野球ファン必見のすげーマンガを見つけてきたから紹介するね。
このマンガね…ギャグマンガとしても野球マンガとしても萌え萌えな日常系マンガとしてもキレがすごいんだよ。
「野球が好きかどうか」
という前提はあるものの、野球が好きな人にはネタがコアで、鋭いキレ味の画力と躍動感なので、すご~く楽しめると思うよ。
…というのもね、こんなノリがエンドレスに続く作品なんだよ。
野球オタクをそのまんま女の子にして、すごいキレで野球のものまねや、スーパープレイをしていく作品なの。
このコマと似たようなノリが続くから…このコマ見て
「ええやん、最高やん」
と思ったら、このマンガ買えばいいよ。
逆に、
「え?なになに!?」
と思った人は…あわないと思うからいいや。
ギャグマンガなのに「絵がキレイなことが一番笑える」という不思議マンガ
ギャグマンガだから当然ありえないことをしているんだけど…それ以上に面白いのは、マンガとしてのキレが鋭いこと。
例えば、このコマなんてすごいキレがいいのよね…。
野球好きな人も大満足なスパイダーキャッチの4コマなんだけど…キャッチしたところだけではなく、下がり方からして野球が好きな人のこだわりが詰まった動き。
特に、4番のコマは野球習ったことある人じゃないとわからないコマ。
野球でフライ(特に外野フライ)を取る時には半身になってボールの落下点を予想する。
遠くからボールが飛んでくるスポーツの中でもこういう動きをやる競技って意外となくて、この動きがあるかどうかで野球をわかってる人かどうかの区別になる…と言っても過言ではない。
他のスポーツだと、遠くにボールを投げるのは誰かへのパスであることが多いから「どこに行くかわからないボールを判断すること」よりも、サッカーみたいに「パスした相手から奪い取るための場所取り」の意味合いが大きくなるから、半身の動作って野球ほど言われない。(野球以外では聞いたことない)
単に野球中継や野球のニュースを見てるだけの人でも、打撃フォームとか、キャッチの瞬間ぐらいは真似できるんだけど…やってないとわからないであろう守備の動きや細かい動きの癖まで再現してるから
「この人すげー!!」
となる。
やってることは終始ギャグマンガなのに、野球の動きの再現度がとにかく高いから、
「えー!?この画力でギャグやってんのすごくない!?」
という、他の作品にはない笑いのツボを刺激してくる作品。
とにかく、オールラウンダーな作者がやばい!!
察しのいい人は気づいていると思うけど…この人、ガチの野球マンガも描いてる。
ガチの野球マンガって巻数が10巻超えは基本。
30巻超えの作品とかも当たり前にあるけど…これ、今ならまだ3巻しか出てないので、集めるなら今だと思うよ。
ちなみに…野球ボール=軟球のイメージの人が多いけど…硬球はほぼ石。
ぼくも硬球で野球したことはないんだけど…硬球持った時に「プロ野球選手が毎年毎年大怪我するの納得だわ」と思ったもん。
野球マンガでは当たり前に猛練習から入っちゃう作品が多い中で、小学生並みの基本的な感想から野球パートが始まってるの、すごく好感が持てる。
このコマ見た時に「この人できる」って思った。
ちなみに、こいつの名字が「月本」なのも、俺の中でキュンとくるポイント。
スポ根マンガ大好きな人ならもうお気づきかと思うけど…ピンポンだよね。
最もこの作品では「太陽と月」なんだけど…月本が周囲から評価されて才能のある物静かなキャラで、太陽くんがポテンシャルはちっとも評価されてないけど、熱血漢でひたむきな主人公…という「絶対作者ピンポン好きだよね」という構図になってる。
それを少年チャンピオンで連載している。
野球マンガを少年誌…それも、ドカベンシリーズと入れ替わるぐらいのタイミングで連載スタートって、すごいことだからね?
これだけでも、野球の造詣がすごくて、なおかつ絵が上手くて、ギャグ描いてもすごいことについてご納得いただけると思う。
しかも、まだ終わりじゃない。
この人、別名義では成人向けの同人イラストなんかもいくつか上げてるんだけど…その画力がやばい!
野球関係なく、純粋にイラストのクオリティが高い!!
やろうと思えば、お色気も行けるし、野球でも行けるような人が、女の子×野球という作者のおはこを得たため…それはもう、クオリティも連載自体の楽しさも大爆発な作品となってる!!
だから…女の子かわいく描くクオリティも高いし、野球ネタの再現度も高い。
で、8割ぐらいは20代か女子高生が野球やってるところをかわいく描いているんだけど…唐突に、こんなびっくりネタもぶっこんでくる。
この作品、色々な変化球があるけど…特にびっくりしたものの1つはこれ。
中西太のフォームなんてみたことないし、「後ろ足は前に引く」とか言われた時に
「そんなことやってる人、イチロー以外見たことないわ!!」
とか二重にびっくりした。(※イチローのまだ日本にいた頃の振り子打法は、後ろ足がボールに向かっていく特殊なフォームで、忠実に再現しようとすると遠心力がかかって振り抜くとその場に立っていられない)
当然、このフォームもやろうとしてみたけど…わからん。
体が痛いとか、打てる打てない以前に、わからん。
ちなみに、中西太はイチローのオリックス時代のコーチでもあるので、
「このフォームで、似てることやってるのがイチローぐらいしか思いつかないってことは…まさか!」
ということも考えて楽しんだ。(完全に推測なので、なんの証拠もないけど)
内容はギャグマンガなんだよ!?
でも…ギャグとして笑い飛ばす以外のクオリティがとにかく高いから、ぜひ読んでほしい。
野球ファンでオタクな人は絶対気にいるはずだから。
考えてみると…これ連載しながら、マウンドの太陽も連載してるんだよね…ネタが濃くて筆も早くて絵もうまいって…作者何刀流なのかな?
あと、関係薄いから割愛したけど…作者、西武ファンです。野球大好きアピールが激しい人は7:3ぐらいの割合でパ・リーグ好きで、その中で多いのが西武ファンな気がするのは俺だけでしょうか?(ぼく?12球団で最も少数派のオリックスファンですが??)