阪急・オリックスほどフロントの決断力が直結してる球団はない!!

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今回はオリックスの監督の歴史について話します。

・きっかけ

一週間前、ロッテの歴代監督について調べて記事を書いた。
ロッテ歴代監督達の呪われた歴史

好評だから2回目…と言いたいけど、元々はオリックスの方を先に調べていた。

というのも
「そういえば、(今、オリックスの監督をしている)福良淳一監督ってオリックスの選手だったけど…生え抜きの選手が監督をやったのは何年ぶりだろう?
という疑問があった。そして、驚くことが分かったからこのテーマを調べることにした。

驚くほど生え抜き監督が少ない阪急・オリックス

答えは「梶本隆夫」以来で、なんと36年ぶりである!!

逆に言うと、36年間阪急・オリックス出身の選手が自分の球団の監督を誰もやってないのである!!

梶本さん自体は254勝して名球会入りもしている大投手ではある。しかし、平成生まれの野球ファンには「誰だよ!」と言いたくなるぐらいに昔の選手の名前まで遡らないと阪急・オリックスの選手で出身球団の監督をした人は出てこない。(※OBの監督も実は山田久志さんぐらいしかいない。しかも、山田さんは中日で監督。)

 

それどころか、2リーグ制以降阪急・オリックスからプロのキャリアをスタートさせた生え抜き選手が監督をした人はなんと、4人しかいない!!

しかも、4人とも優勝したことがないため、もし福良監督が優勝したら、球団史上初の快挙ということになる。
こんな珍記録がある球団、日ハムと横浜とオリックスぐらいです!!(楽天は生え抜き監督が出るほどの歴史がないのでここでは除外)

横浜は球団創設から2回しかリーグ優勝したことないからしょうがない。
日ハムも北海道に移転するまでは50年間で2回しか優勝してないへっぽこ球団だったから、これもしょうがない。

でも…オリックスは12回優勝しているのに、生え抜き監督の優勝は一回もない!!

12回も優勝してるんだから、名選手はいますよ?
でも、そういう選手の多くは名コーチとして他球団を転々としているだけで…監督にはなってない。

いや、そもそも12回優勝していることに対して、平成生まれ(特にイチローがメジャーに行った後)の野球ファンは「え?」って話だと思う。

…そうなんだよ。80年代に西武が勢いづく前は阪急こそ最強だったんだよ…。

阪急・オリックスで優勝をつかんだのはわずか3人。でも、12回の優勝

阪急・オリックスの歴代監督は全部で19人いるけど…阪急・オリックスで優勝を経験した監督は3人しかいない。

それも西本幸雄が5回、上田利治が5回、そして仰木彬が2回。

これは在任期間を見ても同じことが言えて、この3人の在任期間が、阪急・オリックスの歴史の半分を占めてる。(西本11年、上田15年、仰木9年)

オリックスは阪急時代から一貫してダメな監督、チームと合わない監督には厳しい。

しかし、チームと合ってる監督には、長期政権を組んでもらったり、2期目をお願いしたりして、やれるだけ監督をやってもらう。

そのため(ここ10年のオリックスを知ってる人には信じられないと思うけど)、平均すると他の球団よりも監督の在任期間の長いチームとなっている。

これが在任中や、信用できる監督を呼ぶ人脈があるうちはいいんですが…内側で監督を育てるノウハウがないし、仰木監督の後、長続きすた監督を選ぶ能力がフロントにもなかったというのが阪急・オリックスの歴史。

「何年かかろうと西本を翻意させろ!阪急再建は西本以外にない!」

これには大きな理由がある。

 

そもそも、阪急は西本幸雄が来るまでは弱小球団だった。
西本も西本で、大毎(今のロッテ)で監督をした際に、オーナーと日本シリーズでの采配を巡って喧嘩になって監督を1年で辞める羽目になった。

派手好きで、他球団の人気監督を呼びたがっていた大毎のオーナー『永田雅一』に、鶴岡一人(23年南海の監督をやることになる大物)が
「探さなくたって、球団の中に一人適任がいるじゃないか!」
と助言したことがきっかけでの監督就任だった。

毎日時代…つまり、自分がオーナーになる前の選手達にはとことん冷たかった永田雅一オーナーは渋々西本を監督に据えるが、西本と揉めたことをきっかけに、西本どころか、毎日時代からの選手たちを放出、賃上げの凍結など色んな嫌がらせをすることになる。

目をつけた阪急で再び監督をすることになるが…西本は阪急でも揉め事に巻き込まれてしまう。

今度はオーナーではなく、球団幹部やレギュラーの選手達が西本と揉める。
レギュラーの選手は西本の「練習態度や調子が悪い選手は出さない」という方針では月給に響くことがあるから、消極的な反対。
球団幹部は当時のヘッドコーチ青田昇を擁立しようとしていたため、西本体制に消極的。

ついに、西本は信任投票を選手にさせ、自分への反対や白票が出たことを理由に自宅へ閉じこもる。

そんな状況に、小林米三(小林一三の三男:阪急2代目オーナー)は
「何年かかろうと西本を翻意させろ!阪急の再生は西本以外にない!!」
と鶴の一声で、西本監督を呼び戻させる。

就任当初最下位だったチームを5年目で優勝させる。

日本シリーズではいずれもV9巨人に阻まれることになるものの、11年で5回のリーグ優勝を果たす。

そして、チームを円熟させた状態にした後、後任の上田利治監督を西本が推薦し、バトンタッチ。
さらに、近鉄に渡ってから監督をした際、コーチとして西本と一緒に近鉄を鍛え上げた仰木彬も、西本監督の野球に影響を受けている。

 

そのため、オーナーが自ら西本監督がやりやすい環境を整備したことが、5回の優勝には直接的に…7回の優勝にも間接的に影響を与えてる。
つまり、小林米三の決断力が、阪急・オリックスの黄金期全体を支えたことになる。

仰木監督を呼んだのも球団代表の英断によるもの。

これを読んで疑問に思った人がいると思う。
「じゃあ、阪急時代のオーナーが良かったから、オリックスの最初の方が強かっただけで、今のオリックスのオーナー…つまり、宮内義彦さんはあんまりオーナーとしては良くないのではないか?」
と。

僕も宮内義彦の評価についてはずっと悩んでいたのだが…宮内義彦が特別悪いオーナーとも言えないと思う。
…というのも、オーナーとしては熱心に投資してくれているし、結果はすぐれないしすぐにクビにする事になっても国内外の実績ある監督を呼んできて試行錯誤してくれているため、熱心な方だと思う。

オリックスってすごいよ?
だって、いいときも悪いときも大して儲かってないのにそれなりに、野球のためにお金使ってる。(弱い時でも、お金のかかった助っ人や補強をしてるし…。)

努力に一貫性や戦略性がないだけで、努力自体はしてるからね??
ただ、この努力が結果に結びついている時には、ちゃんとした球団代表がいた。

井箟重慶という人なんだけど…この人が仰木監督の招聘を提案し、実現した結果としている。
ただ、そこの人が球団代表をしたのが90年~00年で、れ以降は顧問やアドバイザーというゆるいつながりでしか変わってない。

もし、ちゃんとした球団社長、球団代表、GMなどがいたら、仰木監督の後に…バファローズ、ブルーウェーブ、西鉄の荒々しい野球の権化みたいな人のあとに…西武の管理野球の影響をモロに受けてる石毛監督や、伊原監督を呼ぶようなことにはならなかったと思う。

石毛に限ったことではなく、読んだ監督がことごとくミスマッチ。
それぞれの監督が悪いのではなく、外部から監督を呼ぶ以上はフロントが統一感や監督の野球に合った選手を用意しないといけなかったのに…大した準備・戦略もないまま、監督たちに丸投げしてしまった。

もし良くも悪くもお金を出すだけのオーナーである宮内氏にうまく助言や提案ができる人がついていると、オリックスはうまく回っていたはずだが…中々そうならなかった。

だから、お金があっても戦略のない的外れな補強をしてみたり、知名度だけで監督を呼んでみたりするから、中々結果に結びつかない。

結果、野球の歴史でも異常なほどコロコロ変わってて、なんとテリー・コリンズから森脇浩司まで4人連続で、成績不振を理由にシーズン途中に休養している。

最後にシーズン終了まで勤め上げたのは2006年の中村勝広監督が最後なので、もし福良監督がシーズン終了まで勤めた上できれいに辞めると、それも、オリックスのダメな歴史を止めたという快挙になってしまう。(他球団では休養して辞めさせられる監督のほうが少ないんだけど…)

なんでこんなことになってるかというと…「オリックス側が野球も他のビジネスと同じように捉えているから」ではないかと思う。
強いチームを作るのには、西本監督でも、他の監督でも3~5年ぐらいじっくり選手を育てる必要のある野球の世界で、監督をコロコロ変えてしまっている。

しかも、よく調べると監督どころか、00年代には球団社長もコロコロかわってる。
09年に今の西名弘明球団社長に落ち着くまで、2年に1回ぐらいのペースで球団社長が変わっている。

その西名さんも、戦中生まれの営業畑のおじいさんで「ハングリー精神がどうたら」「初任給が3万円の地代が…」みたいなことをスポニチのインタビューでしたり顔で言う人だから…けっこう地雷臭い。(実際、シーズン途中で監督が切られまくってる時期の球団社長の一人はこの人だし…)
【球団トップに聞く】オリックス・西名社長 下積み時代の経験生かし頂点と「縁」結ぶ― スポニチ Sponichi Annex 野球
つまり、阪急もオリックスもトップが正しい決断をするか、優勝するために必要な提案が中から出てくるか…というフロントの実力が色濃く出てしまう

計画性もその時々の監督に丸投げしてしまうか、「補強したからどうにかしろ」と意思疎通ができてなかったりするかなので、フロントが賢くならないままズルズル来てしまってる部分は強く感じる。
ロッテや広島や日ハムみたいに勝ってるチームを移籍や、オーナーの独断でぶっ潰すようなことは絶対しないんだけど…1回勝てなくなるとそこから這い上がるためにリーダーの決断とか、経営側の提案がうまく機能しないと立ち直れない球団でもある。

それを勝ち続けながら、内部で指導者も育てていくシステムにしたのが西武や巨人のすごいところなんだけど…阪急やオリックスは名監督に任せきりで、世代交代やチームの建て直しをする時間やメカニズムをちゃんと理解してなかった(理解していても、先の手を打たず、小手先の対処ばかりしてた)結果、こうなってしまったんだよなぁ…。

福良監督が5年ぐらいじっくりやってくれると、多少面白くなるかもしれないけど…それを後押しすることが今のフロントにできるかどうか…。
福良がいいとか悪いとかじゃなくて、「時間をかけて勝ちに行く」って姿勢を作っていくところからやらないとオリックスはダメだよ…。

応援はしてるよ?

でも、応援している監督や選手がビクビクしている状況を見ると勝ち負け以前のところで「ダメだろうなぁ~」って諦めちゃうところがあるから、オリックスのフロントには頑張って欲しい。
自分達で監督を育てていなかった以上、チームが強くなるかどうかはフロントが筋道を示せるかどうかにかかっているのだから!!

 

田口さん…僕は、オリックスという球団の方が色々謎です。二軍の謎もいいけど、オリックスの謎についてもいつか書いてください。

◆関連記事:野球の話あれこれ

ロッテ歴代監督達の呪われた歴史
冒頭でも紹介したロッテの監督の歴史です。壮絶すぎます!!

野球ファンなら「ラミ流」を読んだ方がいい!いや、野球関係なくいい本ですよ!!
「地元球団を応援する」 というスタンスなので、セは神奈川の横浜、パは僕が育った神戸のオリックスを応援してます。その関係でラミレスの本を読んだら、思いの外すごい人物で感動しました。

20年間生え抜き監督を貫く西武歴代監督の歴史
逆に、監督を内部で育てるからこそフロントも後任の監督もするべき野球が定まっていて強いのが西武。オリックスと同じように外部の監督が強くしたチームでありながら、その後、広岡・森の作った路線をきちっと受け継いだからこそ強いチームができている。

tm2501 登録者

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