ブロガーの賞味期限は「人気になってから2年以内」である3つの理由。

こんな記事を見かけた。

ブロガーの賞味期限ってあると思う?

結論から言うと、ある。

そして、それは「人気になってから2年以内」に訪れる。

…と、2012年から、2016年までコンスタントにブログ記事をホットエントリさせている僕が言っても「お前の存在自体が、お前の説を否定してるじゃん!」と言われかねないから、きっちりと説明する。

理由1:世相が変わって、目指してる方向が進んでる人が入ってくるから

なんやかんやいって、4年間はてなの情勢を見てる。

だから、それを2年づつに切り取って説明していく。

僕がはてなでブーム(という名の大炎上を)した2012年は混沌とした時代だった。

ハックルこと岩崎夏海さんとか、デマこいてんじゃねーの人とか、罪山罰太郎さんとか…今じゃ考えられないアクの強い人がまだはてなブックマークを賑わせていた。

この時までは、はてなのブロガー達が目指したゴールは後に作家になり、単著を出すことだった。

よく言えば「文章に感情が乗った記事」が多く、悪く言えば「ネット上でマネタイズできない・研究すらされてないから良い文章を書くしかない人」が多かった。

で、2年が経過した2014年。

今度はサイボウズコラムのメンバー(日野瑛太郎さん・ファーレンハイトさん)や、ユータヌキさん、ぐるりみちのけいろーさん、ツベルクリン良平さんなどが出てきた。

…この時期になると、ブロガーのゴールはライターや編集者として「Webライティング業界に組み込まれること」になっていた。

よく言えば、ブログも含めたネット上の振る舞いがきちっとした人が増えた。

悪く言えば、個人ブロガーが段々と個人的なモノを書きにくくなっていった。

2016年になると、今度はそれも古くなった。

やぎろぐ、ヒトデ祭りのような「ブログを(副)収入として成り立たせようとするブロガー」が台頭した。

彼らははてなのブロガーの系譜よりもイケダハヤトやアフィリエイターの影響を受けた人達だったため、古参のはてなダイアラー達からはとても嫌われているが、facebookなどではむしろ彼らのほうが人気がある。

よく言えば、セルフブランディングをきちっとする傾向がある。

悪く言えば、「書く内容、書くこと自体には情熱がない」くせに自分を売り込むことに積極的な人が多いことが特徴と言えるだろう。

2年経過すると、業界全体のトレンドや、向かっていく方向性が変わってしまうため、それ以前の価値観で書いている人・特に人気になった人は選択を迫られる。

・規模が小さくなって読者がいつも変わらなくなっても、昔からの価値観を貫く。

・新しいスタイルを取り入れ続けて、少しづつバージョンアップを続けていく。

2年以内にその分岐点が来る。

その分岐点が来た時に、昔の価値観を選べば「老害」になって、その界隈自体が新しい人にとって近寄りづらいものになり、最前線で活躍することが減る。

逆に、今の価値観に行っても、その時々のブームしている人からは「古参」とか「大御所」みたいな見られ方をして、人気とは別の扱いをされる。

理由2:2年経つと自分を知らない人から、標的にされることが増える

2年経たないうち…つまり、人気になってすぐのうちは「批判的に標的にする人」が多い。槍玉?嫉妬?有名税…色々理由があるが、人気になることは知らぬ人から叩かれることでもある。

その批判にうんざりして、表現・芸事を辞めたり、批判から身を守ることに必死になりすぎて、思い切った作品が作れなくなっていく。

それを理由に、2年かからず撃沈してしまう人は多い。

だが、2年が過ぎると、今度は「知らないまま褒める人」が増えてくる。

「擦り寄ってくる人」も増えてくるが、それが見え透いている相手ならまだいい。

もっと怖いのは、無邪気に尊敬され、崇められることが増えてくる。

活動実績によって、すごい人だと勘違いされすぎて…自分の中に、自分とは別の「概念」ができあがる。

三沢文也と青二才は、(本名) の僕よりもずっと強くて猛々しい別人格で、それこそ別人化してるんだよね…。時々、信じられなくなるほど。

野球選手やアイドルなどに起こる現象が、なぜかブロガーでも起こる。

しかも、ブロガーの場合は、ホントその道でしか有名じゃないからその手のファンと深くしゃべる機会がいっぱいあるのよね…。

ネットの人気者は、2年を過ぎると「概念」が変わってしまう。

その時々の人気者としてではなく、なんかもっと…別のものとして扱われてしまう。

なんて言えばいいんだろう?昔の黒歴史を知らない人は、「最初からレベル100」みたいに扱うのよね…。

昔から知ってる人が黒歴史を掘り起こしていつまでも「お前、レベル1の時雑魚だったじゃん!」と言われるのも、うんざりだ。

でも、キラキラお目々で「レベル100の勇者様ぁ〜♪」は…なんか、申し訳なくて…そして、僕の場合そういう人が最近になって増えてきちゃって…。

理由3:2年でクラスチェンジしてしまうから

そもそも、普通なら肩書が「ネットの人気者」から上か下にクラスチェンジする。

下にシフトする場合は、ただの「古参」になるだけ。

文章がうまいこと・固定ファンがついてることこそ理解されるが、新しい時代の人と一緒に最前線に並ぶことが泣く緩やかにすぼんでいくだけ。

でも、めんどくさいのは「上」にシフトする場合。

本を出せば作家。

メディアデビューすれば、ライター。

アフィリエイトで成功すれば、アフィリエイター。

普通、人気ブロガーの肩書にその辺がプラスαされるんだよなぁ…。

2年間で人気ブロガーから別の人にシフトする。

新しいことも始めるから1ランク存在が上がる。

…普通はね。

でも、上にも下にも行ききらずに「古参人気ブロガー」として、存在し続けると…周りからみた凄みだけが1ランク上がってしまう。(前項を参照)

そこまで含めて「人気のブログ」であり続けることに疲れてしまう。

…そりゃ、昔に比べれば、僕だって「コレ」が入りやすくなったし、役得で美味しいものを食べる機会は増えたよ??文章もうまくなったし、知恵もつけたよ?

でも、別に作家先生になったわけでも、大きな会社に入って働いてるわけでもないから「変だなぁ〜」「おかしいなぁ〜」

と言いながら、人気ブロガーをしてる。

昔、「北条かや氏に「港区でOLできない女はライターしない方がいい」と言いたい 」と書いたことがある。

アレは人気ブロガーという身分でいつづけることはできないから。

結局は、作家先生・ライターに徹する方にシフトできないと、ちぐはぐな存在の中で、もがくから。

でも、それを「肩書」「収入」とか、人にわかりやすいぐらい・振りかざせるぐらいデカデカとしたものを見せびらかして克服しようとすると、他の仕事で求められるような社会性が必要になるんだよ。

悲しいかな、青二才は北条かやさんよりもそれがなく、北条かやさんでも足りない。

まぁ、僕の言いたいことを一言でまとめるとですね…このタイトルになるわけだよ…。

「社会に通用する奴」は多様化しなかった 

つまりですな、アングラな趣味の世界は、2年おきに少しづつ「社会性」があるやつがドンドン前に出てくるから、段々と、昔の人が野蛮に見えてくる。
ましてや、昔からいるブロガーは

・人気の時代が終わったか、

・人気だけど社会性が問われるところでは適応できなかったか、

・クラスチェンジした先のお仕事が忙しすぎてネット死/ネット解脱するか、

のどれかになるんだ…。

だから、人気ブロガーの賞味期限は2年。

2年経過すると、ほとんど人気ブロガーとは違う何かになるから2年。

「違うなにか」のうち、人々に成功した自分をアピールできるような人間になりたかったら、そもそもいい学校に合格できるぐらい頭がいいか、新卒で大企業に内定できるぐらいには社会性が問われちゃうから、ブロガーであることに夢なんかない。

ブログは入り口。夢を叶えるものにするためにはその先の何かにならなきゃ!!

ブログをがんばればがんばるほど、無常観にさいなまれる今日このごろだよ。

努力のタイムリミットはあるぜ?

でも、現実はゲームオーバーじゃなくて、ハードモードになって何度だって立ちはだかるんだぜ?

・関連記事

初心者ブロガーは検索エンジンよりも、互助会活動よりも「ペルソナ」しなさいよ!! 

ちなみに、人気ブロガー以上になるのが上手い人は 読者を想定して書くのがうまい。

僕もここまではできる。でも、その上に行く人は自分の持っている読者と、広告や自分の就職先までマッチングする。僕はここでもがいてる。

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