機があまりにも子ども騙し。

中身がキチッとしてないくせに上っ面だけが先走りしているため、映画としてつまらないことや押し付けがましいことがそのまま嫌悪感になりやすい作品。

22位 オラの引越し物語〜サボテン大襲来〜 

あらすじ

ひろしの仕事で、野原一家がメキシコに引越すことに。
その仕事は「甘い汁がとれる新種のサボテンの実をメキシコの原産地から日本に輸入する」というもの。

ところが、新種のサボテンが人をも飲み込むキラーサボテンだった!!

ひろしやみさえは街から避難することを提案するも、市長はサボテン退治も街から逃げることも渋る。

 早い段階で展開が見えてしまうのが映画として… 

子どもが見る分には展開の先読みも、時事ネタを重ねて見ることもないからイラッと来ることは少ないのかもしれない。

ただ、大人が見ると「市長」の存在で展開が読めすぎてしまう上に、政治的にダメなリーダーの隠蔽工作を思い出されるため、作品上邪魔なキャラでしかなかった。

さんざん被害を出した後で隠蔽を繰り返した市長は改心し、サボテンと戦う道を選んだが
「もし、市長が実在したら、周りの人は許すことができないんだろうなぁ…」
と、映画の中で改心した市長を誰も悪く言わないどころか、いい話っぽく仕上げようとしてくるところに、子ども騙し感を感じて嫌になってしまった。

 

別に、「映画で社会や戦争を描いてはいけない」わけではない。

しかし、それらを風刺した人物を登場させることで「映画の展開が読めてしまう」「映画だから許せる人物が出てくることで、お話全体が生臭くなるor絵空事に見えてしまう」のは虚しくなる…。

逆に、実話や実在する事件を演出として活かす事もできるけど…クレしんで「環境問題」「事件に真面目に対処しない政治家」といった実際にあったことを扱うと、映画として面白くならない可能性のほうが高い。

 

先の展開を読めるようにして唯一成功したのは、あっぱれ戦国。
未来がどうなるかひろしは知ってること…そのことが映画の展開をいい意味で左右する面白さがあった。

21位 黄金のスパイ大作戦 

あらすじ 

某国から、本物のスパイの少女「レモン」がしんのすけに近づく。

なんでも、任務を遂行するため大事な鍵をしんのすけが持っていることをしって、しんのすけをスパイに育て上げて。

しんのすけは遊んでいるつもりだったが、大真面目に外国でスパイとしてある物を盗むことに。

脚本家からクレしん愛を感じない…。

クレしんファンよりもむしろ、逆に小中学生の女の子が見た方が面白いかも…。

しんちゃんメインというよりも…ゲストキャラである「レモン」ちゃんの反抗期が主軸に描かれた作品。

それもそのはず。
脚本がこぐれ京。
カラーが違う女児向けの作家さんが、クレしんの作風を無視して暴走。

でも、クレしんに女の子の反抗期を描いた作品は…正直言って、いらない。

あってもいいのかもしれないが、「それで本編がつまんなくなるならちゃんと男性向けの作家に脚本させろよ!!」という怒りを本作に感じた。

細かいネタバレはできないけど…ご都合主義が酷い。
途中までの設定が急に変な形で転用・悪用されたり、
しんちゃんでお決まりの描写・根幹に関わる部分が守られてなかったり…

それで新しいもの積み上げられても
俺はクレしんが見たいんだ!!他所でやってくれ
という気分にしかなれないよ…。
映画はアンタの同人誌じゃないんだよ…
という罵り文句が頭をよぎる…。

20位 踊れ!アミーゴ!

あらすじ

「そっくりな偽物が出没し、本物が消えてしまう」

という都市伝説が、かすかべの中で流行する。

その偽物はサンバの音楽がかかると踊り出すのだという…。

前半は傑作!!ただ、オチがすげー弱い。

初期のクレヨンしんちゃんを彷彿させる「ゆったりとしたホラー」が心地よい。

前半のホラー調のテンポ・パニック映画調の怖さとアクションシーン。

ただ後半のオチが…グズグズ。

前半の本当に大人が見ても怖いぐらいの演出から見ると見劣りしてしまう弱々しいオチに見る気が失せてしまうのがどうにも…。

もし前半のノリを最後まで維持できてたら、トップ10だって視野に入る良作だったけどなぁ~

19位 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃

あらすじ

「3分だけパラレルワールドに飛んでヒーローになれる」という能力を野原家全員が手にする代わり、代わりにパラレルワールドに現れる怪獣を倒さないといけない…ということになってしまう。

マニアックすぎ!そして、色々と時代を先取りしすぎ!!

2010年代前半の深夜アニメに出てきそうな設定を詰めあわせたような作品。
実際、05年時点で魔法少女まどか☆マギカに出てくるような設定や世界観を先取りしているのはすごい!!

ただ、映画として淡々としているというか、どんよりと怖い。
しかも、怖い方向が子どもには説明しづらく大人が見ると生々しい。

いい意味でも悪い意味でもオタク向け。

オタクじゃないとわからないギャグや設定が多すぎる上に、同じような流れが淡々としてるからオタクかどうかで楽しめるかどうかが変わってくる。

ゴールデンタイムのアニメはオタクじゃなくても楽しめるところがいいのに、それがなくなってしまっているのが辛い。

深夜アニメもクレしんも大好きだよ?
でも、クレしんでオタクが喜ぶ題材をオタクしかわからん形でやられても嬉しくない。

18位 ブリブリ王国の秘宝 

あらすじ

野原家にブリブリ王国の旅行券が当たる。

しかし、それはブリブリ王国の秘宝を狙うホワイトスネイク団の罠だった。

テレビ版クレしんの延長にある安定したクレしん映画

ゲストヒロインがかわいく、アクションシーンにキレがあって、オチもくだらなくて、オマージュネタもきちっとしていて…。

安定したクレヨンしんちゃん。

突出して泣けたり、新しいものが見えたりするわけじゃないから順位は低めだけど、上位のクレヨンしんちゃんを見た後でも安心して見られるクレしんの原点的な作品。

クレしんファンが見たいクレしんとは、こういうことなんだよ。

17位 バカうまっ!B級グルメサバイバル!!

あらすじ 

かすかべで「B級グルメカーニバル」が開催される。

だが、そのB級グルメの会場をA級グルメ機構が乗っ取ってしまう。

カーニバルの看板である「ソースのケン」の焼きそばを食べにかすかべ防衛隊の5人が焼きそばを食べに行こうとするが…「ケン」の恋人の紅子から秘伝のソースを預かって、ケンに届ける約束をしてしまったことで、A級グルメ機構に追いかけられる羽目に…。

ギャグも題材もいい。でも、悪役に魅力が足りない

ヤキニクロード、暗黒タマタマのような「ギャグがキレキレのクレヨンしんちゃん」が好きな人にはおすすめの作品。

…ただ、ストーリー重視でクレヨンしんちゃんを楽しみたい人には物足りない。

悪役が全般的に弱すぎるし、言ってることにも説得力がないから悪役としてすごく雑。

大人の男が見る分には同情が湧く・共感できる部分のある悪役ではある。
ただ、子どもや一緒に見に来たお母さんには悪役が女々しく映るだろう。
だから、この映画は見る人を選んでしまうだろう…。

悪役の魅力のなさがギャグを楽しむ映画で落ち着いてしまう要因になっているのがすごく悲しいし、惜しい作品。

16位 爆発!温泉わくわく大決戦 

あらすじ 

野原家の家の下に「金の魂の湯」が出ることがわかり、温泉Gメンに協力を要請され、野原家の下を掘ることになる。

その間、秘密組織「温泉Gメン」の施設で過ごすことになるが、温泉Gメンの秘密をあばかんとする秘密組織「YUZAME」に狙われてしまう。

ネタ特化クレしん。ものすごくくだらない!!

ギャグとオマージュに特化したクレヨンしんちゃん。

テレビで見ているクレヨンしんちゃんの良さそのままに、劇場版の予算で怪獣映画のオマージュをしただけの作品

それ以上でもそれ以下でもないため、オトナ帝国やあっぱれ戦国に感動して「映画版クレヨンしんちゃんは泣ける」とか思ってみると逆に痛い目を見る作品。

 

ただ、オマージュやギャグがメインの作品としてはかなり面白い!
例えば、ゴジラのBGMそのままかかってるシーンがあったり、エヴァンゲリオンや巨神兵をオマージュしたようなよくわかんない巨大なロボットが出てきたりする。

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そのため、ロボット大好きな人にはたまらない映画。(そのため、クレしんランキングを作る人はこの映画を上位に据える人が多いけど…あまりにもオタク好みに偏りすぎてるのでこの順位に)

15位 爆睡!ユメミーワールド大突撃 

あらすじ 

野原一家全員が楽しい夢を見ていると、その夢を食べられてしまう…という夢を見た。

その日から、見たい夢を見られる「ユメミーワールド」へ行けるようになるが、徐々に悪夢ばかり見るようになってしまう…。

 荒削りに新しいクレしんを開拓した意欲作

クレしん映画の中で一番扱いに困る映画がこれ。

世間的にはクレヨンしんちゃんらしいギャグやメルヘンチックな世界、子ども時代の可能性を描いている作品であるため、すごく評判がいい。
ファンタジーだけど突き詰めていくと誰にでもあるリアルな夢の世界、人間嫌いな同年代の女の子がゲストキャラ、子どもたちの冒険を応援するために無理やり子ども感をだす痛いけど必死さが伝わって応援したくなる野原夫妻…。

それはすごく良かった。

ただ、その一方で、深夜アニメで扱われるテーマに傾いたり、昔のクレヨンしんちゃんだったら絶対に言わないことをみさえが言い出したことですごく、頭を抱えた作品。

そのため、クレしんを愛して15年以上の古参のファンは野原みさえが
「好きで嫌われ役やってんじゃないわよ!」
と、作中で家族の嫌われ役を意図的に引き受けていたことを公言するみさえ。

 

これが、ありか・なしかをよくお考えの上、見ることをオススメする。
93年に上映した「ハイグレ魔王」の中では、むしろみさえが夏休みに子どもが幼稚園に行かないことをめんどくさがる描写さえあるみさえが、今となっては理想の母親像…いやそこまで行かなくても、自分から押し付けがましいほど暑苦しくなっていくさまがなぁ…。

そこが僕はダメだった。

また、他にも悪役も同じ幼稚園に子どもが通っている父親であったため、家庭の教育方針や子どもの接し方がぶつかり合うような形になる。
そこに気軽な娯楽として楽しめなかったところが僕の中ではもやもやして楽しみきれなかった。

挑戦的で面白い作品なんだけど、クレしんでやるには胃もたれするような親のエゴとか教育方針の話をごちゃごちゃ入れすぎて…見ていてしんどさも多かった。

14位  嵐を呼ぶオラの花嫁

あらすじ

突然、しんのすけの未来の婚約者がしんのすけのもとに現れる。

しんのすけを含めたかすかべ防衛隊と一緒に、未来のしんのすけを救うために未来の世界へ…。

そして、未来を舞台に、かすかべ防衛隊が未来のしんのすけをお助けする。

要所は抑えてるけど…細部で不満。

信念を持って作られたんだろうなぁ…

クレヨンしんちゃんファンが見れば、よく勉強して作られていること・愛を感じる作品。

例えば、映画の中では他の登場人物の未来も出てくるが…しんのすけの未来の顔だけは最後まで明かされない。

また、ぼーちゃんとしんのすけの関係が未来の世界でも「お互いの良き理解者」という立ち位置が変わってないところに感動を覚えた。
というのも、過去の映画にはしんちゃんが本気で恋をした時に「惚れたな」と、恋をしたしんちゃんを見透かすシーンがある。

僕はあのシーンが大好き!
しんちゃんが女の子にオープンスケベに見えて、実は本気で惚れた女の子にはすごくシャイなことを同年代でぼーちゃんだけが理解してる。そこが大好き。

5歳児なのに、あの二人だけは「男同士の関係性」を持ってる部分をキチッと描いてくれている(過去の映画やテレビ版の良設定を引き継いでくれてた)のがすげー嬉しい。

それもそうだろう。
脚本家は横手美智子。

キャリア25年のベテランの優秀な脚本家さん。
深夜アニメが好きな人で、特に女性向け作品でこの人の名前があったら、安心して見られるような脚本家さん。

ただ…「うまく作りすぎた」ことが、裏目に出た部分も

終盤に過剰にハッピーエンドを煽り過ぎたり、説明口調なセリフが増えてグズグズしたり、未来のしんちゃんを爽やかイケメンとして描きすぎたり…題材も好きなシーンも多い作品だけど「もう一声」という感じも。

 

ちなみに、僕のお気に入りは未来のシロ。これだけでも映画見てよかったと思えた!

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13位 襲来!!宇宙人シシリ

 

・あらすじ

野原家にUFOが不時着し、その中にはシシリという宇宙人がいた。

シシリは「バブバブ光線」によって、相手を若返らせることができ、ひろし・みさえは25歳づつ若返ってしまう。

野原家はもとに戻してもらうため、シシリが父親と合流するため、子どもだけで日本を横断して、シシリの父がいる鹿児島(種子島?)を目指す。

浅いようで深い!子ども騙しのようでいて、大人向け!!

クレヨンしんちゃんを全部見た人にこそ見てほしい、25周年にふさわしい作品。

デザインこそ、昔のしんちゃんに比べて、デザインがマイルドになったから、子供の頃大好きだったしんちゃんではないけど…その流れを引き継いだ形で、細かい仕掛けがいろいろはいっている。

・過去の24作品からたくさんのゲストキャラがゲスト出演(一部のキャラにはセリフもあったり、グッズやおもちゃに紛れ込んでるキャラもいる)
・実在する事件や歴史的なできごと、他の名作アニメにあったものをうまく拾い上げた高度なオマージュを、クレしんらしいくだらない・大したことがない話のように落とし込む技術がすごい。

 

とにかく、ネタに凝っている。

同時に、過去作やアニメ・時事問題の知識がないとこの映画の作品は楽しみきれないどころか、むしろ「頭がお尻の、ダサくて臆病で偏屈なキャラクターがうじうじしている映画」に見えてしまうから、楽しめる人かどうかがすごく問われてしまう映画だと思ったから、この順位でとどめておく。

 

全部わかった上で見ると「すごい映画だ」と思うけど、分かんないで見ると弱いのが、ネック…。

 12位 雲黒斎の野望 

あらすじ

30世紀から来たタイムパトロールが、シロを経由して喋りかけてきた。

そのタイムパトロールに協力して、戦国時代に行き、歴史を変えようとしている奴らをやっつけて人類の危機を救うことに…。

 ずっと家で流していたい初期クレしんの名作!!

クレヨンしんちゃんの映画が24作品もあるから、ワーストランキングに甘んじているけど、文句のつけようがないほどの名作の1つ。

アクションあり、どんでん返しあり、ファンタジーあり…申し分ない映画。

ただ…クレヨンしんちゃんを見る以上はわかりやすいギャグや印象に残るようなくだらなさを期待してしまうため、歴代のクレヨンしんちゃんの中では「シリアスでギャグ要素・家族要素が少なめで、クレヨンしんちゃんという題材で普通に良い映画を作ってしまった作品」であるため、今のクレヨンしんちゃんファンが見ると、評価もしづらく、印象にも残りにくい作品ではあるかも…。

人に好きと言って伝わりにくけど、自宅にDVDがあれば、ずっとかけていたいタイプの評価が難しい作品。

 11位 アッパレ!戦国大合戦 

・あらすじ

幼稚園からしんのすけが帰るとシロが庭を掘り返していた。

しんのすけが静止してもシロは穴を掘り続け、ついに文箱を掘り当てる。

文箱を掘り当てるとしんのすけが書いたであろう文字とぶりぶりざえもんの絵が。

そして、穴の中で目を閉じると戦国時代に…タイムスリップしていた。

クレしん映画の「先」を描いたことで好みが別れた作品

クオリティだけで言えば、トップ5には入れる作品。

そのため、クレしんファン以外には伝説的な扱いを受けることが多い。
実際、クレしん映画シリーズで初めて賞を取ったのはアッパレ戦国。

この映画を原案とする実写版として「BALLAD 名もなき愛のうた」というスピンオフまである。(しかも、キャストがすごく豪華)

ただし、一般ウケとは正反対にクレしんファンには評判が芳しくない映画。
僕自身、終わり方や話の進み方を見ながら「これはクレヨンしんちゃんとして受け入れていいのか?」と悩んで、この順位にした。

というのも、クレヨンしんちゃんの映画の決まりは、善と悪が正々堂々勝負して、勝ち負けさえ決したら相手のことを助ける側にいる…というのがクレしんらしい「正義」のあり方 。そ
この潔さと寛容さが、クレヨンしんちゃん的な正義のあり方。

本作でも8割ぐらいはそのルールを守ってる。
ただ、残りの2割で…クレしん映画がそれまで守ってきたルールを10年目にしてぶっ壊してしまうできごとがこの映画でだけ起きる。
だから、この作品の評価の難しさ、後味の悪さが出てしまう。

そのため、

この作品見てしまうと他のクレヨンしんちゃん映画を素直に楽しめなくなってしまう
「他の映画では手放しに、しんちゃんと彼に影響を及ぼしてるアクション仮面や野原ひろしの美学や正義の物語を楽しむことができていた。だから、クレしん映画でこんなに生々しい話になるのはしんどい。」
というシリーズ単位のファンならではのチグハグ感があって…好きになりきれずに、この順位に。

 

もう一回言うけど、好き嫌いを無視した作画のクオリティやBGMのかっこよさだけなら、歴代のクレしんでもトップクラス。
でも…クレしんファンがクレしんに求めているものはこういうことじゃないし、それどころか今までクレしんを楽しんできた人をぶっ潰すような終わり方をしているから…しんどいクレしんでもあるのよね…。

 

 

・後半に続く
ベスト10も気になる方はこちらへどうぞ
映画「クレヨンしんちゃん」おすすめランキングベスト10

 

クレしん映画が大好きな人が今全部見返すならこれがおすすめ。

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