フリーゲーム「Make Cake!!」がてんこ盛りだった!

 

お菓子の国の話だけに「てんこ盛り」と言う表現が一番似合う。

実際、ネタが手間も盛りだくさんな作品だし…。

 

簡単なあらすじ

パティシエ志望の学生がお菓子の世界に迷い込んだ。

脱出するためにはお菓子の世界の一番奥まで行かないといけない。

果たして、お菓子の世界から脱出できるのか!?

ダウンロードはこちら。

Cake Make!:無料ゲーム by ふりーむ!

 まさにてんこ盛り!グラフィック周りの大半は自作!

このゲームの凄さはなんといっても、イラスト、人物のドット絵、加えてステージ全体のドットまで全部自作!まず、イラストはこのクオリティ!

 

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特に、ドットもただマップやキャラを有り体に作ったわけではなく、このクオリティ!

 

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マップにはそれぞれ盛り付けが違うお菓子があふれ、登場する敵キャラはクレープやクッキーなど何かしらのお菓子を擬人化/動物化して登場する

お菓子の国の世界観設定・ドットともにとにかく手がかかっているからこそ、ステージごとに違うモンスターが登場し、どれもこれも絵がきっちりとしてる。

世界観とドット絵を楽しむゲームだから、マップそれぞれにデザイン的なコンセプトが違う。それこそ、お菓子の国を楽しんでるような感覚があって、基本的にルーチンワークになりがちなRPGに「敵やあたりを見回す楽しさ」をうまく付随してる!

それは手間のかかる事も多いが、その手間に敢えて飛び込んで行くような作風はもはや、ガッツさえかいま見られる!

「巡り廻る」で読み解く、「Make cake!!」の楽しみ方

このゲーム「設定の作り込みがすごさ」があってこそドットに落とし込める作品だ。

そして、設定の作りこみについて読んでいると、人気フリーゲーム「巡り廻る。」の影響を強く受けているようにかんじられた。

僕が「これはめぐめぐファンの仕業だ!」と思ったところは3つ。

1つはキャラ同士の「相談」コマンドがあり、ステージを進めるごとに会話の内容が変わるところ。色んなゲームの中にあるシステムだが、巡り廻るでは「ルーチンワークになりがちなRPGでキャラを立てる・多くのキャラを使ってもらう」ために設置されていて、頻繁に会話が変わる。

Make Cake!!でもお菓子の国を冒険していく、仲間が増えていく際に進捗状況で会話が変わる、着眼点が変わるため、キャラ立て以外にストーリーの理解を助けたり、お菓子の国を補足・説明するようなセリフもある。

2つ目は音楽。…これはやってもらったほうが早い。「巡り廻る。」ファンなら「ここでそれを使うのは絶対好きなやつだ!」というシンクロがいくつか見受けられる。

同じ音楽素材を別の作品で扱えるため、作者の好きな作品の影響・センスがもろに出てしまうフリーゲームならではの楽しみである。

3つ目が世界観に表と裏を設けている所。

ストーリーだけを見ると全然ゆるふわではないのがこのゲームの面白いところ

お菓子の国とそれらを丁寧に描写することでゆるふわに物語・世界が展開しているように見える。

しかし、ちゃんと急展開があり、急展開の前の伏線があって、伏線に気づくと「続きが気になってしょうがない」という状態になるようなシリアスが上手く入ってくる。

巡り廻る。ではこれが何十時間もかかるが、それをもっと短く、それでいてエッセンスを上手く引き継いだ作品作りがなされている。

これら以外にも影響を受けているであろう部分を数多く見かける。

しかし、それらは批難して「カゲプロのパクリ」みたいな言いがかりを言う気はない。

むしろ、「手法をうまく取り入れたうえでアレンジしている」「アレンジした手法も敢えてわかりやすくアレンジして気づくぐらいのわかりやすさを出す」ところに好感すらを持っている。

ぼくも巡り廻るのファンなので、「この人わかってるわ!」という安心感を覚えた。

忘れちゃいけないのが「RPGとしての」魅力!

このゲームの話をする時にドットやイラストに着目する人が多いが、それと同じぐらい…いやそれ以上にギミック・ゲームバランスが僕は好きだ。

まず、戦闘。

キャラを立たせつつ、キャラ同士の協力プレイになるようにバランスがうまく取られている。

「属性技を使えるやつ」「アイテムが使えるやつ」を装備で制限したり、属性攻撃・回復役などの技の分担なども細かく分かれていて、全員をうまく活かして勝てるように考えるよう、ゲームが設定されている。

しかも、豊富な技は、その技名とキャラの性格・設定をきっちり一致させる「深さ」があった。

そして、戦闘に謎解き要素が入る。

モンスターの属性を見る方法がないからアレコレ検証する必要が出てくる…のがダンジョンを面白くするし、デザイン多彩なキャラクターが活かされていく。

ドット絵を見て推理できるものも多いから、ドット絵をよく見る。ゲームバランスが力を入れている部分同士を上手くつなげている。

そして、「ダンジョンに手が込んでいる」のも嬉しい。

ランダムに「違う地図で同じ仕掛けのマップ」と言うゲームは沢山あるが、「全部違う仕掛けで、デザインも、クリア方法もまるで違う」というゲームはフリーゲームだとなかなかお目にかかれない。

迷路要素あり、ワープ要素あり、スイッチ/トラップあり、謎解きあり。

それだけ盛りだくさんのダンジョンを歩きまわりながら、ダンジョンの中は自作のドットでしかもお菓子!戦闘が始まれば、目で楽しめる擬人化キャラだけでなく戦闘自体にも謎解き要素。

いや〜お腹いっぱい!!大満足の詰め込みっぷりですよ!!

【ドット絵素材】3種セット

ドット絵の可能性を感じるゲームだったので、ドット絵素材!!

ゲームもそうだし、ツイッターのアイコンやブログなどでドット絵を活かしてる人を見るとそれだけでもう、好感度があがる!!イカしてるわ〜。

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