今回のはほんとうに普段使いのお店。
多分、この店は「地元の人はみんな知ってるけど、よその人はほぼしらない」だろう。
ヘタしたら、向河原という場所からして普通の人には用事がない場所だから、ほとんど知られてないかも…。
地元の人以外からは「どこだよ」という駅でも、地元の人には知られてると言い切れる理由は、その立地にある。
同時に、南武線の電車からも、向河原から武蔵小杉に向かうときに見える位置にあるため「なんか見たことある」人は多いかと思う。
ラジオを聞きながらやすいうどんをかっ食らう、普段使いの食堂
ただね…食堂としてはすごく優秀!!
まず、メニューはこの多さ!

メニューが多いから、変わり種もいくつかある。ちなみに僕は食ったことない)

定食はリーズナブルな上に、丼ものが周期的に変わる。
しかも、カレーカツ丼などボリューミーなものであることが多い!

…定食を頼むと、豪華なことに、天ぷら1つと、天かすが必ずついてくる。

しかも、食べ物としてのクオリティが高い上にサービス精神が光ってる。
まず、おまけの天ぷらは…なんと、昆布!!(※この天ぷら、ちょいちょい変わるのが面白い)

卵とじかき揚げ丼の卵のクオリティが素晴らしかったので、写真に収めたよ!!

「かけうどん+200円で丼なんて、そこら辺のさぬきうどん屋と変わらないじゃん」
と思われるかもしれないが…量とクオリティが、そこら辺のものと違う。
貧乏ゆえにこういうものばっかり食ってる僕だからこそ
「ここほど、コスパがいいうどん屋もなかなかない」
と言いたいね!!
普段使いの上に、マイナーな駅にあるせいで、あんまり混んでない。
食事はボリューミー、味もいい、お客はうるさくなく、子連れ客にうるさくされる心配もなく、ただラジオがいい感じに流れている。
…僕にとっては理想的な食事場所の1つなんだけど…意外に穴場なんだよなぁ〜。
でも、向河原だろ?どこだよ、そこ!!
基本的に、使っても使わなくてもいい駅だから、ちらっと解説。
向河原がわかると、川崎という街だかわかる!?
向河原駅のうどん屋と反対方向にはNECの大規模なツインタワーのオフィス及び工場がある。
はっきり言って、向河原自体が「NECの工場のための駅」と言っても過言ではない。
…実際、戦前には「日本電気前駅」と呼んでいた時期もあったぐらいだし、それどころか、NEC専用の改札まで存在する。(一応、一般の人も通れるらしいけど…)
川崎にはこうした「企業のための街」があるが、向河原はその中でも最も露骨かつ、最大規模だと言える。
そのため、向河原駅のお店(特にランチ)はクオリティが高く、リーズナブル!!
夜にご機嫌で支払いのいいお客がいる街だからこそ、昼間には彼らの高い客単価や、彼らに媚びる(宣伝する)意味で安くされたランチを、僕みたいな貧乏人でも楽しめる。
しかも…実は武蔵小杉から、歩いていける。(南武線からでも15分程度)
横須賀線武蔵小杉駅からならば、南武線の武蔵小杉駅よりも向河原駅へ歩いて行く方が近いぐらいだ!!(※NECの工場の土地の一部を、譲り受けて横須賀線の武蔵小杉駅ができてるわけだし…)
だから、横須賀線武蔵小杉で降りる用事がある人には向河原でランチすることを僕はおすすめしたい。
あるいは、武蔵小杉周辺で貧乏生活送ってる人にも
「値段との兼ね合いを考えたら、向河原のランチはいいぞ!」
と言いたい。 …夜でもランチ価格のお店もいくつかあるし。
それに、ある意味最も川崎らしい街で面白い。
昔臭く男臭いおしゃれ感のなさ。(特殊な自販機とかもあるし…)
あからさまなまでに大企業のための街でありながら、結果的に庶民にいいモノが安く行き渡りやすくなってる不思議な街。
そういうところを、地元の人間として伝えられるといいなぁ…。
川崎の面白さって、この「本質的にはいいところなのに、地味で前時代的だからナウでヤングにイマイチウケない」ところだから…その良さを伝えられるといいなぁ…。
向河原って、この手のグルメ雑誌でも省かれがちなんだよなぁ…。
グルメでおしゃれな所は向河原にはないけど、僕個人的に「ランチがうまい駅」という一点だけで考えると、向河原こそ最強だと思うんだが…。
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「普段使いのお店として優秀だけど、グルメじゃないからスポットが当たらないとこ」繋がり。ちなみに、ここは野菜が取れるのが嬉しい!!