『どうせ、バルト9なんて利用する奴は「映画が見たい」んじゃなくて、「都会人の暇つぶしとして、新宿で映画を見るオレ様かっこいい」なんだろう?』
という言葉が下の記事を読んだ時に頭をよぎった。
新宿から出たくない人には
「まだ、東京で消耗してるの?」
と煽ってやるだけです…はい。
しかし、もし「映画が好きな人にオススメの映画館・街はありませんか?」と言われたら、この記事を見せながら、いかに川崎が映画好きのための街かを紹介するね。
1,川崎駅には映画館が徒歩10分圏内に3つもある
聞いて驚け!!
川崎駅には映画館が3つもある。
2003〜06年までは日本一の興行収入、動員数を誇った映画館。
なおかつ、2011年までであれば、国内最大級だった映画館。
東京・大阪以外の映画館では珍しく、舞台挨拶などもちらほら…。
そのため、川崎周辺で映画を見ようと思ったら、真っ先に検索すべき映画館はここ。
個人的には映画館付近にだだっ広いヴィレッジヴァンガードがあるのも、ポイントが高い。(ある程度、お金にゆとりがある人向けの飲食店が充実してるのもここ)
06年で日本一が途切れた理由は、06年にラゾーナ川崎に109シネマズができたから。
109シネマズ川崎(川崎駅西口直結)映画館、シネコン、上映スケジュール
川崎は06年にラゾーナ川崎ができたことで、人の流れがラゾーナに流れるようになった。
ラゾーナ川崎が東京で言うところのバルト9とか、吉祥寺みたいな
「シャレオツなところにいるのオレかっこいい」
な位置づけの映画館。(でも、一番新しいので綺麗だから、時々利用してる)
…映画館以外は平日も混んでる&割高だから、映画を見る以外の用事では映画好きのサブカルマンには手厳しい場所。(デート向け?リア充向け?そんな感じ)
意外とオススメなのが…TOHOシネマズ。
TOHOシネマズ 川崎:上映スケジュール || TOHOシネマズ
DICE川崎という京急川崎利用者以外にはかなり存在感の薄いビルの7階・9階にある映画館。
ビル自体は地味だけど、映画館は空いている割には綺麗で、9スクリーンもある。
しかも、週末には終電後にも映画をやってくれる川崎では唯一の映画館。
ビルは地味なんだけど…実は川崎で一番広い本屋(あおい書店)があったり、ビル内の飲食店がバランスよくそろっていたりするため、実は映画の待ち時間が快適な映画館でもある。
そして、これらの映画館はすべて運営基盤が違うから、3つの映画館を調べれば、その時期に旬の映画はだいたいやってる。
2、昔の映画の聖地巡礼が都内在住よりもしやすい
映画好きとか、雑食なオタクになると、昔の映画を抑えてくる人もいる。
そういう人にオススメなのは
「川崎に住んでると、多摩川が近いから、昔の映画に出てきた風景そのままの場所がいくつか見られるよ」
ということ。
ついでに、ドラマやマンガもみてると、巨人軍グラウンド・よみうりランド・向ヶ丘遊園が出てくるから面白い。
川崎周辺をちゃんと歩いてから昔の映画を見ると
「これは雑色の方。」
「多分、…丸子橋らへん。」
「登戸のあっこだよね?これ」
とか、おおよそ想像がつくようになって面白い。
そういう場所は首都圏にはいくつかあるが、川崎は特に抑えておくと「通だなぁ〜」というポイントの1つ。
3、再開発「も」してる下町/工業都市だから色んな所を見に行ける
顔がとにかく多彩だから、自分一人で歩きまわるのも面白いし、色んな人に合わせて案内する場所を変えやすい街。
だから、人付き合いや気分に応じて色んな所を歩いたり、案内したり、掘り下げたりできる楽しい街。
それこそ、ヤクザの事務所やその手のボーイさんがいるような地区と、ここ1、2年で再開発された駅前が、駅から徒歩10分圏内にうまーく住み分けられてるから面白いです。
住み分けられているから、
「地方都市のようなこじんまりとなんでも揃ってる感じが過ごしやすい。でも、ちょっとディープなところも歩いてみたい」
ぐらいの人にはちょうどいいスケール。また、見た映画の気分に応じておしゃれなところを歩くもよし、いかにもな雰囲気の下町を歩くもよし!
元々の川崎はもっとコテコテだったから、年配者だと「川崎球場」やそっち系のボーイさんしか立ってない通りのイメージが強い。
だけど、最近はとても綺麗になって、駅から5分圏内なら西口も東口も綺麗すぎて「これがあの川崎!?」というぐらいのクオリティに。
夜の11時を過ぎるとその綺麗になったバスターミナルでホームレスがどこからともなく集まってきて、ダンボールを敷いて寝てるから、「相変わらず」なところは相変わらずなんだけどね…。
川崎公式観光サイトには「産業観光」というページも存在する
「川崎駅周辺」というかは微妙なところだが、川崎の産業地帯には川崎駅から出ているバスを使わないと行けない所がいくつかある。
言い換えると、それだけ「川崎駅を最寄りとする工場がある」ということであり、工場の幾つかは工場見学ができるという…。
産業観光・工場夜景 | 一般社団法人 川崎市観光協会 – Kawasaki City Tourist Association
4、周辺にローカル線が張り巡らされているから意外と安い所が見つかる
「でも、お高いんでしょ」
と思われてるあなた!!少なくとも、都心でブイブイ言いたい人よりは安く済みます。
そして、さらに安くなるポイントを幾つか書きます。
まず、川崎「市」単位見ると、川崎駅がある南部側の方が下町で、北部の方が高級。
面白いのは、一人暮らし向け(1DK以下のスペック)で探すと一番家賃相場が高いのは川崎駅。
でも、これがもっと大きなサイズの物件を探すと武蔵小杉・溝の口の方が高くなる。
物件探しするときのポイントは
「川崎市はバス網も電車網も発達してるから、1駅2駅ぐらいなら歩ける。
そして、その1駅だけで、家賃相場が大きく変わってしまう。」
そのため、夜に川崎駅発の南武線に乗ると、おとなりの尻手駅で乗客の3割ぐらいが降ります。
正直、川崎-尻手間なんか徒歩15分だから歩こうと思えば、歩ける距離ではある…。でも、その、15分とか30分で一気に安くなる。
尻手だと、5000円しか相場が変わらないけど、これが京浜東北線の隣駅の「鶴見」駅だと本当に1万円ほど相場が変わるし、これが京急の川崎大師線や、川崎からバスでつながってるところまで含めると…相場より安い所なんかゴロゴロある。
正直ね、川崎駅の一人暮らし向けの物件の相場がつり上がってるのは、
・00年代初頭からはじまった川崎の再開発の煽りを受け、新しい物件を一通り建て終えたばかりであること(ちなみに、武蔵小杉はまだまだ釣り上がるから、もっと高くなる)
・水商売でボロ儲けした女の子が、職場の近くで暮らす一人暮らし用の綺麗なマンションが、川崎駅から5〜10分ぐらいのある地区に乱立してること
の2つがあるから高く見えるだけ。
だから、探し方次第(1駅我慢する、自転車で川崎まで)ぐらい条件をゆるくすれば、かなりお得に見つかる。
この辺のことを把握して検索してみると、案外安くていいところがあるのよね〜
だから、その辺のことを踏まえて物件探しをしてみて。
相場以外に、自分で具体的に条件を入れて調べてみると「川崎or武蔵小杉からの距離」と「最寄り駅の距離」と両方が書いてある物件がいくつか出てくるものがいくつか出てきます。
5、美術館・博物館が充実
これは川崎「駅」と言うよりは、川崎「市」だけども…。
まず、武蔵小杉から徒歩15分ぐらいのところにある「市民ミュージアム」という施設がけっこう充実してる。
映像ホールでいい映画を流していたり、ライブラリーで映像作品がみられたりするので、映画好きな人にはかなりいい施設。
有名どころで行くと、
藤子・F・不二雄ミュージアム
岡本太郎美術館
岡本太郎美術館は実際に見に行ったけど、オススメ。
「映画を見終わった後に映画の感想をガッツリしゃべりたくなるような衝動」に近い興奮があって、美術館に行ったとは思えないぐらい元気をもらえたから、1度は行ってほしい。
濃ゆい映画にぶち当たると「演劇の知識がもうちょいあったらなぁ〜」というぐらい露骨に演劇っぽくなる映画があるのよね…。
その演出がかっこ良く見える時もあるし、ちゃんと自分の言葉や考えで噛み砕けない時に「あーオレはダメだ」と思うこともあるのよね〜。
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川崎駅や川崎大師周辺を歩いた時の記事です。
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