(加筆)ワタミ労災騒動まとめと教訓〜僕らがここから学ぶべきこと〜

日本中に労災やその関連裁判が報じられているご時世だが、そこから学び取って自分の行動に繋げていこうという人の姿が見受けられない。「人の振り見て、我が振り直せ」の精神を持って見れば、ワタミ騒動からは多くのことが学べる。

お品書き

  1. ワタミ労災騒動について
  2. 自分の命は自分で守りなさい
  3. 熱血系ナルシストに気をつけろ
  4. 安い食事には血が混入してる

  • ワタミ社員の過労自殺を認定 入社2カ月の26歳女性

居酒屋チェーンのワタミフードサービス(東京)社員だった森美菜さん=当時(26)=が入社2カ月後に自殺したのは「長時間労働による精神障害が原因」として、神奈川労働者災害補償保険審査官は21日までに、遺族の労災申請を不支給とした横須賀労働基準監督署の決定を取り消し、労災と認定した。遺族側の弁護士が同日発表した。決定書は「時間外労働は月約140時間以上で休日を十分取得できる状況ではなかった。業務の負荷が主因で適応障害を発病し、自殺を思いとどまる力が著しく阻害されていたと推定できる」とした。決定は14日付。(出典・47ニュース)

これ以外にも複数の報道機関が報道し、ワタミは次のような反応を示した。

本日、一部報道におきまして当社グループが運営する店舗に勤務していた元社員につき労災と認定されたとの報道がありましたが、報道されている勤務状況について当社の認識と異なっておりますので、今回の決定は遺憾であります。 (出典・ワタミグループ)

そして、ワタミ創業者にして現会長の【渡邉美樹】のTwitterが炎上。炎上後に会長の発言は以下の通り

労災認定の件、大変残念です。四年前のこと 昨日のことのように覚えています。彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました。労務管理 できていなかったとの認識は、ありません。ただ、彼女の死に対しては、限りなく残念に思っています。会社の存在目的の第一は、社員の幸せだからです(出典・わたなべ美樹のツイート

上記の二つの発言の食い違いを見ても「嘘をついてる奴がいるね」と当ブログの読者はわかってると思います。しかし、白々しい事を承知でもう少し付け加えをさせてください。

ワタミ社長「『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。
       途中で止めてしまうから無理になるんですよ」
村上龍「?」
ワタミ「途中で止めるから無理になるんです。
    途中で止めなければ無理じゃ無くなります」
村上「いやいやいや、順序としては『無理だから→途中で止めてしまう』
    んですよね?」
ワタミ「いえ、途中で止めてしまうから無理になるんです」
村上「?」
ワタミ「止めさせないんです。鼻血を出そうがブッ倒れようが、とにかく一週間全力でやらせる」
村上「一週間」
ワタミ「そうすればその人はもう無理とは口が裂けても言えないでしょう」
村上「・・・んん??」
ワタミ「無理じゃなかったって事です。実際に一週間もやったのだから。
   『無理』という言葉は嘘だった」
村上「いや、一週間やったんじゃなくやらせたって事でしょ。鼻血が出ても倒れても」
ワタミ「しかし現実としてやったのですから無理じゃなかった。
    その後はもう『無理』なんて言葉は言わせません」
村上「それこそ僕には無理だなあ」  (出典・痛いニュース「カンブリア宮殿出演時のコピペ」)

ちなみに、私はこの放送をリアルタイムで観ていますが、本当のことです。(嘘だと思うなら、TSUTAYAでビデオを探すか、ネット上で映像を探してください)
では、バカにバカ、野蛮人に野蛮と言っても始まらないので、教訓を書きます。

  • 逃げる「勇気」、侵す「勇気」、罵られる「勇気」

結論から申し上げます。
私はこれだけワタミに落ち度があっても、労災で亡くなった女性に対して素直に「かわいそう」だと思えない

理由は死ぬ前に逃げることも戦うこともしなかったから。

(ここから加筆)
上記の主張についてはてなブックマーク上で「逃げる・戦うを消すワタミの手法こそが彼女を潰したということにこの記事は気づいていない」」というご指摘を頂いた。確かに、甘く見ていた部分もあるので、そこはお詫びします。だが、この記事を撤回しない・主張を変えない理由も聞いて欲しい。

ワタミ労災騒動には2つの反応があった。1つは自殺した26歳の女性がかわいそうだという声。もう一つは「140時間ぐらい私もこなしてる。こんなのは甘えだ」という声。(この騒動に限らず、労災になるとごく一部ですが、会社に尽くすいわゆる「社畜」根性からこういう声が一部生じる)

1つ目のかわいそうについては僕は「自殺した人」の姿がぼやけている報道姿勢に疑問を覚えている。会社・同僚からどういう仕事をしている人だったかという話が出てこないこと、手記についても「助けてくれ」かかれたページしか報道されないため、全体像が見えず、かわいそうだと断言するには早計に感じる。

2つ目の社畜自慢については、ますます労災を煽るものだと考えたので、「そんなの偉くないぞ」と敢えて正面から申し上げたい。私は自殺した女性を叩く気も、ワタミを擁護する気もない。だが、現状の「逃げる勇気・決まりを破る勇気」について誰も語らないことに疑問符を感じる

だからこそ、「半可通だ」というご批判があっても記事を変えることはいたしません。

(加筆終わり。 以下、本文をお楽しみ下さい)

仕事を放棄して、逃げようものなら「そんなの法律違反だし、無責任だ」と言う人もいる。…事情を知らない奴がそう罵ることは承知でも、それが死ぬよりも苦痛なことかね?本当に生き抜く気があれば、罵られてでも逃亡する事・ルールを踏み外すことを考えられたのでは?

私も「こんな仕事をしてたらヤバい」と思って逃げたことがある。(※その時はためらうし、罪悪感にも駆られるが、それをやらないとダメな時はある。)逆に、朝から晩まで働き抜いて帰ったら母親に「働きすぎだ・臭い・夜に風呂なんぞうるさい」と理不尽を言われたこともあれば、友人に「そんな稼いでどうする」と諌められたこともある。

別に、彼女だけじゃない。逃げる勇気・決まりを侵す勇気」を知らない人が増えた

決まりも国も企業も、あなたの命を守らない。だから、何かにぶら下がっていて危ないと思ったときは規律を侵してでも自分を守る。…背徳だの、甘えだのという人が居るし、罰もあるかもしれないが、それでもやらないといけない時が来れば選択肢の一つに考えないといけない。

決まりを破ることも背徳だが、だったら赤紙が来た息子に醤油を飲ませる母親は悪か?羅生門に出てくる死骸から金目のものをあさる老婆は?尖閣諸島での漁船衝突事件のビデオを流出させた一色正春だって公務員としてはあるまじき行為だが、なぜテレビや講演に呼ばれてる?

決まりは守るべきだし、任された仕事はやり抜くのが正しい。それで、信用される・成長できるという常識はほとんどの場合は正しい。だが、自分の命よりも重い信用も成長もない

PLUTOという浦沢直樹の漫画に「イプシロン」という徴兵を拒否したロボットが出たが、彼女はことあるたびに人から罵られる。人間の命令を無視して「この戦争に意義がない」と言ってるのだから、当然といえば当然だ。

仕事から逃げたり、戦ったりして、その後に「再就職ができずに」「罵られる日々が辛く」などで死ぬならわかるが、そこまで生き抜いた人間とはとても言えない。僕は「ワタミも悪いけど、彼女の手記にある「助けてください」も違う」と思う。自分の事は自分しか助けられない。どれだけ信用できる友達・恋人・親が居ても、自分と心中してくれることなんかない。あっても、それを喜んじゃいけない。

誰かが自分のために死んでくれることを喜ぶようなナルシストになっちゃいけない。そんな時代を喜んじゃいけない。命あっての全てだよ。どれだけ熱中できる人物や思想があってもそれは自分の命がないと楽しむことができない。

自分がそれのために死ぬことを喜びにできる・誰に何と言われようと満足できるモノ以外で死んじゃいけない。この事件でそれを多くの人に知って欲しい。「どう死ぬか」が人の真価だよ。生きてるときの評価なんか無責任だ。自分の満足できる死に方、安心できる死に方ができない人間には価値がないよ。

  • 都知事も福祉も学校も、渡邉美樹を飾る装飾品に過ぎない。

上記のことを踏まえて、結論だけ申し上げよう。
「自分の死を悼むどころか、利用しようと嘘を吐く人間のために死ぬほど、バカバカしいことはない」
ワタミの創業者「渡邉美樹」のワンマン経営だった、労災当時は渡邉氏がどういう人間だったかを見れば会社の本質がわかる。

自戒・自省を込めて言えば、私は彼の気持ちが手に取るように分かる。忌忌しいが、私も彼も同じ「ナルシスト」だ。認められたいという欲望の中で生きてる人間だ。(違うところもあるけど、本質的なところは残念ながら同じ星に生まれてしまったらしい。)

僕は自分のナルシスト振りが嫌になることがある。ブログが伸びた時、その数字にこだわるあまり感謝の気持ちを忘れる。認められていると言う事に酔い「俺はすごい、俺は認められて当然、こんだけ努力してるんだ!ひざまずけ愚民ども」と思ってしまう。天狗になった次の瞬間にアクセスが落ち、Twitter・mixiで絡んでくれる友達が減り「なんて思い上がりをしたんだ」と反省する。反省の末に気づくことは「楽しさ」や「使命感」を評価されて来たのに、そこがぽっかりと抜けてしまうこと。

渡邉美樹の場合はその「反省」すら失った底抜けのナルシストだ。おまけに僕よりもすごい所は世界を見て「夢」を覚え、佐川急便で「無茶」を覚えたため、「ナルシスト+無茶+夢=ワタミ」となっている。

だから、夢がない人に説教し、無茶をしない人には強要し、自己愛に奉仕させる。

渡邉美樹の今の心境を説明する前に、少し雑談をしよう。
僕はある女とセックスしたときに、味わったこともない支配欲の満たされる瞬間を味わった。元々、Hするつもりもなかった。だが、成り行きでHをねだられ、自分から口にくわえ初めた女を見て自分がすごく偉くなった錯覚を覚えた。

渡邉美樹のTwitter上での発言を見てると、フェラチオする女を立って見下すあの感じだよ。自分のために汚いとも臭いともわかってるそれをくわえる女を見下すのは趣味がいいとは言えないが、気持ちのいいことだ。

渡邉氏の場合は「自分のために過労死して、会社の礎になった」とでも思ってるのだろう。
気弱で、無理の利かない人間の気持ちなんてわからないナルシストは脳内で美化しているから、不謹慎としか取れない方便、どう見ても嘘と分かる詭弁を言う。…渡邉にとっては彼女は「渡邉帝国」のために犠牲になった、勇敢なる戦士なのだろう

童貞にも女にもわからんかもしれんが、男にとってのセックスは「性欲」であると同時に「支配欲」なんだ。生き物としての構造では女性の方がセックスの快楽が5倍大きいそうだが、孕むことないし、生理もないし、支配欲まで満たされるので、結局のところ5倍気持ちいい女性よりも男の方が性欲が強くなってしまう。

…渡邉美樹に忠誠を誓う人はその死に方でもいいのかもしれないが「助けてくれ」という人も居る。人の上に立ち、人の心を語るならば、そのぐらいわかって欲しいものだ。…だが、人の上に立つ人ほど現実は支配欲に満ちたナルシストや痛みを理解しょうとしない(できない)自分だけが楽しい人だ。

そこを頭にいれておかないと「助けて」と言ってるのに、殺されてしまう

  • 金を払う=価値があると認める意思表示

勘違いして欲しくない事が1つある。「渡邉美樹」のやる事・成すことが「自信の自己愛を満たすための行為」だと言ったが、これは「動機が悪いからダメ」と言うのではない。下心や見栄でも幸せになった人、便利になった人には気にかけてない。

それは「カネ」を出されたからだ。サービスを利用されたからだ。
つまり、渡邉のビジネスに世間が「価値を認めた」からだ。ワタミの企業理念に基づいて言えば、「彼が考えるありがとうの形」には賛同した人が多くいたわけだ。

…どれだけワタミが労働基準を違反しようが、そこは既成事実だ。それを踏まえた上で、最後の話をしよう。

結論から言えば、ワタミ・すき家・マクドナルドなど、労災を起こしている企業は沢山あるが、行政はそれを公表すべきだ。また、それに従って「モラルの高い消費」と言うものをやっていくべきだ

消費とは「生き方」である。服に金をかければオシャレ、メシにカネをカネを書ければグルメ、アニメにお金をかければオタク、スポーツに金をかければアスリートなど、「生き方」は金の使い方で決まってくる。

例えば「エコな企業に投資したい」と言って、環境に貢献する企業に投資することが流行った事がある。それは投資家だけの特権か?否!アニメーターに投資したいアニオタ、いい作品を投資したいと思うコミケ参加者がいるし、国産のモノを積極的に買う事で「愛国消費」を言う人もいる。

消費とは「価値を認めること」「自分の生き方・意思表示」だとするなら、行政が労災企業を公表しないことは「意思決定の自由」に反した憲法違反だ!色んな動画で黒塗りの資料が出てきたり、報道されるまで何年もタイムラグがあることがおかしい!(※これ見た、共産党かユニオンの人間は許可とかいらないから、そのまんま言いなさい。あんたらしか労働問題やらないんだから、行政が黒塗りの資料を持ってきたら、俺が行ったことと同じことをやりなさい。)

ワタミが労災だと断言され、ほかの飲食店などでそういう話が出てくる。残業代を払わない・過労…なんでもいい。BtoCで自分が店を選択する時、悪徳・ブラック企業な商売に加担したくないものだ。

これは「ワタミ」への腹いせで言っているのではない。むしろ、行政のために言ってる。労働災害があれば仕事が増えてしまうのだから、仕事を減らしたければ名前を公表して食べに行くを消費者に拒ませればいい。
ちなみに、私はもう1年間マクドと牛丼チェーンを避けてる。近隣にそこしかなく、空腹なら仕方なく入るが、そうでもない限りは絶対に入らない。過労や労災や強盗が来ても容認する姿を晒してしまう企業にカネを払うと、自分まで罪の片棒を担ぐようで気分が悪い。

「誠意ある人間でいたい」という志があるならば、自分の食べる店・飲む店を安さとか便利さとか笑顔とかそういう上っ面じゃなくて、「この店が好きだ」「ここの主人・バイトにはお金を出したい」「この人には幸せになって欲しい」と思える店を選んで飲み食いして欲しい。初めての店は仕方無いが、二度三度行く店はチェーンじゃなくて、選んで欲しいね。

私ですか?ありますよ。行きつけのお店。そんなことやっても自己満足だ?違うんだなぁ…。

センスのいい店を自分で知っていて、そこに女の子連れていってごらんなさい。好感度上がるから。(※実話)

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これが「目」で語る戦いだ
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