「安室の女」と、コナン映画の興行収入がすごい理由

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話題になりまくってるので、知ってる人も多いと思うけど…今年の名探偵コナンの劇場版は「100億目指す!!」とファンの女性達(通称:安室の女)が息巻いてる…。
100億は知らないけど、コナン映画の中でも歴代最高の興行「80億」を記録すると見られてる。

 

しかし、100億を目指す「安室の女」は禍々しい。
今作、主役級に躍り出た「安室透」へのファンアートに対するテンションがおかしい。
…こんな感じだもん。

@takanaclubさんの「安室透の彼女になる方法」より

ネット上の「祭り」とみるか、「ホスト狂い」と見るかは各自におまかせするよ…。
とにかく、こういうことが起こってるからこそ「ちゃんと説明する記事があったほうがいいかな」と思うんだわ。

 

この記事でやることは…2つ。
1つは「コナン映画が興行的に成功しているのはどうして?」というビジネスやマーケティングみたいな内容の話。
こっちはここ数年の傾向まで含めた話。

 

もう1つは「安室の女」の分析
安室の女のややこしいところはですね…「他のコナンのキャラが好きな人に比べて、夢女子の割合が上がる」とところなんだよ。
コナンファンの中でも新しく台頭してきた勢力だから…ちゃんと解説する必要がある。

 

本当は2本に分けるべき長さになるけど…この記事1本で全部わかるように書いてるからじっくり読んでもらえるとありがたい。

 

まず、コナン映画はここ10年ほど右肩上がりでした

今年の映画「ゼロの執行人」がブレイクしているように言われてるけど…コナンはここ10年ぐらい、ずっと好調。図にすると↓みたいになる。

元々は、クレヨンしんちゃんと同じくらいだった。
でも、今や3倍以上の差をつけるほど明暗を分けている。
ポケモンはゲームと連動してるから、年々出ているポケモンや登場人物がわからない人が増えてきたため…興行収入的にはミュウツーの逆襲をピークに落ちている。

宮崎駿がいなくなったせいで、アニメ映画が戦国時代に

もっと広く「アニメ映画全体」ではどうなってるのか?
ワンピースやドラえもんなど、「ほぼ」毎年作られてる映画も入れて見てみよう。

悪いイメージがあるクレしんでさえ、20年前の2倍。
ドラえもんも、声優が変わって別物になってるけど、20年前の2倍。
ワンピースはたまにしか映画が作られない状態になったけど、それでも数倍。

コナンの7倍を筆頭に、20年前に比べて、ファミリー向けのアニメ映画の興行収入が上がってる。

 

実は、アニメ映画全体が好調で、その中でもコナンだけが飛び抜けて拡大している。

 

その要因は2つ。

1つは宮崎駿の長編アニメからの引退。
2013年の「風立ちぬ」を最後に、宮崎駿は長編映画を作ってない。
これが、アニメ映画全体の追い風になってる。

毎年作っていないけど長く映画を作り続けている庵野秀明や細田守が監督した映画も、発表する度に興行収入を更新してる。
それどころか、それまで大衆には注目を浴びなかった片渕須直や新海誠が、数十億・数百億のの興行収入を叩き出す時代になっている。

 

つまり、長く作り続けてきたシリーズや有名監督の作品は…宮崎駿という巨大な空洞をそれぞれに獲得して、興行収入の拡大に成功している。

 

だから、一見拡大しているように見えるが…トータルで見ると、千と千尋の神隠しの時に興行収入300億を出したあの時から市場の大きさはそんなに変わってない
だいたい400億円ぐらいの市場を取り合っていた時に、3~7割がジブリだった時代からファミリー向けのアニメや、ポスト宮崎駿と言われる有名な監督達が…宮崎駿が大きくした勢力を取り合ってる状況に変わっただけ。

 

そんな中、コナンが突き抜けた理由は、「ファミリー向け作品の中で最もお母さんがハマりやすい」ところ。
宮崎駿に比べると男性寄りの監督が数としては多い。
一方、コナンは宮崎駿という強敵がいない上に、他の人気作品とファン層もダブりにくく、ファン層がダブっても毎年見られるのはコナンだけ。この状況が幸いして女性ファンの囲い込みしてる。
だから、めちゃくちゃ強い!

 

とはいえ、映画市場自体は向かい風だし、ファミリー市場も少子化の影響ですぼまってる。
なのにどうして、400億円のアニメ映画市場は維持・微増し、コナンに至っては急成長を遂げたかのか??

 

クレしん世代のぼくが28歳になりました。もう結婚してるやつも周りにいます

コナンのオープニングアニメは2つ目からリアルタイムに見てたし、初めて感動した映画はコナンの1作目と同じタイミングで上映されたクレヨンしんちゃんの暗黒タマタマ大追跡。

…それが、ぼくらの世代。
そして、ぼくは結婚どころじゃないけど、同級生や身近な先輩は結婚して子どもがいる人もいる。

 

ぼくはごりごりのオタクだが、ぼくの母親はオタク迫害主義者で
「中学になったらアニメ見るのやめろ!」
とか言い出す家庭だった。
そして、そういう家庭は珍しくなかった。

 

だけど、今の親はみんなオタク的なものに寛大。
だって、スーパーファミコンやゲームボーイの世代で、ポケモンが同級生との共通言語。
スタジオジブリはもののけ姫や千と千尋の神隠しといった人気作品をリアルタイムで見てるから。(アラサー後期だと魔女の宅急便をリアルタイムで見た人も…)

 

「巨人大鵬卵焼き」なんて言葉があるけど…アラサーの子ども時代に好きだったものを並べると「イチロー、任天堂、スタジオジブリ」じゃないかな?
この3つのどれも通じないアラサーはいないと思うよ?
女子はイチローをSMAP(ジャニーズ)に変えると一度はどれもわからない人はいないと思う。

 

つまりですね…少子化してても、子どもとアニメ映画を見に行きたい・マリオメーカーやスプラトゥーンを一緒にやりたいような世代が親になってるから…割合が上がって数も変わらない
ゲームは子どもの頃に比べて値段が高くなったから買えなくなってるけど…子どもの頃と値段の変わらない映画は…好きなものなら子どもや旦那連れて何度も行く。

 

しかも、今回の「ゼロの執行人」はさらにこの状況にあった結果になってる。
財布の紐を握りがちなアラサーの主婦層が、ちょうど好きになりそうな年齢のキャラが今回のコナン映画でメインキャラになる安室透なので…今回の映画はすごい事になってる。

最近、ジャニーズがトラブル続きで若い子も出てきにくくなってるからイケメン成分に飢えてる人たちが余計に「キタ━(゚∀゚)━━!!」となってる。
そういう意味では、TOKIOの山口メンバーの事件と映画の上映時期が重なったのも多少は影響があるかも。

 

他のオタク文化にも言えることだが、
任天堂やジブリが30年前から巻き続けてきた種が大きく開花して次の種を育てる段階にまで大きくなってる。
そして、次の種を育てるのは(生物学上は)女性なので、女性寄りのファミリーで見られる映画はこれから強いし、今は少ないからコナンの独壇場に。

 

だから、ビジネスやマーケティングの観点から言うと「強い女性向け作品をしっかり30年育てると、30年後には子どもと一緒に見に来るようになるよ」ということが言えるし、それをやってきたジャニーズとコナンはすげー強いよねって話。
男性ファン取り込みながら、徐々にイケメンや高学歴な芸人へとシフトして女性向けに寄せてるよしもとなんかも、コンテンツの世界ではいい成功例と言える。

 

コナンの大成功は、ラブコメからキャラ萌えへのシフト。

今作品に限らず、ここ数年のコナンは、アラサーが楽しく見ていた子どもの頃のコナンとは全然違う。
クレしんや、ポケモンは映画そのものを人気だった頃に原点回帰する傾向が強いけど…コナンだけは…新しい形に5年ごとぐらいで変わり続けている。

コナン映画の変遷

新一と蘭のラブコメ路線…時計台のじかけ~瞳の中の暗殺者ぐらいまで。王道でかつ面白いコナンが多い時期。昔からのコナンファンはだいたいこの時期の作品が好き。
黒尽くめの組織/キャラシナリオ重視…天国へのカウントダウン~探偵たちの鎮魂歌ぐらいまで。服部平次や毛利小五郎などサブキャラをメインに置いた作品が増える。人気作品が多い
迷走期、模索期…紺色の棺~絶海の探偵ぐらいまで。アクション重視の時期と少し被る。何がしたいかさえわからないわけのわからない作品が多い。
アクション重視…沈黙の15分~業火の向日葵まで。業火の向日葵はちょうど転換点。静野孔文がコナン映画の監督になってからは「アクションすごいけど話が面白くない」「犯人の動機が年々雑になっていく」という時期が何年か続く。
キャラ萌え重視…業火の向日葵以降の最新トレンド。原作でも最新の方に登場する安室透などのキャラが主役になるケースが増える。
キャラシナリオ重視と違うのは、イケメンキャラを立たせようとすることが優先されて推理要素とメインキャラの扱いが年々酷くなってる。
特に、毛利家の存在感が年々薄く・酷くなっていて毛利小五郎の扱いは今回でついに「誤認逮捕されたから、映画ではほぼ出番がない」と言うところまで行った。

ここまで、大きく変化し続けてるファミリー向けのアニメ映画シリーズってコナンしかないんだよ…。

 

時代に応じて、コナンファンの中で分裂してせめぎ合ってる
・コナンと蘭が好きな人
・コナンのライバル的なキャラ/黒尽くめの組織との駆け引きや関係性が好きな人
・コナン関係なくキャラ個人が好きな人、キャラさえ良ければコナンとして面白いかどうかは割とどうでもいい人
の間を…のらりくらりと渡り歩いてる。

 

だから、コナン自体が持ってるファン層にも変化が出てきていて、この作品の場合は「安室の女」とまで言われる人今までいなかったタイプのファンが台頭してる。

 

さっき、「よしもとが男性ウケから、女性ウケに徐々にシフトして成功してる」と言ったけど、それをもっとわかりやすくやってるのがコナンなわけ。
90年代の少年サンデーはまだ男が読者の中心だから、男も楽しめる作品が多かったけど、最近の少年誌は…女性の読者がすごく多い。

そこで、元々女性ファンも多かったコナンに新しいキャラを増やして、女性向けっぽくしているのが今の状態。
ここがジャンプとサンデーの違いで、ジャンプだったら「男性ウケのいい作品を畳んで、女性ウケのいい作品ばかりを揃える」のに対して、サンデーはベテランの人気作家に連載をもたせ続けるから、「作品の中でターゲット層を変える」という方向に行く。その成功例がコナン。

1つの作品の中で、時代に合わせて形を変えた結果として…昔から付いているファンと、今いるファンで趣向が違う人を両方取り込むことに成功してる。

 

「安室の女」の正体と、夢女子

ここからは女性のファン層の変化や行動原則について語っていくが…これはあくまで「男の俺が遠目から見ている分にはこういうふうに見える」という話です。女性に実際聞いてみると「違うんじゃない?」とか「不愉快だ」とかいう人もいるため、もっと詳しく知りたい人は、直に聞いてみることをおすすめします

 

昔は、コナンファンの女性はラブコメに感情移入する乙女な人か、コナンと他のキャラクターの間の友情を、ホモっぽく解釈して楽しむ腐女子が多かったわけ。
恋人がいるキャラが多かったから「工藤新一や服部平次の彼女になりたい」という人は…いなくはないだろうけど、「安室の女」という言葉が生まれるほど鮮明には出てこなかったわけ。

 

で、ここで重要になるのが「夢女子」という概念。
夢女子とは、自分自身が作中のキャラと恋愛を楽しみたい人のこと。

「え?みんなそうなんじゃないの?」
とオタクについて知らない人は思うかもしれないけど…オタクな女性は大別3種類いる。

1つは、さっき書いた夢女子タイプ。
1つは、少女マンガやラブコメが好きな人にありがちな「ヒロインに感情移入する」乙女タイプ。
もう1つは、いわゆる「腐女子」と呼ばれてるボーイズラブを好み、男性キャラ同士の絡みを妄想したり、覗き込んだりしたいタイプのオタク。

 

この場合で言うと…安室さんが公安の職員やコナンくんと仲良くしてるのを見るのが好きなタイプの女性。
そして、そういう人は昔からいるから「コナンファンの女性ってどちらかと言うと腐女子多めなんだろう」と思ってたし、実際に「安室の女」の中には夢女子以外にもかなりの腐女子が混じってるわけ。

 

腐女子は昔から知り合いにもいるし、ある程度マンガにもなってるから耐性がある。
そして、男性のファンと近いところがあるから…意外と相性もいい。

 

「オタクが彼女作るなら腐女子の方がいい」と勝手に思ってる

割とマジで思ってることだけど…そのぐらいに相性がいいと俺は思ってるのよ。

だけど、腐女子に理解のない男のオタクがネットにいて、
「腐女子も奇声あげて、男が純粋に楽しんでる少年マンガをホモホモしく解釈して見る連中だから怖いじゃん」
とか、いうわけ。

これ、言い方の問題が多いと思うのよね。
というのも、男でも作品が好きで、キャラクターを丁寧に解釈していくと男が「友情」だと思ってるものを「ボーイズラブ」に置き換えて解釈している人達が腐女子だと考えると…おおよそ納得できる。

「少年マンガのファンは、【天井と壁】で掛け算しないよ!!」
と言われるかもしれないけど…【天井と壁】をキャラクターにして解釈すれば、「どこまで行っても交わり合わない感じがちょっと切なくない!?」みたいな話になるわけ。

男のオタクが軍艦でも競走馬でも擬人化するのと一緒だし、それを国でやるか、日常の備品でやるか…ぐらいの違いしかないわけ。

その辺のことを抑えておくと、一緒に少年マンガを楽しめる間柄でかつ女性目線の面白さを語ってくれるから、実際に腐女子を知り合うには男のオタクにとって相性がいい…と思うよ?

それでいて、作品に登場したい夢女子と違って「観賞植物か部屋の壁として、ボーイズラブを見守りたい」という感覚が…男のオタクで言う百合厨に近い。
だから、男性のオタクなら、割と自分達の知ってる概念で腐女子を理解できるし、許容できるから…ぼくは相性いいと思うのよね。

 

さらに言えば、関係性にキュンとくる人が多いから…夢女子よりは「比較的」メンクイじゃないのも、男性のオタクにとってありがたい。メンタル的にも、関係的にも。(※「比較的」です。)

 

そりゃ、ぼくだって純粋な気持ちで子どもの頃に見てた忍たま乱太郎がボーイズラブで染まってるのを見た時には流石に頭を抱えたし、そういうことが生理的に受け付けない人の気持ちはわかるよ?
わかるけど、それよりかは、イケメンじゃないと絶対に許せないぐらいに無茶なこと(ex「20億分映画見に言ったら彼女にする」的なこととか)を言われて、トチ狂って喜んでるタイプの女性よりかは話が通じる分、圧倒的にまともだし理解しやすいと俺は思うのよね…。

 

念の為言っとくけど…夢女子の友達がいないから余計に耐性がなくて、苦手意識だけが先走ってるところはあるんだけど。

夢女子の本質は「開き直りと多面性」だと思う

夢女子ではないけど、方向性として近いツイートを見つけた。

これさ…冷静に考えたら怖いでしょ!?

「綾野剛と向かい合った時の練習」
ってなに!?あなた、芸能人のマネージャーか、タレントさんか何か!?

夢はあるけど、相当おかしな人だよね!?

 

これを男女逆にして
「169cmかぁ…新垣結衣と向かい合うとこんな感じなんだ」
とか言ってる男、キモいでしょ!?

そもそも、男ってそういうの恥ずかしいから言わないけど、俺がこの場で
あーそこそこのヒールを新垣結衣が履いたら、新垣結衣と並ぶのかぁ…もうちょっとちっちゃい子がいいなぁ。身長差20cmなら自然にデコチューできるし、15cmなら向こうから背伸びしてキスするぐらいの高さだから…160cmぐらいがいいなぁ~え?上戸彩って162cmなの!?石原さとみは157cmちょうどいい!すごくいい!!」

とかいい出したら取らぬ狸の皮算用過ぎて笑われるでしょ!?
…あー自分で言ってて恥ずかしくて顔から火が出そう。

 

上戸彩とか石原さとみと向き合っている時間とか夢があるよ?
だけど、それを本気で考えてるような分析をし始めるのは、さすがにちょっと恥ずかしい。
それでも、マジに考えられる人達って、ちょっとおかしいか、何かしらの開き直りがあるんだと思う。

 

そうなんだよ。夢女子要素って
・存在しないか、
・願望がほぼ叶わないか、
・叶う願望だとしてもそれを生々しく語りだすと気持ち悪い
…つまり、「妄想」なわけ。

 

で、ネットで女性の人気ツイッタラーのつぶやき見てると
「統計無視の妄想じゃねーか!」
「匿名じゃなかったら絶対言わねーだろ!!」
と、言いたくなる書き込みがかなりある。

 

そして、「妄想」を言う人達に対して、どういう形で受け止めたらいいかすごく困っていた時期があった。

 

「安室の女」とて例外ではない。
どう解釈していいか困った。
ましてや、男性の場合はそういうことを平気で言う人はごりごりのネット民か、意識高い系と相場が決まってるものだが、女性の場合は意外にそうでもないから余計に困った。

意外にも、まともな社会生活を送っている人に限って、ネットでは妄想にしか見えないモノを垂れ流しているため。「二重人格か、重篤な精神患者では?」と困惑する。

 

そこで、こういう人達をどう解釈していいか出した結論は
「女性の方がネットで開き直れるから、すごい無茶苦茶なことを言える傾向にある」
という結論。(※傾向です。例外はいっぱいあります)

また、開き直ってつぶやくために、アカウントを細かく分けてる人も多い。(アニメ用アカウントと、リアルな人間関係用のSNSが別になってるケースもしばしば)

…誤解がないように言っておくけど、「妄想」が悪いんじゃないわけ。
妄想を本気で言ってるようにしか見えないから、「クレイジー(に見える)」「クレイジーを押し売りしてくる」のが悪く思えるわけ。

 

男のオタクでも、ごりごりの萌え系とか、R18 作品好きな人は…「クレイジーをクレイジーとして言ってる自覚あります?」って人いるし、きっと女性の中にはネットで偶然見つけたクレイジーにイラッと来てる人もいるだろう。

 

で、男女問わず、「異性の妄想やないものねだりをどう咀嚼するか」という問題がコナンに限らず、今のネットで出てきている
それについては、バイオーグトリニティのこのコマがいいこと言ってる。

嘘か祈りなんだよ…夢女子とか、ネットで見かける妄想は。

「自分の周囲がそうだから世界もそういうふうにできる」
という嘘か
「美しくて、幸せを感じるからそうあって欲しい」
という祈り。

 

だから…むき出しの本音というよりは、願望を祈るアカウントだから…本気で受け取りすぎない法が良い。

 

最初に紹介したツイートに
「彼女になりたかったら20億足りないから映画見に行ってね~とキャラに言われて、それをみんなで見に行って自分の押しキャラを男にする・彼女になりたいとか言い出す話」
を掲載したけど…別にあのテンションで毎日生きてるわけじゃない。
ああいう「嘘か祈り」を言うことで幸せになれる人がいるならそれでいいのかな…って受け取るのがいい。

 

そりゃ、今までこういうタイプのコナンのファンは少なかったから、ぼくはすごく戸惑ったよ?
でも、こういう人をもっと丁寧に分析していくことがこれからコンテンツをヒットさせる上で重要になってくるから、ぼくに限らず、電通や博報堂は本気で分析しているんだろうし、今後議論になっていく話だろう。

 

「罪を憎んで人を憎まず」「作品と創作物を分けろ」ではないんだけど、「女性とは発狂する話題を話している時の気分、普段の人格、ルックスからの印象が全部違うトリプルフェイスなんだよ。とくに夢女子要素が強いと、発狂している時の気分と普段の人格や知性の関連づけが難しいから、割り切る必要があるよ」ぐらいのことは言わせて。

そこがハードルになってる&女性側にもその自覚があるから、「全部知った上で付き合える人」を探すのが難しいし、「全部告白する」のもハードルが高いんだけどね。

そういう意味では”A secret makes a woman woman.”なのかも。
見せない部分があるからかえって美しくいられる的な。

そう考えると…ねぇ。
真実はいつも1つだけど、その時その時の正義は1つとは限らないだろうねえ~。

 

追伸:「ゼロの執行人」を「ゼロシコ」っていう略すのがなぁ…。
ただでさえ下ネタっぽく聞こえるけど、その後に「シコい」とか書かれるとほんと「ネットのおじさんよりも、開き直った女子のほうが下ネタキツくない!?」と驚くんよ…。

映画見に行ってきた人が「執行してきた」とか言うスラングも、けっこう怖い。「シコってきた」とかにならないことを祈るよ。もうそうなったらおしまいだよ…。

 

◆関連記事:コナンの記事とか

【解説?】ゼロの執行人は「期待感ゼロ」で見に行くぐらいがちょうどいいよ
安室の女は大絶賛だけど…男性ファン、従来のファンからするとあんまり面白くないです。推理要素が安易すぎて全然楽しめない人が続出すると思うよ。

【ベスト10】コナン映画作品ランキング
面白いコナンのベスト10を作ってるので良かったら見てね。もちろん、毎年更新しているので、最新版。

映画「クレヨンしんちゃん」おすすめランキングベスト10
前半でクレヨンしんちゃんの不遇ぶりを語ったのでクレしんのランキングも貼っておきます。ちなみに、今年の映画「爆盛!!カンフーボーイズ」は歴代でもトップクラスに面白い作品なのでマジで見に行くべき!!内容的に女性ウケしないけど…深夜アニメ好きな層は絶対好き。

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コメント

  1. より:

    ゼロシコって言い出したのは原作者青山剛昌先生なので戸惑って使えない「安室の女」も大勢いらっしゃいますよ。あと、ツイッターはもともと壁打ちSNSなので妄想垂れ流しでも仕方ないというか、嫌な思いをしても自己責任なのでは……と思いました。これは夢女に限らず、男性の妄想や政治的な話もそうですが。
    何はともあれ、とても面白い記事をありがとうございました。

    • tm2501 より:

      青山先生が言い出したのは知らなかったです。(使いづらい人ってなかなか可視化されないからそこは気づかなかったです)

      壁打ちSNSって言い方面白いですね。
      ぼくはもっと壁打ちで双方向のコミュニケーションが少ないはてなブックマークや個人ブログをやってるからそう感じないけど…FacebookやLINEを基準にしている人からすると壁打ちですよね。

      夢女子批判と受け取られそうな部分もありますが…そういうことです。R18ネタや政治ネタもそうです。
      コメントと言うよりは補足や言い訳に近い意味で書かせてもらうと、「男性には耐性のない」「ネット以外では目につきにくい」夢女子の意見が今回、浮き彫りになってきた時に「どう捉えて対処していくのが正解か」と言う話ですね…これは耐性がなくて嫌な思いをする可能性のある書き込み全般なので、コナンの話というよりはネットリテラシの話に近いかと思います。

      …いえいえ恐縮です。また読みに来てもらえれば嬉しいです。

  2. 1.7 より:

    夢女子とカテゴライズされる者として、とても面白く記事を読ませていただきました。
    ひとつ付け加えると大半の夢女子とカテゴライズされる方々は「本気で彼女になりたい、作品に登場したい」とは思っていない場合が往々にしてある、ということです。実際に作品の世界に行けるなら自分なんて烏滸がましい、それこそ腐女子とカテゴライズされる方々と同じで見守る壁になりたいのです(笑)

    夢女子とカテゴライズされる方々だけではなく、腐女子や特にそういった嗜好の持たない方ですら現代の日本におけるインターネット上の活動(この場合は主にTwitterになるでしょうが)では得てして多面性を持ちがちです。
    前提としてそうであることを理解出来ない、理解出来てはいても感情を分けることが出来ない、ある種のエンターテインメントとして受け入れることができないと言うこともあるでしょう。しかしだからといって「そういう表現は理解できない。不適切だ。不愉快だ。気持ちが悪い。」と一方的に言うことは表現の自由を侵すことになりかねません。現在ではミュート機能という大変優れた機能をもつSNSが台頭しています。苦手なジャンルのCDは買わない、受け入れられない表現の本は読まない。それと同じように自身の手で受け取る情報を取捨選択することが可能です。自分に必要のない情報は「必要ない」と思った時点で自衛する。嘘や様々な思想が氾濫する現代でのネットリテラシーの形についてつらつらと考えさせられました。もちろん発信する側にもある程度のモラルが必要ですが受け取る側にも能動的な動きが必要なのではないか?と考えた次第です。

    長文失礼致しました。
    また素敵な記事をお書きになられるのをお待ちしております。

  3. みのる より:

    夢女子の部分、同年代の男のオタクとしてすっごい共感しました。

    ゼロシコ って御大将が言ってるのか。
    もしかして今の状況を揶揄してる?
    怖いなー…。

    この名称使ってる人、なんかコナンを下に見てる気がしていい気がしない。
    マウント取りというか、
    「こんな映画、シコるためのポルノでしかない。そんなことは承知の上だ」
    って感じで。

    • tm2501 より:

      今の状況を揶揄してるかはわかりませんが…ゼロシコって言ってるインターネット上でわーわー騒いでる人達に「君らのノリ、18禁とかハーレム系のラノベ・ギャルゲー作品好きな男のキモオタと変わらへんで?」「ほそぼそと好きにやるのは自由だけど、その趣味むき出しで男と共有できる部分ないで?」とは言いたくなります。

      腐女子の方だと、その辺楽しんでる作品とか、作品の解釈とかで「そうそう。表現違うけど、考えてること似てて嬉しい」みたいなのあるけど、夢女子だと完全に作品の見方からして違う人達だから「どうしたものか」感はあります。

      だから、細々とサブ垢に切り分けてやってるはずなのに、この記事見て怒る人がたまにいるから「え?まともじゃない自覚あるからアカウントわけて、自分の人生の中でもわかり会える人とだけ楽しんでいるんでしょ?」と念押ししたくなる気持ちではあります。

  4. farandole より:

    分析を興味深く拝見しました。
    基本的に、感想や何かは人それぞれだと思ってますが、「こういう見方もあるんだ」的に新たな視点も加えて頂けたら嬉しいなぁとコメさせて頂きます。

    まず、「夢女子」の昨今の盛り上がりについて。
    男性が彼女たちの雄叫びにに引くのはわかるんですが、男女分けしてカテゴライズせずとも、やってることは「AKB総選挙」と全く同じじゃないかなと思ってます。
    本当は手が届かないんだけど、数字だとか何とかで手ごたえがあるもんで、手が届くように錯覚できるアイドル、または、キャラのため、貢ぐ。
    ここでのポイントはお祭り騒ぎだと思います。
    リアルの振り向いてくれない人間(自分を金ヅルや性処理道具としか考えてない異性とか)に貢ぐだけなら空しいですが、お祭り騒ぎの中での出費なら、同じ嗜好の人間とキャアキャア言って楽しめます。
    貢いだ金額が大きいほど、よりお祭りにどっぷり浸かって楽しんだ満足感が残りますし、ネタにもできます。
    そんな話じゃないでしょうか。
    (私は女性ですし、AKB総選挙自体に興味はありませんが、総選挙のため12万費やした直後に推しメンの大スキャンダル発覚で涙している愛すべきおバカ(ただし高収入なので問題なし)を指さして笑うのは大好きです。コイツも結局、自分のおバカネタがおいしいとわかっててやってますしね)

    1つ強調したいのは、わざわざ女性ファン(の一部)が、「夢小説」に走るのは、女性は主人公や登場キャラを客観的に見る傾向が強いからだと思います。
    顔や性格が確定したキャラは自分じゃないから、もはや自分を重ねられない。
    友人感覚で応援できるか否かだと思うし、推しキャラやアイドルに彼女ができたら相手の女の子をバッシングしたくなる子たちがいるのは、それが原因じゃないかな。
    (なお、私は夢も腐もたしなみますが、基本は男女キャラ同士の恋愛漫画や小説を読みたい乙女カテゴリーの読者でしょう。夢や腐は代用品)
    男性は、「主人公=俺」と思えるのだと聞きました。
    だから、いくら美少女キャラでも、主人公以外に恋するキャラは人気が出ない。
    主人公にフラレた美少女が他の男に恋をしたら、浮気だと思って人気がダダ下がり。
    まぁ、どっちも身勝手ですが、趣味は身勝手でナンボなので仕方ない。

    『ゼロの執行人』について。
    個人的に、今回の映画は結構好きでした。
    1番の理由は、目新しいこと。
    私は、コナンの映画は初期から全部観てますし、初期5作のクオリティは非常に高かったと思っているありがちな人間です。
    (『ベイカー街の亡霊』は、ストーリーは嫌いじゃないけど、観た直後に「主演:江戸川コナン」という感想を持ってそのままです。コナンがコナンに思えなかった。コナン映画らしくなさという点では圧倒的1位だと思う)
    ただ、「新一ーぃ!!」「らぁーん!!」のやり取りは、20年以上も観てるとどうしてもマンネリになっちゃうんですよね・・・。
    昨年のも楽しかったことは楽しかったけれど、「平次ィ!!」「和葉ぁー!!」も、主役カップルの相似形に見えたし、恋愛ネタとして見ると使い古された感があったので・・・。
    (突然現れた高スペック美人が、彼の婚約者を名乗り勝負を挑む・・・)
    そういう意味で、腹の探り合いをメインに据えた今作は、中盤地味だけど面白かったです。
    もともと、そういう頭脳バトルものが好きというのもありますが。(カキン継承編の『ハンターハンター』とか)
    途中、もっと緊張感があるとなおよかったけれど、そこまでいくと子供向けじゃなくなるんでしょうね。

    次に、1人のキャラをこれだけ多くの人に「かっこいい」と思わせる作りができたのは、ものすごいことだと思ってる、というのがあります。
    これは、私が昨今のなろう系(「小説家になろう」発の作品)ブームにうんざりしていることが大きな理由なんですが、「なろう」小説は大抵、コミュ障の主人公が努力もせずにチート能力を持っていて、無双して、ハーレムを築きます。
    たぶん書き手は、無双している主人公を「かっこいい」と思わせたいんでしょう。
    素直に「かっこいい」と思い、ついでに自分を無双している主人公に重ね合わせていい気分になる読み手も多いから流行してるんでしょうが、世界観に甘やかされまくり、地の文とヒロインズに言い訳を全部先回りして喋ってもらって、苦労もせず、自分に恋する美少女たちの気持ちも親切も無視して傷つけて硬派気取ってる主人公って、別にかっこよくないと思う(主観です。「なろう」お好きだったらごめんなさい)。
    なのに、これをかっこいいと思わないと先に進めないようなのがはびこってる。
    こういう共感できない押し付けに対するストレスが最近はすごくて、そのストレスなしでキャラを「かっこいいじゃん」と思えたのは『ゼロの執行人』が久しぶりで、「国民的アニメはやっぱり違うな、楽しむってこういうことだよね」と思いました。

    どんなコンテンツでも、キャラ萌えでもストーリー・テリングの巧みさでも絵の美しさでも切ない恋愛模様でも何でもいいから、楽しませてくれれば自分はOKです。
    いずれにおいても楽しめない作品が多い中、今回のコナンは目新しさとキャラ萌えと原作伏線(後述)で楽しめた。十分だと思いました。
    (ハードル下げすぎですかね?)

    3番目。
    (原作で)まだ味方と言い切れない安室に、コナン側が隠したかった情報がどれだけ流れたのかを意識してみるのが面白い。
    大抵のレビューに欠けている視点だと思うんですが、「ゼロの執行人」は、原作とのリンクをものすごく意識して作っていると思います。
    「異次元のスナイパー」での「了解」に味をしめたのでしょう。
    「劇場版は劇場版で完結すべきなのに、そんなの邪道」という批判は十分あり得ると思いますが、制作側が意図して紛れ込ませている以上、個人的にはこれも評価対象だと考えています。
    そして、先にも申しましたとおり、私はその手の情報戦、頭脳戦ものの緊張感は結構好きです。
    コナンは、「自分がこの情報を持っている」ということ(←超重要な情報)を、いつも素直に明かしてしまいますから、こういう緊張感は珍しいです。
    (自分の情報を与えず、相手の持つ情報だけを入手したいときは、相手の質問を繰り返す形で聞き返すのが基本中の基本です)

    もっとも、私もこの映画に対して完全に好意的な気持ちだけ持っているというわけではありません。
    というか、自分が法曹関係者なので、ぶっちゃけそのあたりは全部地雷です。
    そもそも妃弁護士の、「勝率ほぼ100%の凄腕弁護士」という設定からして気に入らない。
    事件の勝率は、事案の性質が決めるもので、「勝率ほぼ100%の弁護士」は、「勝ち筋案件(=儲かる案件)」しか受けない、えり好みが激しい上に、本当に困っている人の力になろうとしない最低弁護士です。
    コナンが謎解きして証拠もそろえて突き出した犯人の弁護を考えればわかると思います。
    ソイツが妃弁護士に刑事弁護を依頼したとしたら?
    妃弁護士が凄腕だから、殺人者は無罪放免になるんですか?
    それとも、勝率100%の肩書を守るために、妃弁護士は弁護を断り、他の弁護士に押し付けるんですが?
    そういう話です。

    ただ、法曹関係者が盛大にdisられる話って、別にコナンだけじゃないんですよね。
    99.9とかいう、ひどいドラマが大ヒット飛ばすくらいだし、そういう、あまり理解されない職業なんだから仕方ないと思わないと、何も楽しめなくなります。
    で、自分が誇り持って取り組んでる仕事が盛大にdisられるのを許容したら、あとはもう物理法則がちょっとくらいおかしかろうが、子供に危険な事やらせようが、まったく気にならなくなります。
    むしろ、ちょっとくらいおかしい方が安心する。
    ストーリーのバランス的には、この辺で子供たちの見せ場作るのはいいんじゃない?とか思えます。

    長文書き込み失礼しました。
    以上は、ちょっとひねくれている私の見方なので、一般的ではないのかもしれません。
    が、こういう理由で評価した人もいるんだよ、ということで。
    来年は・・・キッドメインなので、正直あまり期待してないかなぁ。
    世紀末以外で好きだと思ったキッド映画って、無いんですよね。

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