「しかたなく楽天」として利用され、愛されない&嫌われる2つの理由

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企業としては成長を続ける楽天だが…楽天のサービスや企業イメージを評価する声を殆ど聞いたことがない。その理由を1ユーザーとして語ってみたい。

この記事を最初に書いたのは2016年。
しかし、2022年の今読んでも「たしかにそんな感じですよね」と思った。
いい記事だから、2022年の(2016年当時より悪化した)情勢の話を加えて、より面白い記事にしたい。

 

(他に選択肢がないから)「しかたなく楽天」パターンが多すぎ

そもそも、楽天という企業はどういう企業だろう?
ビジネスのデータ上は「楽天カードがすごい」「楽天トラベルがすごい」など色々あるかもしれない。

しかし、利用者は【しかたなく楽天】という感覚が一番強いだろう。

魅力のないラーメン屋やショッピングモールに「しかたなく」入ることがある。
それと同じで、楽天が色んな事業を手広くやることから「しかたなく楽天を選ぶ」ことが、多すぎる

しかも、なまじ規模が大きいから「しかたなく楽天」と言った人の意見は色んなとこから挙がっている。

 

財界人「あのホリエモンに野球チーム持たせるぐらいなら、三木谷に持たせたほうがまだマシ。ホリエモンに野球チーム持たれたら何するかわかんねーから楽天にします」(※楽天ゴールデンイーグルス誕生に至る世論)

ネット民「Amazonは数多くの労働問題を抱えてるし、Amazonに合わせてたら国内の産業が潰れてしまう。だからできるだけ楽天を使いたいけど…迷惑メールがなぁ」(※Amazonの労働問題・楽天の業績などが話題になった時に必ずネットに書き込まれるコメント)

こんな感じで
特に楽天がすきじゃないけど、他のサービスがないから楽天にします
があまりにも多すぎる。

逆に「楽天が一番良かったから楽天を選びました」「楽天のサービスが好きで…」という人をほとんど見たことがない。

そして、他に代替するサービス・選択肢がまともな場合は、絶対「楽天」は選ばない。

もはや積極的に買い物をする調子ではない。むしろ選挙に行って、
「自民党に投票すると右傾化するから、バランスを取るために少数野党へ」「自民以外に政治をさせると誰も政権運営ができないからやむを得ず自民」
という感覚に近いよ…。

 

人気IT企業を利用する態度じゃないのよ…。
この「最悪を避ける必要悪な感覚」がね。

良いサービスはあった。でも、ケアを怠る悪い癖がある

なんでこんな事になっているかというと、それは楽天のビジネスモデルを見ていくとよくわかる。

かつて、
「楽天は三木谷氏が海外からビジネスを輸入して、先行者利益を得るだけの会社」
と語った人がいたが、実際に新しいサービスを作るスピード「は」早かった。
少なくとも2016年には『先行者利益を取れる』というイメージ通り、業界に先んじてサービスを始めることが多かった(が、令和に入ってからはそのイメージさえ、過去のものになった)。

しかも、先行できていた時期も、後発のサービスに抜かれていた。
または、シェアや大きなサービスを買収してもあまり成長しない。

私はブログを書くから、楽天アフィリエイトを活用しようと、10年以上見続けている。

しかし、2016年当時からスマホ対応したバナーやサービスがイマイチ。
アフィリエイター目線で言っても使い勝手が悪く、オタク目線でも電子書籍のシェアを取ろうと努力してないのは楽天ブックスぐらいで、ASPとしてすごく使い勝手が悪かった。

さらに、令和に入ってからは、楽天モバイルで巨額の赤字を抱えるようになった。
そのしわ寄せで楽天ポイントや、楽天アフィリエイトの還元率が下がっていった。
こうなってくると、AmazonにもDMMにもない一部商品と、楽天トラベルなどの旅行系以外は、本当に楽天アフィリエイトを使う意味がなくなってくる。

 

これは2016年当時にはあった、ソーシャルニュースも同じ。
「ユーザー投稿型のニュースサイト」をはてなブックマーク以外でいち早くやったことは評価したい。

しかし、「作っただけ」だった。
そのため、2019年に周回遅れのキュレーションサイトにリニューアルし、2021年には楽天ソーシャルニュース自体を閉鎖している。

10年前ぐらいには、「楽天ソーシャルニュースに投稿すれば、記事をたくさん読んでもらえた」ので、駆け出しのブロガーだった頃にお世話になった。
しかし、ユーザー参加型のキュレーションサイトだけでは弱かった。
・ブログサービスと連携してたはてなブックマーク
・雑談やブランディングなど何でも投稿できたFacebook/Twitter
・一世を風靡したNAVERまとめ
・後発だがECサイトとの親和性が高いDLチャンネル
などに比べると…コミュニティが全く育たなかった。

結果、個人サイトの宣伝に使う人も減り、他のサイトで話題になったニュースしか表示されない「情報の墓場」になり、最終的に潰れた。
これが楽天ソーシャルニュースのみならず、ソーシャルニュースが表示されていた、検索エンジンの楽天インフォシーク自体もこんな感じだから困る。

 

これがソーシャルやアフィリエイトのように、楽天の中でも小さいサービスだけならまだいい。

ところが、これを楽天の大本の戦略である「楽天ポイント」「楽天トラベル」でもライバルが出現する前に進出し、ライバルが出てきた途端に存在感が薄くなる

顕著なのは楽天ポイント。

楽天が楽天ポイントによる囲い込みビジネスが形になってきた頃、規模が大きい・色んな所で使えるという条件を満たせたものがせいぜい「Tポイント」ぐらいだった。
楽天に楽天自身がホームページの中で「楽天経済圏」と掲げた【ポイントやIDを中心に、色んなサービスを使ってもらうビジネスモデル】を押し出していた。

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2016年までは、↑の画像を掲げてた。今は…。

 

でも、サービス自体をメンテナンスしてこなかった。
メンテナンスしてこなかったどころか、強力なライバルがたくさん現れた。
dポイントやPaypay、10%ポイント還元で送料無料が基本のヨドバシ。

色んなサービスを持つ会社では、もっと大きな企業に太刀打ちできず、
得意のECでは品揃えでAmazonに、還元や気軽な買い物ではヨドバシに太刀打ちできない。
先行的なイメージさえ失い、後発で参加した通信サービスが大赤字で本業を圧迫。
他にも、電子書籍やアフィリエイトでは大幅に遅れを取り、動画の時代で検索やWebメディアの時代にも乗り遅れて各種サービスを整理・開店休業で惰性で続けている状態のサービスがいっぱいある。

結果、楽天は「色々あるけど、どれも欲しくない」「しかたなく楽天」という会社になってしまった
・味が大したことないくせに、店員の声と飾られている能書きだけは多いラーメン屋
・だだっ広く豪勢に作ったことがかえって買い回りを不便にしてるショッピングモール
それをインターネットやポイントサービスでやってるような感じになってしまった。

専門外であろうが、一貫とした三木谷独裁

そんな楽天の「すごいんだろうけど、業績ほど評判がパッとしない」感じが集約されているのは野球チーム『東北楽天ゴールデンイーグルス』のあり方だと思う。

野球ファンの間では有名な話として
「楽天ゴールデンイーグルスの采配は監督ではなく、FAXで指示が送られてくる」
という話がある。

都市伝説ではなく、実際に報じられている。
楽天・三木谷氏は交代指示も…オーナー“現場介入”の危険度 
普通、楽天叩きはスポンサー批判になるから、報道機関で楽天批判をやるところは少ないのだが…それでもこういう話が出てくる。

しかも、楽天はこの三木谷浩史氏の介入を理由に、球界屈指の名コーチである「田代富雄」打撃コーチはシーズン途中でコーチをやめたという話も出てきている。

この方は横浜時代には多村・村田を育て、楽天時代には銀次を育てた名コーチ。
しかし、三木谷独裁の前ではそんな人物の意見すら通らないのだから、驚くばかりだ。

この辺の話もあって、
「三木谷の独裁」
「昭和の銀行のような体育会系ノリの企業」
というリークは色んな所でされている。

しかし、一般企業だと週刊誌で何を言われても外からわかるのはお給料と業績とサービスの使い心地ぐらい。
しかし、楽天イーグルスだけは、他の企業よりも「人材が定着してるかどうか、大事にされてるかどうか」が伝わってくるから面白い。

楽天イーグルスが金払いがいいのに、3位ぐらいで落ち着く理由。

確かに、楽天は金払いもいい。
これは本業でも、野球チームでも金払いが良くて、人に投資してることは話題になっている。

しかし…言うほど結果が出ないのも本業と野球チームで共通してる。

そして、野球チームだからこそチェックできるのは、
「有能な名コーチ・名監督・功労者の選手が球団から大事にされているかどうか」
だが…監督は1年で結果が出ないとすぐクビ!
評判のコーチは続かなくて問題になることもある。
さらに、選手の方もベララン選手はバッサリクビにするため、自前のコーチよりも圧倒的に他球団出身のコーチを引っ張ってくるケースも多い。

 

優勝メンバーだった藤田一也・嶋基宏・松井稼頭央らは戦力外にしてしまい、松井稼頭央は結局西武のコーチに。
わずか1年で監督をやめさせてしまった平石洋介もソフトバンクや西武では評価の高いコーチとして活躍してる。

楽天という企業は
「一度作ったサービスをメンテナンスしない姿勢」
「うまく行ってた戦略も三木谷さんの都合や興味とあわないとしわ寄せを受けてだめになってしまう」
「人材に高いお給料や福利厚生を出すなど、目の前のことにはお金を使うが、他の企業が競争してお金を出してる先端技術や大型投資には遅れをとる」
といった悪い癖があります。

結果、「しかたなく楽天」という感じになります。

イーグルスでもこの姿勢は同じ。
だから、3位には時々なる。
でも、田中将大という超人的なエースが登場しない限りは優勝しない。

しかも、けっこう金満でやっと3位…というチームだから、プロ野球ファンの間でも斜に構えた感じで見る人が多い。

プロ野球ファンとしてはお金払ってくれるオーナーだからありがたいよ?
でも、ビジネスを分析する側としては楽天がいいサービスを買収しても「しかたなく楽天」になってしまったり、そんな企業が日本のIT業界で大手企業なのは…なんか寂しいものがあるねぇ…。

 

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