川崎だと、醤油の辛みが強いラーメンそんなにない。
というのも、川崎のラーメン屋は家系ラーメン寄りか、昔ながらの味を持ったラーメン屋が多いから、…(蒙古タンメン中本とか中華料理系を除くと)全体的に「甘い」ラーメンになってしまう。
だから、今回のラーメン屋は通えば通うほど
「そうだよなぁ〜川崎ってこういうラーメン屋がないし、ここほど男らしくガッツリと作ってくれるラーメン屋は他にないよな?」
という気持ちにさせられる。
それが、らーめん勇である。
醤油ラーメンもあるけど…醤油とんこつを行って欲しい
680円のリーズナブルで、オーソドックスな醤油ラーメンもある。

いわゆる、「二郎系」と呼ばれるキャベツともやしがふんだんに乗っかったラーメンが出てくるのだが…

まず、スープ。
二郎系のラーメン屋さんの多くは、豚の味が強すぎて甘く、スープには分厚い油膜ができている。
しかし、ここのは辛い。醤油の辛さが豚の味に勝つように作られているため、くどさが少ない。
次に野菜。
二郎といえば、クタクタ野菜が定番だ。
だが、ここは煮野菜に程よいシャキシャキ感が残っていて、野菜本来の味が楽しめる。
そして、麺。
二郎の麺といえば、クタクタもちゃもちゃで、「脂っこいスープを吸った柔らかい太麺ただでさえ太いのに、油分をも吸いあげて更に重たい」という状態。
一方、こちらのお店は割り箸ほどの太さのラーメンが…「麺かため」が好きな人向けの麺の歯応え・すする楽しさを楽しめる茹で加減に仕上げられている。


二郎といえば、丼からスープが溢れてしまうぐらい入ってて、野菜も積み重なりすぎて、丼がベタベタするレベルまで野菜を入れてくれる。
ネットには
「大盛り・山盛りを謳うお店はそんなことしないで、器をでかくしろ!食いにくい」
という意見をみかけることもある。
しかし、らーめん勇は器がデカい上に深い。
そのため、食べ進めてみると「見た目より、思ってたよりも量が多くて驚いた」という形になる。
…つまり、「ちゃんとした二郎」が食べられる。
良くも悪くも「大量消費の権化」のようなジャンキーさ、満腹感、独特の甘い味付けの中毒性がある二郎系ラーメンが…ついに「二郎という食べ物」をやめて、まともにラーメンとしてバランスを取った味が楽しめるのだ!!
しかも、ジャンキーさと中毒性は取り除きつつも、大きくて分厚い炙りチャーシュー、割り箸の先の方よりも少し太い太麺、醤油の辛味など「パンチの強さ」を付け加えて、(お馴染みの見た目なのに)ガッツリ系の新しい形・キチッとガッツリした味を出してる。
しかも、チャーシューの気前の良さ・質の良さ・香ばしさ(・器の深さで見た目よりも量が多い所)はサイドメニューのチャーシュー丼になっても健在なので、一度、食べてみて欲しい。250円でこのクオリティはすごいと思う。

JRを中心に川崎駅は京急川崎側に二郎があり、反対側(八丁畷方面)にらーめん勇がある。
そして、どっちが好きか聞かせて欲しい。
ぼくはおいしいのも好きなのも「勇」だけど…「なぜか知らないけどたまーに無性に行きたくなる」のが二郎という立場。
バカにしてるわけじゃない。むしろ、「なぜか知らないけど食べてしまう」ぐらいの物方が、その魅力(魔力?)に体が逆らえない分、強いし。
お家で食べられる二郎系ラーメンを探してたら、こんなものを見つけて「こっちの方が面白そう」と思ったから貼っとく。
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太麺、ガッツリならここもいいよね〜。ここも川崎には珍しいタイプの店