レビュアーに取っては最高にいいゲームだった。
短時間で終わって、ルールもシンプル。
されど、語りたいことが山のようにある奥行きのあるストーリーと難易度設定。
こういうゲームが、レビューをする人にとっては最高なんだよ!!
ゲームの概要
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『魔王が姫をさらって行ったと思ったら、いつのまにか魔王を姫から救出する話になっていた』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが 、俺もなんでこんな話になったのかわからなかった…
笑い死にそうだった…「マッチョな姫様」だとか「姫なのに付いてる」だとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… .。
※俺は何一つ嘘は言ってません!
ダウンロードはふりーむからどうぞ!
「すごろく」だから運ゲー?…否!れっきとした戦略RPG!
まず、本作はストーリーも強烈だが、ゲームとしての特徴も「すごろくRPG」という変わったジャンルだ。すごろく画面はこんなかんじ。

単純なクリアや名人プレイを行うゲームではなく、人生ゲームのようにステータスや出目、あるいはゴールのタイミングによるイベント・分岐を楽しみながら進んでいく内容になっている。
作り方に意図が現れている。
このゲームのボス達は、すべて「足止め」にすぎない。
ボスにやられてもゲームオーバーにはならないし、すごろくでありながらゴールする期限を過ぎてもちゃんとエンディングが見られる。
また、ステージをまたいだ伏線がストーリーにもゲーム上にも存在するため、何度も繰り返しプレイすることで獲得できる称号やアイテムも存在する。
すごろくというとボードゲームのように様式は多くの人で楽しむイメージがあるが、このゲームはむしろ一人で楽しめて、それでいてゲームが苦手な人にも楽しく味わうためのバランスにしたところが素晴らしい!
そのため、戦略やもらえるカードの使い方次第では、クリアは簡単だ。
一見、サイコロ任せの運ゲー風の見た目だが、運がなくとも十分クリア可能な設計。
しかし、クリアの難易度がクリア後に上がり、クリアが難しくなる。
でも、これは上級者向けやいじわるで…ではない。完全クリア以外の別の分岐を見せるための措置だろう。
作った側の気配りや考え方がストーリーにもゲームの設計にも色濃く反映されているところが、とてもプレイしていて心地よかった。
最も怖いのは人の善意!
このゲームのストーリーの面白さは先程も言ったとおり、姫はマッチョでも、男でもない美人さんなのに…姫から魔王を救出する作品になってしまうところだ。
姫が悪いやつというわけじゃなくて、むしろ悪気がないから誰も文句が言えないからこそ姫が増長していく!増長して人を困らせる。
その増長っぷりに作者のセンスが光る!
誰もが知ってる、やりそうなネタから世にもおぞましいことをサラリとやってのける!
細かくはプレイした人だけのお楽しみ!
ただ、プレイする前に言わせてもらいたいのは、「むしろ、本当の恐怖はこの姫のような存在」ということ。
ネタに見えるけど、作者はとてもリアリティを追求してる。…それだけの説得力がある。
例えば、オバケが怖いという人がいるが…オバケが怖い理由を箇条書きにするとそれは実は人間にも当てはまる。
おばけが怖い5つの理由
・神出鬼没
・何をしでかすかわからない
・相手には悪気がない(あるかどうかそもそもわからない)
・こちらからは何も対策ができない(いろんなことが言われるが、決定打がない)
・ビジュアルが怖いやつもいるが、ビジュアルよりも得体のしれない存在であることが怖い。
すべてが姫の特徴というわけではないが、姫を通じて作者が描こうとしている恐怖の姿を表現するにはオバケという表現が適しているように思えた。
短い時間でプレイでき、キャッチーでわかりやすいゲームだ。
加えて、ゲームの中に込められた深みや作者の趣向にまで目を配ってゲームをしていただけるとより一層楽しくなるはずだ。
うちのブログがそこまで楽しむだけの手助けができたら…と僕は願うばかりだ。
ダウンロードはこちら
(大事なことだから2回リンクを貼りますよ!!)

108円と、かなりリーズナブルなので、本当にやってみようか検討中。
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