【凪のお暇4巻感想】自分探しに出る凪さんの話が色々刺さる

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ここ1年ぐらい、ずっと推しているマンガ「凪のお暇」の4巻が出た。

 

ぼくは「凪のお暇」の感想を1巻からずっと書き続けているんだけど…3巻では、まさかのラブコメになって、すごくどろどろした感じで終わって
「まじかよ!!」
とびっくりした。

びっくりした理由と、凪のお暇をずっと追いかけ続けている理由は…ぼく自身がブラック企業で躁うつ病を患い、ドロップアウトした28歳…という凪さんみたいな経歴を持ってる人間だから、
「他人とは思えないほど、このマンガで描かれていることが近くて、刺さる」
から読んでる。

今回は…凪さんが別れを切り出したり、切り出す勇気を獲得するために恋愛を獲得すべく旅(センチメンタル・ジャーニー)に出たりする。

センチメンタル・ジャーニーと、別れ関連の話と分けて感想を語っていきたい。

「たいしたことないよ」と言える強さ

センチメンタル・ジャーニーの最中、事故があって迷い込んだ場所でこんなこと言われてる。

内田樹さんの【下流志向】という本で
自分探ししたいなら自分のことをしっかり知ってる周りの人を聞けばいいじゃない。遠い国まで行って、自分のことを対して知らない人に会っても何になるんだ?
的なことを言ってるのを読んだことがあるんだけど…自分探しの実態って本当にその点度だと思うんだよ。

じゃあ、旅に出ることで新しい自分を見つけることが無意味かというと…そうでもない。
ただ、「自分探し」という名称は変えたほうがよくて…旅で発見するのは新しい自分なのか?って話。

 

その辺が凪さんの返したこのコマに詰まってる。

この話聞いて思ったのは
「旅って、大学進学や、内定をもらうことや、えっちすることに近いんじゃないかな?」
と思った。

この辺の共通するのはうらやましがる人がいる割に、やった人ほど「たいしたことないよ」という人も多いこと。

体験だからたいしたことないものと、人生を変えるほどドハマリする人の個人差はもちろんある。
でも、いい体験をしたかダメな体験をしたか…
・いい大学でいい先生に出会ったかどうか
・ちゃんと内定を取って納得行く就職先を見つけられたかどうか
・いい女性といい出会いをして、ちゃんと気持ちいい体験ができたかどうか
よりも、「俺はやったぞ」という体験談こそが実は大事なこと。

平たい言い方をすると「自信をつけること」が大事。

「自信」というふわふわしているけど…「自信」ってどうやってつけるんだろう?
「自信」とは…小さな成功体験と、知識と、達成感(またはそれが残るような思い出や資格・肩書、お金など)の積み重ねだよ。

その時に旅とか大学の卒業とかって、比較的簡単でいいのよ。競争相手が少ないし、自分がきちっとやれば知識がついたり、達成できたりするから。
恋愛や交際は人によっては死ぬほど難しいけど…これだって「何万人の中から、勝ち抜け!」って言われているわけじゃないから、簡単に行く人もいる。

 

そう考えると「たいしたことないよ」というのは、「達成できたよ」という言葉を謙遜ぎみに言った言葉。
同時に、「たいしたことないよ」を言う自信と確信を持つため…というならば、無駄だとかくだらないとか、やらなくてもいいと言われる事でも、やる価値がないことはないのかもしれない。…周りがすごいと言ってくれる人は限られてくるけどね。

 

ドロップアウトしてしまった人にはとても大事なこと。
暇な時に取り戻すべきものは…色々あるけど、特に大事なのは心身の健康と自信。
自信を取り戻す上で大事なことは、小さいことをコツコツ達成していくこと。

その時に、恥ずかしいほど失敗したり、他人から見てくだらないこともたくさんするし、後で振り返ってみると「そんなことせんでも」と思うことは多々ある。
それでも「やった」という自信はドロップアウトしてしまった自分を一歩前進させてくれる。

自分がまともならできることから徐々に始めて、落ち着いてきたら突然の思いつきでもいいから知らないこともやってみる。

知らないことやめんどくさいことができるようになったほうが自信がつくからね。

恋愛が上手すぎる人と付き合うと苦労する

4巻のもう1つのテーマが恋愛。

ゴンさんという人当たりがすごくいい不良な男と恋仲というか、色っぽい関係というか…そういう状態になってしまうというのが…3巻までの流れ。

ただ、ゴンさんは大変な人たらし。
「目の前の人に対して【全力でなにかしてあげたい】と考えて、それが全力でできてしまう」
というタイプの人たらし。

ゴンさんを好きになってしまうと、ゴンさん依存症になってしまっておかしくなる女性が続出する。
ただ、本人に言わせるとこういうことだそうだ。

マンガみたいなこと言ってるけど…けっこう、実在する。

しかもだ!経験上、この手の「悪意がないけど、依存を生む人間」はドロップ・アウトしていたり、メンタルがやんでいる時に限って、不思議と目の前に現れる
特に、最低限度恋愛ができるような人こそ…男性女性問わず、エンカウント率が上がる!

「恋愛ができる人は特に」
と言ったのは、恋愛できる人って、自分が依存できる相手を見つけるのがうまいから。
同時に、人たらしも自分に依存してくれる相手を見つける・依存させつつ束縛されないいい抜け方を知ってる。

 

注意したいのは、
「依存できる相手がだめ」
って話ではない。

病んでる時などに依存できる相手は助けてくれる。
その反面、そういう人に依存するほどに執着しちゃいけない…ということ。

執着しないために必要なことは…自分の時間を作ることであり、コミュニケーションを取りすぎないこと。
自分の経験則を3巻の時点で書いたけど…凪のお暇でも、比較的近いことをしている。

 

凪さんの言い分がまとまってるコマを引用すると、人たらしみたいな人と付き合っている人の、苦悩や喜びがよく集約されてる。(また、そのへんの言い分をゴンさんも聞き慣れてる)

 

「鶏が先か、卵が先か」なんて言葉があるけど…
「暇な時に恋愛をするから彼氏彼女のことしか考えられなくなる」のが先か、
「依存する相手を見つけるのがうまい人になって、そういう恋愛をしてしまう」のが先か、
というドロップアウトしたり、暇な日々を送る人には難しい問題だ。

「じゃあ、相手のことばっか考えなくてもよくなるほど、忙しくすればいい」
というのが普通の人の見解だが…忙しくできない事情があるからドロップアウトしちゃってるわけで…。

激務や多忙な人付き合いに耐えられるなら…そうそう、ドロップアウトなんかしないわけで…。

 

あんまりスポットの当たらない…仮に当たっても頭ごなしに否定されがちな声が、キチッと描かれているから、この作品はとても信用できる。
この調子で、ドロップアウトした人の気持ちとか、境遇の中でよく起こる話をドンドン描き続けていただきたいものです。

 

どうでもいいけど、途中で出てくる男装の凪さん、すげー好きです。
読んだ人だけわかればいいのですが…ぼくはああいうの大好きです。

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