書く気力がわかないから、短めにしか書かない。
自分の状態を自分で説明できない。
風邪とか骨折なら「そろそろ治るかな?」がわかる。だが、メンタルヘルスはとにかくスパンが長すぎてわからない。
診断名がろくに出ず、通院半年以内は適切な所為すらわからないことはザラにあり、薬を飲めば、効果が出るまで2ヶ月かかるような薬もある。(おかげさまで採血して血中濃度はかりながら抗うつ剤をしています)
ここまでは(躁)うつ病でも、それ以外の精神疾患でも通る辛さだ。
精神科への診療について、とにかくいらだった。その苦言の根本的な原因は「ほかの病気・怪我では考えられないほど、時間がかかること」なんだ!
「治らないし処置もされない(自助努力すらできない)」状態が続く。
例えば、「風邪には蜂蜜入りのお茶が効く」「その怪我なら1週間で治る。そのうち3日ぐらいは絶対安静」みたいな方向性や予定立てができると精神的には追い詰められにくい。凹むけど「数日後には元通り」という安心感の上で凹んでいるだけ。
一方、メンタルの方は全然違う。いつ治るか、いつ診断結果が出るかわからないし、自分の体調が良くなっているかどうかも正直よくわからない。
何回も通って病気の症状と思わしき症状があったところをしらみつぶしに話し、その話をもとに診断。さらには、IQと性格のテストまでやり…それだけで3ヶ月。
その間何をしたらいいかわからない。いや、その後も「自分が良くなっている」という確証が全然得られない。
特に、僕が患ってる躁鬱病は体調の波が激しくて、元気な時(躁状態)は、3時間以内の睡眠で、ずっと動いていられる。逆にそわそわして何かせずにいられなくて、ネットしたり本読んだりとアグレッシブになる。しかも、それなりに成果が出る。
だから、躁状態が来るたびに「俺元気やん!治ってきたんちゃう?」と感じる。
だけど、元気がない時(鬱状態)はその逆。全く動けない。すぐ寝込む。テンションが高いときはブログなんかいくらでも書けるのに、全然構成がまとまらない。集中力散漫で勉強しても小一時間で頭が痛くなる。もっとひどいと、眠気に煽られて勉強中に話が聞こえなったり、テキストを追えない・ノートが取れてないこともザラ。
いや、少なからず誰でも「そういう時」はあるよ?
だからこそ、躁鬱病の診断をもらってなかったら「気合が足りない」と怒られかねないレベルのことの連続だから、そもそも病気だと気づいてもらえない。
でも、湿気たマッチじゃ火はつかない。そして、躁鬱病は「周期的に自分自身が湿気たマッチ(のようなダメな自分)と、ハリウッド顔負けの大爆発(で頑張れちゃう自分)を繰り返す状態」だから、自分が元気なのか・体調不良なのかが人に説明できない。
躁状態に書いたブログはヒットする法則
体調の良し悪しはいたるところに影響しているが、最も顕著で見える形になっているのは僕に限って言えば、ブログ。ブログがちっとも書けなくなって体調の異変に気づいたのもブログであれば、病んで折れかけてる自分を勇気づけてくれたのもブログだった。
・ガツガツとブログを書く元気があり、ヒットもしちゃう時期
・元気がなく、なんとか食らいついてるor全く書けない時期
この2つを繰り返してる。
これが日常の中で繰り返されると、自分に対して「すごい!」と思う時と、「どうしてこんなこともできないんだ!」を繰り返して精神的に自分自身の立ち位置や振る舞い方・あるいは生活のペースをどうしていいかがわからず、戸惑う。
戸惑うだけならまだしも、人に会って予定を立てたり約束して自分がどのぐらいできるかを説明することさえ困難になる!その二面性が躁うつ病のめんどくさい所で、それらが仕事や復職、コミュニケーションを阻んでしまう。
ブログに限らず、躁状態の時は眠れない・生活リズムが狂いやすい反面精力的に目の前にあることをこなすことができちゃうし、寝てないはずなのに全然動ける。疲れているような「気がする」だけで結果だけ見ると動けている。
「じゃあ、鬱だけとって、躁状態にテンションを持っていけばいいじゃない!」
これを実践して躁鬱の繰り返しを克服した人もいるし、僕の記事を読んでて思う人もいるが…医学的には邪道だ。躁状態は躁状態で健康や精神に危ないから「体調が精神に引っ張られないように安定させる」ような治療が行われる。(元気になってくると躁状態の方がかえって怖く、躁状態の時に取り返しの付かない浪費や自殺などに走ってしまう人もいるそうな…)
だから、「躁状態」「鬱状態」に気づくように自分で感覚的に覚えたり、コントロールしたりできるように試行錯誤する。
おかげさまで、自分の体調の良し悪しを見抜いて行動できるようになりつつある。
ただ、病人であって完璧ではないからブログが書けなくなる時・急ぎの用事を抱えている時、体が言うことを聞いてくれないと本当にイライラする。
おまけにメンタルヘルスは「寛解」と言って治らない。ガンのように「とりあえず当分は大丈夫そうです」ぐらいの判断でしか治る・治らないの判断が下せないから「うつは心の風邪」なんてほざいた奴は「心の癌」に訂正してもらいたい次第だ。
自分で自分のことが説明できるようになったとしても、それはコントロールできるようになることでも・病気がなくなることでもなく、単に「理解してる」だけ。理不尽は続く。
…そんで、治ったとも治ってないとも言えないような…療養中とは言っても8月31日のような、あるいはサザエさん症候群のような時間が続く。
何を療養してるのかさえ時々わかんないし、これといって明確に効果が現れないから実感がない。休んでるはず、直してるはず…。でもその実感がない。
人からは「休める・治せるだからいいじゃない」と言われそうな贅沢な時間を送ってるはずだし、その自覚もあるのだが、一向にそのありがたみが見いだせない。
我ながら、最近の自分のテンションの不安定さにイライラして書いた。病んでる人はあるあるネタの1つとして、病んでない人は「世の中にそういう人もいる」という【かもしれない思考】の練習だと思って楽しんでくれたらいいよ。
…以上。(オチ考えずに書き始めたから、まとまってない。すまん)
最近、手にとったが、精神疾患の種類から治療法・関連資格や取得方法まで浅く広く網羅された良著だったので紹介しておく。
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