ゲーム機が売れない最大の原因は経済情勢だから!!任天堂はむしろがんばってるから!!

ゲーム機が売れない最大の原因は経済情勢だから!!任天堂はむしろがんばってるから!!

なんか、任天堂がNintendo Switchが売れなくて計画を下方修正したんだって。
任天堂、スイッチ販売計画を1700万台に下方修正 社長「努力足りず」

これさ…任天堂を責めるのはすごく酷な話だからね??

ゲーム機は実質的に30%ほど高くなっているが、性能的には30%なんてもんじゃないほど良くなってる

先に結論を言うと…
日本が貧乏になったから、ゲーム機に面白半分で3万円、4万円突っ込める人の数が減っただけ。
のこと。

Nintendo Switchが高いとか、PS4が高いとかいう人がいるけど…それは違うからね?
昔のゲーム機の性能とお値段、3万円4万円で買えるパソコンでできるゲーム体験を考えたら任天堂もソニーもすごく良心的な価格なんだよ?

 

たまに
「良いものを作ったら売れる」
という人がいるけど…【良いもの】という意味で言えば、ゲーム機がバカ売れした時の何倍もいまの任天堂の方がすごいからね?
性能・量ともに、昔のゲーム機より遥かに良くなっていて、ゲーム機のコスパは間違いなく昔より良くなってる。

 

ただ…その3万円4万円がないんだよ。ゲーム機を買う若者にはその3万4万がないの!!
ふわふわしてもいけないから数字ベースで言おう。

まず、物価も考慮した上で、賃金が上がってるかどうかをパーセンテージで示す「実質賃金指数」という指標がある。
この指標によると、日本は20年で10%減少している。

全労連より

さらに非正規雇用の割合は男性の若年層は30年で倍増。
女性については倍どころか、2割以下だったものが5割を超える状態に(グラフは男性のもの)。

正規・非正規就業者数の詳細をグラフ化してみる(最新) – ガベージニュース

 

一方で、任天堂のゲーム機のお値段はというと…上がっている。
実質賃金が10%落ちたグラフが、1997年〜2016年のものだったので、発売日がそれに近い家庭用ゲーム機で検証すると…。

NITENDO64が定価25000円。
Nintendo Switchが定価29980円。
税金も消費税が5%から8%に上がっている。

定価が2割、税金が3%上がって、物価を考慮した実質賃金は10%落ちてる。
だから…ゲーム機の価格に時代の逆風が上乗せされる形で…ゲーム機の値段は変わってしまい、容易に遊べなくなってしまった。

かといって、「スマホに進出しろ」は…ダメでしょ

おそらく、任天堂のゲームに対して遊びたくない人は…いないだろう。
ビジネスの世界で任天堂のニュースを見ると、頭ごなしに「今はスマホの時代」だとか「スマホに任天堂は進出すべきだ」とか言うけど、据え置き機で遊べるゲームのほうが質は遥かにいい。
ビジネスおじさん達にはわからないかもしれないけど、比べるのも失礼なぐらい大差をつけて、任天堂の据え置き機で遊べるゲームは質がいい。

…しかし、「たかがゲーム」だ。
衣食住のように、ないこと・質が悪いことが命にかかわるわけじゃない。
貧乏な人は貧乏なりの遊びに流れてしまうし、時代はそういう人を前提とした「基本無料」なゲームが増えている。

…だから、「基本無料で遊びたい」と思ってるニートやキッズの人たちが、
「任天堂さんの質のいいゲームでスマホゲームを作って欲しい」
は、わかるよ?

ただ、日経とかNewsPicksで「スマホに打って出ろ」と言ってるやつは、アホなのかな?といつも思ってる
というのもね…まず、ビジネスモデルが違うもん。

 

スマホゲームは基本無料な代わりに、ゲーム内に課金する人とそうでない人の「格差」を意図的に作って、お金をジャブジャブ投げ込む人のためにゲームがある。
ゲームにもよるが…基本無料のゲームの中で「勝ちたい」「欲しいキャラクターがある」といった理由から、100万円以上課金する人がゴロゴロいる。
そして、100万円ぐらいゴリッゴリに課金する人によって支えられているゲームもある。

あまりにも課金する人は「ゲームから引退する」というと、運営会社から直接連絡が来て、止められた…という事例も存在するほどだ。

 

(昔はともかく、)任天堂はそういったゲーム内に格差・偏りの要素を作りたがらない。
・お金持ちしか楽しめない課金、ガチャ要素
・上手な人しか楽しめない難しいやりこみ要素
・成人男性しか楽しめないような過度なお色気要素
こういったものから距離を置いている。

ビジネスの観点から言えば、
「1つのゲームで100万円課金してくれる人がいるスマホゲームに行く方が儲かる」
というのは、30点ぐらいのご意見で…赤点だよ。

スマホに行くことにもデメリットがあって、
・据え置き機だからこそできたユーザー体験がなくなってしまう。
・スマホが(据え置き機と比べると)ゲーム機としてはしょぼすぎるため、任天堂のスケール感がスマホでできることにすぼまってしまい、それがブランドの評価になると落ち込む危険がある
GoogleやAppleのプラットフォームの中でゲームを売るため、売上を上げても多額の手数料を取られる
・ゲーム機やキャラクターなど、全て自前でやっていたからこそ出せた高い利益率が下がってしまう。
・任天堂が強かったライト層、キッズ層にとって、大人に重課金させるための「ガチャ」は相性が悪すぎる。これはブランド面でもゲーム性でも悪い。

などなど、積み上げてきたものとは相性が悪い部分もあるわけで…。
だから、任天堂の「今の状態はよくない」という意見は否定しないが…頭ごなしに色々言われてもなぁ…。

 

そうは言っても、任天堂にとっては辛い格差の時代。
お金が払える人も、子育て世帯も減っているから「金持ちにたくさん払ってもらって、無料で遊べる人に話題を作ってもらうビジネスモデルの方が今は良いのでは?」という声もわからんでもない。

そうなってくると、任天堂自身がお金持ちを作る側に回る必要が出てくる。

 

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大手ゲーム会社が年々ユーザーに優しくなっている理由

任天堂は、ファンアートや実況プレイ動画、収益化などのガイドラインを出して、寛大にゲームを通じて収益化することを認めている。
それまで、ゲーム実況は認めるものの、「任天堂と取り分は折半だからな」と言ってた任天堂さんが、「指定されたプログラムやったら、全部あんたが儲けた分はあんたのモンや」とガイドラインを出してくれた。

権利関係、収益化への寛大な姿勢はネット上のゲーマーたちから賞賛の声が上がった。

 

…そして、この流れは他の会社も同じ。

ソニーでもゲームの配信がしやすいようにしたPS4は、PS3よりも好調な売れ行きを記録。
スマホゲームの会社も有名タイトルであれば、積極的で、賞金付きの大会を大々的に開いたり、ミラティブを使った配信でランキング入りするとゲーム内のコインを開いたりしている。

個人的に一番象徴的だったのは、supercellというフィンランドのゲーム会社で…この会社は「ブロスタ」というゲームが世界的に配信される時に「世界中のリリース前に応援してくれたYouTuberたちをフィンランドに呼んで、一人25万円分の予算を用意して、パーティー&お土産をもたせる」という盛大なおもてなしをしている。

実際に、フィンランドまで行ってきた草の人の動画を貼り付けておくからよかったら見て欲しい。

 

ゲーム業界ってすごいよ!!
テレビの世界では、権利関係でタレントやアニメキャラの画像が使えなくてイラストやシルエットを用いる番組が増えてる。
権利が高いどころか、音楽の世界ではJASRACが、「音楽教室で曲を使ってるところは金払え」と裁判沙汰にしている。

 

…でも、ゲーム業界は、全くの正反対!!
むしろ、ターゲット層がゲーム機を買うお金がない、課金ができないからゲームをある程度クリアしても繋ぎ止められない…といった問題から、ゲームを長く遊んでもらうためにファンアートや実況動画、さらには視聴者プレゼントに寛大な会社がどんどん増えている。

それはまるで…その昔のフォードだよ

奇跡的な飛躍と生き残りは、邪悪にならなかった企業によって実現される

T型フォードという自動車を爆発的に普及させた有名な車をフォード社が作った際に、
「フォード車を従業員が買えるように」
と、労働者の待遇改善に乗り出している。

どのぐらいの待遇改善をしたかと言うと…「給料を2倍にして、合衆国の法律で決める前に8時間労働を実現」という今の日本だったらほとんどの企業が実現はおろか目指すことさえない領域をフォードは達成している

こういうことなんだよ…。
いくらでもないがしろにしようと思えばできる、顧客や労働者を大事にしないと、大きく伸びることはないし、苦しい時に踏みとどまることもないんだよ

任天堂にとって、スマホの時代・格差の時代は不利だからかろうじて踏みとどまってる側だよ??
でも、ゲーム業界が持ってる還元する姿勢・みんなで盛り上がる姿勢はちゃんと大きなお金を生んでいる。

2017年国内ゲーム市場は過去最高の1兆5,686億円!「ファミ通ゲーム白書2018」が6月25日に発売より

一方で、アレだけ傲慢な態度をとったJASRACがいる音楽業界は…この有り様。
JASRACの関係者はホント、何らかの責任をとったほうがいいと思う。

有料音楽配信は伸びるが総額で減少続く…音楽CD・有料音楽配信の売上動向(最新)

 

2015年までのGoogleでは、「Don’t be evil(邪悪になるな)」がモットーだった。
今は、「Do the right thing.(正しいことをしよう)」に変わり、Googleが考えている正しさを押し付けてくる会社になりつつあるけど…。

Don’t be evil(邪悪になるな)」を本当の意味で実践してるのはぼくら若い人達から見たら任天堂だと思う。
これは、宣伝効果もあるだろうし、サポートやガイドラインで示された姿勢もあるし、子どもの頃の思い出もあるから…年齢が違う人は共有できない部分も多いかもしれない。

 

確かに、Nintendo Switchは売れていた時代に比べると大したことない。
しかしながら、今でも高いクオリティをもったゲームが多いのは、youtubeでゲーム実況見ている人ならみんな知ってる。

だから、潜在的に「ほしい」と思っている人は多い。
誰よりも、俺が今Nintendo Switchと、人気のソフトがあったら、実況して動画作りたい。(お金がないから、フリーゲーム・スマホゲームの実況で我慢しているけど、お金があったら任天堂のゲームの実況したい)

この問題って、世界中の格差が大きい限り続く問題だから…容易には解決できないと思う。
でも、この大きな問題を解決する時、絶対に飛躍するし、ゲーム業界はさらに大きくなる。

だから、頭ごなしにスマホ行けとか、任天堂は終わったとか日経辺りに書かないでほしいよ…我々の世代にとっては、色んな意味で未来を切り開いてくれた・これからも未来を行き続ける会社なんだから…頭ごなしな記事で冷水ぶっかけてくんなよ…。

 

3万円の余裕がある人は買おう!!

 

 

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