【辞めろ】オリックスが1勝9敗になったから、2020年の西村采配に物申す

この記事はオリックス首脳陣はもちろん、オリックスファンにも思いっきり喧嘩を売りながら自分の意見をズカズカ書いていく記事です。
異論・反論・ご指摘の類は受け付けます。しかし、人格批判などの誹謗中傷は受け付けませんのでご了承ください。

2020年のシーズン、オリックスは10試合終わって1勝9敗。
しかも、ロッテ相手に6タテを食らっての7連敗という不名誉記録を叩き出すほどチームが低迷しています。
正直、連敗だけならこんな記事を書いてまで抗議するつもりはありません。

 

2019年の横浜DeNAのように、「10連敗したけど、最後に頑張って2位」ということはプロ野球の長いシーズンの中ではあり得る話だから、10試合終わってボロボロでもまだチャンスはあるでしょう。

西村監督にラミレス並みの才覚があれば…のお話ですけどね。

10敗した横浜DeNAをファンが信じていられた理由と、オリックスが信じられない理由

「10連敗しても応援し続けることができる」のは、横浜の監督がアレックス・ラミレスで、DeNA経営陣も「弱くたって応援してもらえるチームを作ろう」という姿勢を示し続けたからこそです!

 

横浜ファンも一枚岩ではなく、ラミレスアンチはもちろん居ます。

 

しかし、著書でもマスコミ報道でもラミレスは
「データ9割、フィーリング1割」
と采配の根拠をデータで示せるような野球を展開してきました。
データ上成果を上げそうな作戦は日本の野球のセオリーからかけ離れていても試します。
逆に、データ上成長の見られない選手・緩慢プレイをやらかした選手は、たとえ選手時代から目をかけてきた白崎であろうが、監督2年目まではレギュラーだった倉本・戸柱でさえトレードや二軍行きを告げる非情さもありました

同時に、選手のモチベーションに気を使える監督で、メンタル面の準備をする重要性を説いたり、クラブハウスではにぎやかに音楽をかけ、楽しい雰囲気で試合ができるようにし続けていたそうです。

 

「非情でもあり、モチベーターなんて矛盾してる」
と思うかもしれませんが、両立してます。

 

特に、大和を獲得するまでは「倉本選手の守備が酷い」と周りから言われても、気持ちよく試合に出てもらえるようにできるだけ彼のいいところを著書やメディアでいい続けてきました。
伊藤光選手を獲得するまでは、なんとか嶺井か戸柱を一本立ちさせようとあの手この手で使い続け、同時に「これだけはやってほしい」ということも言い続けてきました。

データでわかっているから近い将来トレードや2軍落ちすることはあっても、1軍で戦う間は応援し続ける…ラミレスはそれができる監督だと思います。

細かいことは著書をどうぞ

2020年のオリックス西村監督に足りないものは、まさしくラミレスがやってきたことでした。
・データに沿った采配、人事ができず、
・マスコミの前でアダム・ジョーンズ以外の選手をかばうこともなく、
・選手達にやってほしい役割を示すこともできない。
という、弱いチームを率いる監督としては足りないものだらけなんです。

しかも、何の因果か
監督が動いたタイミングで逆転され、監督がえこひいきして出場させている選手(駿太・廣澤など)が致命的なミスをして勝てない
という試合が続いているからファンからは怒りの声が続出。

 

それでも、擁護するファンの声も…ある。

西村監督は【育ての監督】(つなぎの監督)だから、選手をしっかり育ててもらえばいい
「こんな厳しいチーム事情でも、監督を引き受けてくれている西村監督をないがしろにしてはいけない」

 

去年までなら僕もそう思ってました。
でも、今年の采配については絶対違うと思うんだよ。

福良監督と去年の西村監督はたしかに「育ての監督」だった…。

そもそも、「育ての監督」という言葉だが…これは根本陸夫さんの言った
「私はつなぎ監督なので」
という言葉で有名になった概念だと思う。

 

野球チームは、選手の実力が財産。
しかし、どんな一流選手でも20年前後しか野球できないため、プロ野球チームの栄華は5〜10年が相場と決まっている。
中には26年連続Aクラスの西武、野村・若松両監督で強かったヤクルトのようなケースもあるが…10年以上の黄金期は「チーム内で世代交代しながら、勝ち続けること」が絶対条件になる!

 

スポーツチームは他の組織(企業・団体)に比べて世代交代が難しい。

試合に出られるのは9人で、交代/ローテーションを合わせても25人そこそこ。(二軍で開花する人はビジョンを持ってトレーニングできるごく一部の人で、そんなに多くはない)
強いチームができあがると世代交代のタイミングが難しく、弱いチームでは同じメンバーで試合に出て経験を積み重ねられない。

巨人軍であろうが、ソフトバンクであろうが、世代交代の時期はどうしてもできてしまう。
付け焼き刃の補強ではどうにもならないほどの暗黒期や低迷期がどんな球団にも起こる!!

そんな時に、世代交代を任される監督を「育ての監督」「つなぎの監督」と呼ぶことが多い
この概念を知ってる人は、プロ野球ファンとしてはよく野球を勉強していると思う。(マスコミにはこの言葉はほとんど出てこないからね…知ってるだけでも熱心な野球ファンだとは思う)

しかし、「育ての監督」「つなぎの監督」の条件は「弱いチームの監督を引き受けること」だけではないということを抑えてほしい

育ての監督の条件
・チームで活躍できなくなってきたベテランを勇退させ、整理する。
・チームの有望な若手を見つけて、彼らに見合った役割を抜擢する。
・必要に応じて、2軍やドラフト・FA戦略のテコ入れをする。
・(明るい雰囲気、闘争心、規律や哲学などを選手たちに植え付ける)

今年の西村監督、どれかやりました?

 

古今東西の「育ての監督」「つなぎの監督」として再評価された人たちはみんな、この辺をきっちりやってるんです!!

さっきやり玉に挙げた横浜DeNAならラミレス監督の前の、中畑監督がまさにそうでした。
中畑監督の采配は疑問視されるものも多かったですが…それでもラミレス野球の雛形は中畑時代にできたものも多いです。

中畑監督が横浜再建のためにやったこと
筒香嘉智を使い続ける…まだほとんど実績がなかったのに、「筒香と心中する」とまで言い切ったこと
三上、山崎康晃の抜擢…三上は中継ぎの柱、山崎康晃は日本を代表するクローザーに成長
緩慢プレイを許さず、常に明るく全力プレイ…雰囲気を大事にする文化は、緩慢プレイに厳しいところは継承。
打倒巨人の闘争心…中畑時代は巨人にだけ勝ち越す。ラミレス時代は強敵とされる広島に徹底抗戦し、CSを掴み取る。他にも球団PVでは対巨人を意識した構成が多い。

だから、横浜ファンは中畑監督を再評価する人も多い。

同じような理由で、阿部慎之助を引退させつつ、岡本・坂本を育てた高橋由伸監督も優勝しないと満足できない巨人ファンからは評価されてないものの、野球ファンと言う単位で見ると少しづつ評価されている。

優勝させた監督は原監督だし、高橋由伸のままで優勝はできなかったかもしれない…それでも「つなぎの監督」として役目を全うした人のように見える。

 

福良監督や、1年目の西村監督はこの「つなぎの監督」という役割を全うしていたように見える。
特に福良監督は
チームのベテランの整理…西勇輝・金子千尋はともかく、起用し続けても世代交代の妨げになる小谷野栄一・中島裕之を引退・放出して若返りの流れを作る。
若手の抜擢と固定…若月健矢の固定、福田周平の抜擢に成功。投手陣の世代交代も山本泰輔・山本由伸を中心に進める。
GMとして2軍の再編/3軍の創設に取り組む…阪急時代、日ハム時代のツテを活用して中嶋聡、小谷野栄一などを監督、コーチとして呼び、オリックスコーチ陣の世代交代にも着手。
チームのウィークポイントを大型補強…アダム・ジョーンズ、ロドリゲス、抑え候補のヒンギスを獲得

と、大きく動いている。

 

西村監督1年目も、若手の抜擢や固定には積極的で、西浦颯大、中川圭太は大きく注目され、オフにも福良GMとともに補強・新しい取り組みに着手していた。

特に、サードが小谷野栄一が衰えてからは固定どころか本職の人を作ることもできていなかっただけに、将来のサード候補である中川圭太の活躍は2019年の希望が持てるものだった。

 

 

中川への「代打山足」&二軍行きで、ぼくは我慢の限界を超えた。

2020年の西村監督を語る上で、色んな批判はあるだろう。

 

「西村監督が交代に動くと、ことごとく逆転される」
「そもそも、1点差で送りバントを多用して、チームの攻撃の流れを潰す」
「監督枠で抜擢した選手が、ほとんど活躍しないし、2軍にも落ちない」
「将来性を考えて、若手を使うわけでもなく、小器用でユーティリティー性しか取り柄のない選手ばかりを一軍のベンチに集めている」
「有望な若手や外国人が2軍でくすぶっている」
「継投も代打もデータ無視の思い込み采配で、とにかく酷い」

など、様々な問題が挙げられている。

 

それらを全部まとめると

育ての監督、つなぎの監督なのに若手を育ててもないし、将来につながるような采配も1軍ではしてない(2軍でじっくりの選手もいるにはいるけど、これが戦略かどうかはとても疑問である)
データ無視の思い込み采配がことごとく裏目に出ている
といったところが大きいかと思う。

 

そんな中、ぼくの限界に達したのが、中川圭太への代打と2軍落ちだった。

 

 

中川圭太の2軍落ちについては、オリックスファンの間でもいろんな憶測が富んでいる。

 

懲罰説

 

懲罰交代のために、去年西武戦3割の中川を1点差の場面で変えるのは…試合見てるファンに、戦ってきた選手に申し訳ないと思わんのかねぇ…。

 

ましてや、去年西武戦1割の山足と変えるか?
「今日は負けです」って監督から言ってるようなもんじゃん…。

 

ここ最近、守備が悪かったので2軍落ちやむなし

今までの試合で、大事なところで打点をしっかり稼いでたのも中川なんだよなぁ…。

 

できれば守備がいい選手を使いたいのはわかるけど…こと中川については「何が何でも」使うべき選手だからこの判断にはあんまり賛成しづらい。

 

死球がきっかけでおかしくなった説

これは、納得。
というのも、「死球をきっかけに体の感覚が狂う」というのは、清原和博でさえイチローに相談していたほど大きな問題なので…もしそこを考慮しての2軍落ちなら、すごく良い判断。

 

ただ…そこまで考えてるように見えないのと、まともなサードがいない中で中川圭太を2軍落ちさせる必要があったかと言われると微妙です。

 

 

 

なんにせよ…信用できないんだよなぁ〜。

やることなすことうまくいってなく、データや去年の実績といった根拠がない采配を連発されると。

その被害に、オリックス最大の有望株である中川圭太が巻き込まれたとなると…もう今年野球見る価値ないし、負けるわ育てないわの監督さんには辞めてほしいと思うわけですよ…。

 

いや、ほんまに

おまけ

 

 

もうね…PL閥が、オリックス首脳陣乗っ取ってくれないかな?

一応、清原さんはオリックスOBなんだから…清原監督…ないかな?
柳田の才能をいち早く見抜いて、大谷翔平にバッターとしてメジャーに挑むように勧めて的中させた人だから、戦術はともかく選手を見抜く目はすごいと思うんですが…。

 

 

 

 

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これが「目」で語る戦いだ
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