なんで「勉強に特化した知恵袋」みたいなサイトが話題にならないの?

 

ふと疑問に思った。

最近、ブログアフィリエイトの整理をしてる関係で、いくつか知らないサイトを見て「なるほど!」と言いながら使えそうなものをアフィリエイトサイトを使って提携している。

その時に興味のあるサイトを2つ見つけた。

1つはこれ。

エンジニアに特化したQ&Aサイトで、はてなからもログインできる。

前に某有名ブロガーにも聞いたことあることだけど、エンジニアがオンラインに技術論を書くのは備忘録を兼ねた自分用のメモだという。

仕事中でも検索すれば見られるようにブログとして書いておくそうな…。

エンジニア特化型Q&Aサイト「teratail」

もう1つがこれ。

ゲーム攻略Q&AコミュニティkiQuu(キクー)

人気のスマホゲーに特化したQ&Aサイト。

個人的にこのサイトの発想は好きな理由がある。それは攻略サイトの中にはQ&A方式だけのサイトが幾つか存在からだ。

例えば、「路地裏喫茶店」と言うゲームはには攻略wikiがなく、もしゲームの攻略に詰まるとある掲示板にひたすら羅列された攻略法から自分の今の状況に見合ったものを探してクリアする。作者でもwikiでもなく、有志の誰かががんばって書いたものが攻略を助ける。

特化型Q&Aサイトが活躍するのは技術やゲームなど「正解がきっちりありながら、多くの人の悩みが共通する分野」である。

だとすれば、受験勉強版のQ&Aサイトがあってもいいんじゃないか?

もしできあがったら、最高に検索に強いサイトができる?

むしろ「子どもが見る」と言うより「子どもに教える親にとって」その手のサイトがあると便利なんじゃないか?

勉強する内容なんて5年10年スパンでしか変わらず、変わったとしてもそれほど大きな変化をしない。それどころか、勉強に関する方法とか、ゴロあわせとか、先生の教え方とか、与える課題なんてものは昔から大きくは変わってないのだから、かなり情報の賞味期限は長く、検索され続ける。

これはネットビジネスと言う側面として考えても有用で、1度良い質問・回答が揃うとずっと高いSEO効果を発揮しながら検索エンジン に強く、それでいて世代を超えたファンが作れるサイトができるんじゃないか?

ブログで検索エンジンと格闘してる僕からするとワインを熟成させるように緩やかで手堅く検索エンジンに順応していくサイトが作れると思うのだが…。

もっと小規模な提案でもいい。

東大生が勉強に対する疑問にひたすら答えていき、それをログとしてブログなりSNSに残して蓄積したものを出版社に持ち込めば、本になるんじゃないか?

「生協の白石さん」方式という比較的読みやすいキャッチーな形でなおかつ実用的で、それを東大生という「日本で最も勉強ができる人達」が言ってることだとしたらそれは読みたい人が多いんじゃないか?

いや欲を言えば、 僕が見てみたい・あったらいいと思うのは、一般的なQ&Aサイト同様にたくさんの質問が並び、答えてる奴もどこの誰だかわからないようなサイト。

出版社とか権力持った連中は頭でっかちだから「東大生に勉強のことをやらせればウケる」と思うし、東大生の中でも将来的に東大以外の自慢ができない奴は東大生の間にいか日本を出すかとか考えちゃう連中だよ?

だからこそ、東大生がどうしたと言う情報は溢れかえってますますニッチな情報が世の中に発信される場所はなる!

バカから天才まで勉強するからこそ必要!

勉強をするのは何も東大に行くやつだけじゃない。

いや、むしろあまり頭が良くなくて、賢い人に頭ごなしに勉強を教えこまれて「そんなこともわからんのか」と言われるのが苦手な人も多い。

そんな人にとっては東大生よりもむしろ等身大に勉強を教えてくれたり、頭が悪いからこそ悩む話を聞いてくれる場所があった方がいい。

逆に、自分だけが頭が良くて先生よりも親よりも秀でてしまった子どもはどこに相談すればいいのやら…と言うことが地域一番校や中高一貫校に合格するレベルの秀才になると出てくるので、その人達にとっても有用な物ができるのではないか?

そもそも、この国では学校の成績がいいか悪いかで人の一生を決めるほど人を頭いいと言ったり、バカだと言ったりする。

でも、成績の良し悪しは良い先生・親に恵まれるかどうかという相性の部分が大きかったり、学校と家庭で言ってることが違う中で翻弄されたりしてパフォーマンスが発揮できなかったり…もっとひどいと生徒間の人間関係が勉強どころじゃないほど荒んでたりして勉強ができなくなった人もたくさんいる。(元々は頭がいいやつでもそれが原因で堕落することだってあるから、合格した大学=地頭では決してない)

確かに勉強は効率よくぺきパキとできればいいが、その「効率のいい勉強」がその人のやり方、考え方に見合ったものじゃないと実力が発揮できない。

大事なのは周囲の大人はおろか「東大生の言ったやり方がうまくいく人もいれば、うまくいかない人もいる」と言う事実を認めた上で、自分に合ったものを探せる選択肢を探せるツールを得ることであり、そのことを感じ取る人間を増やしていくこと。

勉強に特化したQ&Aサイトを僕が「あったらいい」と感じるのは子どもにとっては「色んな勉強法がある」「周りの人が教えるのが下手、勉強しにくい環境でもそれを補う何かを探す場所がある」ということにある。

親にとて周りの言うことと自分の悩みがあわないのは同じ。勉強のこととなると教師も塾講師も親というスポンサーみたいな位置づけの人にはっきりとものを申するのは難しく、下手をすればビジネスのためにポジショントークをされる場合もある。

その時に、まじめに勉強の話を相談できる場所があったらそれはウケると思う。

子育て全般の悩みとはまた違い、特化したサイトゆえに自分が「考えてみれば、これも気になる」と思うことも探せるのは嬉しいのでは?

ハッカドール方式?アットウィキ方式?

ビジネスっぽく言えば、トップダウンとボトムアップに当たる話だが、オタクの世界には情報収集の方法として「ハッカドール方式」と「アットウィキ方式」が存在する。

ハッカドール方式はニュース配信サイト「ハッカドール」に掲載されるものがどこの誰が書いたかわかるような宣伝めいたもの・プロの記者など「プロ/ヒエラルキーの上位である供給者が下位の消費者に向けて発信する」トップダウン的な情報収集。

一方で、アットウィキ方式は消費者や事情があって匿名にならないといけない地位が高くない人からの情報。または、発信者の地位や立場が近いブログや投稿レビューなど「下から情報が発信される」ボトムアップな情報。

教育にはハッカドールのような宣伝めいた情報/プロを名乗る人やヒエラルキーとして高い位置にいる人(ここで言えば「東大生」)が出す情報は山のようにある。

しかし、ボトムアップ的な情報…つまり、アットウィキに掲載されるような後から勉強のやり方に気づいた人やあまり頭が良くない人にもうまく説明できる人の情報があまり出回らない。出回ったとしても地位が低く取られがちな印象を受ける。

学校の成績が中間か、下手するとあまり取れないぐらいの人の気持ちを汲み取った情報はむしろ下から上がってくる(というより、経験上高校時代の先生で一番教え方がうまかった先生は本人の学歴もアレでなおかつアレな生徒のきもちがわかる)人だった。

だからあれば面白いし、あるならもっと話題になってもいいと思うんだけどさ…。僕は聞いたことないんだよね~そういうサイト。

総合的なものじゃなくて特化して、回答者の中から何かが出てくる感じのサイト。

ちなみに、楽天ブックスで「生協の白石さん」の本を見ると、楽天ブックスでは異例の600人以上がレビューを書いたと言うデータが見られた。レビューの少ない楽天でこんなにレビューがあった本を僕は他に知らない。

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