ゼミ・研究に忙しい理系大学生の時点で
「青春を謳歌する」
「学生時代なんてモラトリアム」
なんて言えるような学生生活はそもそもないのかもしれない…。
しかし、だからといって「進学したら僻地に飛ばされてしまう」という東京理科大みたいなスタイルにはやり過ぎ感を感じてしまうのは僕だけだろうか…。
神楽坂以外の理科大はどちらかと言うと隔離施設!
確かに、東京理科大学の主要キャンパスは神楽坂にある。
神楽坂自体は江戸時代から歴史のある街で、まさに「古き良き東京」と言う街だ。
高い偏差値の大学でも理系のキャンパスは郊外に飛ばされることもある中で理科大の一部の学部は神楽坂と言うめちゃくちゃオシャレな街で過ごすことができる。
…と言うのは確かにすごい。人一倍勉強して入る価値はある。
主に理学部と工学部*1は4年間過ごせるそうだ。
しかし、理学部・工学部の中でも物理系の学部を選んでしまうと「葛飾キャンパス」になってしまう。
「葛飾はまだ東京だろ?まだいいじゃないか!」
少なくとも僕は調べるまではそう思っていた。
しかし、よく調べてみると「葛飾」の中でも端っこ!亀有を通り過ぎ、中川を越えたところにある常磐線の「金町」が最寄り駅!
1駅で松戸!
ほぼ千葉県!
東京とは名ばかり!!
ストリートビューでみた限りタワーマンション以外は階段だけで事足りそうな高さのビルしか立ってなく、ぶっちゃけ松戸の方が都会!!!
23区の北・東の端っこは下手な地方都市、ベットタウンの方がずっと都会だ!
レトロといえば聞こえが、「タイムスリップ」さ!
地方の国道沿い文化圏みたいなお店か、チェーン店も立たない絶滅危惧種の昔の商店街のどっちかさ!
僕は言いたいよ!
「葛飾キャンパスと書いてあるがそれは、千葉だよ。」
…ちなみに、当の理科大はこのキャンパスに【渋い説明】をしてる。
葛飾キャンパスはキャンパスアメニティが充実した環境で、先端融合分野を研究する“学園パーク型キャンパス”です
…横文字を羅列して煙に巻こうとしてるだけでも見苦しい。
しかし、神楽坂キャンパスの説明文と比較すればわかりやすい
国際会議が数多く開かれる大都市、東京。その中心に位置する新宿区神楽坂は昔ながらの繁華街で賑わい、道一本隔てた外堀には桜並木が続くどこか懐かしい落ち着いた街です。
この自信あふれた街を全面的に推す姿勢!一目瞭然ではないか!
理科大もはっきりとは言ってないが、神楽坂は自慢の街で、金町は特に自慢するものがないことを自覚してるからこんな文面になる!
そして、理科大のキャンパス達を語っていく上で、この説明文・都道府県だけでない最寄り駅まできっちりと検証するとほぼすべてのキャンパスで面白いことがわかってくる。
常磐線・総武線・京成線から外れた千葉に何があるのだ?
さて、ここからは「東京にすら居られない哀れな東京理科大生」の話。
まずは理工学部・薬学部の野田キャンパス。
まず、この「千葉県野田市」というのがくせ者!西に埼玉県吉川市、北に茨城県守谷市という千葉県の北の先っぽに位置する市だ。
松戸や柏にもかすりもしない北の果て!
これだけでも関東圏の地理に詳しくない人には酷い仕打ちだが、問題はこの周辺の環境だ。
最寄り駅は…「運河駅」。東武野田線自体は田舎路線だが、一駅行けばつくばエクスプレスに乗り換えられるので、都心へのアクセス…1時間そこそこ。
でも、田舎すぎてストリートビューで駅周辺を探索すると一軒家か理科大生向けの下宿用アパートしかない!トドメは半径1駅分ぐらいの距離の中にゴルフ場が4つ。
理科大の紹介文も田舎すぎる土地柄を汲み取り、すごい紹介をしてる。
広大で緑豊かな敷地内に講義棟や図書館、グラウンド、セミナーハウス、大型の研究施設などがゆったりとレイアウトされたリサーチパーク型キャンパス。理想的な学園環境が最大の魅力です。
そりゃ、ゴルフ場4つも作れるんだから緑豊かな街だと思うよ?でも、「理想的な学園環境」って理科大ほど有望な人にとっては田舎で研究以外なにもしないことか?
確かに、大学生の本分は勉強だ。理系は文系よりも忙しく勉強につきっきりだ。
でも、若さや性欲を捨てたわけじゃないのだからそれらを断ち切るような環境を「理想的な学園環境」とか言われてもねぇ…。
そして伝説へ。
いちいち、理科大の言い方にはトゲがある。
中でも、全国的に有名な隔離施設「東京理科大長万部キャンパス」まで来ると、理科大の紹介文もすごいものができあがる!
豊かな自然に囲まれた北海道長万部は学問の基礎を築くには理想的な環境です。寮生活で得られる友人たちは生涯の宝となるでしょう。ここでじっくりと大学生活のスタートを切ってください。
たしかに、長万部は北海道のどの都会にアクセスするにはどの方向にも2時間は電車に乗らないとたどり着かないほど豊かに自然に囲まれてますよ!
ありとあらゆる誘惑を断ち切って、留年せずに学問の基礎を築くには理想の環境ですよ!
地元に何もなく頼りになるのは寮暮らしを共にする同級生だけなんだから、寮生活で得られる友人達は苦楽を共にした生涯の宝となるでしょう!
ここでじっくりと(2年生以降は東京のキャンパスで楽しめるように、大学にカラオケルームを置かないと娯楽が全く無いような街で)大学生活をスタートだもん!
いちいち毒々しいわ!
あー理科大怖いわ~。北海道の大学さえキャンパスを作らない所、北海道なのに北海道をちっとも楽しめないような街に学生を隔離して「神楽坂で残り3年をエンジョイしたかったら、北の大地で試されてこい」だもん!
奴らが何をしたというんだ…(´・ω・`)
でも、理科大の態度は軟化しつつある?
最後は理科大唯一の文系経営学部が入ってる久喜キャンパスだが…これ、来年入学の人は神楽坂キャンパスからのスタートなので、もうなくなる。
TUS Today一覧 | 東京理科大学
だが、かつては文系でも容赦しなかったのが理科大!
久喜キャンパスの立地は埼玉でも大宮のより北!
茨城県古河市と隣接し、らき☆すたで有名な鷲宮駅まで2駅。
インフラがなさすぎてスクールバスまで出してる!
文系とは言えどMARCH並みに入るのが難しいのに、MARCHよりもひどい仕打ちを受け、そればかりか他大学の交流がちっともできない所に飛ばされて4年間を過ごす。
そんな久喜キャンパスへの理科大のコメントが秀逸なので、見て欲しい!(※今はもうキャンパスが使われてないから載ってないです)
経営学部の学生だけが使うプライベート空間。閑静な新興住宅地に囲まれた敷地内には最先端のハイテク施設を満載。抜群の居住性と機能性を備えて情報化時代を開く21世紀型インテリジェントキャンパスです。
ついに「プライベート空間」とか言い出したよ…。
そして、大学のキャンパスなのに「抜群の居住性」を推し始めた。さらに、散々隔離しておいて白々しくも「情報化時代を開く」と意識高い系のハートをつかむフレーズをねじ込んでる。
トドメは「21世紀型インテリジェントキャンパス」と大見得を切った!
2016年以降は経営学部の学生すら使わなくなるのに、21世紀型なんて大見得を切った!
…21世紀始まってすぐに閉鎖しちゃったのに…。
以上、「東京理科大、全然東京らしくない問題」でした。
「神楽坂と、恋に落ちた」だもん。恋に落ちる相手すら探せないゴルフ場地区や北の大地とはわけが違うよ!
*1:2016年からはそこに経営学部も加わる