噂のゲーム「インフレクエスト2」をプレイしてきた
実はこのインフレクエストシリーズ、僕には思い出のゲームで初めてフリーゲームレビューを書いたのがインフレクエストのブームに便乗したことがスタートなのだ。
1は作者が即興で作ったゲームだったため、ゲームシステムは斬新だったもののストーリーはハンパなく雑なゲームだった。
あれから約一年。前作では作り込めなかった部分をガッチリ強化され、インフレクエストが帰ってきた!!!
・概要
レベルや桁数がインフレしすぎてダメージ計算ができなくなる・だんだん感覚が狂ってきて「ち、たかだか一億かよ」とかほざいてしまうアクション(寄りの)RPG
RPGなので、武器などの準備も大事だが、戦闘にアクション要素が大きいので、装備やレベルが上がっていても反射神経が要求される。
また、アクションゲーム寄りなのでアイテム欄はなく、武器も「最後に取得した武器」しか使えない、さらにはHPと攻撃力しかステータスがないというRPGには珍しいほどのシンプル構造。
RPGの様式で進んでいるが、戦闘の爽快感・緊張感・アクションを楽しむゲームである。
が、今作は前作で(ほとんど動機もなく魔王退治に行くほど)形骸的だったRPG要素が強化され、きっちりとしたストーリーの上でゲーム上のアクションが楽しめるようになった。
ゲーム画面はこんな感じ
ダウンロードインフレクエスト2:無料ゲーム by ふりーむ!
公式サイト インフレクエスト2 – 公式サイト – InflationQuest2
主人公は…まさかのスライム!?
やり始めてからにわかに信じられなかったのはスライムが主人公だということ。
前例がないわけではないが、珍しい試みだ!
そして、スライムが能力に目覚める。
目覚めた能力は変身!この変身にスライムはただ強くなるだけでなく、色んな技やキャラを得て戦闘の幅を広げていく。
また、もともとは弱かった上に特に冒険するキャラクターでもなかったからこそ、スライムの冒険は今までのRPGとは一味違う冒険を巻き起こす!
多彩な戦略が組めるようになった戦闘
前作と大きく違うのはストーリーがあることだけじゃない。
「変身する主人公」であることからの種類に応じたスキルを発動することができる。
例えばあるキャラは防御を犠牲にして攻撃が倍になったり。
例えばあるキャラは全キャラで唯一「逃げる」が使えたり。
例えばあるキャラは唯一、戦闘中の「回復」が使えたり…。
あるキャラは…すば~やい♪(※おっさんはだいたい遅いけどね)
全てのキャラに能力がある…とは限らないが、たいていのキャラには能力があり、プレイスタイルに応じた見せ場がある。
特にクリアの早さを競ったり、そのキャラじゃないとクリアしにくいシーンが出てきたり、臨機応変にキャラを使い分けられる。
それでいて、一人で操るには異例のキャラ数なのでゲーマーの数だけクリア方・攻略法があるゲームとも言えるだろう。
むしろ、コアなフリーゲームファンこそやるべき!
どこまで狙ってやったかわからないが、プレイ中にフリーゲームの名作「魔王物語物語(まもも)」を思い出すことがたくさんあった。
システムやストーリーはちっとも似てないので、パクっているかどうか以前に影響を受けているかどうかすらわからない。
ただ、魔王物語物語をプレイした時に経験した
・ゲームの自由度が高すぎて正規ルートとは違うところに迷い込む
・自由度が高すぎてクリアのタイムを競ってる場合、本来なら無茶なプレイが正規ルートになる
・セーブをさせないでゲームオーバーにさせるようなシステムが双方のゲームに違う形ではあるが、存在する。
・弱いうちは戦闘システムが憎くて仕方ないほど難しいゲーム。
・だが、クリアしていくとレベルによる差分が大きいため、強くなってから弱いステージを通りかかると気持ちが良いほどスッキリと敵を倒せる。
どれも他のゲームではなかなか再現されない魔王物語物語の特徴だ。
しかし、それを1つのみならず4つも5つも、それも違うシステムで再現されている。
作者がどこまで意図的に行ったかはわからない。
しかし、こうしたゲームなら作者がもともと意識していたであろうニコ動のユーザーだけでなく、フリーゲームのファンがプレイしてもガッツリとハマるのではないだろうか?
あくまで傾向論だが、ニコ動で流行っているフリーゲームはフリーゲーム界隈全体の流行よりもライトに流れることが多い。
実況プレイしにくい長編RPGや、作品自体がシリアスでしんみりしたものはニコ動では扱われにくく、逆にふりーむ、ウディコン、フリゲ20○○などフリーゲーム制作者が投稿する場所では人気が高い。
また、実況プレイや動画としての面白さが優先されるためか、「プレイしてみないと難しさがわからない繊細なゲーム」より「露骨に難しそうな死にゲー」の方が前に出がちだ。
プレイする前には作者の前作、人気の実況プレイヤーという経歴も加味して
「フリーゲーム界隈で面白いゲームではなく、ニコ動ユーザーが面白いゲームを作ってくる」
と予想してた。しかし、この予想はいい意味で裏切られた。むしろフリーゲームファンに向けて作られたような濃ゆいゲームだった。
しかもよりにもよってプレイヤーが陥る状況をまもものような感覚をぜんぜん違うゲーム性から楽しめるゲームなんて…。
これはフリーゲームが好きな人(ニコ動的なゲームではなく、普段ダウンロードサイト・投票サイトでゲームを見てる人)こそやるべきだよ!
まだまだインフレしそうです。
今プレイしても楽しい。実際、十二分に楽しめた。
みっちりと一週間かけて、時にはハイテンションに、時に作業のようにクリアした。
しかし、このゲームには未実装の部分がいくつかあるようだ。実装してないけど意味ありげなステージが幾つかあった。
僕がプレイしたのがVer1.04だが、もっともっとレベルをインフレさせないと倒せないようなインフレした敵が登場するようだ。
僕はこのゲームはかなり好きな方に入る。
時間をかけてみっちりと楽しみ、それでいて常に斬新さのあるゲームはそうそうお目にかかれない。
だから、今後のインフレを期待しながら待っているし、バージョンアップが一区切りしたら再びレビューを書きたいと考えている。
このゲームは攻略法が人によって色々あるし、早くクリアするものを見て主面白いので動画を漁る価値があると思うよ!
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「傾向が似てる」と言ったまももをプレイした時のレビュー。アレはしんどかった!
アクションRPGつながり。こっちはアクションに寄ってないアクションRPG。
・お知らせ
Facebookにフリーゲーム同好会というフリーゲーム専門グループを作りました。フリゲの話がしたい人・情報交換したい人、大歓迎です\(^o^)/