ケミカルガールズスクール  こーわ

あ、ありのまま起こったことを話すぜ?俺は「表紙の女子高生がかわいいから」同人誌を購入したんだ…。だが、中身は「化学」の本だった。詐欺だとかなんだとかって言いたいんじゃねー。作者の多彩ぶりに驚いて何も言えなくなっちまったのさ。

お品書き

  1. 驚きの「カノッサの屈辱」臭
  2. 驚きのかわいさ「化学×百合」

  • 数学で言う「代入法」で化学を学ぶ

表紙から…ではなく、どういう同人誌かという概要から話します。(ベタ惚れする表紙なので、敢・え・て!!後回しにします。)

官能基という化学用語に引っ掛けて、女子高生と化学を絡めて説明するというのがこの同人誌の概要。この同人誌の発想を見て思い出したのが「カノッサの屈辱」という20年前のテレビ番組。(↓に動画を貼ったので、よかったらどうぞ。)

カノッサの屈辱は自動車やハンバーガーショップなど様々な事を歴史に絡めて説明する番組なのですが、これが言い回しがうまい。

「知識を面白おかしく付ける」というのは勉強をする上での永遠の課題の一つだと思うが、カノッサの屈辱もケミカルガールズスクールもその点で優れている。

化学に出てくる「状態変化(固体・液体・気体)」・「サイズと形状(分子)」「結合」などなどを女子高生に置き換えてわかりやすく説明してくれる本。(服装やスリーサイズや友達関係を生かしてだな…)

何が嬉しいかというと、「化学」というわかりにくい分野でそれをしてくれること。私はまだわかる方でしたが、高校時代に後々文系・体育会系で勉強する人達は化学・物理の時間にわからん、わからんとうるさかったので「今ならこれを読ませてあげたいなぁ…」という書物が見つかり、嬉しかった。(ちなみに、その時は先生の説明が分かりにくかったことから、僕が前に出て物理や化学の説明をしてたこともしばしば…)

ある程度、まとまった知識がないと役に立たない化学は、入門時に勉強が辛く感じる。その解決方法にうってつけの本です。(私は有機化学がダメなんだけど、理論や無機はちょっとわかる(※元理系だからね))

何でもそうだけど、わかんないことに偏見を持って「化学・原発・ロボットが悪い・怖い」と言ってみたり、SFの見すぎで「バイオはカッコイイ」と言ってみるなどというニセ科学が横行しているご時世だからこそ、こういう本はもっとふえて欲しいと思いました。

…と、ここまで書くと、入門書みたいなイメージを持たれると思いますが、予備知識がある方が楽しめると思います。(いかんせん「ノーベル化学賞の今がわかる」というテーマですし、高校時代に最もわかる人とわからん人の差が開く分野だから、わかる人の方が楽しめるに決まってる)

でも、もうひとつの楽しみ方もあるんです。

  • 絵が本編?化学が本編?と聞きたくなるぐらい、絵が可愛い。

化学にも、カノッサの屈辱を彷彿させる手法にも思い出があり、この同人誌には感慨深いところがある。

しかし、私が魅力だと押したいのはそのイラスト。…まずは、表紙絵をご覧頂きましょう。

漫画っぽい良さが詰まってましてね…いい意味で荒っぽい。デフォルメしたり、小さいコマでも表情を豊かにしたり、セリフや擬音語が細かく載っていて想像力かきたてるような構成。…絵が可愛いからとにかくそれが際立つ。(詳しくは下の委託販売のページを見てみてください。色々画像が載ってますので。)

ちなみに、個人的なお気に入りは官能基のブラが透けるカット。夏場の女子高生の下着が透ける姿って魅力的だよね…あとリクルートスーツでも同じことが起こってるので、夏場の昼間に就活生・女子高生を見かけたらよく見てみてくださいね…え?見るのは犯罪じゃないって!!大丈夫!減るもんじゃないんだから!!

僕が紹介する同人誌というとどうも手の込んだ職人芸みたいな作品が多いが、今回は逆。
細やかな工夫や発想が積み重なって、これだけの作品ができてるというパターン。

漫画の作り方も、内容の構成も痒いところに手が届くような一冊になってます。

・作者紹介
画像は「こーわ」さんのホームページから頂きました。

Ko-wa’s Inn / ftmm.jpn.org
https://ftmm.jpn.org/diary.cgi

ちなみに、委託販売してる作品なので、良かったらどうぞ。(僕は極力画像を使わない主義だから、あまり載せませんでしたが、絵が気になるという人はサンプル画像を見てみてください。)

え?画像を使わない理由ですか?理由は2つです。
・1つは同人誌はページ数が少なめだから。ページが少ないもので先に楽しみを奪ってしまうような画像の好評はどうも気が引ける。
・1つは自分が文章メインのブロガーだから。画像を多用したら、書いてる文章よりも画像の方が上位互換のようで嫌でね…「ほっぺが落ちるような甘さが口いっぱいに広がって…」とヨダレを垂らしてもらうのが僕のブログの役割だと思っているから、そのプロセスを楽しみたい。

とらのあな
https://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/01/15/040030011503.html

メロンブックス
https://shop.melonbooks.co.jp/shop/sp_212001044329_kowas_cgs?LIVRET=off

COMIC ZIN
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同人誌
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これが「目」で語る戦いだ
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