いや〜これは難しかった。
特に、終盤の方は必死になりすぎるあまりクリアできそうだと思った所から徹夜でやった。体がおかしくなった。
ゲームを紹介する前に言いたいよ!!
僕はゲームでこんなに汗をかいたのは初めてだ。
マウス操作のゲームだから手持ち無沙汰に握りしめた左手が剣道の防具と同じ臭いがした時に思ったね。
「もう、これはスポーツだよ…」
・概要
突然いなくなった「師匠」を探して、二人の姉妹が冒険に出る話。
姉のフックちゃんが画面上を冒険し、妹のピックちゃんが冒険をサポートする。
冒険は雪街からスタート。

フックをメインとしたアクションなので、敵は出てこない。
その代わりに、難易度が上がっていって、次第に練習しないとできないような難しいステージになっていく。
中には、こんなのに追いかけられたりすることも…。

ふりーむ ニュー・スーパーフックガール
ゲームの公式ページ
Super Hook Girl 公式サイト –
ちなみに、作ったのは九州大学物理研究部。
ニュー・スーパーフックガール以外にも、いろんなゲーム・イラストを作ってるから良かったら探してみてください。
Qpic web
「これムリだろっ!」がちょっとづつできていく快感
このゲームは武器で敵を倒すこともできないし、残機もない。
でも、敵が出てきたり、残機制限で難しさを表現してくれるゲームの方が遥かに楽!!
だって、「残機制限がない」ということは「死にながらクリアすることを前提にステージが設計されていること」だから、マウス操作だけのシンプル設計のゲームなのに、このゲームの方が下手な敵が出てくるゲームよりも難しい。
特に、終盤になるとかなり無茶な動きが幾つか出てくる。
序盤の「シャチに追いかけられる」「障害物を避ける」「海流・強風に流されながら移動する」辺りは基礎的な動き。
終盤になるとほとんど曲芸!!
頭の中で動きをイメージできても、その通りに手が動かない所ばかり。
しかも、1つその動きを覚えたら、応用編が出てきたり、新しい装置/仕掛けをがある状態で難しい動きを…とやっていく。
しかも、序盤では考えられないようなものすごく短い時間制限の中で、曲芸をやらされるため、初見プレイの時には「嘘だろ!?」と心がポッキリ折れてしまう。
それを練習・練習で積み重ねて、やり遂げていくのがこのゲームの真髄だ!!
そうです!
つまりは、マゾゲーなんです!!
本質的にはマゾゲーだけど、かなりの親切設計!!
でも、ただマゾいわけじゃない。
僕はね、
・コクがないくせに辛いだけの料理を「激辛料理」と紹介されるのも、
・見かけか、性格の片一方だけを持って「いい子だよ」と女の子を紹介してくる人も、
・難しいことは難しいけど、制作者の不親切さ・バランス調整の失敗からくるゲームを「マゾゲー」と紹介されるのも、
大っ嫌いなんだ!!それじゃないんだよ、求めてるものは!!
基本的なスペックが揃ってないのに、「個性があります」と言われたって、個性よりも、不出来なところが気になって、個性を楽しめないんだよ!!
その点、「ニュー・スーパーフックガール」は「難しさ」以外の所がしっかりしていたからこそ、難しさ「も」きっちり楽しめた。
そのために施されている2つの工夫を紹介したい。
こまめなプラクティスモードの設置
まず、このゲームはプラクティスモードが充実している。
1つのステージがだいたい4分割にされ、それぞれのパートを細かく練習できる。
曲芸にしか見えないようなステージの難所を予習したり、集中的に練習したりできるため、「難しさ」だけをしっかり楽しめる。
ちゃんとプラクティスモードに帰ってくる事もできるため、どっかの鬼畜ゲーみたく、
・難しい所でつまずくと、そこで終わってしまう。
・セーブした所からしかスタートできない中で、しかも、ゲームを続けられなくなる「詰みセーブ」が存在する
なんて、はた迷惑なことはない。ホント難しいと不親切なのは違うんだよ!
難しい所は練習すればいいし、練習中に躓いてしまっても、操作キャラのフックちゃんをクリックすると家に戻ってこられる。
作品自体の雰囲気がいいため、折れずに頑張れる。
まず、ステージが3Dに、各ステージごとに作りこまれているのがいい!!
そこにフックちゃんの動きがついたり、サポートキャラのピックちゃんによる、解説や合いの手が入るため、プレイ中のテンポ、画面を見ている楽しさが…とにかくいい!!
次に、ステージ構成。
5つのステージのうち、2つはほぼ練習しなくてもできるステージ。
そこで、ゲームの雰囲気を楽しむことに専念させて、後半に「難しくても乗り越えたい」というやる気が湧く状況になるようにしてあるのも、丁寧な作り込みだと感じた。
さらに、ステージ以外の演出として、イラストによる演出も楽しい。
公式ページにも載ってるけど…度々、紙芝居というか、ムービーというか…そういうのが出てきて、こんな感じの手書きイラストが楽しめる。
ピックちゃんかわいいよ、ピックちゃん。
…けいおん!とかでも、憂が一番好きな僕としてはシスコン気味の妹大好き!!
テキストから漂う気弱感、フワフワした感じ、若干のシスコン感が…うん、好み!!
すいません。脱線して、一番大事なことを書き忘れるところだった。
このゲームはすごくサウンドがいい!
ステージ5つ、プラクティス、ムービー、エンディングなど合計10曲ほどあるけど…全部、オリジナル!!
フリーゲームは個人製作が多くなる事・一番素人が手を出しにくいこともあり、オリジナルBGMのゲーム自体が少ない。
そのため、「音選び」が良いゲームは印象に残る。
ましてや、オリジナル曲とゲーム未収録曲だけでサントラができちゃうようなゲームとなれば、それはもう…すごいインパクト!!
まして、僕はもうすぐ3桁は行こうかというぐらいフリーゲームをやってるから、うんざりするほど「フリー素材のBGM」を聞き尽くしてる!!
だから、テーマ曲からして違う曲が流れた時、それだけで「来たっ!!」って思うぐらい嬉しかったし、その後に続いた曲も軒並みいい曲ばっかりだったから良かった。
個人的には…1つに絞れと言われたら、5面がいっぱい練習してできた思い出のステージで、ぼく自身「このステージで人間を卒業した」と思ったから、5面の曲が特に好き!!
ステージ全体の異色さまで含めると4面が好きだけど…(時間が間に合わなくて)繰り返しまくった結果、音楽をいっぱい聞いたのは5面なので、5面が思い出深い。
そうそう、大事なことだから2回言うよ!!
いい曲ばっかり、しかもオリジナルばっかりで、サントラも出てる。
しかも、そのサントラはAmazonで購入できるから、良かったら購入してねw
ちなみに、ニコ動にクロスフェードあるから、よかったら聞いてみてください。
【CrossFade】ニュー・スーパーフックガール オリジナルサウンドトラック
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フリーゲーム「ムラサキ」は繰り返せば繰り返すほど泣けるシューティングゲームだった!
音がオリジナルで、結構な難易度のゲーム…となると、僕が真っ先に思い浮かぶのはこれかな。