この作者のゲームは2作目だけどやっぱり、この人のやつはおもしろい!
それも、面白さの方向にこの人だからこそできる手癖が出ていて、それをやることでゲームがうまくなるような考え方が身についていくから僕はかなり好きだ。
・ゲームの概要
女の子ばかり出てくるRPG。テキストはギャグ・ネットスラングが多めでこってりとしたクセガアルため、萌え系が嫌いな人には、主要キャラ8人が集結すると姦しくて、会話文が全体的にくどめに感じる内容になっている。
でも、RPGは本格的で、低レベルなうちからゲームオーバーになる仕掛けが多数。そして、「死にゲー」を前提とした攻略のヒントがゲームをしながら見られる親切設計。絵面としてはRPGツクールでよく見かけるゲーム画面なので僕からは敢えてゲーム画面は貼らない。ただ、やり込む価値のあるゲーム!
ダウンロードはこちらから
もし、好きな人は前作の「Ralf-un-Real」もオススメ。
こちらもブログで特集したことのあるゲームなので、良かったら見てみてください。
采配とステ振りで攻略していくRPG
8人も主要キャラクターがいる原因は「ステージに応じて、こまめにキャラクターや作戦を変えないとクリアできないゲーム」という点が大きい。
おまけに、覚えた技・あげたステータスを全部忘れさせてリセットし、ステータス振り分けをやり直すことが前提となっている。
メンバーを変えてもクリアできない時にはキャラの持ってる技を再度練り直すようなこともしないといけない。…というのがこの作品の最大の特徴。
前作にも盛り込まれていた要素ではあるが、本作では全面的に戦略ありき、技を覚えさせる/忘れさせることありきでゲームが作られてる。
そのため、ゲームオーバーになることも多く、レベリングでゴリ押しするよりもセーブしてはやり直す事がとても多い作品だ。
挑む→ゲームオーバー→ヒントが出る→メンバー変えて挑む…この循環がクリアするまで続いていく。しかもこのゲームは眠れない時期だったこともあって真夜中もつかっていそいそとゲームばかりして2日でクリアした。文字通りノンストップで駆け抜けた。
また、仲間になるキャラクターがいることも今回の面白さ。
倒したモンスターが仲間になるのだが…なんと、擬人化されてる!さすがは「変態百合風味な正統派RPG」という謳い文句を言うだけあって、徹底的に主要キャラクターとパーティーに連れていけるキャラは女の子しか出さず、おっさんへの扱いも厳しい!
仲間になるキャラクター以外にもおまけキャラ・隠しキャラがたくさんいるのもこのゲームの特徴。むしろ、隠れてないことから「レベル不足なのに挑んでゲームオーバー」というキャラも多くいる。キャラをわざとちらつかせて配置するあたりに作者からの「本編クリアぐらいでいい気になるなよ!もっと楽しませてやるからな」とほくそ笑んでいる姿がちらつく。
隠しキャラ系の中には前作のキャラクターもいるため、前作をやってみると更に盛り上がる!
前作よりもプレイ時間が短くなった代わりに序盤からテキストも難易度的にも飛ばしまくりなゲームになって、よりRPGの面白さ、難しさ、奥ゆかしさが追求された作りになっている。
頭を使って悩みこみながらRPGをやり込みたいひとには是非ともやってもらいたい。いや、むしろ「RPGなんてレベリングすれば勝てる作業ゲーだ」という持論をお持ちの方に打ちのめされて欲しい。僕は前作でそういう酷い目にあって、今作も覚悟して挑んだのにやはり戦略を組み立てきれないで何回か手こずってしまった。
…こういう細かいゲームを考えて考えてクリアした時こそゲームは楽しいのですよ!それをこのゲームを通じて味わって欲しいんです!!
ツッコミどころの多さ、そして難易度の高さから言ってかなり濃いめなゲームだから、実況やプレイ動画を見るともっと楽しいゲームだと思います!
・関連記事
「繊細な微調整が必要なゲーム」繋がり。かなりの時間泥棒!
難しいゲーム繋がり。こっちは詰んだらやり直しです。かなり手厳しいです。
えらく難しいRPG繋がり。こっちは詰むことはほぼないが、ハマり要素はいくつかある。