2ヶ月来の夢がかなって、今日は昼間からお酒飲んじゃおうかな?と割と本気で考えている上機嫌さでございます。
なぜ、上機嫌かといいますと…僕の書いたすき家の記事をなんとヤフーニュースが2ヶ月ぶり2度目の掲載をしてくださいまして…自己最高アクセス数を更新してくれたばかりか、それなりの広告収入が入ってきたからです(汚い大人の顔)
しかも、それだけではない。今回は2ヶ月前と違って、ゼンショーの社長が人手不足をお詫びしている記事の下に僕が「すき家の「人手不足閉店」はなぜ起こったのか? 」と赤旗新聞の下で吠えかかってる記事が掲載され、そこから今日までで16万アクセスほど人が流入。ちなみに、載ったのは下の記事です
謝罪した報道が毎日新聞から流れる一方、朝日新聞では「日本人はだんだん3K(きつい、きたない、危険)の仕事をやりたがらなくなっている」と発言したことが掲載されている。
どうやら人手不足の根本的な原因を分かっていないようだ。 今回は人手不足の正体に迫っていきたい。
そもそも、本当に払ってくれるの?
今やすき家の給料は下手なパチンコ屋さんよりも高く、アルバイトでも夜勤をきっちりこなせば、月に20万円を超えることだって店舗次第では可能である。
しかし、それでもすき家に人が集まらないのは根本的に「信用がない」からの一言に尽きる。
まず、すき家の場合はアルバイトの扱いが「労働者」ではなく、「業務委託」扱いであるため残業代が発生しない。 (これは実際に裁判沙汰になった問題)
次に、 すき家はアルバイトにノルマが課されてノルマが達成できないと給料が出ない場合もある。根源になるネタが出てこないが、有名な話として広がっている。
この辺りのことは「すき家の人手不足閉店は、現代のストライキだ -すき家の非情経営まとめ- – しろぐらまー 」が詳しいため、さらに知りたい方はご参照ください。
つまり、すき家及びすき家クラスの「ブラック企業」ではいくら高い給料が提示されても空手形の危険性があるのだ! 空手形ゆえ、お金が稼げる保証が働いてもないのだ。
よしんば給料をもらえたとしても、すき家の場合はワンオペ(ひとりでお店の仕事をこなす状態)を採用しているため激務であり、なおかつすき家強盗はほかの24時間店舗よりもダントツ多い。
バイトで月に20万円以上稼げれば高いように確かに見える。でも、実態は二人分働いてるのに、二人分どころか1.5人分だって払われないだけだ。
これを日経や各種経済誌では「コストパフォーマンスがいい」「効率化だ」と言って賞賛するけど、二人分働く上に身の危険を感じながら仕事をしないといけないのだから…それほど割のいいアルバイトでもない。
まとめるとこうだ!
・確かにお金はたくさんくれる。飲食店なのにレジャー施設やパチンコ屋さんに引けを取らない金額をくれるため、「一見」お得に見える。
・しかし、すき家の独自ルールとして「売上ノルマがある業務委託制度」であることから高い時給が空手形として掲げられたバイト寄せである危険性がある。
・給料どころか、強盗の被害が多いことでも有名で、なおかつきついシフトであることから「おかねだけではなく、命や体の安全・健康の保証もない」のだ!
・ほかの会社なら、機械の補助や二人体制によって仕事をこなすところだが、すき家だけが機械もバイトの数も少ないため、高そうに見える時給も、実はそれほど高くない。
そして、トドメはこれだ。
すき家の店舗には社員はいない。社員がいないどころか、店長も、複数店舗担当の店長(エリアマネージャー?)も実は契約社員なのだ。
3ヶ月前のように、本部の方針から店舗での仕事が辛くて人が辞めてしまうと、誰も組織を下支えする存在がいないのだ!そもそもそれだけの待遇や保障をしてもらってないのだから、辞める時には雪崩を打ったように辞めていく。
もうわかってきてるかもしれないが、すき家の場合は仕事が辛いから辞めている人ばかりではない。
仕事をしても報われない、報いてくれるという信用が会社にないから学生も外国人も主婦もすき家では働かない。特に外国人の労働者がいろんなアルバイトをして都心の労働力になりつつある昨今で、外国人でさえ集められなかったのは致命的な欠陥と言わざるを得ない!
人手不足だと言っている業界の多くは大なり小なりこれが当てはまる!
すき家ほどじゃないにせよ、高い時給を提示すれば「人が集まる」と甘く見てた人事・採用関係者!もっと言えば、「集まってしまえば、難癖を付けて給料を払わないようにこき使えばいい」と考えてた経営者!
すき家が人手不足なのも、あなたの会社の採用者がちゃんと続かない、人が増えていかないのも結局は「信用」と「保証」の問題だ!
今やインターネットでその会社の仕事環境や評判が見られる時代になっている。面接での採用担当者の対応だってその場で圧迫面接をしたら、ネットで書かれるリスクがつきまとう。
ネットだけじゃない。バイトが疲れていたり、やる気をなくしているお店はその営業活動自体で信用が下がる。
人手不足を何か特別なことだと捉えて「賃金を釣り上げないと」「日本人は変わってしまった」などと考える人がいるけど、それは違うんだ!
今会社にいる人、最近まで働いていた人の体験がその会社で働くことの信用度の目安になる。それが低ければ、ここぞという時に職場での辛い体験や酷かった点がネットでも口コミでも回っていく。
人件費を削ることを「効率化」などというバカな経済学者・経済記者がいるから言わせてもらうよ!
人件費は何も労働力だけに払ってるんじゃないよ!その会社の信用度やいざという時に踏みとどまってもらうために保証しているんだ!
すき家にしろ、デフレ経済であらゆるものをバイト任せにした多くの企業にしろ、失ってしまったものは「会社で働くことへの信用」「働けば報われるという望み」なんだよ!
それを取り戻さない限り人は戻っても来ないし、留まることもないよ!
デフレ期のマクドのハンバーガーも1桁しか儲けがないという話を聞いたことがあるけど、そこまで行く前にどうにかならんのかな?僕はそこがすごく気になる
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