目黒に行ったら「こんぴら茶屋の牛かれーうどん」でうどんの旨さを味わい尽くせ!

 

「月曜から夜ふかし」で見てからずっと行きたかったカレーうどんの名店「こんぴら茶屋」。(定期的にテレビで紹介される)

うどんにしてはちょっとお高いし、外観も敷居が高くて入りにくそうに見えるお店。

でも、改めて「うどんっていいなぁ〜」と再認識させられた。

 カレーうどんとは別物?「牛かれーうどん」のパワー!

そもそも、カレーうどんには大きく分けて2種類ある。

・カレー寄りで「濃ゆいカレーにうどんが絡まって、うどんつゆよりもカレーの濃厚さを楽しむ」タイプ
・うどん寄りで「カレー味のスープをうどんつゆ強めに割り、深みと飲みやすさを残した」タイプ

一般には後者のカレーうどんの方が主流で、前者はカレーうどんではない(カレーにうどんが入ってる奴という認識)と提唱する人もいる。

だが、今回紹介するのは前者だ。

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「鍋焼き風にカレーと煮込んだようなうどん」という感じの食べ物。
濃厚でアツアツのカレー味が強いスープ。うどんの表面がほどよく溶けかかり、ぬめりを感じるような舌触りがする。だから、すごくハフハフして食べにくい。

このタイプのカレーうどんは評価が別れる。

まず、うどんダシを最後まで飲み干しにくく、魚介系のキレのあるダシの味が感じられないから。

次に、中途半端なうどんではうどんがカレーに負けてしまうから。

だから、カレー寄りのドロッとしたアツアツハフハフのカレーうどんは「カレーうどんじゃない」という反対意見もあるかもしれない…。

しかし、そこは東京を代表するカレーうどんの名店!

うどんは店内で打った自家製麺!(店の奥に機械あり)

だから、カレーのとろみや熱が加わってもうどんは切れずに、すすった分だけカレーとうどんに込められた熱が口の中にむせるほど入ってくる!
それをむせながら、「でもなんかウマいぞ!箸が止まらないぞ」と平らげて行くのが、このうどんの醍醐味!!

だから、楽しみ方としてはあんかけや鍋焼きみたいな感じ。
ダシの味を楽しむタイプのうどんではないかもしれない…。

だが、ダシはしっかり効いてるから「(アツくてよくわかんないけど、)なんかウマいぞ」がある。

カレーうどんのスープと具材は「牛かれーうどん」と名乗るだけあり、濃厚な牛の味が後押ししてくる。濃ゆいカレー味にうんざりしないように、少量のネギと、敢えて歯ごたえを残した辛味のある玉ねぎが入っているのも深い工夫!

うどんの食べ方はこのアツアツハフハフがいい!

近頃、讃岐うどんブームだったり、家で冷凍うどんが簡単に食べられるけど、あの手のうどんには鍋焼きうどんのように
「柔らかいけど、腰と粘りがあるから、アツアツでもズルズルと入ってくるようなうどん」
という食べ方はあまりしない。

どちらかというと忘れられがちだが、
「熱ッ!でも、熱くて具体的な味はわからなんが、ダシがしっかりしてるから箸が止まらん!」
「スープよく絡んでる(吸ってる)から箸に重さを感じる。表面が解けかかってる。だけど、すすった時・噛んだ時に味と熱が乗ってるからウマいぞ!」
という楽しみ方をするようなうどんだ!

でも、このカレーうどんの深さは、「替え玉」をすることにある!

うどんなのに、敢えての替え玉!

このお店では「大盛り」ではなく、「替え玉」という形で麺を追加注文できる。

そのため、「スープが水っぽく薄まってしまう」と心配してたら…それが良かった。

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露骨にスッピンのうどんが出てきただけではなく、ネギまでついてくる。

コレを好みの濃さに絡めて食べる…だけでも斬新だ。

さらに、「わざと一杯目よりも固めに茹でる」という工夫を加えることで、今度は普段食べている讃岐うどん寄りの「もっちりと、ツルツルシコシコのカレーうどん」が楽しめる。

しかも、濃い目のスープも薄まることで味に変化が加わる!

カレー味や煮込んだ牛肉の味が濃ゆかったスープが茹でたてのうどんが入って薄まることで、「いわゆる一般的なカレーうどん」に変身する!

節など魚介系の旨味が牛やスパイスの下からふわっと浮き上がってきて、抜けていく。

よく知っている「飲み干しやすいカレーうどんのつゆ」になる。

替え玉を頼むとネギを入れてくれること、元々のドロッとしたスープが薄まりながらもあたたまることで、麺だけではなく、スープまでまるで別物のような楽しみ方になる!

うどんの良さを1杯と替え玉で、3種類のうどんの良さを味わうことができる。

・1杯目は鍋焼きうどんのような、うどんの良さ。アツアツハフハフの麺とよく絡まったスープ、アツアツにならないと感じられない独特の食感。そして、敢えてよく絡むように作られた「カレー寄りのカレーうどん」

・2杯目はよくあるカレーうどんの美味しさ。魚介系のダシが深みを出し、カレーや牛肉がパンチを与えるいい感じのコンビネーション!

・2杯目の麺はもちもち感やツルツルシコシコ感が味わえる湯で加減。一杯目のうどんのようにとろけたり、うどんを噛む美味しさはないが、その分のどごしの良さが際立つ。

ついつい、食べやすいもの・食べられるものばかり食べてるから忘れがちだけど、「うどんの美味しさはこれだけあるんだ」といううどんが持ってる幅広さ・奥深さ・ポテンシャルの高さを再認識させてくれるうどんだった。

これはなかなか…。

 

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