僕の世代(1つ年上)の大正義みたいな人がこんなこと言ってた。
誤解を恐れずに言えば、間違いなく今の日本国内では「ブロガー」っていう単語はカッコよくはない。学生のその感覚はとても正しいと思うよ。それに憧れる学生の方が、逆にセンスないのかもしれない。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016, 1月 17
大学生の感度の高さは尋常じゃないんだから、違和感も大切にした方がいいよというお話。 | 隠居系男子
…僕の世代のブログ界隈では「ヒール代表」なので、僕はこんな風に大学生に甘い言葉をかける気はない。
でも、ヒールはヒールでも「志々雄真実」みたいな完全な悪役ではなく、事情を知るとむしろ一番正義という「うちはイタチ」みたいなヒールを目指したいので、こんなことを書いておきたい。
つーか、個人的に言うと、社会舐めてる若者は好きだけど、結局のところ何者かになろうと思ったり、志した時に「段取りを踏まないとそうなれない」ってことを知らないまま社会舐めてるガキは大っ嫌いなんですよ…。自分の若い時も含めてですが
— 三沢文也@こっちは本気で遊んでるんだ! (@tm2501) 2016, 1月 17
若者は社会舐めてもいいんです、おかしいと思うものをおかしいと言うべきです。責任ある職場にも、養うべき妻子もいない人間の特権です。
ロックンロールにパンクにぶっ壊していけばいいと思うんです。
大人が「みんなやってるんだから、当然お前もやるよね?」といったことにNoを突き付けていいんです。
でも、ただ見下したり、勉強しないで感情や感覚だけで言ってるのは意見だと思いません。それは若者ではなく、餓鬼のすることだと思います。
少年は大志を抱いてもいいけど…若者は自分のことだけすべきでは?
幸か不幸か、僕は自分が22歳ぐらいに言ったことがブログで残っている。
今のブログよりも人気が出てしまった記事もあるため、はてなブックマークで自分のブログを検索すると、僕が22歳・23歳ぐらいに言ってることも出てくる。
思ってること、感じてることはそんなに変わらない。22・23の僕は今よりも知識が圧倒的になかった割には、結論やおかしいことをおかしいという力があるから、もっともらしい話はしてる。それは今読んでも、方向性として同意できる。
でも…理論のずさんさ、文章の下手さ、痛々しいほどの空元気を見てると「あー黒歴史だなぁ〜」とも同時に思う。
それを見て、25・26のぼくは思うんだよね…
「考えてること正しい。正しいけど、もし自分がそれを本気でやりたいなら段取りを踏んでいかないと!段取りを踏むためにはもっと深くまで知ったり、戦略的に振る舞ったり…図太く行かなきゃ!!」
「ぼくもそう思う。政治や社会や教育や報道…自分の手の届かないぐらい大きいもの、有能な人が関わってるはずのものが自分でもわかるようなバカバカしい間違い・空気感でおかしな方向に進んでるのはよく分かる。でも、それにお前(22ぐらいの僕)が関わって何ができる?そもそもそんなことしたいか?」
「」
「」
「」
と色々続くけど、…一番言いたいことはこれ。
「お前の人生は短い。お前の活動資金も体力も少ない。
特にお前が成し遂げられることもお前が口を出したいことよりもずっと少ない!
だから、一番やりたいこと・できること・期待されてることを精一杯やれ!それをやり始めた時にこそ、若さは生きてくるから」
知ってることとか、感じてることなんてなんの価値もないよ。
年配者と同等かそれ以上の感覚は頭のいい女の子なら小学校高学年、鈍い男の子でも高校生ぐらいには身についてる。
大人になること…一人の大人が若さを活かせるなるには「何を感じたか」ではなく、「何を選んで、何をしたいと望むか」だよ?
そりゃ生きていれば、人の話を山のように聞けば、いろんなことを感じますよ…。
でも、結局は感じることよりも「なんでそうなのか」とか、逆に「なんでそうならないか」と目の前で起こってることの理由や裏側や他人の不自然な行動に対して論理立てて調べる・具体的なイメージに基づいて行動できることの方がずっと大事。
もうちょっと踏み込んだことを言えば、常に自分が「こうだ」と理解した現実に振る舞える・求められてる自分だとは限らない。 そんな時に自分の望まない現実とどう向き合うか…そっちの方がずっと大事。
調子乗って他人や世の中を批判するのはいいんです。社会を舐めきって自分が何者かになれると思ってもいいんです。
でも、それの「他人」や「世の中」をバカだと見下している、知らないまま古いとかダサいとか言ってるうちはガキですよ…。
正しいこと・おかしいと感じることの価値の小ささを知ってる「大人」は自分が考えたことに基づいて動くか、関わらないかを決めてますよ…余計なことを言ってないで、自分の接し方に徹してますよ…。
そういう意味では冒頭に出てきた鳥井弘文さんは大人なんですよ!
彼のトークセッションやTwitterを時々見てるけど、人の悪口や頭ごなしに見下した発言・無意味な争いに参加せず、コツコツ自分のことだけをしてる。
自分が感じたことを最大限、自分がしたいことに使ってる。だから、彼は同世代で一番上まで行けてる。余計な敵を作らず、労力を分散させず、自分のしたいことのために使ってる。
僕みたいに余計な敵を作って、ヒールを演じるようなことはしないし、人から役割を貰う前に自分からコツコツとしたいこと見つけて積み上げてる。
僕は最近になって「いらんことしてないで、自分のこと、自分の欲望や願望と向き合った結果必要なことだけしよう」と思うようになったけど…それを大学生のうちから、あるいは卒業してからすぐに気づいて振る舞いを変えられるような人ってすごいと思います。
少なくとも、僕にはできなかったこと・気づけなかったことなので尊敬します。
みんな鳥井さんの真似をした方がいいです。
…僕はヒールだから、わかった上でやらないけどね〜。
だって、ヒールがバカなこと、嫌われること、歯切れの悪い正義の味方を煽らなかったら誰が言うの?
まだどちらかを選べるなら、
・沈黙は金。
・無駄な労力は使わずコツコツと自分のことを
・可能な限り敵を作らない
という、正義側の道を行くべきです。
しかし、ヒールもまた板につけば、認められる。
バランス感覚を身につけて、「敵に回す相手」を選べるようになると余計なことを言いながらもほとんど損をしない位置に滑り込んでいくことはできます。
ヒールとしてのバランス感覚、長くヒールとして認められ続けるためにも大人なバランス感覚はあったほうがいいです。
ヒールを続けるために、敢えて大人な人がやってることも取り入れたい。
でも、彼らと同じ土俵に行っても勝てないからヒールは続けながら、ムダなこと言いたいこと嫌われることも楽しみながら…正義にはない魅力を出し続けていきたいものですw