【ソウナンですか?2巻感想】文明の利器がないとすべてがシュールで笑える – 青二才は振り向かない!!

【ソウナンですか?2巻感想】文明の利器がないとすべてがシュールで笑える

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…やっぱりこのマンガはヤバい!!

 

内容は一人だけサバイバルに精通した女の子がいて、残り3人がそれぞれ普通の女子高生で…4人で遭難して遭難生活の中で料理やサバイバルをこなしていく…と言うお話。

 

「また女子高生かよ、軽薄だなぁ~」

と思う人もいるかもしれない。
というのも、ここ10年【なんでも女子高生か、美少女に擬人化させたキャラを登場させていれば、ウケる】という風潮が続いていて、今や定番になっている。

 

このマンガはまさに、定番通りの設定。
ただし、定番のアイデアから生まれたとは思えないほどの「混ぜるな危険」な作品になっているから、定番に食あたり気味な人にこそ読んでほしい!!

すごくキャッチーな表紙や概要とは異なり…実態はすごく攻めているから!!

定番には乗っかったけど、流行とは程遠い面白さがあるから。

異世界転生ラノベ全盛の時代を逆行する、強烈なシュール

最近、オタクの間で読まれる異世界転生系のノベル・マンガは
「現代から過去に行ったせいで、現代人がすごい物知りとして扱われてしまう」
という作品がやたらと多く、そういうのが流行ってる。

 

しかし、このマンガは異世界転生とコンセプトが全くの逆。

「文明の利器の便利さを中途半端に知ってるけど、設備が程遠い無人島に遭難したから、アイデアを絞らないと実現しないし、アイデアをしぼっても知ってる便利を実現しようとするから、実現してもすごくマヌケでシュール」

というお話。

 

中でも好きだったのが、ウサギ肉を料理している時のシーン。
フレンチ風の料理を目指して時間を測ることになり…無人島で時計ということで…こうなった。

見たことことあります?

女子高生の格好したやつが、「キッチンタイマー」とか言って日時計立てるマンガ。

 

このコマだけを見ると何が面白いかわかんない人もいるかもしれないけど…「真面目にうさぎを狩る→女子高生らしく葛藤しながら解体する」と言う経緯を順序立てて読んでいくと、相変わらず真面目にやってるのに、ギャグ展開になっているから面白い。

 

しかも、このやり取りには続きがあって、

大変なのはフランス料理か!?

日時計立てるだけでも面白いのに、真面目に作図しながら角度求めてるところとか見ると、一周回って新鮮。

男子高校生でやっちゃうと理系オタク臭くなるシーンが、女子高生がやることで「ギャグっぽく見える」というのも、ポイント。

 

これが、異世界転生ノベルだったら、こういうマヌケな感じは見せないで、かっこよく
「未来から持ってきた知識で美味しいもの作ったぞ!」
で終わってしまうシーン。

でも、このマンガだと
「フレンチを作りたいけど…けど…時間はうさぎは罠猟で捕まえて、解体は躊躇しながらがんばって、キッチンタイマーは日時計で…完成品もフレンチかと言われると…うーん…。」
という、切実な状況でがんばったなりの結果でオチている。

 

このシュールさと、厳しい現実の中で試行錯誤する感じがとても好き。
厳しい現実の中だから、出てくるアイデア1つ1つが凝ってるし、知識として実用的で楽しい。

 

異世界系の「ティーンの背伸びしたい願望を、小説の中で叶えてしまう」のも、気持ちとしてはわかるよ?
ヒーロー活劇的に常に勝つヒーロー好きだよ?

 

ただ、10年前に高校を卒業しちゃった老人のぼくは…「限られた環境・状況の中で最善を尽くして、不自由の中に自由を作っていく話」にこそ感動しちゃうのよね…。

人生って、人間って、どこまで行っても不自由だよ?
でも、同時に、気持ちや工夫次第で自由にもなれる!

自由を、知識や心がけで勝ち取っていくことに人生を感じる年齢になって来たおじいちゃんなぼくには、この作品の「不自由の中の自由」がかなり刺さるわけです。

あざとくないお色気シーンが多いのも魅力の1つ

オタク的なものを10年も見てると…雑なお色気シーン見ると、イライラするんだよ。

「見せ場のシーンが、その程度!?」
「一番がんばってるであろうシーンが、どこかで見たことあって退屈とはこれ如何に!?」

と、誰にってわけじゃないけど、もやもやすることがある。

 

その点、この作品のお色気シーンはひねりが効いていて面白い。

露骨にエロかわいいシーンもあるにはあるけど…そういうシーンよりも、「真面目にやってるのに、お色気シーンみたいになっている」みたいなのが、好き。

1つ紹介しとくと…これかな。

このコマだけ見てると、あざといお色気シーンに見えるかもしれないけど…虫刺されに効く薬(薬草)を噛み砕いてかけている真面目な治療シーン…のつもり。

冒頭でも触れたけど、登場する女子高生4人のうち、1人だけが生粋のサバイバー。
だから、1人が大真面目に披露したサバイバル術が、シュールを産んだり、本人は至って大真面目なのにお色気シーンを生んだり…マンガとして伝えるべきサバイバル知識が、お色気シーンのトリガーになっている。

だから、マンガを読んでると知識を提供してくれた後、次の展開がシュールやお色気になることがあるから、先の展開が読みづらくて、読みながら「おお…こんなことになるのか…」と斜に構える間もなく圧倒される。

このわけの分からなさと、斬新さ…さらには瞬発力。

外で読んじゃダメですよ!
声出してケラケラ笑っちゃうから。
色んな作品に慣れている人でも、展開を読みきれず吹き出すから。

マンガを読んだ後だとね…もう、かわいらしい表紙を見ただけでくすくす笑ってしまうんだなぁ…これが。

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マンガ「めしにしましょう」の真髄はじわじわとシュールになっていくことです!
シュールつながり。こっちは「男の料理」を女の子が作る話なんだけど…女の子のキャラクターにしたくせに、ちっともお色気を出す気がない感じが、かえって笑えるww

マンガ「ソウナンですか?」には遭難したときにしか使えない知識とシチュがいっぱい!!
1巻の感想。1巻もぶっ飛んでたけど…1巻のぶっ飛び具合に2巻ではシュールが加わってたのが面白かったです。

 

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