問題発言、上から言うか 下から言うか

 

借金玉さんにいじられた。

昔、感じのいいブスな子と世間話で盛り上がった時に、「ブスの子話しやすい!ブスいい」みたいなこと言って、ネットで大炎上したことがある。

 

その件に、はあちゅうさんが「自身のセクハラを告発したはずなのに、はあちゅう自身の過去の発言が【男性へのセクハラに当たる】(のに、そのことは棚上げしてなーなーに済ませようとした)ことを謝罪する結果になった事件」と類似してる…と言われた。

 

また、自身の発言をどうにか棚上げして悪くないことにしようとするはあちゅうさんと僕を重ね合わせてこんなこと言ってる。

はあちゅうさんのはもろに、一部男性を敵に回す(煽る)発言をしてたから…アレと一緒にされるとさすがに「似てるかもしれないが、違うぞ!」釘を指したくなるわけです。

問題発言、上から言うか下から言うか。

世の中の問題発言とされる発言の半分は、内容よりも態度や立場の問題が大きい。

 

例えば…浮気が問題になるのは…「浮気が良くないから」ということよりも、不倫した人をCMにしたり、責任のあるポストに据えた政府や企業に迷惑がかかることが大きな理由に挙がる。
実際問題、浮気したことで、事務所やスポンサーは数千万の損害賠償をタレントに迫ることになるし…。

 

また、政治的な意見の多くは居酒屋で好きかっていう分には別に問題がないが…これを議員バッチをつけてる人が言った途端に問題発言になってしまう。
特に、誰かを貶める・負担を強いる発言、世相とは反する発言になると、なおさら反発する人が出てくる。

 

では、今回の場合はどうだろう。

はあちゅうさんの場合…「慶応→電通→キラキラ女子向けのWebメディアの編集長→フリーランスとしても大成功」というアラサーのキラキラ女子のカリスマみたいな経歴を地で行く人。
彼女のマネをしたり、憧れのまなざしで話を聞いている女性は少なくないわけ。

 

そんな人が、

はあちゅうが語る女の本音/36歳以上で結婚していない男性は何かしらの問題が・・・?

とか、このつぶやきとかね…。

井戸端会議だったら、自分と同じノリの人ばっかりだったら…別に問題じゃないよ?

 

でも、この人に17万人もフォロワーがいて、マネをしたり、影響を受ける女性がいるとなると…彼女に合意したわけでもないのにいじられる人は嫌な気分だよね。ネットで発信した瞬間に【合意してない人も巻き込んでしまう】ことを考えておくべきだよね。

 

また、この人は社会的なエリートで、売れっ子であることを踏まえると
「自分には関係ない人に対する偏見や、頭ごなしな毛嫌い」
としか受け取れない人が多く出てくるから
「お前喧嘩売ってるのか!」
と思われてもしょうがないよね…。
本人はそういう時に限って弱者ぶったり、本当に強者として見られている自覚がないように振る舞うと思うけど

 

ぼくははあちゅうさんが特別なおバカさんだとも、思ってない。
ただ、「問題発言、上から言うか下から言うか」…それが問題なだけ。

 

ちなみに、はあちゅうさんの見識は、標準的な大人の女性に向けたマンガにも同じような傾向が見られる。

女性向けマンガには、かっこいいモブ(そもそもモブ自体)が少ない理由

つい最近、こんな記事を書いた。

女性向けのマンガ、当たり前のように彼氏いすぎ&彼氏にネグられすぎ問題

少女マンガではない…大人の女性に向けたマンガは7割ぐらいの確率で彼氏が当たり前のようにいる。
大人男性向けのマンガに彼氏がいる・いた確率はせいぜい2,3割なので…それに比べると圧倒的に高い。

 

そのことに触れた上で、こんな仮説を出してる。

実際、そういう男友達や、危険を及ぼす男も作品の中に多く登場する。

 

この辺のモノの見方が、そもそも女性向けのマンガ特有の特色で、男性向けにはあんまりない。

男性向けの場合は、恋愛対象の女の子はキラキラに描いて、モブや女友達は「地味かわいい」「ブスだけど面白い」「ブス(年増)な上にめっちゃ暗いから近寄りがたい」と、描き分けの段階が複数存在する。

…女性向けの場合には、「地味かわいい」に当たるポジションが…すごく減る。(下手するとモブ自体が減る)

 

もちろん、フィクションと現実は違う。
でも、フィクションとして受け入れられているものは作者の実体験や、読者が感じている感覚に合わせて作られているから

「彼氏が当然のようにいるが、そんなにきちっと愛されてない(愛されてる実感や、尽くせている実感がない)」
「彼氏や言い寄ってきていい関係になる男以外は、ブサイクか、空気で、特に目移りもしないし、かっこいいとも思えない」

みたいなことを思ってる女性は一定数いるのだと思う。(そういうものが共感を集めてるし、そこを突っ込む人もいないし。)

 

だから、はあちゅうさんについても、ぼくは

「恋愛対象になる・ビジネスライクな関係になる男の前で、ウケることをネットでもそのまんまやっただけなんだろうな」

としか思ってない。

 

だから、そういうゲスな男に近づいて大事にされずにセクハラを受けるのはしょうがないとも思うし、逆にネットに書き込んだことも「そういう生活してるから、そういう発言になるんだな」以上に捉えなくていいと思う。

 

ぼくの発言も…あるあるぐらいのつもりなんです。

ぼくの顔見て親しげに話す人に

「イケメンじゃなくてごめんね」

みたいなことをやんわりというと、

「【女子だからイケメンと話したい】ってわけじゃなく、イケメンのオレ様っぷりに疲れてしまってるから、顔が良くなくても面白くしてくれるあなたみたいな人の方がいい

と言ってくれる人が実際にいたわけ。

 

「ブスの方が話しやすい」発言は、ぼくが女性から実際に得た証言の中で、なおかつ共感できることを体験して

「ブスの方が話しやすい。ブスいい!…俺もブ男だけど」
「ブスの方が話しやすい。ブスいい!…俺もそういう風に褒められたことあるし」

ぐらいの感覚で言ってたところ…ネット炎上した。

 

フォロワー4000人の人が、こんな発言しても世間では話題にならないと思うのだが…4000人いる人にこれを言われると、「こういう意見が市民権を得たような気がして嫌だ」という人がいたからしょうがない。(ぼくを炎上させた人は、いまラノベ作家になってるから、彼のほうが圧倒的に影響力があり、影響力がある作家がサイコ野郎なことのほうが不健全極まりないけどね

 

問題発言、上から言うか 下から言うか

と言う時、自分が少しでも上だと思われるようなところで、自分が当たり前だと思ってるきわどいディスやネグレクトは発言しないほうがいい。

 

また、うっかり自分が上だと思われてしまった時も、下手に謝らず、下手に反論せず、無視を決め込んだほうがいい。自分が見下されたと感じて怒ってる人は謝っても反論しても「心の中で見下してるんでしょ」と思ってる人の被害者意識を溶かすことはできないから。

「私ごとき低い身分の、他愛もない言葉を、わざわざ取り上げていただいてありがとうございます。」
「何か見当違いなことを言われているけど、あなた方とは話してもないし、話したところで通じないから、だんまりを決め込みますわ

ぐらいに思ってればいいんじゃないですか。

ぼくはフォロワー4000人のしがないブロガーだから「上から物を言ってる」とか思われるとは思ってなかったし、俺を吊し上げた人がラノベ作家になって、涼宮ハルヒの憂鬱だしてたレーベルで、仕事して俺の思春期の思い出を犯されるとは思ってなかったけどね。

 

 

ただ…はあちゅうさんはねぇ…セクハラの告発をした後、炎上して注目されてる真っ最中に本の宣伝をぶっこんできた。
ぼくはこういう種類の迷惑や力技はしないから、はあちゅうさんと並べてきた借金玉先生には

「彼女のような図太さはぼくにはないですから、比べないでください…」
「発言は擁護できる反面、自分さえ良ければ…という部分が僕の何倍も強い彼女のような強さはぼくにはないです」

と謹んでお返ししたい次第です。

 

 

…強い。絶対に強い(*゚∀゚)

 

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