阪神タイガースは、野球集団やないで?

 

皆は気付いている?日本のプロ野球機構には、野球をしている球団とそうじゃない球団があるということを。

いや、よく考えてほしい。野球集団だから球団と呼ぶに値するが、野球をしていないチームを果たして球団と呼んでもいいものか。いや、呼んでいいわけがなかろう(反語)

では、その集団の中で最も奇妙な集団とはどこになるのか。

それは、在阪で白と黒のストライプのユニフォーム、マスコットは虎だ。そう、阪神タイガースのことだ。

阪神だけ「勝つよりも大事なこと」のために動いてへんか?

その理由を説明する前に、プロ野球チームの果たすべき義務とは何だろうか。至上命題は「勝利」の二文字であろう。

これは、特に財政的にも歴史の面も有利な球団に課せられたものは大きいのが常であり、それは一般的にも当たり前の話である。

しかし、この阪神タイガースの集団と選手がファンから求められる最も大事なことは「勝つこと」ではないのだから、不思議な話だ。名古屋に本拠地のあるチームとは方針が大きく異なるから面白い。*1

「勝つこと以上に大切なことは何ぞや?」と疑問に思う自分が辿り着いた一つ。

その答えは簡潔明瞭で「おもろい」なんや!!

逆に言えば、阪神ファンにとって「おもんない」ことこそ、アカン!!

彼らに「悪の権化」認定をされた球団や選手は、彼らの家に来たときは招かれざる客としてブーイングを受けることは必然であり、当たり前の話なのだ。それが特に、とある在京球団が関わると一層拍車がかかる。自分の中で印象深いのは「江川×小林事件」だ。

球史に残る「アカン」事件じゃなかろうか。

話が逸れたので戻そう。
では、彼らにとって「おもろい」と思われる選手は、温かく迎えられ長くプレーできている選手が多い。言い換えれば「成績」は二の次三の次と言っても過言ではないのが現状だ。それを物語っている人がいる。その存在は、生まれも育ちも関東の私には極めて理解しかねる「現象」だ。

阪神の「キャラが強いベテランのおっさん好き」は異常やで!

その人の名は「川藤幸三」。

彼の選手時代の成績を見た時に、輝かしいものが見当たらなかった。オールスターに選出されたことがあるものの当時の阪神監督である吉田氏による推薦で選ばれており、そのオールスターでは大いに笑わせてくれるエピソードを提供する選手という印象しか与えない。

そんな人が今でも阪神という集団やファンに与える影響力と人気の高さには驚くことしかできないし、到底理解できるものでもない。

笑わせてくれる、頼りがいのある、人情味あふれるなどのキーワードが思い付いた。つまり、言い換えるならば「キャラクターが濃い(もしくは人情や義理に熱い)」ことが重要だ。

また、暗黒期を経験してきた選手は格別大きい支持を集めるようだ。「おもろい」話やで…。

そういうことが起こると実際に野球の面でチームがどうなるかというと、守備がダメな選手が起用されたり、若手よりオッサンばかりの平均年齢高いスタメン構成になったり、使える外国人(打撃は一流で守備がダメ、怒りっぽい傾向)と移籍組のスタメンになって後々苦労するという毎度毎度同じことの繰り返しをしている。

そして、必ずその犠牲者となるのが「やたら守備が上手くて、個性が強くない(キャラが立ってない)選手」ばかり。気の毒な話やで…。
もう、このチームは「野球」をやる気はなく、ファンも「野球」に興味ないのでは?
何を期待しているのかっていうと「お笑い」。多少優しく言っても「阪神タイガースというエンターテイメント集団」…。いずれにしろ、観客とお笑い芸人の構図やろ…これ(呆)。

そして、そこには「六甲おろし」という連帯感を高めるための仕込みも必要になる。六甲おろしほど有名な歌を私は知らない。…ええそうですとも、もちろん褒めてなんかいませんよ!!

万が一優勝をもう一度味わいたいという気持ちになったときは簡単だ。
成績で選手を起用し、きちんと生え抜きと若手に機会を与えてやんなさいという、月並みすぎる話しかないで…。(そう思ってるなら以前からやっとるやろ…)

 

プロ野球どうでもいい知識検定

書いた人 Yuuya Suzuki

職業 自由人(フリーター)/考える人

役職 下層(仮想)の管理人

*1:球団として歴史が長い阪神タイガースのリーグ優勝が5回に対し、中日は9回。さらには、ここ30年間のほとんどがAクラス。そのAクラスを巨人軍のようにお金で選手を買って勝ちに行くようなやり方ではなく、生え抜き選手中心・中日らしい野球に徹することで成し遂げている。

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