フリーゲーム「とつげき!ダンジョン」は管理するめんどくささを楽しむゲームです!!

 

確かにタイトルから連想できるように「ダンジョンに突撃していく3人の少女のゲーム」である。

しかし、ゲームとしては「一方的にダンジョンへと突っ走っていく少女達を後方支援するロボットを操作するゲーム」だ。

平たく言うところの「リソース管理ゲー」 であり、自動で戦ってくれるRTS(リアルタイムストラテジー)というジャンル。

・概要

資源を採取して武器を強化しながら、武器とステータスを入れ替えて
次々出現する敵を倒して突き進ませる、自動戦闘支援ゲーム(公式より)

ゲーム画面はこんな感じ

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画面上部で女の子が戦ってて、画面下部に管理するリソースが表示される。

作者サイト なじこれ

ダウンロードはこちら とつげき!ダンジョン:無料ゲーム by ふりーむ!

スマホアプリ版(ステージ数・モンスター数などがパワーアップしたゲーム)

とつげきダンジョン!2 -放置育成資源強化RPG- – Google Play の Android アプリ

ちなみに、この続編は気長にやらないと終わらないぐらいに盛りだくさんだから、腰を据えてやることを推奨します。

とにかく目で楽しむゲーム!

目で楽しめる要素が大きく分けて2つある。

1つはクッキークリッカー的な「数字が増えていく・効率よく管理している面白さ」
1つは艦隊これくしょん的な「女の子の装備をカスタマイズする着せ替えの楽しさ」

…それらをクッキーよりも駆け引き要素を入れて、艦これよりもわかりやすくやってるからぼくはこのゲームがすごいと思う。

リソース管理するめんどくささが、慣れると快感に変わってくる

このゲームでやることは、ダンジョンへと「突っ込んで行く」少女3人組を後方で物資を生産、武器を強化してダンジョンの攻略を手助けすること。

自分で操作しなくてもRTS方式で勝手にダンジョンの先へ進もうと戦ってくれる。
その反面、このゲームを普通にプレイすれば、こちらが望んでもないのに少女達が生産力が追いつかないまま強い敵に突撃してやられる。

「自動で動く」と聞くと便利に聞こえるが、頭でっかちに突き進んでいくだけなので実は厄介でもある

だから、多いから目を離さずにこまめに指示を送らねばならない。

リソース管理ゲー特有の「大量に生産できる・数字が動き回る快感」もありつつ、それだけではゲームがクリアできない奥深さもある。

自動で動くキャラを「どう動くか先読みしてプレイする」能力が求められるため、単純な生産行動を楽しむゲームとはまた違って、「計画的な生産・目配り」が必要になってくる難しさもある。

兵器×女の子ってどうしてこんなにかわいいんだろう…

このゲームは上の画面では少女3人組の戦闘画面・下の画面では自分が操作するロボットの生産画面となっている。

それ以外にも少女の装備を変える時には装備を着せ替えた時のイラストの立ち絵が出てくる。戦闘画面では2.5等身のSDキャラだが、一時停止して装備を切り替える時には八頭身のイラストが出てくる。
ちなみに、記事とは全く関係ないが、SDキャラのSDとは「スーパー・デフォルメ」の略だそうだ。ウィキペディアでは「ちびキャラ」という項目で扱われていて、スーパー・デフォルメと言うのはイラストの手法のことを指すらしい。(気になってつい調べちゃいました。そんなことも知らずにオタクやっててごめんなさいm(_ _)m)

そして、少女達の格好がゴスロリ・巫女風・学生服風の三種類ある。
それがデフォルメで動くのも楽しいし、一時停止させごついメカや武器を付けて着せ替えするとなれば、楽しさ倍増だ。
いかにも女の子っぽい格好にごつくてメタリックなメカを着せ替えられるのが素晴らしい!艦娘然り、ストパン然り。
武器持って戦うだけでなく、不格好なぐらいごつい武器を付け替えてられるマニアックな楽しみがたまらない。

理由とか現実味なんてみじんもない。それでも、少女趣味とメタリック趣味は男の浪漫!

生産画面も萌えや戦闘シーンとは違う意味で目で楽しませてくれる。
生産もまた設備さえ作れば、自動で物資を生産してくれるため、クッキークリッカーのようにひたすら数字が溜まっていく爽快感が味わえる生産画面となっている。

数字がもりもり溜まって倍々でインフレしていくのは見ているだけで楽しく、この要素を活用するゲームは多い。そこに更に一手間入っているのがこのゲーム。
生産を管理してるロボットを鉱山や畑など生産現場に立たせて放置するとロボット自ら動いて生産する。そして、ロボットが生産した数字が高速で表示されて更に爽快感がアップする。

自動でかつ、ゲーム性・操作性はシンプルなので、説明を聞いただけでは「単調なゲーム」に映るかもしれない。しかし、その単調なゲームを成り立たせるために、プレイヤーが心理的に興奮する(意味もないし、非現実的でも興奮せずにはいられない)要素をガッツリと盛り込んでるので、このゲームは中毒になって何度も何度もやりたくなる!
ゲームとしてはどれだけ慎重にやっても3時間、普通にプレイする分には一周一時間ほどで終わってしまうゲームではあるが、その一時間の間に色んな事で目を楽しませてくれる。

やりこみプレイが自動ならではの面白さ!

このゲームにはやりこみプレイ用のステージはない。しかし、やりこみプレイは存在し、それは「いかに少女達を全滅させずにゴールするか」に挑戦することだ。

このゲームは「普通にプレイすれば、少女が30回全滅してからゴールする」難易度でできてる。
そのぐらい生産・武器の強化が追いつかず、死ぬようにできてる。

供給が追いつかないならどうすればいいか?

ダンジョンを進んでいく少女達のステータスや武器はこちらで調整できるから、それを利用してやればいい。
長引かせ方についてはゲームをプレイする楽しみとして言わないでおくが、このゲームのやりこみプレイ、攻略で生じる面白さについては語っておきたい。

何が面白いかというと「自動で戦う」と言うことを逆手に取って、自動で待たせたり、自動で快進撃させることができる。

ゲームのルールは「ダンジョン内のすべての敵を殲滅すると次の階層へ進んでいく」なので、敢えてそのルールを逆手に取る。
自動で勝手に動く・勝手に全滅するということは、逆に言えば「自動でできることしかしないし、できないことができたら立ち止まる」というところを逆手に取る。

ヒントであり、面白さとしては「自動だと人間がうんざりしてしまうような不合理な操作でもやり続けてくれる」ということ。

ルールの裏をかくためにゲームの楽しみ方としては邪道に近い

だけど、この邪道でかつRTSならではの仕掛けに気づいたプレイができると一回もやられずにダンジョンを突破することができる。

このゲームは正攻法で突破する楽しさに加えて、ルールの裏をかく悪知恵の要素も気づきにくい形で仕込まれている所に奥深さを感じた

フリーゲームには「ルールに気づくゲーム」や「ルールを疑うゲーム」が多いが、その傾向が強いゲームは露骨に「このゲームは考えてやらないとクリアできないよ」と言う形をとってる作品が多い。

でも、このゲームではやりこみをしないと気づかないし、気づく必要もないところにこそ「ルールと向き合う」と言う要素を入れてるので、ライトな人も、ヘビーな人も楽しめるように作ってあるところが他のゲームと異なるところで面白い。

僕は原則として「よほど長い・キリがない・難しいゲームじゃない限りは全クリしてからレビューをかく」という理念を持ってレビューを書いてきた。
とつげきダンジョンはその理念がある人にだけ見せてくれる「やりこまないとわからないもう一つの顔」がある所が僕は何よりも嬉しく、何度もやりたくなる要素だった!

さとりのアトリエ - アリスVSブラック人形帝国 -

RTS×リソース管理ゲームというと…この辺かな。

こっちは数字が上がっていく楽しさではなく、「経営SLG」だけどね。

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RTS繋がり。こっちもリソース管理要素はあるけど…暗記ゲーかなぁ…。

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