「就活投資家」という新しいジャンルの投資家を提唱したい

先日、投資やっている人にこんな質問をした。

【就活生は中小企業を受けろ】なんて言われるけど、中小なんてどうやって調べるんですか?ぼくだってシブい企業を見つけては受けに行って落ちまくってる人間だけど、それよりもシブい企業を見つけ出す方法なんてわかりませんよ!!

とか愚痴ったところ…
「例えば?」
という話になり、就活中に受けた企業を色々言ってみた。

すると
「青二才さん、あなた就活するお金で投資やってたら大成功したのに!!
と言われるほど優良銘柄でかつ他の人がなかなか知らない企業を引き当てていた。

こんなに上がったぞ!就活で見つけた企業の株価

今回はぼくが実際に受けた企業の中で上場しててなおかつ株価が倍増した企業を6つ紹介していく。

1つ目はこんな感じ

ぼくは2011年に就活をした。
その時の株価は500円台だった。
しかし、2018年の3月には3300円まで伸びるという大躍進を遂げた。

どこかわかるかな?

ヒントは「みんなが一度は使ったことがあるもの」に強い会社。
小学校ぐらいの時から使ってる人が多いはずなので…「みんなが一度は使ったことがある」んじゃないかな?

他にもスーパーの野菜売り場で見かける「アレ」にも強い。

…正解発表をすると「ニチバン」という会社。

正直、ほとんどの人は「知らんわ!!!」と思うかもしれないけど…この企業は、テープなら何でも作ってる会社。

セロハンテープみたいな文具用のテープ、医療用のテーピングテープ、業務用の野菜を縛る時に使う紫のテープ「たばねら」もこの会社。
日本に生きててお世話になってない人はいないほどの企業だけど…企業名知ってる人は意外と少ない。

コンビニの文房具の中でも他の人が絶妙に狙わなそうな文房具のシェアを調べてるうちに知った会社。

ちなみに、同様の発想で「ホッチキスならどこが作ってるんだろう?」というアイデアでマックスという会社も見つけ出して受けている。
たまたま父の知り合いにその会社にいた人がいたから、最新のホッチキスをもらったりお話を聞かせてもらったりしたこともある。

ここはドヤ顔するほど伸びたわけじゃないけど…リーマンショックのアオリを受けた後倍増してるねぇ…。
当時株を買ってたら、1.5倍ぐらいになってただろう。

これはそこまですごくないんだけど、文房具シリーズはもう1つあってそこがすごい。

セロハンテープ、ホッチキス…鉛筆やノートには行かない。
ボンド!!

ボンドは調べて受けに行った。

これは「コニシ」というボンドの会社。
パッケージ見たら「あー!」って思うんじゃないかな?

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ボンドに強いってことは、学校で使うだけじゃなくて業務用・趣味用の工作にも強いってことだからすごいのでは?というパターンで受けに行った。

就活としてはぼくよりも優秀な人も同じことを考えていて失敗だったのだけど…もしこれが投資だったら、2011年から株価が4倍になってたので…すごく大当たり。

 

文房具だけ紹介しても面白くないから、他にもこんなのがある。

これもある製品のシェアが大きい会社なんだけど…この会社は2011年には300円前後の株価だったのが、1500円まで上がってる。

ヒントは…「商店」かな。
大きいところでも小さいところでもほとんどのお店にある。
特に小さいお店なら大半のお店にある。

そう、シャッター!!
三和シャッター工業という会社。
ここはシャッターに強い会社なんだけど…シャッターなら家のガレージから、商業ビルまで色んな所のシャッターやドアを扱ってる。

たまたま商店街を夜通った時に「そう言えば、シャッターってどこのお店にも付いてるんだからシェアが強い所に行けば食いっぱぐれないのでは?」と思い立って調べたら出てきた会社がこれ。

 

シェアが高くてどこでもあるから食いっぱぐれないし、人気ランキングにも入らなそうな企業シリーズ
は、色々受けたり説明聞きに行ってるんだけど、…就活としては大失敗で投資としては大成功というケースも。

それが「いすゞ自動車」。

今思えばどう考えても学歴フィルターで落とされるほどの超巨大企業なので、「なんで説明会聞きに行った??」という会社なんだけど…これがもし投資だったら、着眼点が素晴らしい。

就活をしていた2011年当時は600〜700円の株価で推移していたいすゞが、なんと最大で1800円。3倍になっている。

就活中の戦略は就活としてはあんまりうまく行かなかったのだが…これが投資やってる人に受けた企業を言うとことごとく大当たりだった。

ここまでは、自分でイメージから探し当てた企業。
そして、最後の1つだけはリクナビでたまたま出てきて受けに行って思い出深い会社。

まずはチャートから。

当時500円台だった株価が、最大で3500円。

ここ、業績もすごくて、売上も利益も右肩上がり。

もう1つ「純利益」も貼るね。

どこかというと…ミスミ。

一時期CM打ちまくってたから社名だけは知ってるかもしれないけど…CM打ちまくる前の時期にここ受けたのは我ながら「すごいカンしてるなぁ〜」と思う。

工具関係のカタログ販売をやってる会社なので、日常生活で知る人はあんまり多くないと思うけど…見事に伸びたね。ここ。

ちなみに、ミスミでの就活はかなり面白くて…説明会でのお土産に「戦略プロフェッショナル」という本をもらえた。


これがかなりいい本で、当時シリーズ単位で読んだ。
「この著者がミスミの社長だからくれた」
というと聞こえが悪いかもしれないけど…経済小説として名作なので、これをもらってシリーズ単位で読んだので、受けた事自体が良かったと思ってる。

 

このように、就活で受けた企業が、リクナビに教えてもらったものから、自分の戦略で受けたものまでことごとく株価が倍増する結果となっているため「俺は就活なんかしてないで、就活で得た情報をきっかけに投資をすればよかった」ということに、8年目の真実として気づかされた。

 

就活は反射神経とルックスと学歴の世界だから!!戦略家は投資やるべきだから!!!

こんなに将来有望な会社をごっそり当てたぼくだったが…就活の方はことごとくうまく行かなかった。

理由は4つある。

敗因1、ぼくが発達障害だったから。

これは就活して2年後に精神を病んで病院に行って発覚したことだが…ぼくは発達障害だった。

就職活動のSPIは動作性IQを問うテストだし、面接は健常者有利なテスト。
言語性IQは高学歴と遜色ない高いIQを持っていたが、動作性IQは障害者とのボーダーラインだった。

おまけに発達障害者特有の「人の気持ちがわからない(わかってても適切な動きができない)」というのが面接向きではなかった。

就職活動では「人気企業ばかりに群がるから、みんな就活に失敗する」とか言われてるけど、これは健常者の話。
発達障害の人はひねくれてて頭いい人多いから人気企業に簡単に行かないし、変な企業を探す能力も高い。

他人のアドバイスが自分に向けたものじゃないから、自分が正解していた部分さえ見落とす結果になった。

敗因2、文系なのに、製造業の優良企業を中心に受けてしまったから。

これは、戦略云々ではなく思い入れの問題。

私の父はとある大手メーカーで長く仕事をした人で、夜の9時にはきちっと家に帰ってきたため、
「製造業の文系職ええやん」
と思って、受けていた。

しかし、これが戦略としては見直すべきことで…新卒で製造業の優良企業の文系職で入れる人はすごいエリートなんだ。
そのことは父もこんな発言をしていて
「もし、新卒だったら長く務めた会社に入れなかった。中途でそれも立ち上げ時期だから入れた。」
と、言ってる。

これは「就活なんて難しいんだから気に病むなよ」って意味ぐらいに当時のぼくは捉えていたが、今思えば「とりあえず、入れそうなところからスタートしとけ」って意味だったのかもしれない。

 

敗因3、ぼくが低学歴だったから

別に国公立や早慶だったら、いすゞでも説明聞きに行ってよかったと思うんだけど…ぼくはそんな高学歴じゃないで、この戦略は良くなかった。

だから、あんまり大きい会社だった時には自分から引き下がる勇気をキチッとセットにしてこの戦略を実践しないとダメだっただろう。

そして、ぼくは高学歴な人に引けを取らないIQを持っていると言ったが、これが発達障害ではない場合、普通にいい大学に入るやつと戦うため…「ダメだけど、伸びしろがある会社」「自分が社長になれそうな会社」ぐらいを半ば見下しながら受けるぐらいがちょうどいいことに当時は気づけなかった。

もうちょっというと、そこまでタイトに「食うに困らない会社」を就活で追い求めていいのは最低でもMARCH以上の人の特権で食いっぱぐれない会社を求める権利は低学歴(の発達障害)にはないんだよ。

敗因4、ぼくが太ってたから

面接ってさ…美男美女が圧倒的に有利なんだよ。

アナウンサーとか、広報的な人ならしゃーないかな…と当時は思ってたけど…少し後に、丸紅の内定者が美女揃いだった時に
あー就活してる女に求められてることって喜び組ぐらいに思ったほうがいいな
と、目をうつろにしながら思った。

これ、男もそんなに変わんないからね?

イケメンである必要はないけど、見るからにめんどくさい人とかじゃなくて、リア充オーラ漂ってる人じゃないと大手は無理だから。

モテるとかモテないってことじゃないんだよ。
面接って限りなく第一印象の世界だから、顔のパーツが整ってるとか明るいとかそういうのがすげー強いの。

そういうのが大の苦手である俺みたいなのは不利で…どこをどう見てもブラックであろう不動産とか、SEとかの企業を就活の最後の段階に受けた時には、ものの見事に丸紅の内定組の写真にいそうなぐらいの美人はいなかったよ。

ケインズが美人投票に金融市場を例えたけど、就活はほんまもんの美人投票やからね。

もちろん、これは採用手法とか、新卒がお金を作るぐらいまで成長する時間とか、色々な理由はあるんだけど…1つだけ大事なことは「就活生は、就活に対する建前を信じるなよ?」ってこと。
特に、変にバカ正直な人が多い発達障害な人は特に。

 

まとめ

発達障害の人は就活向いてないから
・学歴でぶん殴る
・ゼミのコネ、親のコネなどでぶん殴る
・真面目に就活しないで投資や情報発信のための自己投資と割り切る
・理系に行くことで発達障害がマイナスにならないようにする
ぐらいのことをやろうね。

企業選び自体が変とかじゃなくて、文系の就活って美人投票と、SPIの早打ち合戦と、学歴の殴り合いだから発達障害の人は向いてないっすよ。
でも、就活が向いてないだけで、企業を見るセンスや情報を整理するセンスがある人もいるので、そういう人は就活とは別の分野で活躍できるように…その…アレだ。

強く生きろよ!

 

 

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