オリックスが入団テストを開催することにすごく期待してる!

スポンサーリンク


福良GM肝いりの試みとして、オリックスは9月29日にアマ選手を対象にした入団テストを開催する。

オリックス、アマ選手対象に29日入団テスト開催へ(日刊スポーツ)
詳細についてはオリックスの公式サイトに書いてあるので、そちらも貼っておきます。
オリックス・バファローズ入団テスト開催のお知らせ

元々はドラフト外とかテスト生といった制度があり、1992年までにドラフト外で600人以上が入団してる。
ところが、2012年に石井琢朗選手(横浜・広島)が引退してからはドラフト外入団の現役選手はいなくなっている。

これは1990年にドラフト外という制度が廃止されて、本人や家庭の事情などの例外以外はドラフト指名・育成契約しないといけないことになっている。
だから、形式的にはドラフト外ということではなく、下位指名や育成ドラフトを補強するのが主たる目的になるだろう。

しかし、下位指名に強いオリックスはこの制度をうまく使える可能性が高いだけにぼくはとても期待している。

とはいえ、野球ファンの中でも勝ち負けにしか興味のない人は
ドラフトにもかからない選手を弱いオリックスが開拓したところで、何も生まれないのでは?
なんて言われるかもしれない。これはオリックスに限って言うと違う!!

オリックスにとってのドラフト会議は強い時も弱い時も一貫して「下位指名で掘り出し物を探す」というところにこそ本質がある。

福本豊もイチローも山本由伸も下位指名から伸びてきた

前身の阪急・今のオリックスの歴代のドラフト1位はそれはそれですごいメンバーだ。
ドラフトがスタートした1965年にミスターブレーブスとなる長池徳二を指名し、68年には山田久志…佐藤義則に、山口高志、長谷川滋利、田口壮、金子千尋、T-岡田、吉田正尚とその時代の球界を代表するようなそうそうたるメンバーが並ぶ。

しかしながら…ドラフト下位指名だった選手にも掘り出し物が多いのがオリックスの面白さ。
今では信じられないかもしれないが、1968年のドラフトで7位に福本豊・12位に門田博光を指名して大成功している。
1968年自体は大当たりのドラフトと言われているが、特に阪急は1年のドラフトで名球会入りを3人も引き当てている。…ただし、門田さんは指名拒否して、後に南海で指名されているんだけど。

かくいう福良GMも84年にドラフト6位指名という最下位での指名だが、1000試合出場してベストナイン2回という華々しい成績を収めてる。
そして、他の球団では埋もれがちなドラフト4位にイチローを指名した年もある。

この流れはオリックス・バファローズになった今も健在で、ドラフト4位に山本由伸、2018年指名された中川圭太は1年目から交流戦の首位打者になるほど打ちまくって話題になった。
大記録やリーグ屈指の選手というわけでもない「ファンなら知ってるレギュラー選手」まで入れると小島脩平、西野真弘、小田裕也なんかもドラフト7位以下での獲得している。

 

なんでこんなことになっているかと言うと…阪急・オリックス両方とも大物選手を指名しても指名拒否されることがあり、下位指名を育成せざるを得ない歴史があったから。
代表的な指名拒否されて他球団で活躍した選手には江川卓、新垣渚、内海哲也がいる。
門田さんのように下位指名でも拒否する人が昔は多かったので、来てくれた選手の中でも素質のある人を大事に育てないといけなかった。(そもそも山田久志も西鉄暗黒期に下位指名されたけど、それを拒否して後に阪急に指名されてる)

最近では「なんとしても巨人」「浪人してでもがんばる」という人は減ったからここ10年ぐらいの野球しか知らない人にはオリックスの弱気な社会人投手ばかり指名するドラフトは不思議なものに見えるかもしれない。

本当はドラフト外のテスト入団は西武と巨人が得意な分野

下位指名で掘り出し物を見つけて育てるのが阪急・オリックスのお家芸とすると…かつて存在した制度「ドラフト外」で掘り出し物を見つけるのが得意な球団は実は巨人と西武なんだ。

オリックスになってからはドラフト外自体がないからオリックスのドラフト外での発掘能力はほぼ未知数だが…阪急を含めてもそれほど高くはない。
それでも松永浩美を開拓しているので「ひょっとしたら」という期待は持てるが…首都圏のチームの方がドラフト外は成功していることが多い。
これは希望の順位・球団ではなかったから指名拒否した選手やドラフトボイコット事件の後に受けることがあるため、在京球団・人気を希望する選手が集まりやすいからだ。

特に巨人は新浦壽夫、西本聖、鹿取義隆など一時代を担った選手を何人か獲得している。
日本ハムも江本孟紀、島田誠、岡部憲章とかなり豪華。(日ハムの前身東映フライヤーズはすぐに江本を阪神にトレードで出しているから全く日ハムのイメージはないけど…)
東京を本拠地とする球団はドラフト外と相性がいい制度なのか、首都圏の方が発掘に成功しているチームは多い。

他にも横浜の石井琢朗、広島の大野豊など野球ファンなら誰もが知ってる選手が意外とドラフト外で成功率が低い制度ながらも、当たると大きい。

なかでも、ドラフト外選手の大当たりが多いのは西武。
西鉄時代には藤本和宏、基満男、加藤初という選手を獲得。
西武になってからもドラフト外での強さは健在で、松沼兄弟、秋山幸二、羽生田忠克という80年代の西武ファンが泣いて喜びそうなメンツをドラフト外から発掘している。

全員が純粋な掘り出し物ではないにせよ、入団テストやドラフト外入団があったからこそ、プロになった人、スカウトが見つけられなかった大物を掘り当てることもあるのだ。

タイミングも実はバッチリ。今の関西のアマチュア野球界にはテスト入団が必要!!

ここまで聞いても、意地悪な人は
ドラフト外入団が成功しているのは首都圏の球団だから、オリックスがやっても確率は低いのでは?
「ドラフト外制度はなくなったけど、育成登録制度ができた今、新しい選手を開拓するのは難しいのでは?」
と思われるかもしれない。

しかし、オリックス・バファローズの本拠地を考えると…やっぱりアリだと思う。
というのも…オリックスの本拠地の1つがある兵庫県は、公立校出身でプロになる選手や、激戦区すぎて高校時代に他県への野球留学を経てプロになる人が多い。

公立校出身のプロ野球としては古田敦也、田口壮、中島裕之なんかが大きな成功例で、今でも公立出身で大学や社会人で化けてプロになる人や公立の星と呼ばれてる人は多い。
他県への野球留学で成功した人には田中将大、坂本勇人、山田哲人という今の野球界を担う第一線の選手が多い。

詳しいことは高校野球シーズンの前に書いた兵庫県の公立校の話を書いたので、よかったらそれを読んでほしい。
なぜ兵庫県は公立校からでも大物プロ野球選手が出るのか?

元々は、関西には4つも球団があり、プロチームだけなら関東と関西が中心だった。だからこそ、関西では野球が栄えてプロ選手を多く出した。
しかし、関西の選手を地元球団がこぞって取り合うからドラフト外まで余るのは関東ばかりで、関西ではドラフト外の恩恵は少なかった。

今はというと…オリックスと阪神の2つしかチームはない。
さらに、楽天や横浜のように地元の選手を積極的に取る方針を打ち出すチームが増えたり、昔はそれほど高校野球が強くなかった東北勢のレベルが上がった。

結果として、アマチュア野球の土壌がしっかりしている関西は昔ほど選手争奪戦が加熱しにくくなった。

だからこそ、テスト入団をやるタイミングとしてすごくいい。
しかも、西鉄が暗黒時代にテスト入団でいい選手を引き当てていたように、今のオリックスもそこまでレギュラーが固定されていないからこそ、「出られる球団に入りたい」という人にはうってつけの入団先でもある。

特に投手は絶対的な一軍の先発が二人しか固まってなく、中継ぎも連戦になるとしわ寄せが来てすぐにバテる状態。
若くて才能あるピッチャーは多い。だが、経験が浅く、台所事情がキツく、レギュラーを決めきれないという状態はファンのぼくが見たって否定できない。

だから、
「入団後すぐに試合に出たい」
「指名順位の問題ではなく、プロで活躍するかどうか」
「巨人阪神みたいな人気球団でなくとも良い」
「プロだから試合で活躍すれば結局は注目される」
とお考えの人にはうってつけ!!

イチローや福本豊とまでは言わないにせよ、5年後10年後レギュラーになるような選手をガツッと開拓できるテストになってくれるとファンとして嬉しい限りだ。

 

スポンサーリンク

関連記事