フリーゲーム「Almagest-Overture-」に戦いを生き抜くために大事なことを教わった。

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今回は大雑把には「信長の野望」的な戦略シュミレーションゲーム(SLG)を紹介する。といっても、10年近く前の作品だからどちらかと言うと「再発掘」なんだけどね。

戦略系は挫折するか比較的簡単な奴しか攻略したことがない僕にとってはこのゲームでいくつかのやり方試すことで戦略SLGのいろはを覚える事ができたほどだ。

ゲームの概要

「Almagest -Overture-」は、恒星間移民が進んだ時代の宇宙を舞台とする、戦略シミュレーションゲームです。プレイヤーは星間国家の元首となり、既知銀河の統一か、同盟締結による戦争終結を目指す事が目的となります。 力をもって銀河を統べるのか、それとも和をもって銀河を統べるのか、それはプレイヤーであるあなた次第です。

https://www.ksky.ne.jp/~mutsuki/almagest/overture_intro1.htm

ゲームのジャンルとしては「銀河を舞台にした戦略SLG、物語や世界観としてはスペース・オペラ」という作品。

ゲーム画面は色々ある(複数のウィンドウが開く・閉じるを繰り返しながら操作していく)けど、主に見てる画面はこんな感じ

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ちなみに、イラストはおっさんから童顔の幼女キャラまで全部作者の自作。かなり多種多様なのも見どころの一つ。

けっこう台詞がないキャラが多いけど、見るからに「ヘタレそう」とか「イケメンやないか」とか…。

でも、ある程度やりこんでると司令・副司令・参謀とチョイスした顔ぶれを見てるうちに妄想がよぎってくるようになってきて

「マレザキとサリーナスは言葉かわさないけど、一緒にいると安心するタイプのカプで、フレーバー辺りと3人でいると乗り気じゃないふりしながら3人とも楽しく遊んでそう」

「ツァオとフーバーはできてこそないが、仲いいだろ!ツァオがからかいがてら尻さわりにいくもフーバーが笑顔で回避しつつ、冗談やイタズラだと心得てるから涼しい顔してるというお互いがお互い口に出さないけど関係を楽しんでるイメージ。」

とか…あることないこと妄想しながらプレイするようになってくると楽しく、他の勢力のことも知りたくて膨大に思えるようなゲームをドンドンやり込むようになる。

東方や艦これなどでキャラの色んな妄想がふくらむ人にはぜひやって欲しい所。

作者サイトはこちら。イラストもある。 Soft Circle “Serendipity”

ダウンロードはここ Almagest -Overture-の詳細情報 

 クリアだけなら簡単だけど…

このゲームに「戦いを生き抜くために大事なことを教わった」とまで言い切るのはクリアの仕方によってエンディングが幾つかあり、難しいエンディングを出そうとするとゲームの腕前も問われていくからだ。

単純な戦略SLGぐらいならともかく僕が「信長の野望的な」というぐらいこのゲームは要素が多く、状況も常に同じように動くとは限らない。

まず要素の多さでは、信長の野望で言う内政要素、研究・開発要素、資金のやりくり、指揮官ごとの得意不得意な戦い方や相性と言ったものはこのゲームにあるも存在する。

何度かプレイしてルールを把握していかないと上級者向けのエンディングを出したり、展開が早い難しい難易度・勢力でのプレイには対応できない。

だが、信長の野望には駆け引きの要素には陣取りや戦い方などを活かせば、戦略SLGのスキルを補うことができる。

しかし、このゲームは戦いは自動であり、指揮官と数で決まる。領地も要所はあるけど、それは終盤に戦うときの地理的な陣取りだけで、経済拠点などについては「内政をきっちりやるか」がポイントになってくる。そのため、「戦略に合わせたよみと準備ができるかどうか」にゲームが特化していてそれ故に難しく、また考えさせられることが多い。

次にAIが誰と同盟するかと、自分が仕官して欲しい指揮官を取れるかどうかなどで変わってくる。同盟しても宣戦布告のタイミングや援助のタイミングで自分の同盟国が滅びたり、伸びたり、破棄されたり、色々あるから攻略サイトの「こうすればいい」がいつも正しく実践できるとは限らない。だから難しい。

そして、自分には難しいと感じるようなエンドをやろうとするとゲームを通り越して、視点やアイデアを一日中考えこむため小手先のノウハウだけじゃない視点を変え、その都度アイデアを考えないとうまくいかない。

レビューを書くために挑戦したのは

・一番強い国でクリア

・同盟で銀河統一エンド

・単独(同盟せずに)で銀河統一エンド

…もっとめんどくさいエンディング(相手に嫌われないような正攻法だけでクリアしていく/外道を極めたり、孤立する)もあるらしいけど…一週間全力でやってエンドが3つだったので、ご勘弁を。

プレイ時間としては「効率よくやれば丸一日(8時間)」が目安。

ただ、難しいシナリオや勢力に挑むと2日3日かかるし、やり直しも含めるとけっこう長丁場なゲームだ。

いや、ゲームが長丁場なのではなく、戦略SLG素人の僕がコツをつかむまで時間がかかったり、身の丈に合わない単独エンドを自分の趣味に合う勢力で挑んだからなおさら時間がかかった。

具体的には

・リロードしないとうまくいかないところがあって過去のセーブに戻った。

・後半まで来たけど前半ですべき準備をしなかったことでゲームが積んでしまっておじゃんになる。

・一度やられたのを教訓にめんどくさいとも思える操作を細かくやりすぎてしまった。

などの理由から時間がかかった。

しかも、梅雨で外に出たくなかったことも相まって…久々に廃人のごとくゲームに打ち込んでしまった。

人生で一度は領地争奪系戦略SLGを極めるべき

RPGやアクション、推理を伴うアドベンチャー、シューティング・パズル・音ゲーなど色んなゲームをやってきたんだけど…これらのゲームと領地争奪系戦略SLGには大きな違いがあると思う。

それはその都度その都度展開が違う。

何が違うかというと「自分の力だけでどうにかしようと思ったら戦略SLGはクリアできない」のだ!運や他勢力の動きを読む/誘導するといった駆け引きがキッチリできないと

悪く言えば運ゲーであり、よく言えば「判断能力を併せ持ってないと判断」ができないとゲームの、とりわけ難しいエンディングがクリアできないことにある。

自分の場合で言えば、第一勢力と同盟ありのエンディングは自分が終盤に第二第三でしかなくても勢力であっても同盟さえさればとりあえずエンディングは出せた。

しかし、単独で統一するエンドを出すためには状況変化が細かい・指揮官の能力やすることも細かいこのゲームでは「自分の力」だけだと難しく、相手をあらかじめどうやって誘導するか、誘導するとして数ターン先を読んで自分は何をしておくかなどが大事になってくる。

「自分の力」がちっぽけだと自覚した上で他人を見抜く、陥れるなどに発想を切り替えてプレイできるようになるまでとても時間がかかった。手際良くできるようになるために何度も何度もプレイを繰り返した。

僕はゲームというとついつい「自分の力でクリアするもの」と思いがちで、パターンや操作の慣れができればうまくいくものだと考えがちだった。

しかし、戦略ゲームに打ち込むことで「なるほど、こんな考え方があるのか」と処世術や実際の駆け引きに応用できるような考え方を会得できたような気がした。

クリアが難しい勢力/エンディングがあること、あるからこそ自分が考えてる以上の発想の切り替えや、考え方のレベルで限界に挑めた。

ここまでガンバレたゲームはなかなかないので、戦略SLGをやったことがない/ライトにしか経験したことがない人にこそ、ぜひともおすすめしたい!

ものの考え方やゲーム観はもちろん、要領のいいやつ・損するやつと言った人間関係を見抜く上でも戦略SLGのやりこみはただ単に「1つのゲームをクリアした」という以上の考え方のレベルにまで影響が及ぶいい経験になるだろう。

戦国下天禄

「信長の野望」 という話が出たから、戦国時代のSLGを貼ってみる。

ところどころ、素材や文字が「同人ゲーム」っぽいけど、かなり作りこまれてるみたい

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