マンガ「ここは今から倫理です。」が、正しく青春すぎて鳥肌モノ!!

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またいいマンガ見つけちゃったから紹介します。

…表紙を見た通り、学校の(倫理の)先生が主役。

だけど、「倫理の時間です」ではなく、「倫理です」とあるように…授業中の話ではないことが多く含まれる。

 

…例えば、
鬱屈した悩みや態度に対して、倫理な見解を示したり、
他人には相談できない些細な悩みに対して、倫理に立ち向かったり、
授業で聞いてもわかんなかったことを質問し、そのことで倫理的な問題について考えたり…

倫理というふんわりしたものを具体的に落とし込むことで、納得と学びと物語を読者に提供してくれる…そういう作品です。

 

倫理という言葉を辞書で調べてもわかるとおり、倫理(学)とは「善・道徳・社会的規範を研究すること」というふわっとしたもの。

道徳でも哲学でもなく…倫理。
そこがミソなのかな…と思う。

どこまで意図的なのかわからないけど…倫理というアバウトなモノを物語の軸においたことで、作品の中から説教臭さや、教師モノ特有の行き過ぎたヒーロイズムが消えて、いい意味で人間らしい人が、人間らしく考える作品になったと思う。

 

哲学や道徳だと…学術的または社会規範的な正解が倫理よりももっと色濃く出てしまうから…ちょっと違う作風になっていたと思うので、「倫理」という軸を選んだことがまずこの作品のすごいところではないかと思った。
娯楽作品との相性の良さとしては倫理はすごくいいかもしれないが、学問というフォーマット、教育というフォーマット、受験というフォーマットが好きな人からはフワフワした部分が嫌われてるから倫理って脚光を浴びにくいし、それゆえにわかりづらいデメリットもあるのよね。

あらすじ

先生と、倫理の授業を選択している生徒たちとの間で起こる悩みや事件、時間をかけたやり取りを追いかけていく作品。

 

倫理の授業のシーンも出てくるし、偉人の名言や考え方にも触れられる一方、それ以外のシーンが大半なので、タイトルから聞こえるような難しいイメージを抜きにして読める作品だと思う。

 

ただ、偉人の名言を引用するタイミングや、内容が秀逸!!
ぼくが好きなもので言うと、ショーペンハウアーの言葉を引用したこのシーン

名言の多くは、徹底的に考え抜いた人・悩み抜いた人にしか刺さらないもの。

だから、「こういう言葉をさらっと出てくる大人になりたい」なんて思ってた時期があり、この先生にはすごく憧れてる。(ぼくがこういう人の心をえぐる言葉を言おうとすると、アニメの引用か、即興で思いついた自分の言葉になるから、このかっこよさが出せる人、羨ましい。

 

かと思ったら、難しいことばっかり考えてるわけでもなく、悩みという悩みには真摯な人だから、また好感が持てる。

悩みの重さや苦労の多さで殴ってくる人全般に、言いたい言葉。
僕も時々やるから、反省のためにこのシーンのスクリーンショットを取って紹介。

だから人間はめんどくさい…とも言える。
一方、自分が行き詰まったことを解決できる人もいるから救われることもあるので、この曖昧さに救われてるところでもある。

 

さて、マンガの話に戻そう。
すったもんだありまして…最後のコマでは、様式美的に先生がジョジョ立ちっぽく、決めゼリフを言って終わる。

いや~渋い!!

青春は人生を変える言葉・音楽・人間と出会うためにある

高校生ぐらいの頃悩んでることって、大人から見ると大半が
・視野が狭いから悩む、くだらないこと。
・悩んでる暇があったら動けば?
・女か友達作れば?

の3つ。

 

で、自分の場合は友達も、行動も難しかったから、視野を広げてオタクになったり、本や音楽に触れることで解決を図ったんだけど…若者のポップカルチャーって、親から見るとだいたいくだらない。

 

ぼくの場合は最悪で、オタク迫害主義の母親の前で

「ニコニコ動画ができて、色んな面白いアニメに出会ったから、これからどんどんオタク作品見ていこうと思います。」

と舵を切って喧嘩になり、椎名林檎を黒魔術師扱いしている母親に対して

「東京事変の曲をTSUTAYAで見つけて感動したから、どんどん聞くことにしたい」

といってまた喧嘩。

 

ぼくには倫理の先生に当たる人はいなかったけど、00年代のアニメと、椎名林檎がぼくの孤独や鬱屈した気持ちを代弁してくれたから、学校でうまく行ってなくても、親と喧嘩してても、ブラック企業に就職して自殺しそうになっても…どうにか生きてる。

 

だから、このマンガで言われるようなことはすごくわかる。

 

アニメの登場人物や椎名林檎の歌詞のおかげで走り出せたり、誰かのためになりたい・同じ立場の悩めるやつを助けたいと思えたし、その「誰か」にネットを通じて話しかけられるような人物になれたから…すごく救われてる。

 

ぼくにとって青春はキラキラしたものじゃない。
むしろ鬱屈として、悩み抜いて、悩んで悩んだからこそ気づく良さ…それを言葉や娯楽から見つけて生きる力を得る。

悩んでも答えが見つからなければ、実りがなくて潰れてたかもしれないし、一度潰れたのかもしれない。
でも、自分にとっての青春はいい言葉や音楽に出会うことで、倫理的に悩んだ結果として、学校や社会や報道の規範から外れながら生きることにこそ幸せや仲間や、希望になりえる技術があった。

 

ただ、そこに自分が行き着くまで、理解のない大人に阻まれたり、正しいのかどうか確かめる仲間が高校時代・大学時代には中々できなくて、苦労した。

 

だからこそ、このマンガのような先生には憧れるし、こういう先生に出会いたかったし、今からでもマンガを手に取ってもらうことで「会ってよかった」「正しく青春できたから、これから生きていける」と思う人が出てきて欲しい。

そういう気持ちでこのマンガを紹介した。

 

ちょっと重い言い方をしてしまったけど、ぼくにはそれだけ刺激と救いのある作品だった。
万能薬ではないかもしれないけど、ぼくと悩み方・病み方の似てる人には、きっと助けになるから勧めておきたい。

 

 

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