青木大和事件に学ぶ炎上回避術

 

「どうして解散するんですか?」で時の総理にまで批判された青木大和くんを見てると「どうしてそんなに炎上できるんですか?」と言いたくて仕方がない三沢文也です。

一般のネットのレベルがアレだとしたらネット作法を教える・ネット作法を使って自分が何かしてあげる方がいいんじゃないかな?と青木大和くんを見てると本気で思います。

最近、知人から「NPOの現場ではブログの更新すらままならない団体が沢山あるから、三沢くんがブログをかわりに更新してあげるサービスをやったら?NPOだからお金は少ないけど、三沢くん暇なんだからやりなよ!」と振られることがしばしば。

正直冗談かと思ってたよ!冗談であってほしいとも思ってたよ!

冗談みたいな話だから、「NPOの広報でもやりなよ」と言われても、「いや、俺の何を売り込めばいいかがそもそもわからん!」と思ってたさ。

でも、わかんない人が多いから一度、「ネットの火消しの基本」を書いておくよ。青木大和くんを教材にね。

 ネットに書いたことは一生残る

一番の勘違いはそこだ。「ネットで書いたことは消せるから何を書いてもいい」と思ってるかもしれない。しかし、画像にして保存されたり、検索エンジンにキャッシュが残るのでネットで書いたことのほとんどは消せないと思った方がいい。

削除をすることで「見・る・な」という意思表示はできるけど、冷やかし目的で見に来る野次馬はお構いなし!

自作自演の犯人が青木大和くんだとバレた原因の1つは青木くん自身が「ツイッターで意味深なことをほのめかしていたこと」にある。

青木くんに限らず、大学生のネット炎上の多くは「書いたらいけないところを、転載されても文句が言えないSNSで書いてしまう」ことにある。

友達に悪ふざけや冗談のつもりで送った画像や連絡事項から火の手が上がり、その画像はアカウントを消そうが、非公開にしようが燃え続ける。

ただし、ネットで何か書くからには注目されたい。そして、不本意な注目は「炎上」だが、反響としての注目だってある。

また、反響につなげるための「炎上」も多くある。

炎上という言葉が表すようにネットでの注目とは火のように消えやすく、火のように制御が難しい。

もし注目をあつめるために何かを仕掛けるなら、暖炉やコンロの火のように「安全な場所と方法で燃える火」を目指さないといけない。

青木くんに限らず、大学生の多くはコンロの周りに燃えるものを置いて大火事を起こす。

逆に、ネットでヒットしきらない人の失敗としては新聞紙など燃えやすいものを入れずにいきなり薪に着火しようとするから燃えない。

少しづつ地道に小さな火から起こしていくように、地道にコンテンツを増やしていかないとうまくいかない。

逆に言うと炎上が長続きしてる人は順番に着火剤から薪まで燃えやすいものを投げ込んでるからいつまでも批判され、晒され続ける。

水をかけるとかえって危険な火事もある

次に、謝罪も良くない。現実では謝罪することでほとぼりが冷め収束に向かうこともあるが、ネットでは良くない。

だが、青木大和くんや彼のNPO、更には彼と深い関わりのあるAO義塾は謝罪したり、身内として擁護してしまった。

大学生が炎上する原因は「残る所に書いてしまう」「バレてから証拠隠滅しようとしてますます悪印象になる」が大きい。

しかし、炎上が悪化する原因は謝ったり、周りの人がフォローしたり、反論したり…「何かしらのアクションを起こすこと」だ。

なぜ、ネットでの謝罪や弁護がダメなのか?

ここでも「炎上」を現実の火と同じように考えるとわかりやすい。

少量の火なら水をかけると消える。しかし、「水をかけるとかえって燃え広がる火」もある。

そもそも、水が火を消すと思ってるが、なぜだ?

思い出して欲しい。水以外で火を消す方法の多くは「火を覆うことで燃料になってる酸素に触れないようにする」方法だ。それは布でもいいし、アルコールランプのフタでもいい。燃えにくいモノでフタをして「燃えないようにする」のだ。

水はその方法の1つに過ぎない!油や電気が通った所に水をかければかえって燃え広がることだってある。

ネットの火は「炎上」という言葉が示すように、自分では消化しきれないほど大きな火だ。それも不特定多数の沢山の人から火の手が上がる炎上だ。

周りの酸素や燃えそうなものがなくなるまで火は消えない。

だから、無視するか、粛々と関係ない顔で言及しないか、とにかく自分から言及したり、謝罪したり、絡まれたりしても無視!ノーリアクション!データの消去も炎上してからだと手遅れ。炎上の追加燃料にされないようにアクションは取らない!

意外と徹底しないんだよな…それが。

「そんなつもりはなかったのに」とか「個人的な意見だからそこまで言わなくても」とか絶対に言いたくなる。

特にネットに疎い年配者/友だちが多い若者は「世界中の人がネットを見てる」という自覚がないと言い訳や取り繕いをする。

謝れば炎上が止まると思う根本的な心理は「話せば分かる相手」だと思ってることにある。でも、現実には話しても通用しない・他人事だから言いたい放題するから話すだけムダ。

ネットで好かれる人・嫌われる人

でも、何よりも大きいのは青木大和くんを含め、今回の関係者は「絶対にネットでは好かれないであろう価値観の持ち主」だということ。

今回の事に限って言うと次のことが挙がる

・「しない善よりする偽善」「行動する奴が正義」という考え

→どんな目的でもそこに知識や相手を配慮した優しさが伴わないと迷惑千万だ。しかし、それらを無視してデモやNPOなどの団体として行動をした当人は全能感・達成感に満ちあふれているため、その温度差で周りから避難を浴びる・理解されない。

・取ってつけたような詭弁の謝罪/非を認めない言い訳

仮に本当のことであっても到底信じがたい言い訳を謝罪文などで載せる。

現実でもそうだけど、白々しい謝罪・意味のない言い訳はかえって人を怒らせる。

・文章の削除/画像による掲載で見苦しく逃げようとする

特に、青木大和くんの場合は謝罪文と言いながら画像で掲載して検索エンジンから逃げようとする手法を取ったことが「誠意がない」と見られて炎上。

なぜか、イケイケ大学生に多いネットで嫌われる行動。犯罪自慢にしか見えないようなものをネットに上げながらすぐ逃亡するから嫌われる。

・メディア露出が多くとにかくうさんくさい

あらゆる広告宣伝に言えることだが、「声が大きくなるだけで良い評判ばかりとは限らない」のが現実。マスコミに露出する・大々的な広告を打つということは不祥事が会った時はそれがすべて批判的に見られるということ。

特に青木大和くんの場合「若者の代表」とか自分で言ってるものもあったため、なおさらね。

・有名私大のAO入試/推薦入学かつ在学中に炎上

「裏口入学のバカ」という烙印が押されるので、もう言いたい放題。

推薦入試がなかった世代、一般入試でがんばって入学した人、偏差値がそこよりも低いとなるともう嫉妬と憎悪だね!

他にも「意識が高いから」というのがあるけど、これはリクルート出身のライター常見陽平さんが仕組んだプロパガンダなので、「意識が高い」と呼ばれる運動をしてきてもそこに真摯さとか、非を認める謙虚さがあれば、ネットで炎上しても乗り切ることはできるよ。

でも、常見陽平さんの言うように、「意識が高い」人の多くは起業だ、NPOだ、飲みサーだヤリサーだとアグレッシブな割には、自分大好き人間だから「○○してる自分が好き」を無自覚でやらかしてる連中だから嫌われるんだよね。

多分、ネットで一番嫌われる連中は「○○してる自分が好き」を無自覚にやって、色んな人をダシにとって目立とうとして風評被害を撒き散らす人なんだ。

大なり小なりだれでもやる失敗だとは思うけど、自覚や反省がなく取り繕うから余計に嫌われる。

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これが「目」で語る戦いだ
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