吉野家に牛すき鍋御飯を食べに行った話

 

…実に1年ぶりの吉野家だった。

半年前に社会を熱く盛り上げた牛すき鍋御飯の復活ということで、1年ぶりに吉野家に来店した。

…すごく考えさせられたよ。

 うまい・まずい以前の問題として

…結論から言うと店員さんの接客もきちんとしてて、肉も割り下も美味しかった。
でも、僕は(大盛り)730円あったら、絶対にこのメニューをもう一度頼むことはないよ。

確かに、肉とタレがおいしいから味についての文句はないさ!

しかしだ!すき焼きの美味しさってシャキシャキの生野菜を食べることではないだろ?
クタクタになって味が染みた野菜麺類がおいしいわけ。
肉以外は生い…味も日も全く通ってない状態で出されちゃうから、すごくテンポが悪い。

牛丼屋のランチという人が早く食べられると思ってくる場所なのに、自分だけ鍋を眺めながら頬杖ついてるのもすごく居心地が悪い。
…とここまでなら「別に固形燃料で作る料理にありがちなこと」だと妥協できないこともない。

問題はその後だ。

おたまやレンゲみたいなものがないから細切りの豆腐がつかめない><豆腐だけじゃなくて、クタクタに煮えた一番おいしい野菜も箸から滑る!おせっかいなまでにすき焼きがつゆだくなせいで余計に取りにくい!
トドメは添えられた漬物だ!甘ったるく塩辛いすき焼きを食べながら食べるような漬物じゃないんだ!
一緒に食べるとなんの味だかわからなくなるぐらい口が塩辛くなるから食えないんだよ!残したよ!

総じて言えば、「がっかりするほど食べにくい」んだよ!値段相応においしいけど、なんか食べにくくて「貴重なランチをなんでここで食ってるんだ?」という気分に堕ちて行くんだよ。

吉野家に限らず、ワンコインランチができる飲食店で食事を取らなくなった理由はこの「がっかり感」なんだよね

吉野家の最大のライバルはマクドより、セブンイレブン

よく各種牛丼チェーンとマクドナルドは値下げ競争やデフレ経済の象徴として報じられるけど…今やどっちも行きたくない!

これは僕だけではなくマクロな数字として業界全体がジリ貧になってることからも同じ意見を持っている人は多いのではないかな?
だけど、給料は上がらないから吉野家・マクドのかわりを探さないといけない。

離れてる理由は「がっかり感」から。がっかり感の正体は先ほども述べたように「料理として食べにくい・栄養や味覚からズレたが出て来る」から。
接客が良くても、それなりの素材でも、料理を作ったり食べたりする人が料理の出し方・作り方を考案してるわけではない外食チェーンでは「料理としていい加減」な食べ物が出て来ることがやたらと多い。

特に、牛丼チェーンやマクド/100円寿司チェーンみたいな「大量生産大量消費」が前提のお店は特に食べる方が気持ちよく食べられるメニューなり、出し方なんかちっとも考えちゃいない。

結果として離れていく。で、相変わらず500円しか持ってない人は牛丼とマクドを使わずにどこに行くか?

セブンイレブンとお弁当屋さん…あとは立地次第ではさぬきうどん屋さんにシフトしてるんじゃないかな?ここで大事なのは弁当屋とセブンイレブンね。
500円もって都心のオフィス街でランチを食べるんだったら、オフィス周辺の弁当売りを当たるのが一番栄養のバランスとコストが釣り合う。

それがない・仕事柄移動が多いとなるとコンビニになる。でも、コンビニは現状ではセブンイレブンが一人勝ちしてる。
カップ麺の種類・弁当のボリュームなどガッツリ食べる人は他のコンビニチェーンでもいいと思うが、セブンイレブンが一人勝ちするのは惣菜や弁当に関するバラエティの豊かさ。
特に女性や高齢者・少食な人が食べても持たれない感じのモノが優れてる。カップ麺や揚げ物の充実度で言ったら別のチェーンの方が優秀だが、元々狙いや見ている方向が違うから成功してる。

キャッチーな言葉で言えば、「ブルーオーシャン戦略」といえばいいか。
500円でごはん食べさせるお店/コンビニで、全国展開してる所の多くはどうしても太りやすい/脂や味が濃いものが中心で、女性や少食な人、後は食事にうるさい人には耐えられないものを食わせるお店が多い。

さっきもふれたように料理ができる人・考えてる人が作ったわけじゃないからね。
どちらかと言うと小売・外食チェーンのブラックな労働環境で生き残ったDQNみたいな人が料理を考えてるからどうしてもジャンク舌の男の発想なのよね…。

…昔のバイト先も社員さんもそうだし、ゼンショーグループの正社員の労働環境を見てもらえればわかるけど、ああいう境遇になると「健康に気を使ったもの食べよう」という余裕はなくなり、ないまま慢性的にむくんでるか目に大きなクマができてる。

よく「外食産業が衰退してます」「外食チェーンは人手不足です」というけど、それは世間からズレた方向にばかり努力してきた野蛮な人達の組織になってるからだ。
ブラック労働で突き抜けた人が管理してるから雇った人は続かないし、自分達の発想で作ったメニューは伸びない。

もうちょっとグロテスクな例を挙げると、ブラックな労働を超えてきた「無理でもやれよ!」の人と、現場を知らない外から入ってきた門外漢による「こんなのいいんじゃない?」が悪魔合体して誰がどう見てもおかしなことが起きたりする。
それが、「すき家鍋の乱」であったり、「マクドナルドの1分以内提供」だ。でも、これらはすべて内向きな自己満足で、求められているのは品質であり、コスパ(単に安いだけのものが溢れかえったから、値段相応の満足は必要)であり、その会社のやり方で生まれるライフスタイルの提案のはずだ。でも、そこから目を背けてる。

しかも、自分達の方向性や仕事のやり方も見直さずに、「若者は」「景気は」と責任転嫁してる。それこそ、彼らの言う「甘え」そのものではないか!

とすき焼き鍋御飯が気に食わないだけで考えてしまう辺り、僕は変なやつなんだろうなぁ…。こんなこと人に言えないからブログに書いてやる(笑)

吉野家

げ、ゲームもあるんやで(震え声)

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これが「目」で語る戦いだ
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