「男同士のケア」がムリな理由は、態度に出しすぎるから。

はてなブックマークでこんな記事が話題になってた。

 

この記事のタイトル&ザラ読みで思ったことは

「だって、男の方が態度に全部出るんだもん。立場が上だとか、俺の方が頭いい(と思ってる)とか、そういう高圧的な態度が全部態度に出ちゃうんだもん。何か話そうという気持ちが最初から芽生えないようなヤツが男のほうが圧倒的に多いんだもん…

ってことです。

 

まぁ、ぼくも女性から「上から目線だ」とか言われた側なんだけどねぇ〜

ぼく自身、全然そんなつもりはなかったのに、「上からだ」って女性から怒られたことが人生で数回(複数名から)ある。

男性に対して感じたことはあっても、男から言われたことはないのです。
その事もあって、女性から「あなたは上からきてる」「舐めてる」とか最初に言われた時は、びっくりして今も気にしてるんですけどね…。もう10年も前の話だけど、未だに覚えてますね。

 

一方で、男性に対しては、逆に「この人上から来てるなぁ」「高圧的だなぁ」って思うことの方が圧倒的に多い。
だから、ぼくが見た範囲で【上から来る人】について整理してみたい。

 

「上から来る」にも色々理由はある

 

例えば、「非正規雇用の人と仕事するような下っ端社員」であったり、
「人生のどっかで高学歴だったらしいんだけど、そこから言うほど伸びきれなかった人」とか
「大企業に勤めてますよ、医者ですよ」みたいな人とか…。

 

それなりに仕事ができたり、才能が輝いたりした瞬間はあるのかもしれないけど…会ったその瞬間から「俺様が君に教えてあげよう」「いいから俺の言うとおりにしろ」みたいな高圧的な態度の人っていません?

仕事やスポーツだとまだ縦関係もあるからのです。
しかし、友達付き合いや、医者と患者であったり、自分が客なのになんとなく高圧的…という人、いません?

 

仕事やスポーツは…文化として「責任者として上から物を言う」「厳しく言うことが有能さや、他者への優しさだと思いこんでる」という現場・職場・チームの体質だと思ってる人もいます。(古臭いけど、そういう職場もあります)

 

…だから、人格の問題と言いづらいんですよ。

 

ただ、友人関係やコミュニケーションレベルで
「俺頭いいですよ」
「こんなにすげーやつだぜ」
「だからお前はダメなんだ」
みたいな人については人格の問題と言わざるを得ないのかな…と思います。

 

で、上から来る人に限って、ある分野では何らかの実績やアイデアはあるんです。
難しい本を読みこなせるとか、難しい試験やセレクションに合格したとか、【先生】と呼ばれる仕事をしてるとか…色々あるんです。
スポーツの世界にも、勉強の世界にもいますし、ゲームや芸術の世界にもビックマウスな人で「上から来る人」はいるんです。(芸術ではなぜか、女性の方も少なくない数の人が上からくる気がしますが…どうなんでしょうね?)

…そして、「上から来る人」は間違いなくフレンドリーな人ではないけど、魅力がない人でも悪い人でもないから、友達や理解者自体はいたりします。
つまり、短所というよりも個性として扱われがちなんですね…。

 

精神的に辛い時や、機嫌が悪い時にはそういう人はストレスでしかないこともあったりするんですけどね…。

一方で、上から来る男は二流。一流はフレンドリーでかつ有能!

もちろん、高学歴な人でも大企業づとめの人でも高圧的じゃない人なんてゴロゴロいます。

むしろ、会ってきた人限定で言えば、【安心できて一目置くような輝かしい経歴を持つ人】こそ、自分の成功に対して肯定しつつ謙虚です。
自分のやってきたことをコンプレックスにしない程度に受け入れつつも、自慢するほど振りかざさないぐらいには謙虚です。

 

良くも悪くも自分の実績や肩書に執着しすぎてないんですよね。
これが逆に面白いんですけど…求められないと自分のことを話さないぐらいの人に限って、素直にすごいと思えるんですよね…。変にプロ意識とか実績並べたり、頭良く思われようと思って難しいことやひねったことを言おうとがんばってる人よりも、ナチュラルに尊敬できるんですよね。

 

具体例を挙げましょうか。

イチローまで来ると、成功談よりもむしろ失敗談を語る!

イチロー選手は一貫して過程を重視する人です。
「4000本ヒットを打つために、8000本以上の凡打を積み重ねた。それがないと僕はここにいない」とさえ言っていて、実績を周りから讃えられても、失敗談を語ります。

 

この姿勢は若い時からそうで、若い時からずっと
「野球選手は3割打てばいいのだから、(もっと高い精度で使徒とをしないといけない)他の仕事のプロよりも楽だ」
と、自身の功績が小さく見えるような言い方をしています。

 

極端な例ではありますが、「俺ってすごいだろ・賢いだろ・このコメントはツウだろ」とかやってる人は実績がないか、その程度のことで満足しちゃってるのかもしれません。

もしくは失敗を笑って話せる、他人を自分の手で圧倒しないと安心できないという自信のない人なのかもしれませんね…。

 

女性の場合、「上から行くタイミング」を心得てる

男性のフレンドリーではない人は
「優れたところがあるのに、失敗談を笑って話せる・常に他人にアピールしなくてもいいと思えるだけの自信がない人」
というのがぼくの中での結論です。(※ぼく自身覚えはあります)

 

一方で、女性の場合は少しややこしいです。

「いかにも上から来ている人」が圧倒的に少ないのです。
元AV女優と、芸術家と、学者先生と、政治家先生ぐらいだと思います。

…先生と呼ばれるか、自分には稀有な才能があると信じたくなっちゃう仕事の人かどっちかなんですね…。

 

じゃあ、「女性は上から来ている人がいないの?」というとちょっと違うんですね。

 

女性だって…男性以上に相手を選んでマウントを取ります。
自分が有利だとか、ちやほやされてると思ったら「毒親」「かかあ天下」、「デート中に彼氏にキレ倒してる彼女さん」みたいな位置づけになったり、「このハゲーーー」と秘書に当たり散らすようなこともします。

でも、赤の他人には「上から来ている人」がいないんですね…。

 

【気が強そうで話しかけにくい人】ぐらいはいても「こいつ、自分のことが賢い・できると思ってるし、思われたい感じに接してきてるな」ってヤツはいないんです。

 

仮にそう思ってても表では仮面をかぶったり、「人当たりのいい一般女性」という擬態化がほとんどの女性にはできるんですね…。
だから、男でも女の人の方が話しやすい人は多かったりするし、女性でも女性同士の方が安心する人はいるんですよね…。(※男が男に安心するのは「中学二年生の自分でいられる相手」を見つけた時の楽しさであって人当たりの良さではないです

 

 

 

まぁ、その「仮面」も他人から褒められたり、声を荒げるほど喜ばれる仕事に就くと溶けちゃったりするんですけどね…。
仕事柄の人格か、色んな意味での「天狗の仕業」なのかはぼくごときにはとてもわからないけどね…。

 

 

肩書や成功体験って他人を勘違いさせる能力も高いし、自分自身が思い込んで努力や勝負できる気持ちを作ってくれる。だから「勘違いさせる能力」って大事だなぁ…とこの記事書きながら思いました。

 

…男の場合は、勘違いから覚めてからが一流なんですけど。

 

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