ついでに、全国の「名前に騙されちゃいけない大学問題」に決着をつけようや!

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昨日、「東京理科大学なのに、東京に4年間一度も踏み入れない学部がある」問題というものを書いた。

そろそろ「東京理科大、全然東京らしくない問題」に決着をつけようや! 

すると、この記事を見た人からの情報提供がきた。どうやらこの手の問題を抱えていて、しかも理科大に勝るとも劣らないぐらい酷い大学がいくつかあるらしい。

夢を抱いて入学したのに「なんだよ!めっちゃど田舎じゃねーか」と受験後のがっかり感を防ぐためにも当ブログであらかじめ特集しておきたい。

ほぼ中央大学、一応首都大学

まずは、地味なところから。

ツイッターで指摘されていた中で面白かったのは「首都大学東京」の立地があんまり首都でもないし、一応東京都という位置づけであるところ。

いかにもなかっこいい名前だから23区内…特に山手線に隣接した市にありそうなイメージがあるが…メインのキャンパスは京王相模原線「南大沢」にある。八王子だ。

2000年ぐらいに開発されるまで特に何もなかった八王子の中でも影が薄い所にある大学だ。最近は商業施設と住宅のせいでそれなりに利用者が多いけど、それでも「東京」と言うより地方都市っぽい場所。

似たような現象として、中央大学といういかにも日本の中心にありそうな大学にありそうな名前なのに、八王子の辺鄙な所に引きこもってる。

中央大学は未だに都市部で学べる学部もあるからともかく…首都大学東京については小話がある。

元々、だいたい20年ぐらい前までは東急線「都立大学前」が最寄り駅だった。

東横線が通っていて目黒区。誰にも文句が言えない立地だったわけだが、大学が手狭になった関係で、移動することになった。

それでも、その当時の「東京都立大学」と言う名前ならなら別に八王子でも都立だからそこまでウソっぽさがないのに、南大沢に移転した後「首都大学東京」という仰々しい名前に改名したからどことなく名前負け感が出てしまった。

ちなみに、都立大学駅と言う名前がキープされてるのは東急実施した住民投票で過半数は獲得したけど3分の2は獲得しなかったため。

歌舞伎座はないけど、かぶいてる人がいる歌舞伎町。

都立大は移転しても、名前だけ残ってる都立大学駅。

東京はややこしいところだ。

日本大学よりも日本中にある近畿大学・東海大学

今度は名前負けどころか、名前に勝ってしまってる事案を紹介していこう。

日本大学は確かにキャンパス数は多いが、ほぼ全部首都圏から通える。
首都圏からの通学が難しいのは福島県と静岡県、少し行きにくいところで所沢と津田沼と言った感じで、言うほど日本中にはない。

敢えて言えば、世間には学生が多く、偏差値の割にOBのちからが強い大学として知られているイメージがあることとその学生生活が乖離してることぐらいか…。

日大まで行くとあまりにも学生数が多すぎて学部ごとにキャンパスが分かれて、学部ごとに学生がバラバラになる。

ちなみに、この手のネタを調べる時の基本は「大きな私立大学、農学部・海洋系の学部がある大学を調べる」と言いのだが、その理由は「学生数が多くないと、そもそも郊外や僻地にキャンパスを作る必要がない」のが大きな理由である。

言い換えると大きな大学…それも理科系のユニークな学部を抱えた大学を抱えた大学には都会のキャンパスに通う人が知らない同級生がいる大学を探し当てることができる。

その筆頭とも言えるのが西の横綱「近畿大学」と東の横綱「東海大学」である。

近畿大学の大本は東大阪にあり、文系の学生は全部そこ。

問題は理系の学生。医学部は大阪でも別の場所。農学部は奈良、生物系は和歌山。

調べてみると大阪にない大学はそれなりにへんぴな場所なので、ここまでの段階でも「近畿にあるんだからいいだろう!大学」に改名していただきたいぐらい近畿中にある。

姉妹校が姫路にあることも含めると「だいたい近畿中にある大学」という感じか。

でも、近畿大学だからといって近畿にあるとは限らないのが面白いところ。

近畿大学なのに、広島キャンパス・福岡キャンパスというのがそれぞれ存在し、理系の学生がそこでずっと勉強する「なにも近畿だけとは言ってないぜ大学」なのだ!

西日本大学にでも改名すればいいのに…恐ろしい恐ろしい。

 

しかし、もっと恐ろしいのが東の横綱「東海大学」だろう。
こちらも普通の文系の学生の大半は神奈川県平塚市の「湘南キャンパス」に進学でき、医学部だけ神奈川県の別キャンパスだ。
一部の学部は都内の学校もある。

 

変わり種として、海洋系の学部だけが静岡にあるということ。

…ここまでなら確かに東海道や東海地方と言って差し支えない場所にある。だから、名前通りだ。

しかし、ややこしいのは2008年に北海道と熊本にあった系列校を本家東海大学が丸呑みしてしまっているため熊本と北海道で学ぶ学部がある。というところ。しかも、文系の学部に入ってもキャンパスが地方だった…ということがあるから間違えると色々怖い。

うっかり、すべり止めや3月入試で受けて「受かったけど、キャンパスが地方都市」となってもかわいそうなので、そういう学部を紹介しておく。

まず、熊本にある文系学部は経営学部系。なぜか工学部と同じキャンパスで、大学院経営系の大学院も熊本にないという不思議な位置。

九州にある東海大のキャンパスでユニークなのが阿蘇にある農学部。

辺境の地に置かれることが多い農学部だが、多くの場合は郊外や北海道。少し変わってても北里大学の青森県…と言った感じで北側が多い。

南側に農学部だけのキャンパスを作っている大学は東海大ぐらいなので、実はレア。

一方北海道の方にも文系の学部があり、それが国際文化学部。生物系と一緒。

ちなみに、東海大のホームページにはひっそりとしか書いてないが、芸術工学部と言う芸術系の学部なのに、旭川にキャンパスがあるというひっかけにも注意。(2012年で学生募集が終了し、札幌の国際文化学部に組み込まれた)

東京の学校が経営学部・国際文化学部・芸術系など人気がありそうな学部を募集してたら「キャンパスは東京にあるだろう」と思って受けるかもしれないが…東京にないので、特に注意されたし…。

東海大学は日本大学よりも日本中にあるので、注意されたし!

キングオブオブ辺境の地はやはり東京○○大学

この記事を書いたのは東京理科大の長万部キャンパスだと思ってたが…すいません、もっと上がありました。

それが「東京農業大学 オホーツクキャンパス」!

具体的にオホーツクのどこかというと…網走だ。政治犯・重要犯罪者御用達の網走刑務所のあの網走だよ!

東京から網走に空港で来られるから都心とのアクセスは言うほど悪くないし、実家や大都会に無縁の生活をおくる覚悟があるなら網走駅周辺の日用品だけで不自由なく過ごせるそうだが…網走だよ。

ただでさえ北の端っこみたいな場所なのに、寮ではなく下宿だからとても過酷。実際、寮ではなく物件情報のことをあれこれ書いてたし…。

まだ苛酷さが伝わってない人のために言うと、…エゾノーよりも過酷。

銀の匙に出てくるエゾノー元ネタである帯広農業高校でも十分過酷だと思うが、さらにその北。おまけに寮ではなく一人暮らし。アレほど過酷な土地ともなれば、寮生活の方が生活面の負担を減らせる方がまだいい。

特に勝手がわからない首都圏の人が行ったら友達…その土地に通じた同級生か先輩がいないとかなりの確率で支障をきたす。「群れからはぐれた獣は死あるのみ」状態になる。だから、生きるために大学に、ゼミに顔出してないとまずい!

つまり、リアル銀の匙以上の環境。しかも、東京理科大の長万部は1年だけ、エゾノーだって3年だが、東京農大は4年丸々!

ちなみに、今絶賛オープンキャンパスをやってる。白銀のお写真付きで「オホーツクキャンパスを見に行こう」だもん…。悪く言うばかりではアレなので、せっかくだから宣伝しておこう。

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https://www.nodai.ac.jp/news/category-detail.php?new_id=2339

悪く言ってきたけど、ここまですごい土地に行って都会への未練が捨てられれば、けっこうメリットは多いのがこの大学の面白いところ。

北海道特有のアルバイトとか遊びができるし、生きるために友達や同級生が必要だから、絶対に留年や大学をサボろうだなんて考えられないから最も教育的な大学…かも知れない。

まぁ、「東京」農業大学という感じは全然しないけどね。

東京だ東京だと言われて、北海道で農業することになった人がいるとすると、話自体がエゾノーっぽくってオモシロイと思ったので、貼らせてもらいたい。

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