佐伯俊=toshでいいじゃないか!~むしろ、プロの二次創作・成人向け時代の作品が見たい僕には理解に苦しむ~

 

理解に苦しむまとめを見つけた。

二次創作同人とどうしてもどうしても住み分けの出来ない少女漫画家・種村有菜 

プロの作家が同人活動をやりたいと言ったり、言及したりすることがダメだというなんの根拠があってそんなことを言ってるかわからない人が揚げ足取りのような批判をしていたのだ。

この意見に対して僕は全く真逆の意見であり、むしろ「同人時代の活動がwikiなどから抹消されて腫れ物扱いされてる作家もいるんだぞ!!」という話をしたくなった。

タイトルにあるように「食戟のソーマ」の作者、佐伯俊先生の話だ。

 過去の経歴は抹消済?

wikiを調べてみると、この人は同人時代…もうちょっと言えば成人向け時代の活動実績が(知る人から見れば暗黙の了解で知られてる事実なのに)載ってない。

佐伯 俊(さえき しゅん)は、日本の漫画家。既婚[1]。自画像は頬にほくろのある中年の男[2]。

略歴[編集]

2011年、『ジャンプNEXT!』にて読切『キミと私の恋愛相談』でデビュー。

2012年、『週刊少年ジャンプ』にて『食戟のソーマ』で連載デビュー。

作品リスト[編集]

師匠[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『食戟のソーマ』第4巻コメント
  2. ^ 『食戟のソーマ』第1巻カバー
  3. ^ 恋染紅葉』第4巻、集英社〈ジャンプ・コミックス〉 巻末のスタッフ紹介よ

佐伯俊 (漫画家) – Wikipedia

同人・成人向け時代の「tosh」名義について何の言及もない。作品を投稿してるpxivへのリンクもない。

別のページも見てみよう。

佐伯俊

日本の漫画家

現在週刊少年ジャンプにて「食戟のソーマ」の作画を担当している漫画家。

※成人漫画家「Tosh」先生の絵柄に似てるとは言ってはいけない。

※あくまでネタです。同一人物です。

佐伯俊 (さえきしゅん)とは【ピクシブ百科事典】

一応合ってはいるらしい。

tosh名義の作品に触れてくれてないのが残念だが、一応合ってはいるらしい。

どのぐらい似てるかというとこのぐらい似てる。

まず、toshさん

 続けて、佐伯俊さん

食戟のソーマ 6 (ジャンプコミックス)

肉付きとか目筋とか似てない?これでも、Wikipediaではすごくよく似た別人扱い。

ちなみに、 Wikipedia全体が成人向けや同人活動を載せない風潮にあるのではない。

佐伯氏の記事はWikipediaに掲載されてる人の中でもジャンプ系の作家、それも最近の人だと過去の経歴が抹消されて紹介されるようだ。(toshさんほどではないけど、めだかボックスの人も同人時代・成人向け時代の活動を載せるべきかWikipedia上で議論になっている。Wikipediaには掲載されている分だけtoshさんよりは扱いがマシだけど…)

普通、Wikipediaでは同人・ウェブ上・成人向けなど大手メディア以外で活動をしてた人の経歴やリンク、もしくはサークルなど団体名を載せるのが基本的な決まりであり、他のマンガ家はやはり掲載されている。

少年誌に掲載するマンガ家の場合も、同人作品をしてたという経歴ぐらいは書いてある。特に、マガジン系の作家やジャンプ系でも昔からいる人(ONEPIECEの尾田栄一郎氏)などであるとWikipediaに同人での活動も触れられている。

具体例を2つ見てみよう。

まず、1つ目。

 同人活動

魔法先生ネギま!』の頃まで『Level-X』(レベルテン)という同人サークルを主宰していたが、プロとしての仕事が忙しくなったのでやめた。大学入学まで、同人誌即売会参加経験は無かった。

赤松健 – Wikipedia

2つ目。

経歴・人物[編集]

小学3年生の時に問題行為を起こし児童救護院(現在の児童自立支援施設)に3年過ごし6年生から中学卒業まで児童養護施設で過ごす。 16歳の時に上京

藤沢とおる – Wikipedia

濃淡はあれど、連載以前はそれ以前の活躍は多かれ少なかれ触れられている。同人や成人向けの活動が載りにくいジャンプ系の若い作家でも全く載らない佐伯俊さんのようなケースは疑問に感じる。

成人向けと露骨にいえない場合でも、同人活動やネット上の別名義が明かされてる。

だから、成人向け出身のマンガ家をスカウトしてきておいてその経歴を載せない・それを含む同人活動の実績も載せない(載せたらいけない空気を作る)のはアンフェアに思える。

でも、ここまでなら「まぁ、青少年のマンガ家志望者の夢を壊しちゃいけないという配慮かな?一応、ジャンプのメインターゲットは中高生だし、仕方ないよ」と割り切るつもりだった。オトナの対応も必要だ…と。

だけど、個人的にカチンと来たのがこれ。

>>232
toshは同人と本業のエ●漫画も毎月連載で忙しかった
週刊連載作家のアシする時間なんてないからその可能性は低い
作画もデジタルだからジャンプ作家のアシするのも厳しい
toshがアシしたミウラもソーマ連載前の3ヶ月程度
売れっ子で活躍してるtoshが技術的なことで学ぶことはないしなな
せいぜいジャンプの漫画ができるまでの流れを体験させておこうで
同じ担当のミウラの下についたんだろ
エ●の話題だけでスカウトに注目させたってことだな

toshは、『少年ジャンプ』編集部にどんな経緯で誘われたのか? 

「ソースは2ちゃん」は嫌いだが、的確な指摘がこれだったのでご勘弁を。

注目は

「作画もデジタルだからジャンプ作家のアシするのも厳しい

toshがアシしたミウラもソーマ連載前の3ヶ月程度
売れっ子で活躍してるtoshが技術的なことで学ぶことはないしなな
せいぜいジャンプの漫画ができるまでの流れを体験させておこうで
同じ担当のミウラの下についたんだろ 」

の部分。

同人時代に鍛えたことより3ヶ月の師匠を強調するwiki

Wikipediaにある「師匠」とは3ヶ月間の師匠かい…。

おそらく掲示板で言う「3ヶ月」とは師匠であるミウラ氏の単行本のアシスタント欄に1回しか載ってないからで、3ヶ月とはジャンプの単行本が出るまでの時間の事だろう。

基本、スタッフロールを書くマンガ家は単行本の出るたびに書く。

Wikipediaもまた掲載されている巻数は正確にどこからどこまでか書く。少なくともめだかボックスの暁月あきら氏の場合は2冊にまたがってマンガ家のアシスタントをしていた事が出典で触れられている。

暁月あきらさんも佐伯俊さん同様にWikipediaが変。同人や成人向けでの活動には最低限触れている分まだ良心的なものの、この人のWikipediaも師匠という項目がでかでかとあって同人誌・成人向けなどで腕を鍛えた(ことがきっかけでデビューできた)事実とは全然違う印象を与える記事が作られている。

同人時代からある程度腕があったり、注目されてたりした上でのデビューにもかかわらず、そのことをちゃんと書かないというか…wikiだけを読んだら数ヶ月だけ仕事を一緒にした作家が鍛えたような印象に誤解を招く表現がとても気持ち悪い。

しかもだ!

食戟のソーマの場合、数ヶ月しかジャンプ作家のアシをしてない同人・成人向け作家である作者が一作目でほとんどお世話になってない人を師匠だと表向きには言われ続けなければならず、しかも師匠よりも長期連載してて、しかもアニメ化されたのに、過去の経歴を公然の事実にもかかわらず、抹消される仕打ち。

ミウラ氏を悪く言う気はないが、事実関係だけを並べていくとどうも釈然としない。

そもそも、ジャンプマンガ家の記事だけ異質だ。

ジャンプ系の作家だけはどのプロのマンガ家のアシスタントだったか、という情報だけはムダに詳しく載ってて、周辺の活動はシャットアウトされてるんじゃないか?と感じるほど書かれてない。

Wikipedia側の言い分…つまり、建前上は「同人活動や別名義と今の名義を結びつける出典がない」という言い分だが、ファンや状況証拠しかなくてもそれに見合ったぼかした書き方すらしてない。そのため、wikiを読んだ人と別名義時代の活動を知ってる人との間で大きな乖離が生じている。

「ジャンプという純血の血筋がある」とすら読めるが、実態はめだかボックスもソーマも同人的なものがあったからできたのに、どちらの作家も敢えて一度ジャンプのアシスタントを経由してることが強調されてる。しかも短い間しかいないのに、「この人が師匠」と書かれる。

師匠というより引き継ぎ?どちらかと言うと…師匠という言葉が持ってる「いろは教わった・叩きこまれたイメージ」とはおおよそ程遠い。こんな誤解を招く言い方で載るのは正確性を欠くのでは?

集英社が噛んでるのか、ジャンプファンが噛んでるのかわからないが、ほんとどうにかしてほしいよ。心の底から気持ち悪い。

食戟のソーマ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ちょうどソーマの連載が始まった時期に、僕は躁うつ病が酷くてマンガを読むだけで頭痛がして泣きそうになるほど酷かったので、ブームに乗り遅れてしまったのであまり読んでない。

大ファンという程でもないが、絵柄が好きでtosh名義の本については読んだことがあったから書いた。調べれば調べるほど精神衛生上良くない話で大変もやもやした。

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