なんか自分もそうなってたかもしれない…と思う時があるからこの話をする
「あー、いつまで就活するんや、俺」自殺の1週間前ブログで苦悩を吐露…救えなかった自分を責める家族
就活うつ・就活自殺についてちゃんと語ってみようか。
就活が苦手なのに、自分の価値を就活に見出そうとして病む
まずは、就活うつ・就活自殺をする人の気持ちを理解していただきたい。
就活とは向き不向きの出る世界だ。
バブル不況問わずいつの時代も内定が出るヤツにはすぐに、それも腹が立つほど簡単に出る。
だが、全く決まらない奴は決まらない。何十社、3ケタ受けても決まらない。
「受からない奴が悪い」論は間違だ!これは学歴や人格の良し悪しではない。「内定が取れない=無能」では決してない。(「内定取れたら有能」でもないw)
例えば、イタズラや趣味で尊敬されても受験でダメなら大人はバカ呼ばわりするし、同世代から評判でも、就活でおじさまから評価されないと無職さ。…理不尽だが、周りの基準が満たせないとレッテルを貼られる。
ただ、就活の当事者は決してそんなふうに割り切れず、他人の評価に自分の価値を見出そうとしてしまう。
受からない人には採用見送りの通知は人格否定に感じ、自らの非力を嘆く。
過去にしてきたことは否定され、今してることに成果がないから、未来をどう生きればいいか、予定が立たない。そうなってみ?…絶望して死にたくもなるから。
でも、気持ちがわからんヤツが軽々しく「そんなことで自殺するなよ」「就活うつなんて大げさな」と腹の底で無能だと見下しながら思いつめる人を批判する。
当事者も「そんなことで自殺なんて」と言えるほど就活から離れ、就活以外の目標ができれば苦労はしないのだが…そうも行かない。
資金もない・経営の知識もない・ビジネス用の堅苦しいメールのやり取りにさえ困惑する若者にとってはそれらを知らないまま年配者と一人で対峙する起業・独立はあまりにもリスキーで敷居の高い選択に感じる。いや、そもそも何をしていいかがわからないほど、道は閉ざされている。
そして、思いつめる。
「僕みたいに何も知らない人・一芸にも秀でてない人が起業などできるわけもなく、色んな企業で不採用になった僕が生きていけるわけがない。」
と。就活以外の選択肢を邪道か負け組呼ばわりして示さないのだから、行き詰まった人間は自分を責めて病むか逃げるように死ぬかの2択しかない。
これが就活うつ・就活自殺のおおまかな流れだ。
僕は彼らに対して同情的な人間だが、世代に関係なく、内定を簡単に取れてしまうような人種・いい時代で楽に就活が進んだ人は全く理解してくれない。
先ほども述べたように、バブル前から内定が取れず手こずった人もいた。僕と同じ大震災とリーマンショックのダブルパンチを受けた戦後最悪の就活でも軽々と内定をとった友人もいた。
この差はなんだろうね?
女子の方が就活で評価されやすい理由
他にも原因があるかも知れないが、就活にどうやっても手こずる要因として僕は発達障害の存在を挙げたい!
発達障害者は就活が苦手な人が多いのでは?かく言う私も発達障害でね…。
ADHDやアスペルガーなどの発達障害を持っていると、頭が良くてもコミュニケーション能力が低く、対面で話すと印象を悪くしたりすることが多い。
例えば、こんな感じ。
自分自身の発達障害(ADHD、アスペルガー症候群(以下ASと略記)、LD(学習障害)など)を疑う場合、大人の場合でも子供の場合でも、まず以下のポイントに注目する。
1.「過集中」がみられる。何かに夢中になっていると「話を聞いてない」と言われる。またその集中は一晩中でも数日でも続いてしまう。
●子供でも専門家顔負けの知識を集め「博士」と呼ばれたり、マニア振りが高じて「オタク」以上に呆れられる様な人に理解されにくい集中状態がある。
2.自分では気を使っているつもりでも「天然」「馬鹿正直」と言われたり、「はっきり言い過ぎる」と言われたりする。自分では思ったことをそのまま言っているだけである。
●言葉を文字通りそのまま真に受けることが多く、「冗談が通じない」とか「遠まわしな言い方が理解できない」と言われたりする。
●ウソはつけない。ついてもすぐにバレることが多い。頭に浮かんだことを口に出さずにいられないことがある。
3.場の雰囲気等の状況理解が多数派(発達障害に対して比較的一般的な大多数の人)とズレたり食い違ったりしてトラブルとなることがある。
●「空気が読めない」と言われたり、明らかに不適切な発言をしたという反応(多数派の人の表情や目つき、顔つきなど)を受ける。
●「ユニーク」「宇宙人」等といわれたりする。
自己診断第一章 −− 発達障害を疑う自覚症状
頭が悪いわけじゃない(むしろ勉強ができるか、得意分野には博識な人が多い)。
会社組織が雇いたくなるような人当たりの良さ・大人びた態度を演じるのが苦手な人が多いのだ。しかも、何が厄介かというと「これらが直すのにものすごく手間な障害」だと世の中の人は理解せず、精神的に幼いとか何とか言ってバッサリ切り捨ててしまうことだ!脳のレベルで違いが生じてるから治すのはすごく大変なのに、そこに全く理解がないことだ!
そして、手元にある臨床心理の本によれば、発達障害の比率は男性の方が多いそうで、就活に手こずってるがマスコミやテレビで取り上げられると男のほうが多い。
女性にもいないわけではないが、女性の方が身だしなみ・対人のコミュニケーション能力を叩き込まれて育つ・また得意としているため企業が言う人間力…平たく言えば「まともそうな感じ」を醸しだすのがうまい。
男性と女性という二元論を嫌う人がいると思うが、これは得意不得意の問題であって優劣の問題ではない。人間より頭が悪いから鳥が劣ってるわけでも、鳥のように飛べないから人間が劣ってるわけでもない。
ハキハキと目の前の会話に答えていくのが得意な傾向が女性にはあり、男性には地図を読み解いたり、理数的・または理屈っぽい読み書きに秀でているという得手不得手があるだけ。
でも、採用担当者はバカだから「最近は女性の方が優れてる」「ハキハキとモノを答えられるので、面接の結果だけで言えば女性ばかり採用せざるを得ない」 と言い出す。得意不得意の問題もあるだろうに…。
僕の場合、そこで強引に働き始めて、酷い躁うつ病になり、その際に検査した時に広汎性発達障害(ADHDやASの総称)だと気づいたわけだが…まだやり直しが効く人には是非ともアドバイスを送りたい。
不向きな就活をして自殺したり、苦手な人付き合いをしてうつ病になるぐらいだったら、早い段階で1芸に秀でて仕事につながるような活動をした方がいい。
雇われでも、起業でも、食えるニートでもなんだっていい。大事なことは「人から人格や人当たりばかりを評価される位置づけから逃れる」ということだ。これは逃げじゃない!そこではそこの戦いがあるから自分の「どうにかできそうな方」を選んだ方がいい。
就活は会社の都合も多すぎ、自分の芸も活かせない…そう思うなら、人生より先に就活をやめなさい。
頭ごなしに評価・苦手な部分だけを悪く言われて死ぬよりは 、辛いけど生き続けようとあがくほうが、少しは収まりがつくよ。
劇的に薬や医療で変わる保障なんてないけど、自分が発達障害だと気づいたり、そういう部分があると知った時は驚嘆したよ…。我ながらね
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躁うつ病でもあるので、うつ病療養期も書いてます。