「出会って5秒でバトル」しなきゃいけない状況でこそ、ゲーム脳が役に立つ!

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マンガワンでみつけたマンガがかなり良かったので紹介させて。

これ、マンガとしても面白いんだけど…それ以外に変わったことがある。

それは、「マンガの原作がインターネット上にアップされていて、それを綺麗に作画して裏サンデー/マンガワン」で連載されている。

出会って5秒でバトル

・作品の概要

ジャンルとして、話の流れとしては未来日記・BTOOOM!・東のエデンのような「ゲームに巻き込まれて参加者とのバトルに勝ち抜く」というタイプの作品。

ただし、バトルモノではあるものの、能力の複雑さ・主人公の理屈っぽい性格/詭弁・説明の多さから「デスノート」「LIAR GAME」のような駆け引きやロジックを読み込む作品でもある。

詭弁は悪口ではない。

主人公「白柳啓」が持っている能力であり、能力を持つ前に自分が大好きなゲームの中で呼ばれていた称号。そして、このワードこそ作品を読み解く上での大事なポイントになる。

 あなたの能力は「相手があなたの能力だと思った能力」です←はい?

僕が「こんな作品に似てる」と作品名を羅列することからも分かる通り、作品の傾向を見ると「そういうマンガ幾つか思い浮かんで、特に目新しさがない」という作品ではある。

そして、唐突にゲームやバトルに巻き込まれるタイプに作品が駆け引きや頭脳戦に特化していることもなんとなく予想がつく。

実際、このマンガでも理屈っぽく、頭のキレが良い主人公が「ルールすらわからないゲーム」を把握するために様々な予想や推理をしながら話が進んでいく。

しかし、この作品のすごい所はその駆け引きの必要性を「主人公の能力」に落とし込んでいるところ。

「相手があなたの能力だと思った能力」というあまり聞いたことがない・釈然としない・使いこなす方法もあまり想像がつかない能力を主人公の予想と想像に基づいて「ゲーム」に落とし込んでいく。

また、主人公自身が相手にバレた途端に能力が発揮できないため、バトル以外の会話の中でバレないようにするための立ちふるまいもじっくり楽しむことができる。

また他のキャラクターの能力も「試してみないとわからない能力」や「使い方次第だから相手次第ではどうしようもない能力」がわからないまま登場するため、作品自体の駆け引きから目が離せない作品になっている。

「能力バトルマンガ」ではあるが、どちらかと言うと「能力把握・ルール把握マンガ」のような所に力が入っているため、バトルマンガにしては濃密(でも、デスノートほど文字数はないから駆け引きパートが読みやすい)というほどよいバランス。

原作の簡易マンガを見た限り、まだまだ面白くなりそう。

でも、サンデー系の作品は最初の3・4巻だけが面白い作品がちらほらあるだけに「良さをキープした能力者を考え続けられるかどうか」「主人公がルール把握のために頭を使う部分の面白さ、残酷描写とそれを想像していく生々しさが持続できるか」が今後のポイント。

良さが絶妙な塩梅の中にある(一歩間違うと類似作品と被って埋没する)だけに、それが気になる所。

 

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青二才は振り向かない
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