はてなブログの購読者数とクオリティの関係をまとめたよ〜

最近、ご飯をおごってもらった人にブログを教えるという新しい試みをしている。
参照:【求む】ブログ教えるからメシおごって!! 

徹底指導した3人のうち2人が月に10万PVを達成した。(もう一人は今月に8万PV)

しかし、購読者数が思ったように増えていかない。
バズる・検索エンジンで引っかかるブログは作れているけど、実際に「ファンです」という人がついてない。

…そこで、彼らへのアドバイスもかねがね、「はてなブログの購読者数別、ブロガーのポジションと問題点」を考察してみることにした。

 

第一の壁:300人の壁

人気ブロガー、第一の壁が「読者300人の壁」です。

読者200人以上のブロガーは基礎ができてる。

ちなみに、僕が読んでる人・教えてる人などで、この壁を突破してない人はこの辺。

いわタワー(223人)
猫箱ただひとつ(249人)
CindⅢ site(276人)
あきさねゆうの荻窪サイクルヒット(290人)

※()内の読者数は記事を書いた当時の数字です。

…名誉のために言っておくけど、読み物としてはどのブログもそこそこのものが上げられるブログばっかりです。

特に、あきさねくんと猫箱さんは僕の巡回先です。

ちゃんと自分の好きなものがあって、ブログの基礎基本を学びさえすれば、このラインまでは誰でも来れる。

…好きなものがあること、学ぶことをやらない人が多いから読者が200人いない人が多いんだけどさ。

読者が300人いるブロガーは「メシを奢りたい人がいそう」な愛着がある

ちなみに、ギリギリ300人をクリアしているメンツはこの辺です。

WAROCOM(323人)←※ワロリンスさん

りょーすけネット(327人)
heartbreaking.(332人)

己【おれ】(366人)

メンツ濃ゆいな!オイ!!

ただ、中身は購読者が200人勢の方が「手堅くまとめている」と言えなくもない。

最大の違いはコンテンツの良し悪しよりも300人勢の方がカリスマ性があること!

猛々しいといえばいいの?豪気と言えばいいの?

…200人台の人ってそういう、カリスマ性がないんだよ。
基礎基本はできるんだけど、それは「読み物として、ブログデザインとしてよくできてるだけ」の域をでないんだよなぁ…。

端的に言えば、「ご飯をおごってもらえそう」。

あるいは、「もっと知られてる人物なので、沢山の人に読まれていると思ってました」とか言ってもらえるぐらいに存在感がある人。

この辺が300人台にはいるんだよなぁ…。

それでも、300人しかいない理由は読み進めながら考えてね。

第二の壁:700人の壁

人気ブロガー第二の壁が購読者700人の壁です。

600人以上700人未満のブロガーができていること。

引っかかるブログはこの辺。

ずぼらーだからミニマリスト!(578人)

・未来は変えられるの(616人)←宮森はやと
pal-9999のサッカーレポート(618人)
おのにち(643人)
・ポジくま(663人)
一橋を出てニートになりました(674人)

…なんか善悪問わず、「自分の道を突き通した人」が出てきたなぁ…。

300人ぐらいの人よりも、「このブログを読むのが生活の一部」になってる感じの人が多いなぁ…。

300人の時点でご飯をおごってもらえそうなぐらいにはカリスマ性が出てるけど…600人クラスになってくると、「誰かの生活インフラ」にまでなってるなぁ…。

好みもあるからなんとも言えないけど、熱狂的なファン/味方/信者の存在がなんとなく想像できる人ばかり。

 逆に、できてないこと 

700人以上のブロガーさんは次の項目で見てもらうとして…できてないことから先に語る。

この人達は上のクラスに比べると…「ネットでの存在感」が弱いんだよなぁ〜。

個々人のカリスマ性は十分にあるし、ご飯をおごってくれそうなぐらいお世話になってると感じてる人もいると思う。

でも、それは人徳の域であって、「ネット人格」じゃないのよね…。
典型的なのは、僕じゃないかな?僕まで行くと、完全に本名の僕と青二才(三沢文也)は別人に思えるほどの「ネット上の生き物」になる。

自分で言うのも変だけど、青二才さんってフィクションっぽくない?*1

実在するかどうかじゃなくて、実在しなかったらしなかったでそれはそれでアリな気がしない?

「フィクションでもおかしくない」

ぐらいのキャラの立ち方をしてるぐらいのネット上でのタフさ…。

800人以上の人にはそれがあるわけです。(700人以上800人未満の程よい人がなかなか見つからなかった。)

第三の壁:1,000人の壁

ここ、すごい面白い事になってます。

なぜかというと、800人以上1000人未満のブログが

ネットの海の渚にて(856人)

Hagex-day info(858人)

やぎろぐ(883人)

悪いなぁ〜

でも、900人以上にもちょうどこんなのがいました。

ナナオクプリーズ(900人)

歴ログ -世界史専門ブログ-(927人)

マネー報道 MoneyReport(952人)

…うーん、ここはまともだね。強いお家芸を手堅く決めて来る実力派が入ってるね…。

芸のキャラは強いんだけど、著者本人のキャラはそんなに強くないからこの辺なのかな。

でも、問題はこいつだよ!!

あざなえるなわのごとし(983人)

出たよ…カオスの権化。

この悪そうなメンバーの共通点は「宗教じみてる」こと。

支持している人も強烈だし、言ってることも過激。

「ネット上の別人格」「その手のbot」であっても違和感がないぐらいにキッチリと自分のお家芸をもち、それをネット上で演じきる。

その力を持ってるブロガーが多い。

…ただねぇ〜。ワルすぎ!!

この人達のブログを読んでも、なにかためになるかというと…別に。

青二才読んで元気になる人・社会の仕組みを理解する人がいるけど、やぎろぐにそんなことできると思う?

アフィリエイトの仕組みはわかるかもしれないけど、八木くんは赤裸々に自分の挫折や苦い経験や人と接して学んだこと・痛い目を見て気づいたことなんか書かないじゃん。

…フィクションの人格は作ってるけど…作りこみが甘いというの?

ネット上のキャラがフィクションに寄り過ぎてて、うさんくさいのかな?

過激で攻撃的なハゲ氏も、意識高そうなものを書くやぎくんも…強度が足りないのよ。

第4の壁:1250人の壁

とはいえ、ここまでくれば、立派!!

何しろ、ここまで来ると面子がすごいもん。

じゃじゃ嫁日記(1029人)

・あけすけビッチ! かんどーのおそうじ日記(1044人)

orangestarの雑記(1046人)

自省log(1054人)←※ツベルクリン亮平

シロクマの屑籠(1058人)

・モテ貯金(1176人)

 なにこの豪華なメンツ!!

しかも、あくどいやつがいないのがいいわ。

あくどいどころか、ビジネスライクな人ばっかり!!

…1000人を超えてくると、「フィクションのようなネット人格」にリアリティが出てくるんだよね。

ネタを語る人の顔が思い浮かび、その思い浮かんだものが文字というバイアスを減ることで別人に見える。

でも、本当のこと、リアルなことをキッチリと語るから強い!!

1ジャンルまたは1時代を完成させたレジェンド達ばかりが集まるだけあって、みんな言ってることに説得力もある。聴き応えがある。

…このクラスまで来ると、弱点はほぼないです。ある路線のゴールです。

なにしろ、1ジャンル1時代を完成させたおばけブログばっかりだから。

それでも、もっと上に行きたい欲張りさんのためにアドバイスを送るなら…

1つのジャンルを柱にマルチになりましょう。

読者層が限定されてしまってるから拡張できる新しい作風・技術を習得して読者層を広げる、熱狂的なファンの存在をより強固にする必要があります。(そういう意味ではモテ貯金さんは1250人の壁は簡単に突破すると思う)

最後の壁:1800の壁

読者数が1250人以上1800人未満のブロガーさんがぶち当たってる壁です。

とは言え、1000人の固定読者ができた時点でレジェンドクラス。

1250人から1800人を達成したメンツは次の通り。

太陽がまぶしかったから(1291人)

クレジットカードの読みもの(1363人)

・インターネットの備忘録(1394人)

・かくいう私も青二才でね(1400人)

・さっきもUたやん(1473人)

鈴木です。別館(1498人)

しっきーのブログ(1542人)

はなこのブログ。(1631人)

「ネット上の生き物」見本市みたいなメンツだなぁ…。

クレジットカードの人以外、みんなネット人格が強いよね…。

つまり、ここにいる人は…文章の引き出しが多いか、絵と文の両方が描ける人。

つまり、書くことに限って言えば、限りなくオールラウンダーな人が入ってます。

しかも、器用貧乏ではなく、特に強い分野を1つ2つ持った上で、手を広げていけるオールラウンダーがいる。

バズ、レビュー、体験記、ニュースへのコラム…色んなジャンルを書く。

しかも、どれもヒットさせることができる。

ただねぇ…この辺のブログに共通した弱点が、

「ハードスキルについて書いてない」

ということだね。

ハードスキルというのは、ビジネス用語の意味ではなく、僕の造語。

人間のハードウェア(現実世界)を豊かにする汎用性の高いテーマのこと。

ビジネスとか恋愛とかオモシロとかそういう題材。

人間のソフトウェア(精神世界や余暇、ネットでの力)を向上させるモノを向上させるモノをこの場合、ソフトスキルと呼ぶ。

オタクのような趣味の話とか、エモーショナルなコラムや生き様…もちろん、これを書けることもすごいのだが…別に直接的にそれができるからといって出世もしなきゃ、モテもしない。

だから、ちゃんとハードスキルが語れる人は…強いよ?

なかなかいないから、数は出てこないんだけどさ。

1800人以上でハードスキルを使ってないのはヒトデとけいろーだけ

1800人以上の読者を持つブログは4つに分けられる。

一、「恋愛」を中心としたハードスキルに強い人

…これ、トイアンナさんがそうだね。(ぱぷりこ?知らない子ですね。)

はてなではこのケースは珍しいけど、ネット上でははあちゅう・峰なゆか・うしじまいい肉など「女ライターの登竜門」になってるジャンルです。

まぁ、外部も含めてこの手のタイプは…あんまり頭は良くないです。

頭の良い文章・正しい知識よりも、生々しいことを平気で書いてくる度胸や人のトラウマを突き刺す的確な言い当てが要求されます。

二、ビジネスを中心とした人。

ゆとりずむ、脱社畜ブログ、…少し前ですが、和田一郎さんもここに背理ます。

本当ならトイアンナもこっちです。

職業柄の話とか、会計の話とか、組織論の話でじわじわ囲っていくスタイル。

…このタイプは文章ができる人が集まってます。(トイアンナさんもこっちの方を書くときには文章がちゃんとします)

書き物から、知性とズルさが伝わってくるようなタイプの人がやたら多いです。

三、オモシロ枠

暇な女子大生さん、フミコフミオさん、熊谷真士さん(もはや日記とかそういう次元ではない)がこの枠。

このタイプは天賦の才とか、行動力が必要だよね…。

ネット上での力ならこの枠の人達が最強。

マネタイズが一番難しい分野だとも思うけど。

四、ほとんどハードスキルに言及しない雑記ブログ

ヒトデ祭りさんと、ぐるりみち。さんがそれに当たります。

ゆとりずむさんも最近に限って言えばこっちに入れていいかもしれません。

このタイプは1800人の壁にぶちあたりがちなのですが、この2人だけはその壁を乗り越えてます。

ちなみに、このタイプは若い男性でかつ、ヲタクな人が多いため、最も「インターネットが生み出した新しい人間」だと言える人達だと思います。

1800人の壁を超えている人の共通点は

(一人を除いて)ネット民や、その趣味・その人が好きじゃない人が読んでも楽しめる汎用性の広いコンテンツ、書き方ができてることです。

1800人の壁は「一般ウケの壁」「万人ウケの壁」といえるわけです。

長くなったので、簡単にまとめると

(200人の壁→そもそもいいコンテンツを継続して作れてます?)
読者300人の壁→カリスマ性の壁(メシおごってもらえそうなキャラ?)
読者700人の壁→ネット人格の壁(いいものを書くだけでおわってない?)
読者1000人の壁→作者のタレント性の壁(ここを超えたら、レジェンド)
読者1250人の壁→芸の引き出しの壁(より多くの人を巻き込めるかどうか)
読者1800人の壁→一般化の壁(普遍的なニーズを満たせるブロガーかどうか)

…ブログの運用方針に悩んでいる型は上の6行を切り取って、どっかに置いておけばいいと思うよ。

もっと細かいことを教えろという人・こういう話で大盛り上がりしたい人は、川崎に来て俺にメシをおごってください。

【求む】ブログ教えるからメシおごって!! 

僕はハードスキルとオモシロなしで、凡人で一番登りつめられるモデルを作った一人なので、けっこうな位置まで教えられるかと思います。(極めたのは別の人だけどね)

ちなみに、アフィリエイターの人でも読者は多いんですよね…。

鈴木さんとか、クレジットカードの人とか、「尊敬されるアフィリエイター」って読まれてるんだよ。

いいコンテンツ作る人はやっぱ稼いでんだよ。
そうじゃなくも稼いでる人はいるみたいだけど、ライターやアフィリエイターで知られている人の大半は読者400人はいるんだよ…。

なんか、俺に「マネタイズ目指してるから、アクセスは」とか言ったやつがいたから言っとくけど、基礎がねぇ奴、読める文章がかけねぇ野郎はそもそもマネタイズもクソもねーんだよ!!

マネタイズなんて最低でも読者400人超えてから考えやがれ。

・関連記事

え?「ぐるりみち」ってそういう意味だったの!?他 – かくいう私も青二才でね

こういうブログ情勢語りが好きな人は多分、こっちも面白いと思うよ。

・noteやってるよ〜

これから起こる『ライター業の衰退』と『ブロガーの台頭』について|三沢文也|note

こういう情勢語りが好きな人はこっちも良かったらどうぞ。

でも、こっちは未来の話やネット全体のお話が多めですが

*1:もう、自分のネット人格に「さん」つけちゃってる時点で、男が自分のナリを「息子」とか呼んで溺愛するのに近いものがあるけどさ…

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