【はっぴぃヱンド2巻感想】めんどくさい作品になってきたけど、それゆえに愛おしい

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表紙から漂ってくる「きっとぼく好みのめんどくさい作品だろうなぁ~」という直感でAmazonでもまだレビューがついてない時期に表紙がいた「はっぴぃヱンド」。

 

期待通りめんどくさい作品だったんだけど…その2巻ではめんどくさい要素…つまり、シリアスでSFでホラーな要素がよりパワーアップして来る。
1巻では、ほのぼのからホラーにジェットコースターのように緩急をつけて「ほのぼの田舎暮らしモノだと思って購入したのに、ひぐらしやまどか☆マギカみたいなループ(タイムリープ)系の謎解き作品じゃねーか!!」と言う感じの作品。

 

逆に言うと…まだ、「ほのぼのメインだと思える部分」があったんだよ…。

 

ただ、その1巻の終わり方がこうだったわけ。

ここから、本格的にタイムリープものになっていく。

だから、2巻以降はほのぼの要素が箸休め程度になって、本格的にSFでホラーな方に舵を切っていく
2巻は方向転換をするためにスピードを落として確実に曲がりに行くような感じ。

ひとまず主役交代の2巻。

2巻に限って言うと…ループし続ける1ヶ月の謎を一緒に解いている「さやかちゃん」のお話が多め。

1巻では九州弁で美味しそうにすき焼きを食べていたゆるキャラだったのに…1巻の終わりでループに気づいていることを告白し、さらに2巻では…ここまで業の深いキャラへとのし上がっていく。

とことんめんどくさいでしょ!?

でもこういうマンガが読みたいのよ…ぼくは。
萌えに行こうが、シリアスに行こうが、この濃ゆさでも買ってきてくれるマンガだから、飽きずに読み続けられる。

その芯の強さと、強いだけじゃない力の抜けるユルさが両立しているシーンがこれじゃないかな?

 

ゆるめるためのかわいいシーンも1つ1つが強い半面で、この巻から強くなってるのが考察系や推理のコマ。

 

それほどストーリー上のネタバレにならないで、込み入ってきてる感じが紹介できるコマと言ったらこのへんかなぁ…。

キャラのほのぼのした画風と、セリフの重量感がいい感じにズレてきてるんだけど…こういう考察や検証がこの巻はすごく多い。

 

タイムリープやタイムパラドックスを前提として謎を探って調べ回る(そのことに気づいていない登場人物達に不審に思われる)話がメインだから、この巻は…割と理屈っぽい話も多い。

だから、当たってるシーンもあれば…当たってないシーンもある。

テレビのドラマとかだと、推理に対してわかりやすいシーン、謎を一直線に解決するシーンまでしか出てこないことが多い。
だからこそ、本来めんどくさいはずの刑事モノやミステリーをそんなに頭が良くない人でもトリックに気づいたり…逆に酸いも甘いも噛み分けるほど作品を読み尽くしたオタクには安直に見えることがある。

 

ただ、この作品は
・試行錯誤も描いているからムダや、
・ムダを潰し尽くして気づくシーン、
・当たってなくても検証をしていたからこそ気づいたシーン
といった、頭を使わされるけど、だからこそ何度も読む価値のあるだけの濃ゆい検証シーンが読める。

 

そういう意味では、タイムリープ系の作品の中でもかなり濃い(難しい、めんどくさい、情報が多い)作品なんだけど、2巻は「作品のスタンス」がしっかり出ている話が多くて、骨太さが逆に好きだった。

 

マンガとして読むのに体力と頭を使う作品になりつつあるから「上級者向け」「ツウ好み」な作品と言わざるを得ない。

ただ、ちゃんとついてこられる人からすると、
「キャラのかわいさや、セリフのエモさと、重厚なミステリー・SF要素が混ざり合ってるすごい作品」
と伝わるはず。

どうしても人を選んじゃうけど…
「最近のアニメぬるいなぁ~」
「テレビドラマ見てもすぐに展開が読めてしまうなぁ~」
と思ってる人は、はっぴぃヱンドに挑んで欲しいところ。

 

 

 

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