3連続で紹介しにくいゲームにぶち当たって、「ザッケンナコラー」という気持ちになったから、愚痴る。
クレームにも取れる内容だが、僕は「せっかくゲームを作るからには話題になるようにこの辺のポイントは抑えて作って欲しい」という話だから、広い心で聞き入れてもらえると、ありがたい。
紹介しづらい作品は不便とムズいの区別がついてない
「長いだけのローグライク」なんかただただ長く歩かされているだけなんです…。
「セーブポイントが中途半端で、やり直しに時間がかかるゲーム」なんて何もセーブできちゃいない。
「順路通り進んでいく方法が見つけられないアドベンチャー/推理ゲーム」なんか存在自体が迷宮入りだ!!
難しいのと、不便な繰り返しを強いるゲームは全然違う!!
迷わせるだけ迷わせて「もっと便利に作れたよね?」というゲームと「なるほど、こうやって試行錯誤させながらトリックやルールを把握していくのか」と納得できるゲームは全然違う!!
ただめんどくさいだけの、めんどくささゆえにテンポの悪くなってしまっているゲームなんかとても紹介できないんだよ!!
ボツだよ!やりこみが好きな人だって、別にマゾヒストじゃないんだよ!!
楽しみたくてやりこみをするんだ!テンポが悪かったり、やりこんだ末に楽しみが感じられないようなゲームは苦痛でしかない。
最近、ボツにしたアクションゲームでいうとこんな感じのツッコミを入れながらボツにした。
「なんで、そこそこ難しいボス・初見殺しを含んでるボス前のセーブポイントでテンポの悪い繰り返し操作を入れるんだよ」
「ストーリーと雰囲気を大事にしているゲームで、あんまり意味もなくめんどくさい遠回りや死にゲー要素を入れてストーリーや会話を楽しむ要素を奪うなよ!」
「繊細な操作を要求するところの近くでハマりを起こすところに敵を配置するなよ…。それも、ダメージじゃなくて即死させるなよ…序盤から。」
…ボロクソ言ってるけど、このゲームは絵も世界観も操作性もけっこういいんです!実際、有名なフリーゲームの賞も取ってるんです!
でも、プレイしてみると…それらが上手に咬み合わないんだよなぁ…。
例えるなら、「すご~く個の力は強いチームなのに、連携練習が不足しているから、パスが繋がらない・ディフェンスの位置取りがうまくいかない選抜サッカーチーム」みたいな感じ。
難易度調整、セーブポイントの位置、プレーヤーの集中力を欠くようなタイミングでの会話の挿入、あんまり意味のない即死・ハマり…。
死にゲーなら死にゲーで序盤から難しくすべきだし、難しいゲームなら難しいゲームでもっと会話要素などのゲームに集中している状態を遮る要素は減らすべき。
ふりーむのDLランキングや、一部のフリーゲームコンテストでは「パッと見のデザインが素晴らしい」「胸おどるような設定をいっぱい盛り込んだ」など、外から見聞きした情報だけがかっこいい作品が上位に食い込むことが度々ある!
でも、ちゃんとまじめに作品を選別して紹介するために「週1で」で「不定期で」で「辛口に」と宣言してゲームレビューしているサイトは、宣伝文句だけが打ちやすいゲームなんて紹介できないんだよ!!
自分がプレイした時に「コクのないただ辛いだけの激辛料理みたいな苦痛さ」を感じるゲームを他人に「面白いよ」と勧めることはできないよ!
惜しくも紹介できないパターン「売りになるものがない」
3つプレイしたゲームの中で、2つは「難しいと不便の違いがわかってないゲーム」だったが、1つは違うパターンであった。
これは脱出ゲームやアドベンチャーゲームなどにありがちな「ボツ」の理由なのだが…「売りがない」のだ。
・自作のイラストを押し出してるけど、それほど絵柄に特徴がなく
・トリックがトリックとして、ストーリーも矛盾や違和感がないけど…どこが面白かったかかと言われると、言葉で説明しにくいほど小さい違いしか見いだせない。
・オチで一発/クライマックスで勝負をかける作品の割には…それほど驚かない。
・既存のモチーフを使ってることがむき出しになりすぎて、新しさに乏しい。
・オチが落ちてない、気持ちよく(またはゾクッとして)終わらない
…まぁ、このへんかなぁ〜僕が「平凡で紹介しにくい」と感じる作品は。
加えて、作者が「実況者に対してネタバレしないように、細かく素材や紹介について制約をかけている」という半ば自意識過剰にも取れるほどの断り書きがあったことをエンディングを見ながら、レビューをどうするか思考している僕の頭によぎったため、こんな決断をした。
「あーこの程度のゲームを作者と揉めるリスクを冒して、または作者に配慮しながらつまらない記事を書くぐらいの出し惜しみをして紹介するんだったら、いいや。」
何度も言うけど、ゲームとしては理にかなっていて、自作絵もトリックも頑張っているから「手間は」かかってるし、ある点数までには達しているゲームではある!
でも、突き抜けたものがないから「じゃあ、これをどう紹介するか?」と聞かれると頭を抱えたため、レビューはしないことにした。
まとめ:どうすれば、人に紹介されるゲームになるか?
あるウェブメディアで働くスタッフさんが
「現場が面白ければ、記事も面白くなるから現場での盛り上がりを大事にする」
と言ってたことがある。
僕がフリーゲームレビューを書く時も同じで
・熱狂できた
・新しさを見いだせた
・ワクワクするようなそのゲームにしかない特徴や演出があった
・プレイ中の理不尽さや難しさの理由に気づくと納得できた
など、プレイ中・プレイ後の気持ちよさが残る作品しかできるだけ紹介しないようにしている。
こればかりは作者自身が「こことここは繋がってる」と言い張っても伝わらないから誰かにやってもらう。
もし、頼れる友達がいない時は他のゲームをやった時に「自分が気持ちよくプレイできた理由」を徹底的に追求して反映させる必要がある。
構想段階であれもこれもに行き過ぎないような「プレイした時の気持ちよさ」をどこに置くかを考えておく必要があるだろう…。
当然、紹介されることがゴールではない。
だが、より多くの人にプレイしてもらいたいのであれば、「紹介しやすいゲームを作る」のは大事なポイントだ。
だからもし、
「人気のフリーゲーム・同人ゲームを作りたい」
「良いゲームを選抜してレビューを書いてみたい」
「いいレビューサイトを見つけて巡回先をする基準を見つけたい」
と言う人にだけこの記事が役に立てばいいなぁ…と、失礼でかつ余計なお世話であることを承知して書かせていただきました…。
Powered byamaprop.net
・関連記事
普段はこういうゲームレビューを書いてます。