タイトルをかまずに読めた人だけがお読み下さい。
…嘘です。
たまには私生活の話でもします。
ここ2ヶ月ほど僕にしては楽天からの広告収入が良かったので、これを買った。
ハムといえば、お中元の定番であるが…我が家にも確か実家にもハムが来たことないので、記憶の限りではお中元用の高級ハムは初体験だ。
そしてそのハムが…脂まで美味しくて、ハムそのものを飲み込んだ後も口に脂と香りがつき食欲を誘う。食べた後も空腹感を感じさせるハムという食べ物に僕の価値観は大きく変わった。
「ハムは料理だ。もう、塊を切って食べるようなハムは完成品であって、カリカリに焼かなくても、パンに挟まなくても、ハムだけで完成された料理なんだ。」
と子どものように無邪気に感動を噛み締めた。
今回はこういう食べ物やそれのためにがんばる体験なんかを語ってみたい。
たまにはホンモノを食べないと!
別に美食家ではない。しかし、美味しいものを…それも自分で無限に近い選択肢から自分が好きなことをして得た金で買って食べるのはとても快感だ。
そりゃ僕だって普段は「1食で、如何にお腹を満たすか」しか考えてない。
でも、「お米だけは自炊する時に毎日食べるから良い物を」とまずお米を楽天で新鮮なものに変えて色んな物があることを知った。
そして、夏は麺類が恋しい季節なので「そうめんやおそばを作っても邪魔をしない付け合せを」ということでお中元用のハムを試しに購入した。 そうめんを購入しても良かったのだが、そうめんを注文すると無類の麺好きの僕が麺を山のようにたいらげて太るだけなので「どうせなら夏バテ防止になる保存食の方がいい」とハムにした。
普段なら米、ここ数日ならハムだけがまともで、他は半額品やスーパーで一番安いものを見繕って食べてる。…でも1つが本物になっただけで充実感が全く違う!自炊への意欲も変わる!
もちろん、人間は量を食べないと死ぬ。でも、量を食べても味気なかったり、いつもの食事から何も変わらないと…どんどん発想が小さくなって、やがては無関心になっていく。
僕の場合は躁うつ病で一時期何もしたくない(そもそも考えられない)し、能力も低下して何もできなくなった時期があり、意欲を失ったこと・自分が動くための動機を治っていくために作っていくことに苦労した。
その解決方法の1つに、 ハムやお米を「ブログの収入の中から買おう」という考えは僕の意欲を促すことになった。
その結果、自分が結果を出したいと言うやる気にもなったし、以前は興味がなかったアフィリエイトや楽天の特集ページで食べ物を探す事にも関心が湧いたり、よりちゃんと自炊したくてキッチンをキレイにしたり…ネット・生活・自分の関心など大きな変化を生んだ。
そりゃ、お中元用のハムなんか、スーパーでお盆・年末に売ってるものとさほど変わらない価格と品質だ!でも、それをブログで買ったとか、食卓でそいつだけがスーパーで一番高いモノだという事が僕の中でやる気になるんだ…。
我ながらしょーもないことだと思うけど、そんなささいなことから始めないと「がんばれば報われる」という観念、それ以前に「もっといろんなことができるようになりたい」と飢えや満たされない気持ちに気づく事も失ってた。
良く「草食系男子」と若者を揶揄する言葉が用いられるが、欲しいものを求められない人も世の中にいることを知ってほしい。若者の全てが僕のような精神病ではない。
けど、誰だっていい女と濃密な関係になりたいし、おいしい物も食べたいし、満員電車よりも好きな音楽を爆音でかけながらドライブとシャレこみたいんだ。
趣味趣向が変わっただけじゃなくて、「求めたら裏切られる」「あまりにも遠いすぎて挫けてしまう」と疲れてしまっている人が山ほどいるんだ!
求めたり欲したりすることに飽きたり、それだけの力がなくなっちゃうどダメだなぁ…とハムにハゲまされた。
おいしいハムを買ったおかげで、食欲が湧いて、ますますハムライフが捗りそうだ。
うちから出られない・なんで生きてるかもよくわかんないところから考えたら本当に元気になったなぁ…。やる気も出るようになった。
もっと美味しいものなんていっぱいあると思うけど、「自分の買ったあのハム」で僕が笑いが出るほど美味しかったこと、ハムに対する舐めた偏見が吹っ飛ばされたのを忘れない。
そういえば、この堀江さんの小説でも、始めにフリーターがフグや高級ワインを飲むところからストーリーが始まってるんだっけ…?
本当に人間が小さく小さく頭を抱えてふさぎ込みそうになっている時は美味しいものを食べないとダメだなぁ…。生き物レベルでの生きてる意味を忘れちゃうから。「ハムと言う肉料理」を食べて僕が「生きててよかった」と思ったように、思わないとダメな時があるんだろうなぁ…