出資してほしけりゃ、理念や企画よりまずは自分にしかできないことを示さなきゃ!

カルチャーショックを起こすレベルでこの記事を紹介しよう。

◆はじめまして

こんにちは、その辺にいる女子大生の田中友紀子です。
写真2
京都橘大学人間発達学部児童教育学科3回生の21歳で、卒業後は関西にて小学校教諭になります。

(元になる本文・リンクは削除済。以下は別サイトが保存してた画像)

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世界一周のための募金企画、大学生に非難殺到!虚偽や不正も?その真相は  より

冒頭の文章も、2枚の画像も原文そのまま。正面顔はあまり美人じゃなかったので、保存してないし、貼らぬ。ネタにも目の保養にならない画像は貼りたくない。

元サイトはクラウドファンディングを募るサイトで、2枚の画像は出資を募る企画書に当たるものだ。

そもそも、田中さんが話題になったのは無理のある企画とずさんな企画書で募金を募ってたからだ。ただ、僕の彼女への少し違う。

「あーネットに本名/学歴/年齢/顔写真をセットで張るのを見る限り、とても頭が悪そうだ。これはネット民から煽られて、いじめられる。そして、そのズボラなところが信用されないだろうに…。」

大学・学部の偏差値は51らしいが、それ以前の一般常識の欠如・根本的な地頭が悪い印象を受けた。

そして、実現可能性が低いプランを提示したことが火に油を注ぎ、炎上した。

 できることからコツコツと見せていかなきゃ!

途上国の貧しい子どもをダシにしたことより、「こんな舐めた企画書で金をもらおうとしてる浅ましさ」に怒りを買ったのでは?

マネーの虎でよくあることだが、出資を募るには事業を成し遂げられることを証明する実績がないと説得力が乏しい

確かに、彼女には旅の経験はある。

だが、良いカメラは持っていないようで、クラウドファンディングで募る金額の中に「カメラ代」も含まれる。

まして、安いデジカメでも十分に写真が取れる現在だ!

レンズ別付けの一眼レフが買えるだけの金額を書き込む必要をあるか?高度なカメラはデジカメと違って本格的なメカだ。付け焼き刃で自分には過ぎたカメラなど欲しがっても、信用を失うだけではないのか?

また、企画に関する経験がない人が絵の展示会をやる、製本をするとか言うことについても信用できない。

それ自体はすごい難しいことでもないが、あれもこれもと実績がない人が空手形を切るようなページを作っているため「これだけ積み重なっていると簡単なことさえ重荷になるのでは?」と出資者を不安にさせないか?

企画の経験のなさは学生であることが根拠ではない。

この図を見れば「人前でプレゼンして批判に晒された経験がないのだろう」と感じずにはいられないのだ。…もう一回この図を見てもらいたい。

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さっぱりわからん!

目的意識もプレゼン能力も「最低限、他人に伝える」という能力にも達していない人の大風呂敷に誰がお金を出すか?まして、説得力もないくせに「お金をくれ」と言ってる人をみたら腹の一つも立てたくなる。

根本的な説得力もない、実績を匂わす振る舞いができない人が理念先行でものを言って何になると言うんだ?

出資する価値があるのは大きな企画をやり遂げるという期待や信用だ!美しい理念やきれい事よりも実績や目の前の書類をきっちり作ることだ!プレゼン1つだって大事な実績だよ。

はあちゅうとナウシカの共通点

「人の金で世界旅行」と言えば、ネットの世界では【はあちゅう】を思い浮かべる人が多いのではないだろうか?

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僕自身、田中なにがしの企画を見た時「これ、才色兼備じゃないはあちゅうだ」と思った。

2008年のことなので、知らない人は以下の2つのリンクを参考にどうぞ。

はあちゅうの世界一周主義。〜タダで70日間世界一周出来るかな?〜

【インタビュー】世界一周70日間タダの旅とは?/人気ブロガー・はあちゅう | TABIZINE~人生に旅心を~

はあちゅうさんと田中さんの決定的な違いは2つある!

1.はあちゅうは卒業旅行時点でもうすでに人気ブロガーで顔が広かっていた。一方、田中さんは全く実績のない無名。そのため、企画そのもののインパクトや宣伝力、資料や達成する段取りを作る構成力で大きく差がついた。

2.はあちゅうは旅行に行くまでの過程をブログで逐一公開していったのに対して、田中さんはリンクすら作ってない。自分が旅をした経験を数行書いただけ。

他にも「はあちゅうは企業と交渉、田中さんはクラウドファンディング」という差や、「(当時の)はあちゅうは写真をアップして絵になるような美人慶大生だけど、田中さんは特に知られてない大学で抜きん出て美人でもない」という違いはあるが、これは頑張ればひっくり返せる差なので、僕からは触れない。

本質的なことは「はあちゅうにはやり遂げなければならない周囲の目があった。彼女自身が周囲の目を自覚して自分のおかれた状況を利用してスポンサーを獲得。読者にもその過程を公開し続けることでアピールしてるから信用を獲得。彼女だから旅行する意味があると周りに見せつけることができた」ことにこそある。

この手の話で一番有名なのは「風の谷のナウシカが公開されるまで」の話だ。

ジブリ自身が映像にまとめた有名な話だが、ナウシカの原案であった「ロルフ」は「原作がなかったから」という理由で、一度企画段階でストップした。

ストップした際に「原作がないなら作ればいい」と、宮﨑駿に鈴木敏夫が当時編集していた雑誌にナウシカのマンガ連載を依頼。

そして、映画が上映される前に単行本を2冊出している。

今じゃ、「世界の宮﨑」と言われる宮﨑駿でさえ、実績が少ない時には実績が必要だった。小さく実績を作って、出資者を信用させ、宮﨑駿という人物の適正…彼にしかできないことをアピールしないとナウシカの映画は作れなかった!

世界の宮崎でさえ必要なことだ!まして、凡人が実績がない時、企画を通す時は何倍もずる賢く、相手を納得させるないと企画は通らないのが道理ではなかろうか?

そう考えると、企画や出資を募るプレゼンを甘く見てる女子大生は「世の中を舐めてる」というおじさま方が説教の決まり文句に言うような感想を抱くのも仕方ないこと。

さらに、攻撃されやすいネットの場で本名/学歴/顔写真/年齢をセットで出してしまう脇の甘さを周りの人がイラつかないわけないよね?

これは金の話以前の問題。ちいさいイベントも、モノづくりも何でもそう。

「誰かとやり遂げる」「その人がやり遂げるのを見守る」際にはその人と組むことに対して信用と、自分なりの言い訳ができるだけの理由を与えてあげないと、誰も組まんし、参加しようともしない。

辛いけど、プラスの意味で「この人に是非」と思ってもらうのは大変。まして、お金が絡む話だとなおさらだ。

僕は読んでないけど、映画版のナウシカは漫画で言えば2巻ぐらいまでのお話だそうです。全7巻ぐらいあってそれがまたすごく面白いそうな…。

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